福山誠之館高等学校は、江戸時代末期に福山藩の藩校として創設された、170年近い歴史と伝統を誇る広島県屈指の進学校です。その名は、福山藩主であった阿部正弘公が創設した藩校「誠之館」に由来します。長い歴史の中で、常に地域の学問の中心として、多くの優秀な人材を社会に送り出してきました。
福山誠之館高等学校の基本情報
福山誠之館高等学校の偏差値・難易度・併願校
総合学科:63 複数の調査によると、福山誠之館高等学校の偏差値は63前後とされています。これは広島県内の公立高校では上位に位置し、しっかりとした学力が求められます。
福山誠之館高等学校に設置されている学科・コース
総合学科 どんなことを学ぶ場所?
1年生で「産業社会と人間」という科目を学び、自己の在り方や生き方を探求します。2年生からは、人文科学、社会科学、自然科学、国際、芸術・体育といった多様な系列に分かれ、専門性を深めていきます。 どんな生徒におすすめ?
大学進学を強く希望し、自分の興味や目標に合わせて主体的に学びたい生徒に最適です。将来やりたいことがまだ漠然としている人も、幅広い学問分野に触れる中で、自分の進むべき道を見つけることができるでしょう。
福山誠之館高等学校の特色・校風
校風を表すキーワード: 文武両道、自主自律、歴史と伝統、落ち着いた雰囲気宿題の量: 口コミを見ると、「宿題はほとんどない」という声がある一方で、「課題や小テストが多い」と感じる生徒もいるようです。先生によって差がある可能性や、日々の予習復習が重要になるため、自主的な学習習慣が求められると言えそうです。校則: 「自称進学校にしては厳しくない」という意見が見られます。スマートフォンの使用については、校内での使用に関する一定のルールはありますが、比較的自由なようです。服装に関しても、常識の範囲内であれば厳しく指導されることは少ないとの声があります。生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事などでは非常に盛り上がるなど、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多いようです。個性的な生徒も多く、互いの多様性を認め合う雰囲気があるとされています。アルバイト: 原則として禁止されているようです。ただし、特別な事情がある場合は許可される可能性もありますので、学校への確認が必要です。定時制課程では、アルバイトをすることが推奨されています。制服の評判: 伝統的な詰襟(男子)とセーラー服(女子)で、特に女子の夏服・冬服のデザインは可愛いと評判が良いようです。土曜授業: 土曜授業が実施されることがあります。進学実績向上のための補習や模試などが行われることが多いようです。
福山誠之館高等学校の部活動・イベント
部活動
特に有名な部活動: フェンシング部: 全国大会の常連であり、県内屈指の強豪として知られています。高校からフェンシングを始める生徒がほとんどですが、高いレベルで活躍しています。陸上競技部・水泳部: 各種大会で優秀な成績を収める選手を多数輩出しています。音楽部吹奏楽団: コンクールでの実績も豊富で、地域のイベントなどでも演奏を披露しています。
全体の様子:
どの部活動も活気があり、生徒たちは目標に向かって真剣に取り組んでいます。兼部も可能で、複数の活動に励む生徒もいます。
イベント
記念祭(文化祭): 毎年6月上旬に開催され、クラスごとの展示やステージ発表、部活動の発表などが行われます。生徒たちの創造性や個性が光る、学校全体が一体となるイベントです。体育祭: 9月に開催され、学年やクラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。応援合戦なども見どころの一つで、生徒たちの団結力が深まります。合唱祭: 三大祭の一つとされ、クラスごとに練習の成果を披露します。美しいハーモニーが体育館に響き渡る、感動的なイベントです。修学旅行: 2年生の10月に実施され、行き先は年によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。
福山誠之館高等学校の進学実績
国公立大学: 合計200名(現役186名)東京大学 1名 京都大学 2名 大阪大学 10名 神戸大学 7名 九州大学 5名 岡山大学 40名 広島大学 17名 など
難関私立大学: 早稲田大学・慶應義塾大学:合計7名 同志社大学・立命館大学・関西大学・関西学院大学:合計144名
福山誠之館高等学校の特長・アピールポイント
170年近い歴史と伝統: 江戸時代の藩校を起源に持つ、全国でも有数の歴史ある学校です。卒業生のネットワークも強く、社会の様々な分野で活躍する先輩たちがいます。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校: 文部科学省からSSHの指定を受けており、先進的な理数系教育を受けることができます。大学や研究機関と連携した高度な探究活動や課題研究に取り組めるのが大きな魅力です。自分だけの学びをデザインできる「総合学科」: 幅広い選択科目の中から、自分の興味・関心や進路希望に合わせて時間割を組むことができます。主体的な学びを通して、夢の実現に近づけます。入試における「自校作成問題」: 広島県の公立高校入試において、数学と英語で学校独自の問題が出題されます。これは、単なる暗記力だけでなく、論理的な思考力や表現力を重視している表れです。BYOD(Bring Your Own Device)の導入: 生徒が個人の情報端末(PCやタブレット)を学校に持ち込み、授業や家庭学習で活用しています。ICTを活用した主体的な学びが推進されています。活発な国際交流: 海外の姉妹校との交流プログラムや、留学生の受け入れなどを積極的に行っており、異文化に触れる機会が豊富にあります。充実した学校行事: 「三大祭」と呼ばれる記念祭・体育祭・合唱祭をはじめ、生徒が主役となる行事が多く、仲間との絆を深めながら豊かな人間性を育むことができます。
福山誠之館高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「勉強に集中できる環境が整っている」という声が非常に多いです。周りの生徒の学習意欲が高く、互いに刺激し合える関係が築けるようです。 「先生のサポートが手厚い」という意見も見られます。質問に行けば親身に対応してくれる先生が多いとのことです。 「行事が楽しく、クラスの団結力が強い」という口コミも多数あります。勉強だけでなく、イベントにも全力で取り組む校風が生徒に評価されています。 「歴史と伝統があり、落ち着いた雰囲気で学べる」点を魅力に感じる生徒も多いようです。 「部活動が盛んで、文武両道を実現できる」という点も高く評価されています。
気になる点: 「課題や小テストが多くて大変」と感じる生徒もいるようです。高いレベルを維持するためには、日々の努力が欠かせません。 「一部の校舎や施設が古い」という意見があります。ただ、改修も進められており、比較的綺麗だという声もあります。 「先生によって指導の質に差がある」と感じる生徒もいるようです。これは多くの学校に共通する点かもしれません。 過去には、行事が直前に中止になるなど、学校の対応に不満を持つ声もありました。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: JR「福山駅」北口から北へ約2km、徒歩約20~25分。 福山駅前バスのりばから、中国バス「向陽循環線」に乗車し、「誠之館高校前」下車(約15分)。
通学エリア:
福山市内全域から多くの生徒が通学しています。また、府中市、尾道市、笠岡市(岡山県)など、近隣の市や県を越えて通学する生徒も少なくありません。JR福山駅が拠点となるため、鉄道を利用して通学する生徒が多い傾向があります。
福山誠之館高等学校受験生へのワンポイントアドバイス