聖マリア女学院高等学校は、岐阜市にあるカトリック精神に基づいた私立の女子高等学校です。中高一貫教育を行っており、落ち着いた環境の中で一人ひとりの個性を大切にしたきめ細やかな指導が魅力として知られています。緑豊かな自然に囲まれたキャンパスで、心穏やかに学べる環境が整っています。

この記事では、聖マリア女学院高等学校への進学を考えている中学生とその保護者の皆さんに向けて、学校の特色や偏差値、気になる口コミや評判などを詳しく解説していきます。学校生活の具体的なイメージを掴み、自分に合った学校かどうかを見極めるための参考にしてください。

聖マリア女学院高等学校が持つ独自の教育プログラムや、生徒たちがどのような学校生活を送っているのかを知ることで、きっとその魅力に気づくことができるでしょう。この記事が、あなたの高校選びの一助となることを願っています。

聖マリア女学院高等学校の基本情報

ここでは聖マリア女学院高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 聖マリア女学院高等学校
公立/私立の別 私立
共学/女子校の別 女子校
所在地 〒501-2565 岐阜県岐阜市福富201番地
代表電話番号 058-229-1102
公式サイトURL https://maria.ed.jp/

聖マリア女学院高等学校の偏差値・難易度・併願校

聖マリア女学院高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、おおよそ48から54の範囲です。これは岐阜県内の私立高校の中では中堅レベルに位置します。

学科・コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科英語特修コース: 54

  • 普通科特別進学コース: 54

  • 普通科文理コース: 48

同じくらいの偏差値の高校としては、公立では岐阜総合学園高等学校、各務原高等学校などが、私立では富田高等学校、済美高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、コースにもよりますが、20代後半から30程度が一つの基準となるでしょう。

聖マリア女学院高等学校を第一志望とする受験生の主な併願校としては、岐阜女子高等学校や富田高等学校、済美高等学校といった市内の私立高校が選ばれることが多いようです。

聖マリア女学院高等学校に設置されている学科・コース

聖マリア女学院高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望や適性に合わせて、きめ細やかな指導を行うためのコースが設置されています。

  • 英特・特進コース: 国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。英語教育に特に力を入れており、少人数での習熟度別授業などを通して高い学力を養成します。

  • 文理コース: 指定校推薦などを活用しながら、文系・理数系・看護・福祉・芸術系など、多様な分野の大学への進学を目指すコースです。

聖マリア女学院高等学校の特色・校風

聖マリア女学院高等学校は、キリスト教の教えに基づいた「心を育てる」教育を大切にしています。校風を表すキーワードとしては、「落ち着いた雰囲気」「国際的」「面倒見が良い」などが挙げられます。

  • 宿題の量:口コミによると、量は標準的ですが、小テストなどが頻繁に行われるため、日々の予習復習が欠かせないようです。

  • 校則:他の私立高校と比較すると、校則は厳しいという声が多く聞かれます。特に、制服の着こなしや髪型、メイクに関しては指導があるようです。スマートフォンの持ち込みは許可制で、校内やスクールバス内では電源を切る規則になっています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。女子校ならではのアットホームな雰囲気で、先生と生徒の距離が近いのも特徴です。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服の評判:上品で清潔感のあるデザインで、一目で聖マリアの生徒だとわかると評判です。スクールカラーの青をあしらった制服は、生徒からも人気があるようです。

  • 土曜授業:第1、3、5土曜日には授業が実施されています。

聖マリア女学院高等学校の部活動・イベント

部活動

聖マリア女学院高等学校では、運動部、文化部ともに様々な部活動が活発に行われています。部活動への加入は任意なので、習い事との両立も可能です。

特に全国レベルで活躍している部活動も多く、アーチェリー部は全国高等学校総合体育大会で優勝経験があり、英語ディベート部も全国大会に何度も出場しています。また、ダンス部も東海大会で金賞を受賞するなど実績豊富です。文化部では、聖歌隊やハンドベル部といったカトリックの学校ならではの部活動があるのも特徴的です。

  • 運動部: アーチェリー、バレーボール、テニス、ダンス、陸上競技

  • 文化部: 聖歌隊、ハンドベル、美術、日本語ディベート、英語ディベート、文芸、吹奏楽

  • 同好会・講座: 茶道、華道、日本舞踊、パイプオルガン、家庭科、バドミントン

イベント

聖マリア女学院高等学校では、キリスト教系の学校ならではの行事が多く、生徒たちの楽しみの一つとなっています。

  • St.Mary’s Festival(学院祭バザー):10月に行われる文化祭で、保護者や地域の方々も訪れる大きなイベントです。ただし、服装は制服のみで、コスプレなどは禁止されているといった声もあります。

  • クリスマスの集い(合唱コンクール):12月に行われ、クラスごとに練習を重ねた合唱を披露します。この行事を通してクラスの団結力が深まるようです。

  • 修学旅行:高校2年生の3月に沖縄へ行きます。その他、希望者対象の海外研修としてカナダやマレーシアへのプログラムも用意されています。

聖マリア女学院高等学校の進学実績

聖マリア女学院高等学校は、カトリック校特別入試制度などを活用し、多くの生徒が希望の進路を実現しています。

最新の大学進学実績を見ると、国公立大学では岐阜大学などに合格者を出しています。

私立大学では、同じカトリック系の大学である上智大学や南山大学への進学者が多いのが大きな特徴です。2023年度の実績では、上智大学に6名、南山大学に12名が合格しています。その他、関西学院大学、同志社大学といった難関私立大学や、愛知淑徳大学、金城学院大学など、東海地方の主要な女子大学にも多数の合格者を輩出しています。

こうした進学実績を支えるため、放課後の質問会や補習、大学体験授業など、手厚いサポート体制が整えられています。

聖マリア女学院高等学校の特長・アピールポイント

聖マリア女学院高等学校には、他校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • 聖書を基盤とした情操教育:「隣人を自分のように愛しなさい」という聖書の教えに基づき、思いやりの心を育む人間教育を行っています。

  • 充実した語学教育と国際交流:ネイティブスピーカーによる授業や、カナダ、マレーシアなどへの海外研修プログラムが豊富に用意されており、生きた語学力と国際感覚を養えます。

  • 少人数制できめ細やかな指導:生徒一人ひとりの個性と能力を尊重し、習熟度別授業や個別指導を通して、学力の伸長を丁寧にサポートします。

  • カトリック校推薦制度:上智大学や南山大学など、カトリック系の大学への特別な推薦制度があり、進学に有利な点が挙げられます。

  • 緑豊かな学習環境:自然に囲まれた広々としたキャンパスには、チャペルをはじめとする充実した施設が整っています。

  • 全国レベルで活躍する部活動:アーチェリー部やディベート部など、全国の舞台で輝かしい実績を誇る部活動があります。

  • 安心のスクールバス網:JR岐阜駅や名鉄岐阜駅をはじめ、県内各地からスクールバスが運行されており、遠方からの通学も安心です。

聖マリア女学院高等学校の口コミ・評判のまとめ

聖マリア女学院高等学校に関する在校生や卒業生からの声を集めてみました。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、安心して学校生活が送れる」という声が多いようです。

    • 「カトリック系の大学への推薦枠が充実しているので、進学を考えている人にはとても良い環境」といった意見が見られます。

    • 「女子だけの環境なので、気兼ねなくのびのびと過ごせる」という口コミもあります。

    • 「聖書を学ぶことを通して、他者を思いやる心が育まれた」という卒業生の声もあります。

  • 気になる点:

    • 「校則が他校に比べて厳しいと感じる」という意見が複数見られます。

    • 「市街地から少し離れているため、アクセスが不便に感じる」という声もあります。

    • 「行事の自由度が低いと感じることがある」という口コミもありました。

    • 「先生によって指導の質に差があるように感じる」といった厳しい意見も見られました。

アクセス・通学

聖マリア女学院高等学校へは、公共交通機関とスクールバスを利用して通学するのが一般的です。

  • 最寄りバス停:岐阜バス「聖マリア前」バス停から徒歩約1分です。

  • スクールバス:JR岐阜駅や名鉄岐阜駅のほか、犬山方面や北方方面、揖斐・本巣方面など、広範囲にわたってスクールバスが運行されており、多くの生徒が利用しています。全席指定席で、安心して通学できる体制が整えられています。

岐阜市内はもちろん、各務原市、関市、本巣市、山県市など、幅広いエリアから生徒が通学しているようです。

聖マリア女学院高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。聖マリア女学院高等学校の魅力、伝わったでしょうか。この学校は、「落ち着いた環境でじっくり勉強に打ち込みたい」「国際的な視野を広げたい」「キリスト教の教えに触れながら、豊かな人間性を育みたい」と考えているあなたに、特におすすめの学校です。

聖マリア女学院高等学校の入試では、国語・数学・英語の3教科の学力試験に加えて作文が課されることが多いです。ですから、まずは中学校の基礎的な学習内容をしっかりと定着させることが何よりも大切です。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数が取れるようにバランス良く勉強を進めましょう。また、作文対策として、日頃から様々なテーマについて自分の考えを文章にまとめる練習をしておくと、本番で落ち着いて取り組めるはずです。

高校生活は、あなたの将来にとって非常に大切な3年間です。聖マリア女学院高等学校には、あなたの夢を応援し、成長を温かく見守ってくれる環境があります。ぜひ一度、学校説明会などに参加して、その雰囲気を肌で感じてみてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。