甲斐清和高等学校は、甲府市にある私立の共学校で、1900年に創立された山梨裁縫女学校を前身とする歴史と伝統のある学校です。「豊かな生活能力をもつ道義高き人間を育成する」という建学の精神のもと、生徒一人ひとりの夢の実現をサポートする教育を実践しています。普通科と音楽科を設置し、それぞれの専門性を高められる環境が整っているのが大きな魅力です。

特に音楽科は県内でも有名で、本格的な設備と指導のもと、音楽の道を志す生徒たちが日々練習に励んでいます。普通科にも、進学を目指すコースや、福祉・商業などを学べるコースがあり、多様な進路希望に対応しています。この記事では、そんな甲斐清和高等学校の具体的な魅力や学校生活の様子を、詳しくご紹介していきます。

これから高校選びをする中学生の皆さんや保護者の方々にとって、甲斐清和高等学校がどのような学校なのか、リアルな姿が伝わるように様々な情報をお届けします。ぜひ、あなたの高校選びの参考にしてください。

甲斐清和高等学校の基本情報

甲斐清和高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 甲斐清和高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒400-0867 山梨県甲府市青沼3-10-1
代表電話番号 055-233-0127
公式サイトURL http://seika.ito-gakuen.ed.jp

甲斐清和高等学校の偏差値・難易度・併願校

甲斐清和高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は気になるところでしょう。ここでは、学科・コースごとの偏差値の目安や、併願校について解説します。

学科・コースごとの偏差値は以下の通りです。

  • 普通科進学コース:41

  • 普通科人間文化コース:40

  • 音楽科:40

  • 普通科総合コース:39

(※上記の偏差値は複数の情報源を参考にしていますが、あくまで目安としてください。)

同じくらいの偏差値の高校としては、山梨県内では塩山高校(普通科)や富士学苑高校(普通科キャリア実践コース)、都留興譲館高校(普通科)などが挙げられます。甲斐清和高等学校に合格するためには、中学校の内申点も重要になりますが、具体的な目安については、中学校の先生や塾の先生とよく相談することをおすすめします。

併願校としては、同じ私立高校である山梨学院高等学校や駿台甲府高等学校、帝京第三高等学校などを検討する受験生が多いようです。私立高校のため、山梨県内の公立高校との併願も可能です。

甲斐清和高等学校に設置されている学科・コース

甲斐清和高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせた多彩な学科・コースが設置されています。それぞれの特色を理解して、自分に合った学びの場を見つけましょう。

  • 普通科 進学コース

    大学進学を目指し、基礎学力の定着から応用力の育成まで、きめ細やかな指導を行うコースです。少人数制の授業で、一人ひとりの理解度に合わせた学習が進められます。

  • 普通科 総合コース

    2年次から普通・商業・福祉の3つのクラスに分かれ、専門的な知識や技術を学びます。資格取得もサポートしており、就職や専門学校進学など、幅広い進路に対応できるのが特長です。

  • 普通科 人間文化コース

    マンガ・アニメ・声優・イラスト・デザインなど、クリエイティブな分野に特化したコースです。専門学校と連携した授業もあり、夢の実現に向けて実践的に学ぶことができます。

  • 音楽科

    ピアノ、声楽、管楽器、弦楽器など、専門的な実技レッスンを受けられるコースです。音楽理論やソルフェージュなどの授業も充実しており、音楽大学への進学や音楽家を目指す生徒に最適です。

甲斐清和高等学校の特色・校風

甲斐清和高等学校は、どのような雰囲気の学校なのでしょうか。ここでは、口コミなどを参考に、学校生活のリアルな姿に迫ります。

学校全体の雰囲気としては、「アットホーム」「落ち着いている」といった声が見られます。先生と生徒の距離が近く、親身に相談に乗ってくれるという評判が多いようです。

  • 校則: 他の私立高校と比較すると、校則は標準的か、やや緩やかという意見があります。スマートフォンの校内での使用については、ルールを守った上での使用が認められているようです。服装検査は定期的に行われるとの口コミがあります。

  • 宿題の量: コースによって差があるようですが、特に進学コースでは、日々の課題や週末課題など、宿題は多めに出される傾向があるようです。

  • 生徒の雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多いという印象を持つ在校生が多いようです。いじめに関しては、「少ない」「聞いたことがない」という声が多く、生徒同士の仲が良いことがうかがえます。

  • アルバイト: 原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより、許可を得て行っている生徒もいるようです。

  • 制服: 制服は、男女ともにブレザースタイルで、落ち着いたデザインが評判です。特に女子のスカートのチェック柄が可愛いという声があります。夏服、冬服の他に、セーターやベストなどのオプションもあります。

  • 土曜授業: 土曜授業は基本的にないようです。

甲斐清和高等学校の部活動・イベント

充実した高校生活を送る上で、部活動や学校行事は欠かせない要素です。甲斐清和高等学校では、どのような活動が行われているのでしょうか。

部活動

甲斐清和高等学校は、文化部・運動部ともに様々な部活動があり、生徒たちは熱心に活動しています。

特に有名なのが音楽系の部活動です。音楽科があることもあり、吹奏楽部や合唱部は高いレベルを誇ります。吹奏楽部は西関東吹奏楽コンクールに出場するなど、輝かしい実績を残しています。楽器初心者でも先輩が丁寧に教えてくれる環境が整っており、「真剣に楽しむ!」をモッ トーに活動しています。

運動部では、ソフトテニス部やフェンシング部、体操部などが県大会で上位入賞を果たしており、関東大会などへも出場しています。

イベント

甲斐清和高等学校では、生徒たちの手で作り上げる多彩な学校行事が、一年を通して開催されています。

  • 清和祭(文化祭): 毎年7月に行われる最大のイベントです。1日目はYCC県民文化ホールで合唱コンクールや文化部の発表が行われ、2日目は校内でクラスごとの企画や展示、模擬店などで盛り上がります。クラスTシャツや黒板アートのコンテストもあり、クラスの団結力が深まります。

  • 体育祭: 10月に開催されるスポーツの祭典です。障害物リレーや玉入れ、大縄跳びなどのクラス対抗競技や、有志による個人種目など、運動が得意な人も苦手な人も楽しめるように工夫された競技が多く行われます。

  • 修学旅行: 普通科は台湾へ、音楽科はオーストリアのウィーンやザルツブルクへ行くなど、特色ある修学旅行が実施されています。普通科では現地の高校生との交流もあり、国際感覚を養う貴重な機会となっています。

甲斐清和高等学校の進学実績

甲斐清和高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポート体制が整っており、多様な進路実績を誇ります。

国公立大学では、山梨大学や山梨県立大学などの地元の大学への進学者が見られます。

私立大学では、GMARCHや日東駒専といった難関大学への合格者も出ています。また、音楽科の生徒は、国立音楽大学や東京音楽大学などの有名音楽大学へ進学するケースが多いです。

その他、専門学校への進学や就職など、生徒の希望に応じた幅広い進路選択が実現されています。放課後や長期休暇中には進学補習や講習が開かれ、生徒の学力向上をサポートしています。また、指定校推薦の枠も多く、日々の学習に真面目に取り組むことが希望の進路実現につながります。

甲斐清和高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、甲斐清和高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • 専門性の高い3つの学科: 進学、総合、人間文化、音楽と、自分の興味や将来の夢に合わせて専門的に学べる学科・コースが揃っています。

  • 本格的な音楽教育: 音楽科では、経験豊富な講師陣によるマンツーマンの個人レッスンや、設備の整った練習室など、音楽を学ぶための最高の環境が提供されています。

  • クリエイティブ分野への道: 普通科人間文化コースでは、マンガやアニメ、声優といった分野を専門的に学べ、夢への第一歩を踏み出せます。

  • 国際交流の機会: 台湾への修学旅行や、姉妹校との交流などを通して、異文化に触れ、国際感覚を身につけることができます。

  • 地域と連携した商品開発: 情報研究部が地元の菓子店と協力して商品を開発・販売するなど、社会とつながる実践的な学びの機会があります。

  • ジェンダーレス制服の導入: 生徒の多様性を尊重し、性別に関わらずスカートやスラックスを選べるジェンダーレス制服を導入しています。

  • SDGsへの取り組み: ジェンダー平等の実現や防災教育、地域活性化への貢献など、学校全体でSDGs(持続可能な開発目標)に積極的に取り組んでいます。

甲斐清和高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、甲斐清和高等学校について様々な声が寄せられています。ここでは、良い点と気になる点を公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、勉強や進路の不安を解消しやすい」

    • 「いじめが少なく、友人関係で悩むことがほとんどない。みんな仲が良い」

    • 「音楽科の設備が充実していて、集中して練習に取り組める」

    • 「文化祭や体育祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結が深まる」

    • 「自分の好きなことや、やりたいことを見つけられる学校だと思う」

  • 気になる点:

    • 「施設や校舎が少し古いと感じる部分がある」

    • 「駅から少し距離があるので、バスや自転車を利用する必要がある」

    • 「コースによっては課題が多く、勉強が大変だと感じることがある」

    • 「グラウンドが校舎から少し離れた場所にある」

アクセス・通学

甲斐清和高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • JR中央本線・身延線「甲府」駅からバスを利用。バスターミナル8番のりばから「伊勢町営業所行き」に乗車し、「遊亀公園」バス停で下車(約15分)。

    • JR身延線「南甲府」駅から徒歩約16分。

    • JR身延線「金手」駅から徒歩約21分。

甲府市内をはじめ、甲斐市、笛吹市、中央市など、広い範囲から生徒が通学しています。甲府駅からのバスの本数も比較的多いため、公共交通機関を利用しての通学もしやすい環境です。

甲斐清和高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

甲斐清和高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとしてメッセージを送ります。

この学校は、「自分の好きなことや得意なことをとことん追求したい」と考えている生徒に特におすすめです。音楽、マンガ・アニメ、福祉、商業など、専門的な学びの場が用意されているので、高校生活を通して自分の夢を具体的に描くことができるでしょう。また、先生方のサポートが手厚く、アットホームな雰囲気なので、「高校生活に少し不安がある」という人でも安心して学校生活に馴染めるはずです。

受験勉強においては、まずは中学校の授業内容をしっかりと理解し、基礎を固めることが最も重要です。特に、自分が希望する学科・コースに関連する教科には力を入れておくと、入学後の学習がスムーズに進みます。甲斐清和高等学校の先生方は、皆さんの「学びたい」という意欲を全力で応援してくれます。ぜひ、説明会やオープンキャンパスに参加して、学校の雰囲気を肌で感じてみてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。