福山市立福山高等学校は、120年以上の歴史と伝統を誇る、広島県東部で初めての併設型公立中高一貫校です。福山市からの厚い信頼のもと、地域社会をリードする人材の育成を目指しています。「i.spirits」という独自の理念を掲げ、生徒一人ひとりの夢の実現を力強くサポートする教育が魅力です。
福山市立福山高等学校の基本情報
福山市立福山高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 : 普通科の偏差値は51〜52程度が目安とされています。難易度 : 同じ福山市内の公立高校では、広島県立福山誠之館高等学校に次ぐ難易度と位置づけられることが多いようです。学力検査は英・数・国の3教科で、自校作成問題が出題されます。合格のためには、過去問にしっかりと取り組み、各教科で半分以上の得点を目指すことが一つの目安となるでしょう。内申点の目安 : 合格者の内申点は、225点満点中162点程度(評定平均3.6)が一つの目安のようです。ただし、広島県の公立高校入試では学力検査の比重が高いため、内申点に不安があっても当日の試験で実力を発揮できれば十分に合格の可能性があります。主な併願校 : 公立高校のため、他の公立高校との併願はできません。そのため、多くの受験生が私立高校を併願します。主な併願校としては、近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校などが挙げられます。
福山市立福山高等学校に設置されている学科・コース
普通科 : 幅広い教養と学力を身につけ、大学進学を中心とした多様な進路実現を目指します。少人数での授業や習熟度別授業なども取り入れられており、個々の理解度に合わせた丁寧な指導が期待できます。
福山市立福山高等学校の特色・校風
校風・生徒の雰囲気 : 自由な校風で、生徒たちは自分のペースで学習に取り組むことができる環境です。中高一貫校のため行事が盛り上がり、生徒同士の仲も良いようです。落ち着いていて常識的な生徒が多く、派手な雰囲気はあまりないという声もあります。宿題の量 : 進学校ですが、課題が過度に多いということはなく、自分次第で学習を進められるという口コミが見られます。校則 : 他の高校と比較して、校則は厳しすぎず、自由な雰囲気があるようです。指定のカバンや革靴はありますが、リュックやスニーカーでの通学も認められているとの声があります。アルバイト : アルバイトについては、原則として許可されていない可能性が高いですが、家庭の事情など特別な理由がある場合は学校に相談する必要があるでしょう。制服 : 制服については、デザインの好みは分かれるようですが、一般的な学生服です。土曜授業 : 土曜授業の有無については、公式サイト等で直接確認することをおすすめします。
福山市立福山高等学校の部活動・イベント
部活動
特に有名な部活動 :野球部 : 近年、強化指定クラブとなり、実績のある監督のもとで力をつけています。県大会で上位に進出するなど、今後の活躍が期待されています。少林寺拳法部 : 全国大会に出場するなど、高い実績を誇ります。吹奏楽部 : 各種コンクールや地域のイベントで活躍しています。その他、陸上競技部や水泳部なども全国大会への出場経験があります。
イベント
一樹祭(いちじゅさい) : 6月に行われる文化祭です。3年生による演劇や、有志によるダンスやバンド演奏が披露される演芸大会、1・2年生の模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。体育祭 : 9月に行われ、クラスや学年を超えて団結力を高めます。修学旅行 : 2年生の11月頃に実施されます。近年ではシンガポールやマレーシアなど海外を訪れており、現地の学生との交流などを通じて国際感覚を養う貴重な機会となっています。マラソン大会 や球技大会 なども行われ、年間を通じて多彩なイベントが用意されています。
福山市立福山高等学校の進学実績
国公立大学 : 2024年度入試では、京都大学1名、大阪大学1名、神戸大学2名、一橋大学1名をはじめ、岡山大学12名、広島大学8名など、合計90名以上(延べ人数)の合格者を出しています。地元の福山市立大学や尾道市立大学への進学者も多い傾向があります。難関私立大学 : 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学といった難関大学にも合格者を出しています。また、関西圏の関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)には合計58名の合格実績があります(2024年度)。進学サポート : 生徒一人ひとりの進路希望に対応するため、習熟度別授業や学習合宿、放課後補習などが充実しています。進路指導も手厚く、生徒が主体的に進路を選択できるようサポートしています。
福山市立福山高等学校の特長・アピールポイント
独自の教育理念「i.spirits」 : 「interaction(共感)」「intelligence(知性)」「intention(意志)」の3つの「i」を大切にする校訓のもと、生徒の夢の実現を応援しています。活発な国際交流 : オーストラリアや韓国の姉妹校との交換留学や、海外修学旅行など、国際感覚を磨く機会が豊富に用意されています。地域と連携した探究活動「地元探究」 : 「グローカル」な人材育成の一環として、福山市の企業や地域課題について探究する独自のプログラムがあります。高校生向けの福山の企業ガイドブックを作成するなど、実践的な学びを深めています。充実した施設 : 約7万平方メートルの広大なキャンパスに、複数のグラウンドやトレーニングルーム、格技場などが整備されており、部活動に打ち込める環境が整っています。独自の教科「コミュニケーション」 : 中高一貫校の特色として、コミュニケーション能力の育成を目的とした授業が設けられています。ユネスコスクールとしての活動 : 持続可能な開発目標(SDGs)に関する教育(ESD)に力を入れており、文部科学大臣賞を受賞するなど、その活動は高く評価されています。癒やしの存在 : 数年前から校内で羊が飼われており、生徒たちの心を和ませています。
福山市立福山高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「自由な校風で、自分のペースで勉強や部活に打ち込める」という意見が多いようです。 「中高一貫なので行事がとても盛り上がる」「先輩後輩の仲が良い」といった、人間関係の良好さを評価する声があります。 「先生方は質問や相談に行けば親身に対応してくれる」など、教員のサポート体制を評価する口コミも見られます。 「国際交流が盛んで、貴重な体験ができる」という点も、大きな魅力として挙げられています。
気になる点 :「校舎や施設が全体的に古い」という意見が一部で見られます。ただし、グラウンドなどの運動施設は広く、整備されているとの声もあります。 「進学実績は中学からの内部進学生によるところが大きい」と感じる生徒もいるようです。高校から入学する生徒は、より一層の努力が求められるかもしれません。 「先生からの積極的な働きかけは少ないため、自主性が求められる」という声もあり、受け身の姿勢だと物足りなさを感じる可能性が示唆されています。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :JR山陽本線「備後赤坂駅」から徒歩約12分
主な通学エリア :福山市内を中心に、尾道市、三原市、府中市、神石郡など、比較的広いエリアから生徒が通学しています。多くの生徒が電車を利用しているようです。
福山市立福山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス