120年の歴史と伝統を誇る東洋女子高等学校は、グローバル社会で活躍できる女性の育成を目指す、魅力あふれる学校です。中高一貫ではないため、高校から入学する生徒全員が同じスタートラインに立ち、新しい仲間と学校生活を築いていけるのが大きな特長です。 これから始まる高校生活に、期待と少しの不安を抱いている皆さんに、東洋女子高等学校がどのような場所なのか、詳しくご紹介します。

この学校の魅力は、何と言っても生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すための多彩な教育プログラムにあります。英語教育や問題探究型学習といった特色ある学びに加え、活発な部活動や生徒が主体となって作り上げる学校行事など、充実した3年間を送るための環境が整っています。

この記事を通して、東洋女子高等学校の温かい雰囲気や、生徒たちが生き生きと学校生活を送る様子を具体的にイメージしていただけるはずです。皆さんの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

東洋女子高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東洋女子高等学校
公立/私立の別 私立
共学/女子校の別 女子校
所在地 〒112-0011 東京都文京区千石3-29-8
代表電話番号 03-3941-2680
公式サイト https://www.toyojoshi.ac.jp/

東洋女子高等学校の偏差値・難易度・併願校

東洋女子高等学校は、コースによって難易度が異なりますが、自分の目標に合わせてチャレンジできる学校です。

  • 特別進学コース: 偏差値 58-59

  • 総合進学コース: 偏差値 49

特別進学コースは、国公立大学や難関私立大学を目指す生徒向けのコースで、しっかりとした学力が求められます。総合進学コースは、大学進学を目指しながら部活動などにも力を入れたい生徒に適しています。

同じくらいの偏差値の高校としては、特別進学コースでは文京学院大学女子高等学校(理系)、日本大学豊山女子高等学校(普通)などが挙げられます。総合進学コースでは、京華女子高等学校(進学)、潤徳女子高等学校(特進)などが比較対象となるでしょう。

合格に必要な内申点の目安としては、推薦入試(単願)の場合、特別進学コースで5科20以上、総合進学コースで5科16以上が基準とされているようです。ただし、これらはあくまで目安であり、詳細は必ず学校説明会などで確認してください。

主な併願校としては、文京学院大学女子高等学校、京華女子高等学校、十文字高等学校、東京家政大学附属女子高等学校、目白研心高等学校などが挙げられています。

東洋女子高等学校に設置されている学科・コース

東洋女子高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に合わせて選べる2つのコースが設置されています。

  • 特別進学コース

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。1年次から大学受験を意識したカリキュラムが組まれ、放課後や長期休暇中には予備校講師による必修の講座も開講されるなど、手厚いサポート体制が整っています。

  • 総合進学コース

    多様な進路希望に対応し、大学進学を軸にしながらも部活動や課外活動との両立を図りたい生徒におすすめのコースです。2年次からは興味や関心に合わせて8つの系統(国際関係・人文社会・福祉教育・芸術・経済経営・健康科学・生命科学・数物科学)に分かれ、専門性を深めていきます。

東洋女子高等学校の特色・校風

東洋女子高等学校は、「グローバル教育」と「進学教育」を2本の柱とした、落ち着いた雰囲気の中で学べる学校です。

校風を一言で表すなら「面倒見の良い、アットホームな雰囲気」と言えるでしょう。生徒数が多くないため、先生と生徒の距離が近く、一人ひとりに行き届いた指導が期待できます。

  • 宿題の量:課題や小テストは多いという声があり、日々の学習習慣が身につきやすい環境のようです。

  • 校則:校則は厳しいという口コミが多く見られます。特に、服装や頭髪、スマートフォンの使用に関するルールは細かく定められているようです。スマートフォンは校内での使用が禁止されており、登校後は電源を切って鞄にしまう決まりです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いという印象です。一方で、行事などでは活発に活動する姿も見られます。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可制となるようです。

  • 制服の評判:桜をモチーフにしたピンクのリボンが特徴的な、品格と知性を表現したデザインのブレザーです。清楚で可愛らしいと評判ですが、着こなしに関する校則は厳しいという意見もあります。

  • 土曜授業:土曜日も午前中に4時間の平常授業があります。また、月に2〜3回、探究学習プログラムである「土曜講座」も実施されます。

東洋女子高等学校の部活動・イベント

部活動

東洋女子高等学校では、多くの生徒が部活動に加入しており、活気にあふれています。加入率は約80%で、兼部も可能です。

運動部は、バレーボール部、バドミントン部、剣道部、チアリーディング部など7部が活動しています。文化部(学芸部)は、全国大会でグランプリに輝いた実績のある軽音楽部や、同じく全国大会で2年連続団体戦優勝を果たした囲碁部など、高いレベルで活動している部が複数あります。その他、吹奏楽部、ダンス部、演劇部など6部、さらに同好会も6会あり、多種多様な活動の中から自分に合ったものを見つけられます。

イベント

生徒たちが主体となって作り上げる行事が多く、学校生活を彩るかけがえのない思い出となります。

  • 翔舞祭(体育祭):6月に行われる体育祭は、東京武道館を貸し切って実施されます。室内なので天候に左右されず、日焼けの心配もない環境で思い切り競技に打ち込めます。保護者の観覧も可能です。

  • 秋桜祭(学園祭):9月に行われる学園祭は、1日目が校内でのクラス企画、2日目は校外のホール「北とぴあ」を借りて、文化部による舞台発表が行われるのが大きな特徴です。クラスメイトや部活の仲間と協力し合い、創り上げる達成感を味わえます。

  • 修学旅行:2年生の秋に長崎・福岡を訪れます(3泊4日)。平和公園での学習や、ハウステンボスでの自主研修など、学びと楽しみが詰まったプログラムです。

東洋女子高等学校の進学実績

東洋女子高等学校は、生徒一人ひとりの希望進路を実現するための手厚いサポート体制が整っており、約80%の生徒が4年制大学へ進学しています。

指定校推薦枠も豊富で、東洋大学、日本大学、共立女子大学、大妻女子大学、昭和女子大学など、100を超える大学から多くの推薦枠が寄せられています。

2024年度の主な大学合格実績(既卒生含む)は以下の通りです。

  • 主な私立大学:日本大学、東洋大学、大東文化大学、帝京大学、獨協大学、日本女子大学、共立女子大学など

国公立大学や難関私立大学への進学を目指す特別進学コースでは、予備校講師による講座が必修となっているほか、夏休みには勉強合宿も実施され、学力向上を徹底的にサポートします。また、総合進学コースの生徒も希望すれば有料で講座を受講することが可能です。このようなきめ細やかな進学指導が、高い大学進学実績につながっています。

東洋女子高等学校の特長・アピールポイント

東洋女子高等学校には、生徒の知的好奇心を引き出し、可能性を広げるための独自の取り組みがたくさんあります。

  • TJグローバル教育:ネイティブ教員による授業やオンライン英会話、オーストラリアやニュージーランドへの語学研修(希望者)など、世界で活躍するための英語力を養うプログラムが充実しています。

  • 問題探究型学習「土曜講座」:月に数回土曜日に開講され、社会問題の解決策を考えたり、地域活性化について議論したりと、主体的に学ぶ力を育みます。

  • きめ細やかな進路指導:生徒数が多くない利点を活かし、生徒一人ひとりと向き合った丁寧な進路サポートが受けられます。1年次から計画的に進路指導が行われます。

  • 中高一貫ではない高校単独校:入学生全員が同じスタートラインから高校生活を始められるため、新しい友人関係を築きやすい環境です。

  • 充実した施設:校舎はきれいで、掃除が行き届いていると評判です。また、250円で温かいランチが食べられるカフェテリアも生徒に人気です。

  • 本格的な舞台で輝ける学園祭:学園祭の2日目は、外部の本格的なホール「北とぴあ」で開催され、文化部の生徒たちが日頃の練習の成果を存分に発揮できます。

  • 伝統のマナー教育:社会に出てからも役立つ礼儀作法を身につけるためのマナー講座が、各学年で実施されます。

東洋女子高等学校の口コミ・評判のまとめ

東洋女子高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。

良い点:

  • 「先生方が親身で、生徒一人ひとりへのサポートが手厚い」という口コミが多く見られます。

  • 「校舎が綺麗で、学習環境が整っている」と評価されています。

  • 「生徒数が少ない分、クラスの団結力が強く、アットホームな雰囲気」という声もあります。

  • 「指定校推薦の枠が多く、進学に有利」と感じている生徒もいるようです。

  • 「カフェテリアの日替わりランチが安くて美味しい」と評判です。

気になる点:

  • 「校則が厳しい」という意見が最も多く見られます。特に、スマホの使用制限や服装に関する規則を窮屈に感じる生徒がいるようです。

  • 「グラウンドが小さい」という指摘があります。

  • 「駅から学校までの通学路が決められている」といった細かいルールがあるようです。

アクセス・通学

東洋女子高等学校は、複数の駅・路線からアクセス可能な便利な立地にあります。

  • JR山手線・都営三田線「巣鴨駅」南口から徒歩約7〜9分

  • 都営三田線「千石駅」A4出口から徒歩約11分

その他、バスでのアクセスも便利で、「巣鴨小学校前」バス停から徒歩約5分、「千石二丁目」バス停から徒歩約6分です。

文京区内にありますが、豊島区、北区、板橋区など、幅広いエリアから生徒が通学しているようです。

東洋女子高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東洋女子高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんにエールを送ります。

この学校は、「落ち着いた環境で、自分の目標に向かってじっくりと勉強したい」と考えている人に特におすすめです。また、「先生の手厚いサポートを受けながら、大学進学の夢を叶えたい」という人にもぴったりの場所と言えるでしょう。校則は少し厳しいかもしれませんが、それは皆さんが安心して学校生活を送り、勉学に集中するための環境づくりでもあります。その中で、一生の友人との出会いや、目標を達成する喜びをぜひ見つけてください。

東洋女子高等学校の入試では、国語・数学・英語の3科目が課されます。どの教科も、中学校で学んだ基礎的な知識をしっかりと固めることが合格への一番の近道です。特に、特別進学コースを目指す人は、応用問題にも対応できるよう、過去問などを活用して実践的な演習を積んでおくと良いでしょう。何よりも大切なのは、「この学校で学びたい」という強い気持ちです。その気持ちを胸に、残りの期間、計画的に学習を進めていってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。