東京都立田無工科高等学校は、私たちの暮らしを支える「ものづくり」「いえづくり」「まちづくり」のプロフェッショナルを目指せる、歴史と実績のある専門高校です。2022年に創立60周年を迎え、2023年度には「田無工業高校」から現在の校名に変更されました。普通科の高校とは一味違い、専門的な知識や技術をとことん追求できるのが、田無工科高等学校の大きな魅力です。
東京都立田無工科高等学校の基本情報
東京都立田無工科高等学校の偏差値・難易度・併願校
建築科: 38-39 機械科: 38 都市工学科: 38
大森学園高等学校(工業科) 昭和第一学園高等学校 武蔵野大学高等学校
東京都立田無工科高等学校に設置されている学科・コース
機械科 どんなことを学ぶ?:私たちの生活に欠かせない機械全般の知識や、コンピュータ制御の工作機械を使った加工技術などを学びます。プロ仕様の本格的な旋盤も導入されています。 どんな生徒におすすめ?:自動車やロボットの仕組みに興味がある人、自分の手で便利なものを作り出してみたい人におすすめです。
建築科 どんなことを学ぶ?:安全で快適な建物を建てるための設計や構造、材料について学びます。全国の高校で唯一タワークレーンを使った実習ができるなど、実践的な授業が特徴です。 どんな生徒におすすめ?:家やインテリアのデザインに興味がある人、地図に残る大きな仕事をしてみたい人におすすめです。多摩地区の都立高校では唯一の建築科です。
都市工学科 どんなことを学ぶ?:道路や橋、ダム、上下水道など、人々の生活に不可欠な社会インフラを造り、維持管理するための測量技術や専門知識を学びます。 どんな生徒におすすめ?:地図や街づくりに興味がある人、災害から人々を守る仕事に関心がある人におすすめです。独立した科としての設置は都立高校で唯一です。
東京都立田無工科高等学校の特色・校風
宿題の量:専門科目のレポートや製図などの課題はありますが、一般的な普通科の高校と比較して、毎日大量の宿題に追われるという声は少ないようです。計画的に進めることが大切です。 校則:社会で活躍できる人材を育成するため、頭髪や服装、遅刻指導など、社会人としての基本的なマナーを身につけるための指導が行われています。 アルバイトは可能ですが、学校生活に支障が出ない範囲で行うことが求められます。 生徒たちの雰囲気:ものづくりが好きという共通点を持った生徒が集まっているため、お互いの興味を尊重し合える、落ち着いた雰囲気があるようです。男女比は学科によって異なりますが、専門分野を真剣に学びたいという意欲的な生徒が多い傾向があります。 制服:男子は詰襟の学生服、女子はブレザーとスカートまたはスラックスで、落ち着いたデザインが特徴です。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。
東京都立田無工科高等学校の部活動・イベント
部活動
自動車部:エンジン付きカートの大会「エコラン」に挑戦するなど、本格的な活動を行っています。 車の構造や整備に興味がある生徒にとっては、最高の環境と言えるでしょう。 ロボット研究部:ロボットコンテストへの出場を目指し、設計から製作まで自分たちの手で行います。ものづくりの知識とチームワークが試される、やりがいの大きな部活動です。 測量部・歩く建築同好会・カヌー&ブリッジ同好会:それぞれの学科の学びに直結したユニークな活動を行っており、専門知識をさらに深めることができます。
イベント
田無工祭(文化祭):毎年秋に開催される文化祭は、各学科の専門性を活かした展示や体験コーナーが目玉です。 例えば、建築科の生徒が足場を組んでジェットコースターのようなアトラクションを制作したり、機械科が製作したロボットのデモンストレーションを行ったりと、工科高校ならではの企画が満載で、地域からも多くの来場者で賑わいます。 田無工五輪(体育祭):学科対抗リレーなど、クラスや学科の団結力が試される種目が多く、非常に盛り上がります。 部活動対抗リレーでは、自動車部が車を押して走るなど、ユニークなパフォーマンスが見られることもあるようです。 修学旅行:例年、沖縄などへ行き、平和学習や文化体験、マリンスポーツなどを通して、仲間との絆を深めます。
東京都立田無工科高等学校の進学実績
主な就職先:鹿島道路、大有建設、東京水道、日特建設、JR東日本、東京メトロ、小田急電鉄など、日本のインフラを支える大手企業に多くの卒業生が就職しています。 大学進学:進学を希望する生徒へのサポートも手厚く、指定校推薦などを活用して大学に進学する生徒も少なくありません。特に、工業高校で学んだ専門知識を活かせる理工系の大学への進学が目立ちます。 主な進学先大学:日本大学(理工学部、生産工学部)、帝京大学(医療技術学部)など。
進学・就職サポート:1年生の時から計画的なキャリア教育が行われており、企業見学やインターンシップ(デュアルシステム)などを通じて、早い段階から職業観を養うことができます。 また、資格取得のための講習会なども積極的に開かれており、進路実現を強力にバックアップしています。
東京都立田無工科高等学校の特長・アピールポイント
全国唯一のタワークレーン実習:建築科では、実際の工事現場で使われるタワークレーンを操作する実習ができます。 これは全国の高校で唯一の設備であり、非常に実践的なスキルを習得できます。 充実した資格取得サポート:測量士補や2級土木施工管理技士補など、在学中に国家資格を取得することが可能です。 先生方が放課後や長期休暇中に講習を開くなど、手厚いサポート体制が整っています。 企業での長期就業訓練「デュアルシステム」:連携する企業で実際に働く体験ができる制度です。 学校での学びが社会でどう役立つのかを肌で感じることができ、職業意識を高める貴重な機会となっています。 多摩地区唯一の建築・建設系工科高校:多摩地域において、建築や土木を専門的に学べる都立高校は田無工科高等学校だけです。 地域社会の発展に貢献したいと考えている人にとって、最適な学習環境です。 きめ細やかな習熟度別・少人数授業:数学や英語などの基礎科目では、生徒一人ひとりの理解度に合わせて習熟度別授業や少人数授業を実施しており、安心して学習に取り組めます。 プロ仕様の本格的な実習設備:各学科に、企業で使われているものと同レベルの最新設備や機械が揃っています。 本物の機材に触れながら、実践的な技術を磨くことができます。 60年以上の歴史と実績:創立から60年以上にわたり、多くの卒業生を産業界に送り出してきた実績と信頼があります。 卒業生のネットワークも、将来の大きな財産となるでしょう。
東京都立田無工科高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「専門的なことを学びたい人には最高の環境。先生方も専門家で、質問すれば何でも教えてくれる」 「資格がたくさん取れるので、就職にとても有利だと感じた」 「同じ目標を持つ仲間が多いので、話が合って楽しい。クラスの団結力が強い」 「デュアルシステムで実際の会社に行けたのが良い経験になった。将来やりたいことが明確になった」 「就職のサポートが手厚い。先生が親身になって相談に乗ってくれる」
気になる点: 「駅から少し歩くのが大変。バスを使う生徒も多い」 「校則が少し厳しく感じることもある。特に頭髪指導はしっかりしている」 「女子生徒の割合が少ない学科もあるので、最初は少し戸惑うかもしれない」 「専門科目の勉強は、興味がないと少し大変かもしれない」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: 西武新宿線「田無駅」または「西武柳沢駅」から徒歩約15〜18分 JR中央線「武蔵境駅」北口からバス約8分、「至誠学舎東京前」下車徒歩7分、または「武蔵野大学」下車徒歩5分 JR中央線「三鷹駅」北口からバス約15分、「武蔵野大学」下車徒歩5分 JR中央線「吉祥寺駅」北口からバス約20分、「武蔵野大学」下車徒歩5分
通学エリア:西東京市、武蔵野市、三鷹市、小平市、東久留米市など、近隣の市から通学している生徒が多いようです。JR中央線や西武新宿線沿線からのアクセスが便利です。
東京都立田無工科高等学校受験生へのワンポイントアドバイス