群馬県立桐生高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る桐生高校と桐生女子高校が統合し、2021年に新たな歴史をスタートさせた共学の進学校です。「獨立自尊」「自主自律」「向学共励」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりが主体的に学び、高い志を持って未来を切り拓く力を育んでいます。桐生市内外から多くの生徒が集まり、活気あふれる学校生活を送っています。

進学校としての高い学力レベルはもちろんのこと、活発な部活動や生徒主体で創り上げる学校行事など、「文武両道」を体現できる環境が桐生高等学校の大きな魅力です。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校としての先進的な探究活動も行っており、知的好奇心をとことん追求することができます。

この記事では、そんな魅力あふれる桐生高校について、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。皆さんの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

桐生高等学校の基本情報

桐生高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 群馬県立桐生高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒376-0025 群馬県桐生市美原町1-39
代表電話番号 0277-45-2756
公式サイト https://kiryu-hs.gsn.ed.jp/

桐生高等学校の偏差値・難易度・併願校

伝統と革新が共存する桐生高等学校は、県内でも有数の進学校として知られています。自分の学力で合格できるのか、どんな高校と併願する生徒が多いのか、気になりますよね。

学科ごとの最新の偏差値の目安は以下の通りです。

  • 理数科:65

  • 普通科:62

これは県内でもトップクラスの難易度を示しており、合格するためには中学校で常に上位の成績を維持していることが望ましいでしょう。具体的な内申点の目安としては、5段階評価で平均4以上、特に理数科を目指す場合は主要5教科で5に近い成績が求められることが多いようです。

同じくらいの偏差値の高校としては、前橋南高校や高崎北高校などが挙げられます。これらの高校と桐生高校を比較検討する受験生も多いようです。

群馬県の公立高校入試では、基本的に公立高校同士の併願はできません。そのため、桐生高校を受験する生徒の多くは、私立高校を併願校として選択します。主な併願校としては、桐生第一高等学校、樹徳高等学校、前橋育英高等学校などが挙げられます。これらの私立高校は、コースによって難易度が異なるため、自分の学力や希望進路に合わせて選ぶことが大切です。

桐生高等学校に設置されている学科・コース

桐生高校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応えるため、2つの魅力的な学科が設置されています。

  • 普通科

    • 幅広い分野の学習を通して、自分の興味・関心を探求し、多様な進路実現を目指す学科です。文系・理系の類型選択があり、国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒が多く在籍しています。

  • 理数科

    • 理数系の科目に特に力を入れた専門学科で、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の活動の中心を担います。課題研究や大学との連携授業など、より高度で専門的な学びが特徴です。将来、研究者や医療従事者、技術者などを目指す生徒におすすめです。

桐生高等学校の特色・校風

桐生高校の校風をキーワードで表すなら、「文武両道」「自由闊達」「探究心」といった言葉がぴったりです。生徒たちは学習に真剣に取り組む一方で、部活動や学校行事にも全力で打ち込む活気ある雰囲気に満ちています。

  • 宿題の量

    • 進学校ということもあり、宿題や課題の量は「多い」と感じる生徒が多いようです。毎日の予習・復習が欠かせませんが、計画的に学習を進める習慣が身につくという声もあります。

  • 校則

    • 校則は、他の公立高校と比較して標準的か、やや緩やかだという意見が見られます。スマホの使用については、授業中はもちろん禁止ですが、休み時間や放課後の使用は認められているようです。服装検査なども常識の範囲内で行われることがほとんどで、生徒の自主性が尊重される校風と言えるでしょう。

  • 生徒たちの雰囲気

    • 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事や部活動では一体となって盛り上がる活発さも持ち合わせています。男女の仲も良く、協力し合って学校生活を楽しんでいる様子がうかがえます。

  • アルバイト

    • アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、許可を得て行うことが可能なようです。

  • 制服の評判

    • 2021年の統合に伴い、新しい制服が導入されました。特に女子の制服は、桐生女子高校の伝統を受け継いだデザインで、可愛いと評判です。男子は伝統的な黒の詰襟学生服です。

  • 土曜授業

    • 進学実績向上のため、土曜日に授業や補習が行われることがあります。

桐生高等学校の部活動・イベント

部活動

桐生高校は「文武両道」を掲げており、部活動が非常に盛んです。多くの部が関東大会や全国大会へ出場するなど、輝かしい実績を誇っています。

  • 運動部

    • 特に、硬式野球部は旧制桐生中学校時代から甲子園の常連として知られ、その歴史と伝統は今も受け継がれています。陸上競技部や少林寺拳法部なども全国レベルで活躍する強豪です。その他、サッカー、ラグビー、バスケットボール、テニスなど多くの運動部が活発に活動しています。

  • 文化部

    • 文化部も運動部に負けず劣らず活気があります。特に放送部や管弦楽部は全国大会の常連です。また、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校であることから、物理部や化学部といった理科系の部活動も充実しており、本格的な研究に取り組むことができます。珍しい部活としては、少林寺拳法部や、複数の班に分かれて活動する芸術部(写真・書道・美術)などがあります。

イベント

桐生高校の学校生活を彩るイベントは、生徒たちが主体となって企画・運営され、毎年大きな盛り上がりを見せます。

  • 紫鈴祭(文化祭)

    • 旧桐生高校の「山紫祭」と旧桐生女子高校の「すずかけ祭」が融合した文化祭で、隔年で開催されます。各クラスが趣向を凝らし- た展示やアトラクション、ステージ発表を行い、一般公開日には多くの来場者で賑わいます。

  • 大運動会

    • 文化祭のない年に開催される体育祭です。全校生徒が団に分かれて優勝を目指し、応援合戦や騎馬戦などの種目で熱戦を繰り広げます。学年を超えた交流が深まる人気の行事です。

  • 修学旅行

    • 2年生の秋に実施され、行き先は関西方面などが主なようです。仲間との絆を深める、高校生活最高の思い出の一つとなっています。

桐生高等学校の進学実績

桐生高校は、県内トップクラスの進学校として、国公立大学や難関私立大学へ毎年多くの合格者を輩出しています。四年制大学への進学率は非常に高く、生徒の約4割が国公立大学へ現役で合格しています。

最新の主な大学進学実績(2024年)は以下の通りです。

  • 国公立大学

    • 東北大学、筑波大学、群馬大学、高崎経済大学など、旧帝大を含む難関大学に合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    • 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学や、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)といった大学にも、着実に合格者数を伸ばしています。

こうした高い進学実績を支えているのが、手厚い進学サポート体制です。通常の授業に加えて、早朝や放課後、長期休業中に行われる補習や講習が充実しています。また、自習室も完備されており、多くの生徒が受験勉強に集中して取り組める環境が整っています。

桐生高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、桐生高校ならではの強みやユニークな取り組みを7つのポイントにまとめました。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校

    • 文部科学省からSSHの指定を受け、先進的な理数教育を実践しています。全校生徒を対象とした探究活動や、大学・研究機関と連携したプログラムが充実しており、科学的思考力や課題解決能力を養うことができます。

  • 主体性を育む探究活動「桐生学」

    • 1年次から始まる探究活動では、生徒が自ら問いを立て、情報を収集・分析し、答えを探求していきます。大学の研究者の助言を受けながら研究を進める機会もあり、プレゼンテーション能力や論理的思考力が鍛えられます。

  • 60分授業の導入

    • じっくりと深い学びに繋げるため、1コマ60分の授業を展開しています。これにより、実験やグループワークなど、多様な学習活動に時間をかけて取り組むことが可能です。

  • ICT環境の充実

    • 一人一台のChromebookが整備され、授業や探究活動で積極的に活用されています。プロジェクターも各教室に常設されており、最先端のICT教育環境が整っています。

  • 歴史と伝統を受け継ぐ校舎

    • 西洋風の校門など、歴史を感じさせる美しい校舎が特徴です。統合を機に校舎の増築や改修も行われ、快適な学習環境が整っています。

  • 活気あふれる学校行事

    • 文化祭「紫鈴祭」や大運動会は、生徒が主体となって創り上げるビッグイベントで、学校全体が大きな熱気に包まれます。

  • 駅からのアクセスが抜群

    • JR桐生駅から徒歩5分という好立地にあり、市内だけでなく、前橋市、伊勢崎市、太田市など広いエリアから生徒が通学しています。

桐生高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、桐生高校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「SSHの活動が充実していて、知的好奇心を満たせる」

    • 「行事がとても楽しく、クラスや学年の団結力が強い」

    • 「高い目標を持つ仲間が多く、刺激し合いながら勉強できる」

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した3年間を送れる」

  • 気になる点

    • 「課題や小テストが多く、勉強はかなり大変」

    • 「進学校なので、大学進学へのプレッシャーを感じることがある」

    • 「校舎の一部は歴史がある分、少し古いと感じる場所もある」

アクセス・通学

桐生高校は交通の便が非常に良い場所にあります。

  • 最寄り駅

    • JR両毛線「桐生駅」から徒歩約5分

    • 上毛電気鉄道「西桐生駅」から徒歩約10分

    • 東武桐生線「新桐生駅」から自転車で約10分

桐生市内からはもちろん、みどり市、太田市、伊勢崎市、前橋市など、幅広い地域から多くの生徒が電車やバスを利用して通学しています。

桐生高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。桐生高校の魅力、伝わったでしょうか。歴史と伝統を大切にしながら、常に新しい学びに挑戦し続ける桐生高校は、高い目標に向かって仲間と切磋琢磨したい君にぴったりの学校です。充実した学習環境はもちろん、一生の思い出になる学校行事や部活動が、君を待っています。

桐生高校の入試では、当日の学力検査だけでなく、中学校での学習の積み重ねである内申点も重視されます。特に、理数科を目指すのであれば、数学と理科、そして英語の応用力が問われる問題にしっかりと対応できる学力を身につけておくことが大切です。日々の授業を大切にし、基礎を固めた上で、発展的な問題にも積極的にチャレンジしていきましょう。君の挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。