福岡県立八女高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る、地域に根ざした進学校です。筑後市に位置し、古くから「文武両道」の精神を掲げ、学業と部活動の双方で高いレベルを目指せる環境が整っています。生徒一人ひとりの個性を尊重し、主体性を育む教育を実践しているのが、この八女高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。
福岡県立八女高等学校の基本情報
福岡県立八女高等学校の偏差値・難易度・併願校
学科・コースごとの偏差値
普通科:59-60
難易度のイメージと内申点
主な併願校
八女学院高等学校 久留米大学附設高等学校 筑紫女学園高等学校 福岡大学附属大濠高等学校
福岡県立八女高等学校に設置されている学科・コース
普通科 どんなことを学ぶ場所か :国語、数学、英語、理科、社会といった主要5教科を中心に、幅広い知識と教養を身につけます。2年次からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた専門的な科目を深く学んでいきます。どんな生徒におすすめか :国公立大学や難関私立大学への進学を目指している人、まだ将来の夢が明確に決まっておらず、高校で様々な可能性を探りたい人におすすめです。八女高等学校では、探究活動にも力を入れており、自ら課題を見つけて解決する力を養うことができます。
福岡県立八女高等学校の特色・校風
校風を表すキーワード :文武両道、質実剛健、地域との連携、落ち着いた雰囲気
中学生が知りたいリアルな学校生活
宿題の量 :宿題や課題は「少なくはない」という声が多いようです。 特に長期休暇中は量が多く、計画的に進める必要がありますが、日々の学習習慣を確立するには良い環境と言えるでしょう。校則 :以前は厳しいという評判もありましたが、近年は見直され、ツーブロックが許可されるなど、時代に合わせて変化しているようです。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用にはルールが定められています。 服装や頭髪については、高校生らしい清潔感が求められます。生徒たちの雰囲気 :真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には積極的に参加し、楽しむときは楽しむといったメリハリのある生徒が多いようです。自習室を利用して熱心に勉強する生徒の姿も多く見られます。アルバイト :原則として禁止されています。 家庭の事情など、特別な理由がある場合は学校の許可を得て行うことになりますが、許可を得るためのハードルは高いという声もあります。制服の評判 :制服は伝統的なデザインのブレザーです。夏服、冬服、中間服があり、女子はスラックスも選択可能です。 デザインについては賛否両論あるようですが、清楚で良いという意見も見られます。土曜授業 :基本的に土曜授業はありませんが、模試などが実施されることはあります。
福岡県立八女高等学校の部活動・イベント
部活動
全体の様子 :運動部、文化部ともに種類が豊富で、活発に活動しています。全国大会レベルの実績を持つ部活動もあり、高い目標を持って取り組むことができます。特に有名な部活動 :剣道部 :男女ともに県内トップクラスの実力を誇り、全国大会の常連です。厳しい練習を通して、技術だけでなく精神面も鍛えられます。弓道部 :高い集中力と礼儀作法が身につく武道として人気があります。九州大会や全国大会への出場経験も豊富です。野球部 :伝統ある部活動の一つで、専用のグラウンドで日々練習に励んでいます。地域からの応援も熱く、一体感のある応援は名物です。
珍しい部活動 :文芸部 :創作活動や読書会などを通して、文学への理解を深めます。文化祭での部誌発行など、活発に活動しています。物理部・化学部 :科学的な探究活動や実験を行います。科学の甲子園など、外部の大会にも積極的に参加しています。
イベント
星琳祭(文化祭) :毎年秋に開催される文化祭は、八女高校で最も盛り上がるイベントの一つです。クラスごとの展示やステージ発表、文化部による発表など、多彩な企画で彩られます。生徒たちの創造性や企画力が存分に発揮される場です。大運動会 :初夏に行われる体育祭は、学年やクラス対抗で様々な競技に熱中します。応援合戦や集団行動など、伝統的なプログラムもあり、生徒たちの熱気とエネルギーに満ち溢れています。修学旅行 :2年生の冬に実施され、行き先は年によって異なりますが、スキー研修や観光などを通して、仲間との絆を深める貴重な体験となります。クラスマッチ :学期ごとに球技大会が開催され、クラス対抗で熱戦が繰り広げられます。勉強の合間のリフレッシュにもなり、クラスの団結力を高める良い機会です。
福岡県立八女高等学校の進学実績
最新の大学進学実績
国公立大学 :九州大学、熊本大学、佐賀大学、福岡教育大学、北九州市立大学など、地元の国公立大学に多くの生徒が進学しています。難関私立大学 :早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学といった首都圏の難関大学や、同志社大学、立命館大学などの関西の有名大学にも合格者を出しています。その他の進路 :最も多くの生徒が進学するのは福岡大学で、毎年100名近い合格実績があります。 その他、西南学院大学や地元の医療系専門学校への進学者もいます。また、公務員試験にも強く、市役所などに就職する生徒もいます。
進学実績を支える取り組み
補習・講習 :平日の放課後や夏休みなどの長期休暇中に、大学受験対策の補習や講習が数多く開かれています。基礎力定着から応用力養成まで、レベル別の講座が用意されており、自分の目標に合わせて受講することができます。個別指導 :職員室の前には質問しやすいように机と椅子が設置されており、先生に気軽に質問できる環境が整っています。 進路相談にも親身に乗ってくれる先生が多く、生徒一人ひとりに寄り添った指導が行われています。探究活動「Yame Glocal Academy」 :総合的な探究の時間では、「Yame Glocal Academy(YGA)」と名付けられた独自のプログラムを実施しています。地域の課題解決などに取り組む中で、思考力や表現力を養い、これが大学入試の総合型選抜などにも活かされています。
福岡県立八女高等学校の特長・アピールポイント
100年以上の歴史と伝統 :創立以来、多くの卒業生を輩出してきた伝統校であり、地域からの信頼も厚いです。落ち着いた環境で学習に集中できます。文武両道を体現できる環境 :学業だけでなく部活動にも本気で打ち込める環境が整っています。全国レベルの部活動も多く、高い目標を持って高校生活を送りたい生徒に最適です。独自の探究学習プログラム「YGA」 :地域(ローカル)と世界(グローバル)を結びつけて考える「Yame Glocal Academy」という探究活動があり、課題発見能力や解決能力を養うことができます。手厚い進路指導とサポート体制 :補習や個別指導が充実しており、生徒一人ひとりの進路希望に合わせたきめ細やかなサポートを受けることができます。自習室などの学習環境も整っています。地域社会との強いつながり :地域のイベントへの参加や、地元の課題を探究する学習など、地域社会と連携した活動が盛んです。社会に貢献する意識を育むことができます。落ち着いた学習環境 :真面目で向学心の高い生徒が多く、互いに切磋琢磨しながら学習に取り組むことができます。ICT教育の推進 :一人一台の端末(Chromebook)を活用した授業が展開されており、ICTスキルを自然に身につけることができます。
福岡県立八女高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点
先生のサポートが手厚い :「質問に行くと丁寧に教えてくれる」「進路相談に親身になってくれる」といった、先生方の熱心な指導を評価する声が多数あります。文武両道が実践できる :「勉強も部活も本気でやりたい人には最高の環境」「高いレベルで両立できる」など、学業と部活動の双方に力を入れたい生徒からの満足度が高いようです。進学実績が良い :「国公立大学への進学者が多く、目標を高く持てる」「周りの意識が高く、自然と勉強する習慣がつく」といった、進学に対する意識の高さを評価する声が見られます。行事が楽しい :「文化祭や体育祭はとても盛り上がる」「クラスの団結力が強まる」など、学校行事を楽しんでいる生徒が多いようです。落ち着いた雰囲気 :「真面目な生徒が多く、いじめなども少ない印象」「安心して学校生活が送れる」という声があります。
気になる点
課題が多い :「長期休暇の課題が多くて大変」「もう少し量を減らしてほしい」といった、課題の量に関する意見が見られます。校則が少し厳しいと感じる人も :「スマホの使用ルールが厳しい」「服装検査が細かい」など、校則に対して窮屈さを感じるという声も一部あります。施設の古さ :伝統校であるため、校舎や一部の施設が古いという指摘があります。朝課外 :希望制ではあるものの、実質的に強制参加のような雰囲気があり、朝早くからの通学が負担になるという意見がありました。 (※近年、朝課外は廃止され、週34単位制に移行しているようです)
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :JR鹿児島本線「羽犬塚駅」から徒歩約10分 西鉄バス「二本松バス停」から徒歩約3分
主な通学エリア :
学校が位置する筑後市をはじめ、八女市、久留米市、柳川市、みやま市、大川市など、筑後地区の広い範囲から生徒が通学しています。JRや西鉄バスを利用して通学する生徒が多いようです。
福岡県立八女高等学校受験生へのワンポイントアドバイス