東京都立江戸川高等学校は、80年以上の歴史と伝統を誇る、地域に根ざした人気の都立高校です。「文武両道」を教育の柱に掲げ、生徒一人ひとりが勉強にも部活動にも全力で打ち込める環境が整っています。進学指導推進校として、希望の進路を実現するための手厚いサポート体制も魅力の一つです。

「江戸高(えどこう)」の愛称で親しまれ、生徒たちは日々の学習はもちろん、体育祭、文化祭、合唱祭といった三大行事にも主体的に取り組み、活気あふれる学校生活を送っています。この記事では、そんな東京都立江戸川高等学校の魅力を、さまざまな角度から詳しくご紹介していきます。

これから高校受験を迎える皆さんが、自分の高校生活を具体的にイメージできるよう、偏差値や進路実績といった学習面から、学校行事や部活動、気になる校則や制服のことまで、幅広く解説します。この記事を通して、江戸高の「今」を知り、皆さんの志望校選びの参考にしてください。

東京都立江戸川高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東京都立江戸川高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒132-0031 東京都江戸川区松島2-38-1
代表電話番号 03-3651-0297
公式サイト https://www.metro.ed.jp/edogawa-h/

東京都立江戸川高等学校の偏差値・難易度・併願校

東京都立江戸川高等学校は、都立高校の中では中堅からやや上位に位置づけられる学校です。着実に進学実績を伸ばしていることもあり、安定した人気があります。

  • 偏差値: 普通科 53〜57

     

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偏差値が近い他の都立高校としては、上野高校、墨田川高校、深川高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、オール4に近い成績が求められることが多いようです。

江戸川高等学校を第一志望とする場合、併願校として私立高校を受験するのが一般的です。主な併願校としては、安田学園高等学校、江戸川女子高等学校、共栄学園高等学校、関東第一高等学校などが多くの受験生に選ばれているようです。

東京都立江戸川高等学校に設置されている学科・コース

東京都立江戸川高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科: 幅広い科目をバランスよく学び、大学進学を中心とした多様な進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。2年生・3年生では、それぞれの興味や進路に合わせた科目選択が可能になり、自分の目標に向かって集中的に学習を深めることができます。

     

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東京都立江戸川高等学校の特色・校風

80年以上の歴史を持つ東京都立江戸川高等学校は、「文武両道」の精神が根付いており、学習と部活動、学校行事の全てに全力で取り組む活気のある校風です。

  • 校風のキーワード: 文武両道、自主自律、地域との連携

     

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生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気がありながらも、学校行事などでは非常に盛り上がるようです。中庭には多くの樹木が植えられており、落ち着いた学習環境が整っています。

  • 宿題の量: 宿題の量は標準的か、やや多めと感じる生徒が多いようです。特に、週末課題や長期休暇中の課題は計画的に進める必要があります。

     

  • 校則: 校則は、都立高校の中では標準的な厳しさと言えるでしょう。頭髪の染色やピアスなどの装身具は禁止されています。スマートフォンの校内での使用については、ルールを守った上での使用が許可されているようです。

     

  • 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いている生徒が多い一方で、行事などではクラス一丸となって盛り上がる活発さも持ち合わせています。

     

  • アルバイト: 原則として禁止されています。ただし、やむを得ない事情がある場合は、保護者の同意を得た上で学校に申請し、許可を得る必要があります。

     

  • 制服の評判: 制服はなく、標準服が定められています。男子は詰襟の学生服、女子はブレザーにスカートまたはスラックスで、清楚なデザインが評判です。ただし、標準服の着用は義務ではないため、私服での登校も可能です。式典などの学校行事では標準服を着用します。

     

  • 土曜授業: 年間18回程度の土曜授業が実施されており、授業時間数を確保し、学力向上を図っています。

     

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東京都立江戸川高等学校の部活動・イベント

部活動

江戸川高等学校は部活動が非常に盛んで、加入率は90%を超えています。多くの部が大会で上位入賞を果たすなど、活発に活動しています。

  • 特に実績豊富な部活動:

    • 硬式野球部: 「甲子園一勝」を目標に掲げ、日々練習に励んでいます。東東京大会で上位に進出するなど、実績も豊富です。

       

    • ソフトボール部: インターハイ予選や関東公立大会に出場するなど、都内でも強豪として知られています。

       

    • 女子バスケットボール部: 都大会ベスト32に入るなど、高いレベルで活動しています。

       

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  • 文化部の充実: 運動部だけでなく文化部も活発です。吹奏楽部、軽音楽部、演劇部といった人気の部活動のほか、茶道部では外部講師を招いて本格的な表千家を学ぶことができます。

     

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イベント

江戸川高等学校には「三大行事」と呼ばれる特に盛り上がるイベントがあり、生徒が主体となって企画・運営を行っています。

  • 体育祭(6月): クラス対抗で様々な競技に臨み、学校全体が熱気に包まれます。応援団のパフォーマンスも見どころの一つです。

     

  • 文化祭(9月): 「江戸高祭」と呼ばれ、1年生は舞台発表、2年生は大掛かりな製作やイベント、3年生は模擬店など、各クラスが趣向を凝らした企画で来場者を楽しませます。中庭でのライブなども行われ、大変な盛り上がりを見せます。

     

  • 合唱祭(2月): 1、2年生がクラスごとに課題曲と自由曲を披露し、美しいハーモニーを響かせます。

     

  • 修学旅行: 2年生の12月に沖縄を訪れ、平和学習や文化体験、マリンスポーツなどを楽しみます。

     

  • 自然体験合宿: 1年生の7月には、長野県にある菱野山荘で2泊3日の自然体験合宿を行います。オリエンテーリングなどを通して、クラスメイトとの親睦を深めます。

     

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東京都立江戸川高等学校の進学実績

進学指導推進校に指定されている江戸川高等学校は、国公立大学や難関私立大学への進学者を多数輩出しています。

  • 国公立大学: 2025年度入試では、現役生10名、既卒生1名の計11名が合格しています。

     

  • 難関私立大学: GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)レベルの大学にも多くの合格者を出しています。

     

  • その他の進路: 多くの生徒が4年制大学へ進学しますが、短期大学や専門学校への進学、就職など、多様な進路を選択しています。

     

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進学実績を支える取り組みとして、年間18回の土曜授業に加え、放課後や夏休みなどの長期休業中に数多くの講習が開講されています。英語や数学では習熟度別の授業を取り入れ、生徒一人ひとりの学力に合わせたきめ細やかな指導を行っているのも特徴です。

東京都立江戸川高等学校の特長・アピールポイント

江戸川高等学校には、生徒の成長を促す独自の魅力的な取り組みがたくさんあります。

  • 進学指導推進校としての手厚いサポート: 東京都教育委員会から「進学指導推進校」に指定されており、大学進学に向けた充実した学習支援体制が整っています。

     

  • 文武両道を体現する活発な部活動: 部活動加入率は90%を超え、多くの部が素晴らしい実績を上げています。

     

  • 生徒が主役の三大行事: 体育祭・文化祭・合唱祭は「江戸高三大行事」と呼ばれ、生徒が中心となって企画・運営を行い、学校生活を大いに盛り上げています。

     

  • 授業時間を確保する土曜授業: 年間18回の土曜授業を実施し、3年間で約200時間多くの授業時間を確保することで、学力の定着と向上を図っています。

     

  • 伝統の自然体験合宿: 1年生の夏に長野県で行われる自然体験合宿は、豊かな自然の中で友情を育む貴重な機会となっています。

     

  • 広大なグラウンドと充実した施設: 東京ドームのグラウンドよりも広い敷地には、野球やサッカーが同時にできるグラウンドや全天候型のテニスコートなど、充実した施設が揃っています。

     

  • 地域に根ざした80年以上の伝統: 1940年の創立以来、地域社会に支えられながら発展してきた歴史と伝統があります。

     

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東京都立江戸川高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活の充実度を評価する声が多く聞かれます。

  • 良い点:

    • 「行事が本当に楽しくて、クラスの団結力が強まる」という声が非常に多いです。

       

    • 「部活動が盛んで、目標に向かって仲間と頑張れる環境がある」

       

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれるので心強い」

       

    • 「緑が多くて落ち着いた環境で勉強に集中できる」

       

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  • 気になる点:

    • 「校舎や施設が少し古い部分がある」という意見が見られます。

       

    • 「最寄りの新小岩駅から徒歩15分と、少し歩くのが大変」という声もあります。

       

    • 「校則が思ったより厳しいと感じる人もいる」ようです。

       

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アクセス・通学

東京都立江戸川高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:

    • JR総武線「新小岩駅」南口より徒歩約15分

       

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  • バスを利用する場合:

    • JR「新小岩駅」から都バス(葛西駅・西葛西駅・船堀駅ゆき)に乗車、「江戸川高校前」下車、徒歩2分

       

    • 東京メトロ東西線「葛西駅」「西葛西駅」から都バス(新小岩駅ゆき)に乗車、「江戸川高校前」下車、徒歩2分

       

    • 都営新宿線「船堀駅」から都バス(新小岩駅ゆき)に乗車、「江戸川高校前」下車、徒歩2分

       

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通学している生徒は、江戸川区内からが最も多いですが、近隣の葛飾区、江東区、墨田区など、幅広いエリアから通学しています。

東京都立江戸川高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東京都立江戸川高等学校は、「勉強も部活も行事も、高校生活のすべてに全力で打ち込みたい!」と考えているあなたにぴったりの学校です。文武両道を実践できる環境で、切磋琢磨し合える仲間と共に、充実した3年間を過ごすことができるでしょう。

江戸川高等学校を目指すなら、まずは日々の授業を大切にし、基礎学力をしっかりと固めることが重要です。特に、合格にはオール4に近い内申点が目安となるため、定期テスト対策に力を入れ、提出物をきちんと出すなど、真面目な学習態度を積み重ねていきましょう。入学後の自分を想像しながら、目標に向かって計画的に学習を進めてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。