東邦高等学校は、1923年に創立された歴史と伝統のある、愛知県名古屋市名東区に位置する私立高校です。「真に信頼して事を任せうる人格の育成」を建学の精神に掲げ、知・徳・体のバランスが取れた教育を実践しています。文武両道を高いレベルで実現しており、部活動では硬式野球部が「春の東邦」として全国的に有名で、甲子園での優勝経験もあります。

普通科と美術科を設置し、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できる多彩なコースが魅力です。特に美術科は東海3県で唯一私立高校に設置されており、専門的な環境で感性を磨くことができます。近年ではICT教育にも力を入れ、生徒一人1台のiPadを活用した授業を展開するなど、時代のニーズに合わせた教育を積極的に取り入れています。

この記事では、そんな東邦高等学校の偏差値やコースの特色、部活動、学校生活のリアルな評判まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく解説していきます。この記事を読んで、東邦高等学校の魅力を深く知るきっかけにしてください。

東邦高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東邦高等学校(とうほうこうとうがっこう)
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒465-8516 愛知県名古屋市名東区平和が丘三丁目11番地
代表電話番号 052-782-1171
公式サイト https://www.toho-h.ed.jp/

東邦高等学校の偏差値・難易度・併願校

東邦高等学校の偏差値はコースによって異なりますが、全体的に見ると愛知県内でも上位に位置する人気の私立高校です。自分の学力や目標に合ったコースを選ぶことが、合格への第一歩となります。

学科・コースごとの最新の偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科 文理特進コース:60 – 61

  • 普通科 国際探究コース:54

  • 普通科 普通コース:53

  • 美術科:50

同じくらいの偏差値の高校としては、公立では名古屋西高校、昭和高校、松蔭高校などが、私立では名城大学附属高校(総合学科)、中京大学附属中京高校(普通科プログレスコース)などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、推薦入試を考える場合、コースにもよりますが30台後半がひとつの基準となるようです。一般入試では、内申点に加えて当日の学力試験の得点が重要になります。過去の合格者のデータを見ると、内申点35以上、当日点65〜70%以上が一つの目安となりそうです。

主な併願校としては、公立高校では千種高校、名東高校、天白高校、瑞陵高校などを受験する生徒が多いようです。私立高校では、愛知工業大学名電高校、中京大学附属中京高校、名城大学附属高校などがよく選ばれています。

東邦高等学校に設置されている学科・コース

東邦高等学校には、普通科と美術科の2つの学科があり、普通科の中にはさらに目標に応じて4つのコースが設置されています。それぞれの特色を理解し、自分にぴったりの学びの場を見つけましょう。

  • 普通科 文理特進コース

    難関国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。 少人数クラス編成で、週6日制・8限授業といった密度の濃いカリキュラムが特徴です。

  • 普通科 普通コース

    文武両道を実践しながら、多様な4年制大学への進学を目指すコースです。2年次からは目標に合わせて「文系選抜」「理系選抜」「進学」の3つの類型に分かれ、より専門性を高めていきます。

  • 普通科 国際探究コース

    英語力と国際感覚を磨き、グローバルな舞台で活躍したい生徒におすすめのコースです。ネイティブ教員による授業や、海外の高校とのオンライン交流なども積極的に行われています。

  • 普通科 人間健康コース

    トップアスリートの育成を目指し、健康やスポーツに関する専門的な知識と技術を学ぶコースです。

  • 美術科

    東海3県で唯一、私立高校に設置されている美術の専門学科です。 日本画、油絵、彫刻、デザインの4つの専攻があり、充実した設備の中で感性と技術を磨き、美術系大学への進学を目指します。

東邦高等学校の特色・校風

東邦高等学校は、「文武両道」と「自主自律」を重んじる校風が特徴です。部活動が非常に盛んで活気がある一方で、学習面でも高い目標を持つ生徒が多く、互いに切磋琢磨できる環境があります。

  • 校風のキーワード

    文武両道、活気がある、自主自律、多様性の尊重

  • 宿題の量

    コースによって差があるようですが、特に文理特進コースや美術科では、日々の課題や制作に時間がかかるという声が見られます。 普通コースは、部活動と両立できる程度の量のようです。

  • 校則

    校則は、他の私立高校と比較すると「やや厳しい」と感じる生徒が多いようです。

    • スマホ: 校内での使用は原則禁止で、バレると没収されることがあるようです。 ただし、実際には多くの生徒が黙認されている状況で使っているとの口コミもあります。

    • 服装: 制服の着こなしについては厳しく指導される傾向があり、スカート丈は膝丈と決められています。

    • 頭髪: 染髪やパーマは禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気

    全体的に明るく活発な生徒が多い印象です。部活動に打ち込む生徒、勉強に励む生徒、芸術に没頭する生徒など、多様な個性を持つ生徒が集まっています。 口コミでは「おしゃれで可愛い子が多い」という声も見られます。

  • アルバイト

    原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、許可を得て行うことが可能です。

  • 制服の評判

    制服はスタイリッシュなデザインで、生徒からの評判は良いようです。 オプションも豊富で、様々な組み合わせが楽しめます。女子はスラックスも選択できます。

  • 土曜授業

    文理特進コースでは土曜授業が実施されています。

東邦高等学校の部活動・イベント

部活動

東邦高等学校は、全国レベルで活躍する部活動が数多くあり、非常に活気があります。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に加入し、充実した高校生活を送っています。

  • 運動部

    特に硬式野球部は「春の東邦」として全国的に知られ、甲子園での優勝経験もある名門です。 サッカー部も全国大会常連の強豪として知られています。 その他、陸上競技部、水泳部、空手道部なども高い実績を誇ります。温水プールなどの施設も充実しています。

  • 文化部

    マーチングバンド部は全国大会で金賞を受賞するなど、トップレベルの実力を持っています。 吹奏楽部もコンクールで優秀な成績を収めています。美術科があるため、美術部の活動も盛んです。

イベント

東邦高等学校では、生徒が主体となって盛り上がる学校行事がたくさんあります。クラスの団結力を高め、忘れられない思い出を作ることができます。

  • 文化祭

    毎年9月に行われる文化祭は、大変な盛り上がりを見せるようです。 3年生は模擬店を出店でき、バザーや展示など多彩な企画で賑わいます。 一般公開はチケット制で、友人や家族を招待することができます。

  • 体育祭

    体育祭も非常に盛り上がる行事の一つです。クラス対抗で様々な競技に熱中し、学年を超えて応援し合います。

  • 修学旅行

    3年生の5月頃に実施されます。 行き先は年度によって異なりますが、生徒にとっては高校生活最大の楽しみの一つとなっています。

  • 合唱コンクール

    6月に行われる合唱コンクールも、クラスが一つになる大切な行事です。

東邦高等学校の進学実績

東邦高等学校は、多様なコース設定を活かし、国公立大学から難関私立大学、美術系大学、専門学校、就職まで幅広い進路に対応しています。特に、文理特進コースを中心に、近年進学実績が向上しているようです。

  • 国公立大学

    名古屋大学、名古屋市立大学、愛知県立大学、愛知教育大学など、地元の国公立大学への合格者を輩出しています。 美術科からは、東京藝術大学、愛知県立芸術大学、金沢美術工芸大学といった難関芸術大学への合格実績があります。

  • 難関私立大学

    早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった首都圏の難関大学や、南山大学、同志社大学、立命館大学などの関西の有名私立大学にも多くの合格者を出しています。

  • その他

    系列校である愛知東邦大学への進学者もいます。また、美術科の生徒の多くは、武蔵野美術大学や多摩美術大学などの有名美術大学へ進学します。 人間健康コースからは、スポーツ関連の大学や専門学校への進学、あるいはプロアスリートを目指す生徒もいます。

  • 進学サポート

    進路指導が手厚く、生徒一人ひとりの希望に合わせたサポート体制が整っています。夏期補習などの講習も充実しており、受験対策を強力にバックアップしています。 また、スタディサプリを導入し、生徒の主体的な学びを支援しています。

東邦高等学校の特長・アピールポイント

東邦高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。ここでは、その中でも特に注目すべきポイントをいくつかご紹介します。

  • 東海3県で唯一の私立高校美術科

    専門的な美術教育を受けられる環境は、将来美術の道に進みたい生徒にとって最大の魅力です。 2023年には創作棟が完成し、より充実した環境で制作に打ち込めるようになりました。

  • 全国レベルの部活動

    硬式野球部やサッカー部、マーチングバンド部など、全国の舞台で活躍する部活動が数多くあり、高いレベルで文武両道を実践できます。

  • 先進的なICT教育

    生徒一人1台のiPadを導入し、授業や探究活動に活用しています。 オンラインでの国際交流など、ICTを駆使したグローバル教育も展開しています。

  • 多様なニーズに応えるコース設定

    難関大学進学から国際交流、スポーツ、美術まで、生徒一人ひとりの「やりたいこと」が見つかる多彩なコースが用意されています。

  • 充実した施設

    光が差し込む明るい校舎はデザイン性にも優れています。 図書館やキャリアセンター、美術科専用の創作棟など、学習環境が非常に整っています。

  • 活気あふれる学校行事

    文化祭や体育祭など、生徒が主体となって創り上げる行事は非常に盛り上がり、学校生活を彩ります。

  • 「真面目」を校訓とする人間教育

    創立以来の校訓「真面目」のもと、「真に信頼して事を任せうる人格の育成」を目指す教育を実践しており、社会で活躍するための人間力を育みます。

東邦高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられた東邦高等学校に関する様々な声を紹介します。良い点だけでなく、気になる点も知ることで、よりリアルな学校の姿が見えてくるはずです。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」という声が多く、進路指導や学習サポートが手厚いと評判です。

    • 「学校行事がとても楽しく、クラスの団結力が深まる」といった意見が多数見られます。

    • 「施設が綺麗で充実している。特に新しい創作棟は素晴らしい」と、学習環境を評価する声が多いです。

    • 「部活動が盛んで、高い目標を持って打ち込める環境がある」という点も、多くの生徒にとって魅力のようです。

    • 「様々な目標を持った友達と出会えて刺激になる」と、生徒の多様性をポジティブに捉える意見もあります。

  • 気になる点

    • 「校則が厳しいと感じる」という声は、特にスマホの使用や服装に関して多く聞かれます。

    • 「文理特進コースは課題が多くて大変」といった、学習面の負担に関する意見もあります。

    • 「駅から少し歩くので、アクセスが不便に感じる」という声も一部で見られます。

    • 「先生によって指導の厳しさに差がある」という口コミもあります。

    • 「私立なので学費が高い」という点は、保護者にとって気になるポイントかもしれません。

アクセス・通学

東邦高等学校は、名古屋市の東部に位置し、緑豊かな平和公園に隣接する閑静な住宅街にあります。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 名古屋市営地下鉄東山線「一社」駅下車、市バス(幹一社1号系統)にて「平和が丘」バス停下車、徒歩約3分

    • 名古屋市営地下鉄東山線「星ヶ丘」駅下車、徒歩約16分

    • 名古屋市営地下鉄名城線「自由ヶ丘」駅下車、徒歩約20分

  • 通学エリア

    名古屋市内全域から多くの生徒が通学していますが、特に名東区、千種区、守山区、天白区など、学校の所在地に近いエリアからの通学者が多い傾向があります。また、尾張旭市、長久手市、日進市など、近隣の市からも通学しています。

東邦高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東邦高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、最後に応援メッセージを送ります。

東邦高等学校は、「何か一つのことに夢中になりたい」「高いレベルで文武両道を実践したい」と考えている君にぴったりの学校です。全国レベルの部活動、本格的な美術教育、難関大学を目指す学習環境など、君の「好き」や「得意」を最大限に伸ばせる場所がここにはあります。多様な個性を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら、充実した3年間を送りませんか?

受験勉強では、まず基礎を徹底的に固めることが大切です。特に英語と数学は、どのコースを受験するにしても重要になります。過去問を繰り返し解き、出題傾向を掴んでおきましょう。そして、内申点も合否を左右する大きな要素です。日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点数を取ること、提出物をきちんと出すことを心がけてください。

東邦高等学校は、君の挑戦を全力で応援してくれる学校です。自分の可能性を信じて、最後まで諦めずに頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。