東京都立井草高等学校は、練馬区に位置し、「自主・自由・自律」の教育理念を掲げる、長い歴史と伝統を持つ都立高校です。緑豊かな落ち着いた環境の中で、生徒たちは伸び伸びと学校生活を送っています。生徒一人ひとりの個性を尊重し、主体性を育む自由な校風が最大の魅力と言えるでしょう。

また、東京都立井草高等学校は、学習だけでなく学校行事や部活動にも全力で取り組む「文武両道」の精神が根付いていることでも知られています。特に、生徒が主体となって作り上げる文化祭や体育祭は圧巻で、学校全体が一体となって盛り上がります。

この記事では、そんな東京都立井草高等学校の偏差値や難易度、特色ある教育内容、活発な部活動、そして気になる口コミや評判まで、受験生と保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までご覧ください。

東京都立井草高等学校の基本情報

東京都立井草高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 東京都立井草高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒177-0044 東京都練馬区上石神井2-2-43
代表電話番号 03-3920-0319
公式サイト https://www.metro.ed.jp/igusa-h/

東京都立井草高等学校の偏差値・難易度・併願校

東京都立井草高等学校は、都内でも人気のある進学校の一つです。その難易度を偏差値や内申点の目安から見ていきましょう。

偏差値

  • 普通科:59〜60

井草高校の偏差値は59〜60程度とされており、都立高校の中では上位に位置します。しっかりとした学力が求められるレベルと言えるでしょう。

難易度のイメージ

同じくらいの偏差値の都立高校としては、石神井高校や武蔵丘高校などがあります。合格するためには、中学校の定期テストで常に高得点を維持し、基礎学力を盤石にしておくことが不可欠です。

合格に必要な内申点の目安としては、オール4に近い成績が求められることが多いようです。3年生の成績だけでなく、2年生のうちから良い成績を修めておくことが重要になります。

主な併願校

東京都立井草高等学校を受験する生徒の多くは、私立高校を併願します。以下に主な併願校の例を挙げます。

  • 郁文館高等学校

  • 城西大学附属城西高等学校

  • 杉並学院高等学校

  • 大東文化大学第一高等学校

  • 豊島学院高等学校

  • 武蔵野大学高等学校

これらの高校は、井草高校の受験生の学力層に合っており、進学指導に力を入れている学校が多いのが特徴です。

東京都立井草高等学校に設置されている学科・コース

東京都立井草高等学校に設置されているのは普通科のみです。

  • 普通科: 1年次には全員が共通の科目を履修し、基礎学力の定着を図ります。2年次から文系・理系の選択科目が導入され、3年次には生徒一人ひとりの進路希望に合わせた多様な選択科目が用意されており、夢の実現に向けた学習を深めていくことができます。

東京都立井草高等学校の特色・校風

東京都立井草高等学校の魅力は、その独特な特色と校風にあります。

  • 校風キーワード: 自主・自由・自律、文武両道、生徒主体

自由な校風と自己管理

井草高校の最大の特色は「自主・自由・自律」を重んじる校風です。 制服の定めがなく私服での通学が認められているほか、髪染めやピアスなども禁止されていません。 この自由な環境は、生徒の自主性を育む一方で、自分自身を律する力が求められることを意味します。口コミでは、この自由さを歓迎する声が多い一方で、「自主的に行動しないと置いて行かれてしまう」という意見も見られます。

生徒たちの雰囲気と学校生活

生徒たちは活発で、行事などには全力で取り組む生徒が多いようです。学校行事は生徒主体で運営され、特に文化祭「井草祭」では、クラスごとの企画やパフォーマンスで大いに盛り上がります。

宿題の量は、他の進学校と比較して標準的か、やや少なめという声もありますが、授業の進度は速いという意見が見られます。 そのため、日々の予習・復習が重要になります。土曜授業は隔週程度で実施されています。 アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が求められます。

東京都立井草高等学校の部活動・イベント

部活動

井草高校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部18、文化部13の計31の部活動があります。

  • ダンス部: 全国大会の常連校として知られ、そのパフォーマンスは圧巻です。 文化祭での発表は特に人気を集めています。

  • 弓道部・書道部: これらの部活動も近年、全国大会に出場するなど高い実績を誇っています。

  • フットサル部: 都立高校では珍しいフットサル部があるのも特徴の一つです。

その他にも多くの部活動が活発に活動しており、初心者でも始めやすい雰囲気があるようです。

イベント

生徒たちが主体となって作り上げる学校行事は、井草高校の大きな魅力の一つです。

  • 井草祭(文化祭): 毎年9月中旬に行われる文化祭は、学校最大のイベントです。 生徒による巨大なゲートが作られ、各クラスが趣向を凝らした企画や模擬店、ステージ発表で競い合います。 生徒たちの仮装も恒例となっており、非常に華やかな雰囲気です。

  • 体育祭: 7つの団に分かれて競い合う体育祭は、応援合戦が見どころです。 各団の応援団が本格的なダンスパフォーマンスを披露し、大いに盛り上がります。

  • 修学旅行: 国際理解教育に力を入れており、シンガポールやマレーシアなど海外への修学旅行を実施しています。 異文化に触れる貴重な体験ができます。

東京都立井草高等学校の進学実績

東京都立井草高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現をサポートする手厚い進路指導に定評があり、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。

最新の主な大学合格実績(2024年)

  • 国公立大学: 東京都立大学、東京学芸大学、埼玉大学、東京農工大学、電気通信大学、東京外国語大学、横浜国立大学など、首都圏の国公立大学を中心に合格者を出しています。

  • 難関私立大学(GMARCH以上):

    • 早稲田大学: 16名

    • 慶應義塾大学: 7名

    • 上智大学: 7名

    • 東京理科大学: 14名

    • 明治大学: 43名

    • 青山学院大学: 19名

    • 立教大学: 39名

    • 中央大学: 30名

    • 法政大学: 52名

  • その他: 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学(日東駒専)や、成蹊大学、成城大学、明治学院大学、國學院大學、武蔵大学(成成明学獨國武)などにも多くの合格者を出しています。 卒業生の約8割から9割が4年制大学へ進学しています。

進路サポート

「井草学力向上プロジェクト」や「井草夢プロジェクト」といった独自の取り組みを通じて、生徒の進路実現を強力にバックアップしています。 夏期講習や放課後の補習なども充実しており、生徒の学力向上をサポートする体制が整っています。

東京都立井草高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、井草高校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  1. 「自主・自由・自律」を尊重する校風: 制服がなく私服通学が可能など、生徒の個性を尊重する自由な雰囲気が最大の特徴です。

  2. 生徒が主役の熱い学校行事: 文化祭「井草祭」や体育祭は、生徒たちが企画・運営の中心となり、学校全体が一体となって創り上げる最高の思い出の場です。

  3. グローバルな視野を育む国際交流: 海外修学旅行やオーストラリア国際交流プログラムなど、国際感覚を養う機会が豊富に用意されています。 東京都の「海外学校間交流推進校」にも指定されています。

  4. 全国レベルで活躍する活発な部活動: ダンス部や弓道部、書道部などが全国大会で活躍するなど、文武両道を実践できる環境が整っています。

  5. 夢の実現を支える手厚い進路指導: 「井草夢プロジェクト」など独自のプログラムで、生徒一人ひとりの希望進路に寄り添ったきめ細やかなサポートを行っています。

東京都立井草高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、井草高校のどのような点が評価され、また、どのような点に注意が必要だと考えられているのでしょうか。

良い点

  • 自由な校風: 「校則がほとんどなく、髪染めやピアスも自由。自分らしくいられる」という声が圧倒的に多いです。 私服でのびのびと過ごせる点を魅力に感じる生徒が多いようです。

  • 行事が楽しい: 「文化祭や体育祭は本当に楽しい。クラスの団結力が強まる」「生徒主体なので、やりがいがある」といった、行事の盛り上がりを評価する声が多数あります。

  • 人間関係: 「面白い人が多く、毎日が楽しい」「個性的な仲間と出会える」など、多様な個性を持つ生徒たちとの交流を楽しんでいる様子がうかがえます。

気になる点

  • 施設の古さ: 「校舎が少し古いのが気になる」という意見が見られます。 歴史のある学校ならではの点と言えるかもしれません。

  • 自由に伴う責任: 「自由な分、自己管理ができないと流されてしまう」「授業の進度が速いので、自主的に勉強しないとついていけなくなる」といった、自主性の重要性を指摘する声もあります。

  • 駅から少し歩く: 「最寄り駅から徒歩8〜10分と、少し距離がある」という声も聞かれます。

アクセス・通学

東京都立井草高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 西武新宿線

    • 「上井草駅」より徒歩8分

    • 「上石神井駅」(急行・準急停車)より徒歩10分

  • 西武バス

    • JR荻窪駅、西武池袋線石神井公園駅などからバスが出ており、「井草高校前」バス停で下車すると目の前です。

通学している生徒は、練馬区、杉並区、中野区、西東京市など、西武線沿線を中心に幅広いエリアから集まっているようです。

東京都立井草高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東京都立井草高等学校を目指す君へ。井草高校は、何よりも「自由」を大切にし、生徒一人ひとりの個性を尊重してくれる学校です。勉強はもちろん、学校行事や部活動にも本気で打ち込みたい、そして何より「自分らしい高校生活」を送りたいと考えている君に、心からおすすめします。

この学校が求めているのは、与えられた課題をこなすだけでなく、自ら目標を見つけ、それに向かって努力できる生徒です。東京都立井草高等学校の「自主・自由・自律」の精神を体現できるような、主体性と向上心を持った生徒にぜひチャレンジしてほしいと思います。

受験勉強においては、苦手科目をなくし、5教科をバランス良く学習することが大切です。特に、合格には高い内申点も重要になってきます。日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点を取ることを心がけましょう。井草高校で、最高の仲間たちと忘れられない3年間を過ごせることを応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。