東京都立板橋有徳高等学校は、生徒一人ひとりの個性を尊重し、その可能性を最大限に引き出すことに力を注いでいる、今注目の都立高校です。2007年に開校した比較的新しい学校で、きれいな校舎と充実した設備が魅力の一つです。「知を鍛え 徳を育て 未来を切り拓く」という教育目標のもと、落ち着いた環境でじっくりと学びたい生徒にぴったりの環境が整っています。

単位制というシステムを活かし、自分の興味や進路希望に合わせて時間割を組み立てられるのが、板橋有徳高等学校の大きな特徴です。幅広い選択科目の中から、まるで大学のように自分の学びたい分野を深く探究できます。先生方のサポートも手厚く、一人ひとりに寄り添った丁寧な指導に定評があります。

この記事では、そんな東京都立板橋有徳高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子から進学実績まで、受験生と保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

東京都立板橋有徳高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 東京都立板橋有徳高等学校
公立/私立 公立
共学/別学 男女共学
課程 全日制課程、定時制課程
所在地 〒175-0083 東京都板橋区徳丸2-17-1
電話番号 03-3937-6911
公式サイト https://www.metro.ed.jp/itabashiyutoku-h/

東京都立板橋有徳高等学校の偏差値・難易度・併願校

高校選びで気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。東京都立板橋有徳高等学校のレベル感を具体的に見ていきましょう。

偏差値

  • 普通科(単位制):48前後

複数の情報サイトによると、板橋有徳高等学校の偏差値は48程度とされています。都立高校の中では、基礎学力をしっかりと身につけたい生徒に適した、中堅レベルに位置づけられます。

難易度・内申点の目安

偏差値48というのは、決して高いハードルではありませんが、油断は禁物です。合格を確実にするためには、中学校の授業内容をしっかり理解し、定期テストで安定した成績を収めることが大切になります。

合格に必要な内申点の目安としては、オール3にいくつかの4がある「素内申30前後」が一つの目標となるでしょう。学力検査と調査書の比率は7:3ですので、内申点だけでなく、入試当日の学力検査で得点する力も重要です。日々の学習習慣を確立し、基礎的な問題を確実に解けるようにしておくことが合格への鍵となります。

同じくらいの偏差値の高校としては、都立足立高校、葛飾総合高校、千早高校、都立府中東高校などが挙げられます。

主な併願校

東京都立板橋有徳高等学校を第一志望とする受験生が併願する私立高校としては、以下のような学校が挙げられることが多いようです。

  • 豊南高等学校

  • 駿台学園高等学校

  • 正則高等学校

  • 貞静学園高等学校

  • 武蔵野高等学校

これらの学校は、板橋有徳高等学校の受験生の学力層と合致しており、通学の利便性なども考慮して選ばれる傾向があります。

東京都立板橋有徳高等学校に設置されている学科・コース

板橋有徳高等学校は、自分の興味や進路に合わせて柔軟に学べる「単位制」の普通科高校です。

  • 普通科(単位制)

    • どんなことを学ぶ場所か:1年次は芸術科目以外は全員が共通の科目を学び、基礎学力を固めます。2年次からは、文系・理系などの進路希望や興味・関心に応じて、豊富な選択科目の中から自分の時間割を作成していきます。フードデザインや中国語、看護系数学といったユニークな科目も選択できるのが魅力です。

    • どんな生徒におすすめか:特定のコースに縛られず、幅広い分野から自分の好きなこと、得意なことを見つけたい生徒や、大学進学、専門学校、就職など、多様な進路をじっくり考えたい生徒におすすめです。

東京都立板橋有徳高等学校の特色・校風

学校選びでは、勉強だけでなく、どんな雰囲気の中で3年間を過ごすのかも非常に重要です。板橋有徳高等学校の特色や校風をのぞいてみましょう。

  • 校風キーワード:落ち着いた雰囲気、穏やか、一人ひとりを大切に、自由と規律

学校生活のリアル

中学生が気になるポイントについて、口コミなどを基にまとめました。

  • 宿題の量:宿題の量は標準的か、やや少なめという声が多いようです。ただし、単位制で選択科目が多くなるため、自分で計画的に学習を進める自主性が求められます。

  • 校則:他の都立高校と比較すると、やや厳しめと感じる生徒もいるようです。特に頭髪(染色・脱色・パーマ等の禁止)や服装(スカート丈や着こなし)に関する指導は、きちんとしているという評判です。一方で、「常識の範囲内であれば問題ない」という意見もあり、高校生としての品位を保つことが重視されています。

  • スマホ:校内での使用は原則禁止ですが、実際には黙認されている場面もあるようです。ただし、授業中の使用は厳しく指導されます。ルールとマナーを守った使い方が求められます。

  • 生徒たちの雰囲気:全体的に落ち着いていて、穏やかな生徒が多いと言われています。いわゆる「陽キャ」のような活発なタイプよりは、真面目にコツコツ取り組むタイプの生徒が馴染みやすい環境のようです。いじめが少ないという口コミも多く見られます。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情などで必要な場合は、届け出をすれば許可されることがあります。

  • 制服の評判:女子はセーラータイプのジャケット、男子はブレザーです。特に女子のセーラー服は、可愛いと評判が良いようです。指定のカーディガンもあり、清楚なデザインが人気を集めています。

  • 土曜授業:年間15回程度、国語・数学・英語を中心に土曜特訓が行われており、学力向上や受験対策に力を入れています。

東京都立板橋有徳高等学校の部活動・イベント

高校生活を彩る部活動やイベント。板橋有徳高等学校では、どんな活動が盛んなのでしょうか。

部活動

運動部、文化部ともにバランスよく設置されており、多くの生徒が活動を楽しんでいます。

  • 書道部:全国レベルの実績を誇る、学校を代表する部活動です。文化祭(蒼天祭)で行われる書道パフォーマンスは圧巻で、これを見るために入学を決める生徒もいるほどです。

  • ラグビー部:ほとんどの部員が高校からラグビーを始める初心者ですが、熱心な指導のもと、チーム一丸となって練習に励んでいます。

  • ダンス部:文化祭のステージでは中心的な存在で、キレのあるパフォーマンスで会場を盛り上げます。

  • 吹奏楽部:コンクールで金賞を受賞するなど、高いレベルで活動しています。定期演奏会も開催しています。

その他にも、サッカー部、テニス部、バスケットボール部といった運動部や、演劇部、箏曲部、フォークソング部など、様々な文化部が活発に活動しています。

イベント

生徒たちが主体となって作り上げる行事は、学校生活の大きな思い出になります。

  • 蒼天祭(文化祭):毎年9月に行われる最大のイベントです。各クラスや部活動が趣向を凝らした展示や発表を行い、大変な盛り上がりを見せます。特に書道部やダンス部のパフォーマンス、中夜祭は必見です。

  • 体育祭:団に分かれて様々な競技で競い合います。全員リレーや大縄跳びなど、クラスの団結力が試される種目が多く、学年を超えて応援に熱が入ります。

  • 修学旅行:近年では、国際感覚を養うことを目的に、海外(マレーシアなど)を訪れることが多いようです。異文化に直接触れる貴重な体験ができます。

東京都立板橋有徳高等学校の進学実績

落ち着いた学習環境の中で、生徒たちはどのような進路を選んでいるのでしょうか。板橋有徳高等学校の進路状況を見てみましょう。

卒業生の進路は、大学進学が約6割、専門学校が約3割、就職その他が約1割となっており、多様な進路希望に対応しているのが特徴です。

  • 国公立大学:近年では、国公立大学への合格実績も出てきています。

  • 難関私立大学:早稲田大学、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)といった難関私立大学への合格者も輩出しています。

  • その他、進学者が多い大学:日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学(日東駒専)や、大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、國學院大學(大東亜帝国)などへの進学者が多い傾向にあります。

進学実績を支える取り組み

生徒一人ひとりの進路実現のため、手厚いサポート体制が整っています。

  • 習熟度別・少人数授業:国語、数学、英語の主要3教科では、生徒の理解度に合わせた習熟度別・少人数授業を展開し、きめ細やかな指導を行っています。

  • 土曜特訓・夏期冬期講習:希望者向けに、応用力を養成するための土曜特訓や、毎年40講座以上が開講される夏期・冬期講習を実施しています。

  • 進路アドバイザー制度:大学進学について、専門教科の教員から直接アドバイスを受けられる制度があり、具体的な進路相談が可能です。

東京都立板橋有徳高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、板橋有徳高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  1. 自分の”学びたい”が見つかる単位制

    豊富な選択科目の中から、興味や進路に合わせて自分だけの時間割を作ることができます。2年次から本格的に科目選択が始まり、3年次には週の半分以上が選択科目になるなど、主体的な学びが可能です。

  2. 落ち着いた学習環境と手厚いサポート

    真面目で穏やかな生徒が多く、落ち着いた雰囲気の中で学習に集中できます。国数英で行われる習熟度別授業や、先生方の親身な進路指導など、一人ひとりに寄り添うサポート体制が充実しています。

  3. 全国レベルの書道部と盛り上がる学校行事

    文化祭での書道パフォーマンスは、学校の名物です。部活動だけでなく、体育祭や文化祭などの学校行事も生徒が主体となって作り上げ、学校全体に一体感があります。

  4. グローバルな視野を育む国際理解教育

    海外修学旅行や留学生との交流、語学研修(TOKYO GLOBAL GATEWAYでの研修など)の機会が豊富に用意されており、異文化への理解を深めることができます。

  5. 清潔で快適な学習環境

    比較的新しい学校のため、校舎や設備が綺麗で整っています。生徒たちが気持ちよく3年間を過ごせる環境です。

東京都立板橋有徳高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声は、学校選びの重要な参考になります。良い点と気になる点を公平に見ていきましょう。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、進路のことも安心して話せる」

    • 「校舎がとてもきれいで、毎日快適に過ごせる」

    • 「単位制なので、自分の好きな科目や興味のある分野を深く学べるのが楽しい」

    • 「落ち着いた雰囲気で、いじめなどもなく、安心して学校生活が送れる」

    • 「女子の制服がセーラータイプで可愛いと友達にも評判が良い」

  • 気になる点

    • 「駅から少し歩くので、雨の日などは少し大変」

    • 「校則が他の都立高校に比べて少し厳しいと感じることがある」

    • 「部活動によっては、活動場所や時間に制限がある場合がある」

    • 「大学進学を目指すなら、学校の授業だけでなく塾などを活用する必要があると感じる」

アクセス・通学

東京都立板橋有徳高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅

    • 東武東上線「東武練馬駅」北口より徒歩約5〜6分

    • 都営三田線「高島平駅」より徒歩約25分

  • バス

    • 国際興業バス「板橋有徳高校入口」下車 徒歩約3分

    • 国際興業バス「不動通り」下車 徒歩約3分

東武練馬駅からのアクセスが非常に良く、多くの生徒がこの駅を利用しています。通学エリアとしては、板橋区内から通う生徒が最も多いですが、練馬区、北区、豊島区など、近隣の区からの通学者も少なくありません。

東京都立板橋有徳高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東京都立板橋有徳高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとしてエールを送ります。

この学校は、「自分のペースでじっくり学びたい」「先生にたくさん質問や相談をしたい」「落ち着いた環境で高校生活を送りたい」と考えている君に、特におすすめの学校です。単位制という自由度の高いシステムは、君の知的好奇心を刺激し、新たな可能性を発見する手助けをしてくれるはずです。東京都立板橋有徳高等学校で、自分だけの学びのストーリーを紡いでみませんか。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を完璧にすることが何よりも大切です。特に、東京都立板橋有徳高等学校の入試では、基本的な知識を問う問題で確実に得点することが合格の鍵となります。毎日の授業を大切にし、提出物をきちんとこなし、定期テストで安定した点数を取ることで、合格に必要な内申点を確保しましょう。そして、過去問などを活用して、都立高校の入試問題形式に慣れておくことも忘れずに。君の挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。