東亜学園高等学校は、1924年に創立された歴史ある私立共学校です。 西武新宿線の新井薬師前駅から徒歩1分という、通学に非常に便利な場所にあります。 部活動が盛んで、特に男子バレーボール部は全国的な強豪校としてその名を知られていますが、学業にも力を入れており、まさに文武両道を地で行く学校です。

「他人親切丁寧 自己奮励努力」という校訓のもと、生徒一人ひとりの個性を伸ばし、「自ら考え、行動できる人間」を育てることを教育目標に掲げています。 特進コースと総合選抜コースが設置されており、自分の目標に合わせた学習環境で、仲間と共に充実した3年間を送ることができます。

この記事では、そんな東亜学園高等学校の魅力やリアルな学校生活について、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。偏差値や進学実績はもちろん、在校生や卒業生の口コミを基にした校風やイベントの様子まで、中学生の皆さんが本当に知りたい情報を分かりやすくお伝えしますので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

東亜学園高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東亜学園高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒164-0002 東京都中野区上高田五丁目44番3号
代表電話番号 03-3387-6331
公式サイト https://toagakuen.ac.jp/

東亜学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

東亜学園高等学校の偏差値はコースによって異なり、特進コースが59、総合選抜コースが52〜53程度となっています。

偏差値59は、東京都内の私立高校の中でも上位に位置します。 具体的な難易度としては、内申点は5科で20〜22あたりが目安となるでしょう。同じくらいの偏差値の高校としては、杉並学院高校、駒込高校、日本大学豊山女子高校などが挙げられます。偏差値52〜53の総合選抜コースは、中堅レベルの学力が求められます。 こちらの内申点目安は、9科で30前後、5科で18前後と考えられます。

主な併願校としては、同じくらいの偏差値帯の私立高校が多く選ばれる傾向にあります。例えば、保善高等学校、関東第一高等学校、豊島学院高等学校、貞静学園高等学校などがよく名前の挙がる学校です。東亜学園高等学校を第一志望とする受験生は、これらの学校を併願校として検討することが多いようです。

東亜学園高等学校に設置されている学科・コース

東亜学園高等学校の普通科には、目標に応じて選べる2つのコースが設置されています。

  • 特進コース

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。 1年次から主要教科に重点を置いたカリキュラムで、2年次からは文系・理系に分かれて、より専門的な学習を進めます。 高い目標を持つ仲間と切磋琢磨したい人におすすめです。

  • 総合選抜コース

    大学進学から専門学校まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応するコースです。 基礎学力の定着を重視し、勉強と部活動を両立させたい生徒が多く在籍しています。 2年次からは「文系選抜」「理系選抜」「特別選抜」の3つのコースに分かれ、自分の興味や適性に合わせた学びを深めることができます。

東亜学園高等学校の特色・校風

東亜学園高等学校の校風は、「文武両道」「面倒見が良い」といったキーワードで表現できます。部活動に打ち込む生徒が多い一方で、学習面でのサポートも手厚いのが特徴です。

  • 宿題の量

    宿題の量は、コースや学年によりますが、毎日コツコツと取り組む必要がある程度の量が出されるようです。特に特進コースでは、予習・復習が前提となる授業が多いため、家庭学習の習慣が大切になります。

  • 校則

    私立高校なので、校則は比較的厳しいという声が多いです。 特に頭髪や服装に関する指導は厳しいようです。 スマートフォンは校内での使用が原則禁止されていますが、文化祭などの行事の際には許可されることもあるようです。

  • 生徒たちの雰囲気

    男女共に仲が良く、明るく活発な生徒が多いようです。 部活動が盛んなこともあり、仲間と協力して何かに打ち込むのが好きな生徒にはぴったりの環境です。

  • アルバイト

    アルバイトは原則として禁止されています。

  • 制服の評判

    制服は男女ともにブレザースタイルです。夏服はボタンダウンのシャツで、女子は濃紺のスカートの他に、オプションで明るいブルーのチェック柄のサブスカートを選ぶこともできます。

  • 土曜授業

    土曜日は午前中に通常授業があります。

東亜学園高等学校の部活動・イベント

部活動

東亜学園高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が熱心に活動しています。

  • 運動部

    特に有名なのが、全国大会で8度の優勝経験を誇る男子バレーボール部です。 「春高バレー」の常連校として知られ、プロ選手も輩出しています。野球部やフェンシング部も全国レベルの実績があり、強豪として知られています。 女子バスケットボール部も都大会ベスト8を目標に活発に活動しています。

  • 文化部

    文化部も様々あり、中でも珍しい部活として「ブレインスポーツ部」や「デジタルものづくり部」などがあります。 クリスマスコンサートを開催するコーラス部など、文化部もそれぞれの目標に向かって活発に活動しています。

イベント

東亜学園高等学校では、生徒たちの手で作り上げるイベントが多く、一年を通して学校生活を彩ります。

  • 体育祭(6月)

    体育祭の名物は、3年生が担任の先生と一緒に行う仮装大会で、非常に盛り上がるようです。 クラスが一丸となって準備に取り組み、高校生活の大切な思い出になります。

  • 東亜祭(文化祭)(9月)

    「東亜祭」と呼ばれる文化祭は、生徒会が中心となって企画するステージパフォーマンス「T-1グランプリ」が見どころです。 各クラスの出し物も活気にあふれ、多くの来場者で賑わいます。

  • 修学旅行(10月)

    2年生の修学旅行では沖縄を訪れます。美しい自然に触れるだけでなく、歴史や平和について学ぶ貴重な機会となっています。

その他にも、弁論大会や百人一首大会、新入生オリエンテーション合宿など、独自の行事が数多く実施されています。

東亜学園高等学校の進学実績

東亜学園高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポートで、高い進学実績を誇ります。現役での4年制大学・短期大学への合格率は90%以上にのぼります。

  • 国公立大学

    近年では、東京都立大学などの国公立大学への合格者が出ています。

  • 難関私立大学

    早慶上理ICUに18人、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)には22人といった合格実績があります(2024年度)。 その他、成蹊大学、成城大学、明治学院大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学など、多くの生徒が希望の私立大学へ進学しています。

  • 進学サポート

    これらの実績を支えているのが、充実した進学サポート体制です。通常の授業に加え、夏期・冬期には進学セミナー(講習)が開かれます。 また、放課後の学習支援として「D-Proルーム」という自習室が開放されており、チューターに質問することも可能です。一人ひとりの進路実現に向けて、きめ細やかな指導が行われています。

東亜学園高等学校の特長・アピールポイント

東亜学園高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 全国レベルの強豪部活動

    特に男子バレーボール部は全国優勝8回を誇る名門です。 高いレベルで文武両道を目指したい生徒にとって、最高の環境が整っています。

  • 駅から徒歩1分の好立地

    西武新宿線「新井薬師前」駅から徒歩わずか1分という抜群のアクセスも大きな魅力です。 雨の日でも通学が楽で、部活動で遅くなっても安心です。

  • 手厚い学習支援体制「D-Projects」

    「D-Proルーム(自学支援センター)」を中心に、生徒の自学自習をサポートする体制が整っています。 定期的な「警告試験」や「フィードバック講習」など、学力を着実に伸ばすための独自の取り組みがあります。

  • オンライン英会話の導入

    1、2年生の全クラスで週に1時間、マンツーマンのオンライン英会話授業を実施しています。 ネイティブの先生と話す機会が豊富にあり、実践的な英語力を身につけることができます。

  • 独自の人間形成教育

    校訓である「他人親切丁寧 自己奮励努力」を実践するため、弁論大会や武道の授業、新入生オリエンテーション合宿での集団訓練などを通して、社会で活躍できる人間力を育んでいます。

  • 無学期制の採用

    1年を前期・後期などに分けない「無学期制」を導入しており、一つの単元にじっくりと時間をかけて取り組むことができます。

  • 活気あふれる学校行事

    体育祭の仮装大会や文化祭のステージパフォーマンスなど、生徒が主役となって盛り上がる行事が多く、充実した高校生活を送ることができます。

東亜学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

東亜学園高等学校についての在校生や卒業生からの声を集めてみました。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「面倒見が良い」といった、教師のサポート体制を評価する声が多く見られます。

    • 「男女の仲が良く、いじめもほとんどない」という意見が多く、安心して学校生活が送れる環境のようです。

    • 「部活動が盛んで、目標に向かってみんなで頑張る雰囲気が良い」という声も多数あります。

    • 「行事が楽しく、クラスの団結力が強い」と、学校行事に対する満足度も高いようです。

  • 気になる点

    • 「校則が、特に頭髪や服装に関して厳しい」という意見は多く見られます。

    • 「校舎や施設が少し古い」と感じる生徒もいるようです。

    • 「先生によって指導の熱心さに差がある」という指摘も一部で見られました。

    • 学習面では「生徒のやる気次第」という声もあり、受け身ではなく自分から積極的に学ぶ姿勢が求められるようです。

アクセス・通学

東亜学園高等学校へのアクセスは非常に便利です。

  • 西武新宿線「新井薬師前」駅 北口から徒歩約1分

  • 西武新宿線「沼袋」駅 北口から徒歩約10分

  • JR中央・総武線、東京メトロ東西線「中野」駅から徒歩約17分

  • 都営大江戸線「落合南長崎」駅から徒歩約15分

中野区内からはもちろん、西武新宿線やJR中央線沿線の杉並区、新宿区、練馬区など、幅広いエリアから生徒が通学しています。

東亜学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東亜学園高等学校は、「高校生活で何かに熱中したい」「文武両道で充実した3年間を送りたい」と考えている君にぴったりの学校です。全国レベルの部活動で高みを目指すことも、目標大学への進学に向けて勉強に打ち込むことも、その両方を頑張ることもできる環境がここにはあります。先生方のサポートも手厚いので、安心して学校生活を送れるでしょう。

東亜学園高等学校の入試では、中学校での基礎学力がしっかりと身についているかが問われます。特進コースを目指す人はもちろん、総合選抜コースを希望する人も、まずは毎日の授業を大切にし、苦手科目をなくすことから始めましょう。特に英語、数学、国語の主要3教科は、今のうちから基礎を固めておくことが合格への近道です。学校説明会や文化祭に足を運んで、ぜひ東亜学園の雰囲気を肌で感じてみてください。君の挑戦を応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。