樟蔭高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る大阪府東大阪市の私立女子高等学校です。「高い知性と豊かな情操を兼-備えた、聡明で心優しい女性の育成」を建学の精神に掲げ、社会で輝ける女性の育成を目指しています。長い歴史の中で培われた気品ある校風と、生徒一人ひとりの個性を大切にする教育が、樟蔭高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。
樟蔭高等学校の基本情報
樟蔭高等学校の偏差値・難易度・併願校
国際教養コース:55 キャリア進学コース(総合進学):49 看護系進学コース:49 児童教育コース:49 フードスタディコース:49 身体表現コース:49
樟蔭高等学校に設置されている学科・コース
国際教養コース
国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、高いレベルの学力を養います。英語4技能の習得に力を入れており、将来グローバルに活躍したい人におすすめです。 身体表現コース
ダンスやバレエ、演劇など、身体を使ったパフォーマンスを専門的に学びます。表現力を磨き、芸術系の大学や専門学校への進学、プロとしての活躍を目指す人におすすめです。 総合コース
2年次に以下の4つのコースから自分の進路に合わせて選択します。 総合進学コース :幅広い分野への進学に対応し、基礎学力を固めながら自分の可能性を探ります。大阪樟蔭女子大学への内部推薦も可能です。看護系進学コース :看護師や理学療法士など、医療分野の専門職を目指すための知識と心構えを学びます。病院実習や大学との連携授業も充実しています。児童教育コース :保育士や幼稚園・小学校の教員を目指し、子どもと関わる仕事に必要な知識や実践力を身につけます。フードスタディコース :食に関する知識や調理技術を学び、栄養士やパティシエなどを目指します。
樟蔭高等学校の特色・校風
宿題の量
コースによって差があるようですが、特に進学を目指すコースでは、長期休暇中の補習や放課後講座など、学習サポートが手厚く、それに伴う課題も出される傾向があります。 校則
校則は、他の私立高校と比較して厳しいという声が多いようです。特に、スマートフォンの校内での使用は禁止されており、電源を切ってロッカーに保管するのが決まりです。頭髪についても厳しく、染髪やパーマは禁止されています。制服の着こなしに関しても、スカート丈などに細かい指導が入ることがあるようです。 生徒たちの雰囲気
女子校ならではの和気あいあいとした雰囲気で、穏やかな生徒が多いという口コミが見られます。一方で、気の強い生徒もいるという意見もあり、クラスやコースによって雰囲気は異なるようです。 アルバイト
原則として禁止されていますが、やむを得ない事情がある場合は、申請すれば長期休暇中などに許可されることもあるようです。 制服の評判
大正時代から続く、3本線のセーラー服に深緑のネクタイが特徴の伝統的なデザインです。「清楚でかわいい」「一目で樟蔭とわかる」と、在校生や卒業生からの人気は高いようです。夏服は白、冬服は紺のセーラー服で、カーディガンはグレーと紺の2色があります。 土曜授業
土曜授業の有無に関する明確な情報は見つかりませんでしたが、進学コースでは補習などが行われることがあるようです。
樟蔭高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
全国大会の常連であるバトントワリング部、新体操部、ダンス部をはじめ、ソフトテニス部やバスケットボール部なども強豪として知られています。体操部専用の体育館があるなど、施設も充実しています。 文化部
コーラス部や吹奏楽部、書道部などが活動しており、中高合同で活動している部もあります。
イベント
若葉祭(文化祭・体育祭)
樟蔭中学校・高等学校合同で開催される最大のイベントです。体育祭と文化祭を合わせて「若葉祭」と称し、生徒たちの自治活動によって運営されます。クラス対抗の競技や発表があり、学校全体が一体となって盛り上がるようです。 修学旅行
高校2年次に北海道を訪れます。現地での体験学習やグループ散策などを通して、北海道の自然や文化、歴史を学びます。 コース独自の行事
フードスタディコースの「木曽福島自然体験学習」や、児童教育コースの「KIDS ENGLISH」など、各コースの特色を活かした専門的な行事も用意されています。 国際交流
希望者を対象に、ニュージーランドへの3ヶ月以上の留学プログラムや、台湾への交流旅行などが実施されており、異文化に触れる貴重な機会となっています。
樟蔭高等学校の進学実績
国公立大学
お茶の水女子大学、広島大学、奈良女子大学といった国公立大学への合格実績があります。 難関私立大学
「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)へは、関西大学11名、同志社大学2名、立命館大学2名などの合格者が出ています。早稲田大学や法政大学、中央大学といった関東の難関大学への合格実績もあります。 その他
系列の大阪樟蔭女子大学へ53名が進学しているほか、近畿大学、京都女子大学、同志社女子大学、武庫川女子大学など、様々な私立大学へ進学しています。看護医療系の大学や専門学校への進学者も多いです。 進学サポート
長期休暇中や放課後の補習・講座が充実しているほか、自習室も夜8時まで利用できるなど、学習環境が整っています。また、リクルート社提供の「スタディサプリ」を導入し、オンライン学習も積極的に活用しています。
樟蔭高等学校の特長・アピールポイント
伝統の女子教育「樟蔭レッスン」
建学の精神に基づき、「思いやりの心」「さわやかな挨拶」「正しい言葉づかい」「美しい振る舞い」などを日々の学校生活の中で身につける独自の教育プログラムです。社会に出てからも役立つ女性としての品格を養います。 個性を伸ばす多様なコース設定
国公立大学進学から、看護、教育、芸術、食の専門家まで、幅広い夢に対応するコースが魅力です。自分の「好き」や「得意」を深く探究できる環境が整っています。 樟蔭スタイル(コース混合クラス)
1年次は異なるコースの生徒が同じクラスで学びます。目標や興味の違う仲間と日常的に交流することで、多様な価値観に触れ、視野を広げることができます。 全国レベルの強豪部活動
バトントワリング部、新体操部、ダンス部などは全国大会で輝かしい成績を収めています。目標に向かって仲間と切磋琢磨する経験は、大きな自信と成長につながります。 充実したグローバル教育
ネイティブ教員による授業やオンラインでの海外姉妹校との交流、ニュージーランドへの長期留学など、英語力と国際感覚を養うプログラムが豊富に用意されています。 豊富な指定校推薦枠
一学年の生徒数に対し、約700もの指定校推薦枠があり、進路選択の幅が広いのも大きな強みです。 最新のICT教育環境
生徒一人ひとりがiPadを持ち、授業支援ツール「Google Classroom」を活用するなど、ICT教育を積極的に推進しています。令和6年度には、文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」にも採択されています。
樟蔭高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「女子校なので、男子の目を気にせずのびのびと過ごせる」 「先生方が親身に相談に乗ってくれる」 「伝統ある制服がかわいい」 「部活動が非常に盛んで、高いレベルで挑戦できる環境がある」 「若葉祭(文化祭・体育祭)などの行事は、クラス一丸となって盛り上がり、とても楽しい」 「駅からのアクセスが良く、通学に便利」 「指定校推薦の枠が多く、進路の選択肢が広い」
気になる点 「校則が他の高校に比べて厳しいと感じる(特にスマホや服装)」 「女子特有の人間関係で悩むことがある」という声も一部で見られます。 「先生によっては指導方針にばらつきがある」という意見もあります。 「施設が少し古い部分がある」という声も聞かれます。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス 近鉄奈良線「河内小阪駅」より徒歩約4〜6分 JRおおさか東線「JR河内永和駅」より徒歩約5〜8分
通学エリア
東大阪市内に限らず、大阪府の様々な地域、さらには奈良県、兵庫県、京都府、三重県、和歌山県といった広い範囲から生徒が通学しています。
樟蔭高等学校受験生へのワンポイントアドバイス