盛岡スコーレ高等学校は、一人ひとりの「好き」や「学びたい」という気持ちを大切に、自分のペースで高校生活をデザインできる、岩手県でもユニークな私立の共学高校です。1933年に「盛岡友の会生活学校」として始まり、長い歴史の中で「生活即教育」という理念を大切に育んできました。これは、机の上の勉強だけでなく、日々の生活すべてが学びの場であるという考え方です。
盛岡スコーレ高等学校の基本情報
盛岡スコーレ高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 : 38偏差値はあくまで目安の一つです。盛岡スコーレ高等学校では、学力試験の結果だけでなく、面接などを通じて、生徒一人ひとりの個性や学習意欲を総合的に評価する傾向があります。
難易度のイメージ :岩手県内の同じくらいの偏差値の私立高校としては、岩手女子高等学校などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安については、具体的な基準は公表されていませんが、中学校での基本的な学習内容を理解し、授業に真面目に取り組む姿勢が大切になります。
主な併願校 :盛岡スコーレ高等学校を第一志望とする生徒のほか、公立高校との併願で受験する生徒もいます。併願校としては、盛岡白百合学園高等学校、盛岡誠桜高等学校、江南義塾盛岡高等学校などが考えられます。
盛岡スコーレ高等学校に設置されている学科・コース
総合学科 : 100人いれば100通りの時間割が生まれる、オーダーメイドの学びの場です。どんなことを学ぶ? : 基礎的な学力を身につける必修科目に加え、以下のような多様な系列の専門的な科目を学ぶことができます。調理系列 : プロの調理師を目指せる本格的な授業が豊富で、卒業と同時に調理師免許の取得が可能です。芸術系列 : 美術や工芸(機織りなど)といった分野で、創造力や表現力を磨きます。語学系列 : 英語を中心に、コミュニケーション能力を高め、国際的な視野を広げます。その他 : 工芸、農業・商業、生活、保育・福祉など、自分の「好き」や「知りたい」をとことん追求できる科目が揃っています。
どんな生徒におすすめ? : 「将来やりたいことがまだ決まっていないけれど、高校生活の中で見つけたい」「好きなことや得意なことを専門的に学びたい」「自分のペースで学習を進めたい」という生徒にぴったりの学科です。
盛岡スコーレ高等学校の特色・校風
校風を表すキーワード : 自主性、個性尊重、アットホーム、体験重視生徒たちが語るリアルな学校生活 :宿題の量 : 自分で授業を選択するスタイルなので、宿題の量は個人の選択科目によって大きく異なるようです。ただ、全体的には「多すぎる」という声は少なく、自分のペースで学習を進めやすい環境と言えそうです。校則 : 他の高校と比較すると、校則は比較的緩やかだという意見が多いようです。スマートフォンの持ち込みは許可されており、服装に関してもある程度の自由が認められています。ただし、もちろん社会のルールを守るという基本的な指導は行われています。アルバイトは原則として許可されていませんが、特別な事情がある場合は学校に相談することができるようです。生徒たちの雰囲気 : 「好きなこと」を学ぶために集まっている生徒が多いため、お互いの個性を認め合う、穏やかで落ち着いた雰囲気があるようです。 先生と生徒の距離が近く、フレンドリーな関係が築きやすいという口コミも多く見られます。制服 : 基準服はありますが、購入は任意で、私服での通学も可能です。 その日の気分や気候に合わせて服装を選べるため、生徒からの評判は良いようです。土曜授業 : 土曜授業は基本的にありません。ユニークな制度 :ハウス制・チューター制 : 学年やクラスの垣根を越えた「ハウス」と呼ばれるグループで学校生活を送ります。 また、担任の先生(チューター)を自分で選ぶことができる「チューター制」も特徴的で、信頼できる先生に学習や進路の相談をしやすい環境が整っています。学年食 : 全校生徒と先生が一緒に手作りの昼食を食べる「学年食」という時間があり、アットホームな校風を象徴する取り組みとなっています。
盛岡スコーレ高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : ハンドボール部(男女)、バスケットボール部(男女)、バレーボール部(女子)、バドミントン部(男女)、卓球部(男女)、陸上競技部、サッカー部(男子)などがあります。文化部 : 美術工芸部、合唱部、吹奏楽部、演劇部、英語部、文芸部、ホームマネージメント部、軽音楽部、総合創作同好会など、文化部の種類が非常に豊富なのが特徴です。 自分の「好き」を追求できる環境がここにもあります。
イベント
スコーレ祭(文化祭) : 毎年10月に行われる最大のイベントです。 特に調理系列の生徒たちが腕をふるう食堂や喫茶は、毎年大人気で行列ができるほどです。 各系列の学習成果の発表や、文化部の展示、有志によるステージなど、多彩な企画で賑わいます。体育祭 : クラスやハウス対抗で様々な競技に熱中し、学年を越えた交流が深まります。修学旅行 : 近年では、沖縄などを訪れているようです。平和学習や文化体験を通して、見聞を広める貴重な機会となっています。その他 : 新入生歓迎会、クリスマス礼拝、予餞会(3年生を送る会)など、キリスト教精神に基づいた行事や、季節ごとのイベントも大切にされています。
盛岡スコーレ高等学校の進学実績
主な進学先 :大学 : 盛岡大学、東北生活文化大学、富士大学、国士舘大学など、多様な分野の私立大学への進学実績があります。短期大学 : 岩手県立大学盛岡短期大学部、仙台青葉学院短期大学などへの進学者もいます。専門学校 : 調理、保育、福祉、美術、美容など、高校での学びをさらに深めるために専門学校へ進学する生徒が非常に多いのが特徴です。 特に、卒業と同時に調理師免許を取得できるため、調理系の専門学校や就職に強いです。就職 : 地元企業を中心に、調理、販売、サービス業などへの就職実績があります。
進路サポート :「チューター制」により、生徒一人ひとりが信頼できる先生に進路についてじっくり相談できる体制が整っています。 総合学科の特色を活かし、多様な選択科目の中から自分の進路希望に合った授業を履修することで、専門的な知識や技術を身につけることができます。例えば、保育士を目指す生徒は「発達と保育」の授業を選択し、併設されているスコーレ幼稚園で実習を経験することもできます。
盛岡スコーレ高等学校の特長・アピールポイント
自分だけの時間割を作れる「総合学科」 : 最大の特長は、調理、芸術、工芸、語学など多彩な選択科目から、自分の興味に合わせて授業を選べることです。 まるで大学のような学びのスタイルで、自主性や探究心を育みます。卒業と同時に「調理師免許」が取得可能 : 本格的な設備とカリキュラムが整っており、高校在学中に国家資格である調理師免許を取得することができます。 料理の世界を目指す人にとっては、この上ない環境です。生徒が先生を選ぶ「チューター制」 : 担任の先生(チューター)を自分で選べるユニークな制度です。 信頼できる先生に、学習から進路、プライベートな悩みまで気軽に相談できます。学年の垣根を越えた「ハウス制」 : クラスとは別に、全学年縦割りの「ハウス」というグループに所属し、学校行事や日々の活動を行います。 先輩や後輩との自然な交流が生まれます。みんなで食べる温かい「学年食」 : 全校生徒と教職員が毎日一緒に手作りの昼食をとる「学年食」は、学校のアットホームな雰囲気を象徴する大切な時間です。「生活即教育」という建学の精神 : 1933年の創立以来受け継がれる「生活のすべてが学びの場」という考え方です。 掃除や食事といった日々の暮らしを大切にし、人として成長することを目指します。私服通学も可能な自由な校風 : 基準服はありますが、私服での通学も認められており、生徒の自主性を尊重する校風が服装にも表れています。
盛岡スコーレ高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「自分の好きなことをとことん学べる環境がある」という声が最も多く聞かれます。 「先生と生徒の距離が近く、親身に相談に乗ってくれる」といった、アットホームな人間関係を評価する意見も多数あります。 「校則が厳しくなく、自由な雰囲気で過ごしやすい」という口コミも目立ちます。 「調理師免許を取得できるのが大きな魅力」と、専門的な学びの機会を高く評価する声も多いです。 「いじめが少ない、または聞いたことがない」という意見もあり、生徒たちが安心して学校生活を送れる環境があるようです。
気になる点 :「大学進学、特に難関大学を目指すには、自分自身で相当な努力が必要」という意見があります。進学サポートが手厚いというよりは、個人の自主性に任される部分が大きいようです。 「施設の古さが少し気になる」という声も一部で見られます。 「自主性を重んじる校風なので、受け身の姿勢だと物足りなさを感じるかもしれない」という指摘もあります。 自分から積極的に行動することが求められる学校と言えるでしょう。 地元では「就職先の評判があまり良くない」といった厳しい意見も過去にはあったようですが、これは個人の努力や資質によるところが大きいと考えられます。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :JR東北本線「仙北町駅」から徒歩約19分 JR・IGRいわて銀河鉄道「盛岡駅」からバスを利用 東口13番のりばから岩手県交通バス「517」に乗車し、「盛岡スコーレ高校前」下車、徒歩1分 東口13番のりばから岩手県交通バス「527・528・505」に乗車し、「向中野四丁目」下車、徒歩5分
通学エリア :盛岡市内から通学する生徒が中心ですが、市外や県内各地から通う生徒もいます。また、男女ともに学生寮が完備されているため、遠方からの入学者も受け入れています。
盛岡スコーレ高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

