千葉県立柏の葉高等学校は、千葉県柏市に位置する、緑豊かな学術研究都市「柏の葉」にある公立高校です。2007年に柏北高校と柏西高校が統合して誕生した比較的新しい学校で、「普通科」に加えて、千葉県で唯一の「情報理数科」が設置されているのが大きな特徴です。進学に力を入れつつも、生徒主体で盛り上がる行事や活発な部活動など、充実した高校生活が送れると評判です。

「自立・創造・飛躍」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりの可能性を伸ばす教育を実践しています。周辺には東京大学や千葉大学のキャンパス、国立がん研究センターなどの最先端の研究施設が集まっており、そうした環境を活かした大学や企業との連携事業も積極的に行われています。このような特色ある環境で学べる柏の葉高等学校は、知的好奇心旺盛な中学生にとって非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。

この記事では、そんな柏の葉高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを、中学生とその保護者の皆さんにとって分かりやすく、具体的に紹介していきます。まだ志望校を決めかねている人も、すでに関心を持っている人も、ぜひ参考にしてみてください。

柏の葉高等学校の基本情報

以下に柏の葉高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 千葉県立柏の葉高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒277-0882 千葉県柏市柏の葉六丁目1番地
代表電話番号 04-7132-7521
公式サイト https://cms1.chiba-c.ed.jp/kashiwanoha/

柏の葉高等学校の偏差値・難易度・併願校

柏の葉高等学校は、その特色ある教育内容から人気が高く、しっかりとした受験対策が必要です。

  • 普通科:57 – 58

  • 情報理数科:55 – 56

偏差値はあくまで目安ですが、普通科は県内でも上位に位置する難易度です。合格に必要な内申点の目安は、95点前後(5教科で20、9教科で35程度)がひとつの基準となるでしょう。ただし、近年の入試では学力検査がより重視される傾向にあるため、当日点でしっかりと得点できる実力をつけておくことが重要です。

同じくらいの偏差値の公立高校としては、松戸国際高校や鎌ケ谷高校、船橋東高校などが挙げられます。

千葉県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、柏の葉高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、日本体育大学柏高校、二松學舍大学附属柏高校、流通経済大学付属柏高校、中央学院高校などが多くの受験生に選ばれているようです。

柏の葉高等学校に設置されている学科・コース

柏の葉高等学校には、それぞれに魅力的な2つの学科が設置されています。

  • 普通科

    • 幅広い教養と知識を身につけ、大学進学をはじめとする多様な進路希望に対応する学科です。 2年次から文系・理系の選択があり、3年次には豊富な選択科目が用意され、一人ひとりの興味や志望に合わせた学習が可能です。

  • 情報理数科

    • 千葉県で唯一設置されている専門学科で、理数系の科目に加え、プログラミングや課題研究など情報系の専門的な学びを深めます。 少人数でのゼミ形式の授業もあり、理工系・情報系の大学を目指す生徒におすすめです。

柏の葉高等学校の特色・校風

柏の葉高等学校は、「自主自律」「文武両道」「活気がある」といったキーワードで表現できる校風です。生徒主体で行事が盛り上がる一方で、落ち着いた学習環境も整っています。

  • 宿題の量:

    予習復習が基本となりますが、極端に多いという声は少ないようです。ただし、授業の進度は速いため、日々の積み重ねが大切になります。

  • 校則:

    他の公立高校と比較すると、比較的緩やかだという評判が多いです。 服装検査の時以外は、スカート丈や髪型などもある程度自由が認められているようです。 スマートフォンの持ち込みは可能ですが、授業中の使用は禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気:

    明るく活発な生徒が多く、学校行事には全力で取り組む雰囲気があります。 いじめは少ないという口コミが多く見られ、友人関係を築きやすい環境のようです。

  • アルバイト:

    許可証を提出し、学校長の許可が下りれば可能です。

  • 制服の評判:

    県内でもトップクラスの人気を誇り、制服が可愛い・格好いいことが志望理由の一つになることも多いようです。

  • 土曜授業:

    基本的に土曜授業はありませんが、模試や進学補習などが行われることがあります。

柏の葉高等学校の部活動・イベント

部活動

部活動への加入率は約78%と高く、多くの生徒が学業と両立しながら熱心に活動しています。

  • 運動部:

    陸上競技部やダンス部が特に活発で、実績も豊富です。 他にもテニス部やバレーボール部などが盛んに活動しています。

  • 文化部:

    文化部も盛んで、美術部が全国レベルの大会で入賞したり、演劇部が関東大会に出場したりと、高い実績を上げています。 また、情報理数科があることから、コンピュータ同好会などのユニークな部活もあります。

イベント

柏の葉高等学校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営するため、非常に盛り上がります。

  • 双葉祭(文化祭・体育祭):

    文化祭と体育祭を合わせて「双葉祭」と呼ばれています。特に文化祭で3年生が行うミュージカルや演劇はクオリティが高いことで有名です。 また、各クラスが制作したTシャツを着てファッションショーのように披露する「Tコレ(Tシャツコレクション)」というユニークなイベントもあり、大変な盛り上がりを見せます。

  • 修学旅行:

    例年、沖縄を訪れています。

  • その他:

    新入生を歓迎するための球技祭や、学年ごとの校外学習、冬には持久走大会など、年間を通して様々な行事が開催されます。

柏の葉高等学校の進学実績

柏の葉高等学校は、生徒の多様な進路希望を実現するためのサポート体制が充実しています。 長期休暇中の補習や進学セミナーなども積極的に行われています。

卒業生の進路は大学進学が最も多く、全体の約6割を占めています。

  • 国公立大学:

    千葉大学、茨城大学、東京都立大学、埼玉県立大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学(GMARCH以上):

    早稲田大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学など、多数の合格者を出しています。

  • その他:

    日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)レベルの大学への進学者が多い傾向にあります。 また、専門学校への進学や就職など、多様な進路を選択する生徒もいます。 特に情報理数科の生徒は、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜を活用して、希望の進路を実現するケースも多いようです。

柏の葉高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、柏の葉高等学校ならではの強みやユニークな取り組みを紹介します。

  • 県内唯一の「情報理数科」:

    プログラミングや課題研究など、専門的な学びを通して、理数情報系のスペシャリストを目指せます。

  • 恵まれた立地と周辺環境:

    周辺には東京大学や千葉大学などのキャンパスがあり、アカデミックな雰囲気が漂っています。

  • 活発な高大連携事業:

    近隣の大学や企業と連携し、大学教授による出張講義や研究室見学、インターンシップなどが実施されています。

  • 生徒主体で盛り上がる学校行事:

    文化祭のミュージカルや体育祭など、生徒たちが中心となって創り上げる行事は、最高の思い出になります。

  • 県内屈指の人気を誇る制服:

    ブレザータイプの制服は、デザイン性が高く、生徒からの評判が非常に良いです。

  • 充実した進路サポート:

    長期休暇中の進学補習や、個々の学習目標に合わせた丁寧な指導で、ワンランク上の大学進学も目指せます。

  • 発展し続ける「柏の葉」の街:

    最寄り駅の「柏の葉キャンパス」駅周辺は、大型商業施設やおしゃれなカフェ、公園などが整備されており、放課後も楽しめます。

柏の葉高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声をまとめました。

  • 良い点:

    • 「制服がとにかく可愛い・かっこいい」という声が圧倒的に多いです。

    • 「行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」という意見が多数見られます。

    • 「校則が比較的緩やかで、自由な雰囲気がある」点を魅力に感じる生徒が多いようです。

    • 「柏の葉キャンパス駅から近く、ららぽーとなどもあるので立地が良い」と、周辺環境の良さも高く評価されています。

    • 「明るくて面白い人が多く、充実した高校生活が送れる」という口コミも目立ちます。

  • 気になる点:

    • 「校舎やトイレなどの施設が少し古い」という意見があります。 これは、統合前の柏西高校の校舎を引き継いでいるためです。

    • 「楽しさを優先するあまり、勉強がおろそかになりがち」という声も一部で見られます。 学校生活を楽しむことと、学習習慣を両立させる自己管理能力が求められるかもしれません。

    • 「先生によっては授業の進め方に差がある」という指摘もあります。

アクセス・通学

柏の葉高等学校への主なアクセス方法です。

  • つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」西口から徒歩約12分

  • JR常磐線・東武アーバンパークライン「柏駅」西口から東武バス(2番乗り場)「国立がん研究センター」「柏の葉キャンパス駅西口」行き等に乗車し(約15分)、「柏の葉高校前」下車すぐ

通学エリアとしては、柏市、流山市、松戸市、我孫子市など、東葛飾地域からの生徒が多いですが、つくばエクスプレス沿線を利用して、茨城県や東京都から通学する生徒も見られます。

柏の葉高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。柏の葉高等学校の魅力は伝わりましたか?この学校は、「勉強も学校行事も部活動も、全部に全力で打ち込みたい!」と考えているあなたにぴったりの場所です。特に、仲間と協力して何かを創り上げることが好きな人や、明るく活気のある雰囲気の中で高校生活を送りたい人には、最高の3年間が待っているでしょう。

受験勉強では、まず5教科の基礎を徹底的に固めることが大切です。特に千葉県の公立高校入試は、幅広い範囲から基本的な知識を問う問題が多いので、苦手分野を作らないようにバランス良く学習を進めてください。その上で、柏の葉高等学校の偏差値レベルを考えると、応用問題にも対応できる思考力を養うことが合格への鍵となります。過去問を繰り返し解き、出題形式に慣れておくことも忘れないでくださいね。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。