聖ヨゼフ学園高等学校は、横浜市鶴見区にキャンパスを構える、カトリックの教えに基づいた人間教育を大切にしている私立の共学校です。2023年度に高校が共学となり、新たな歴史を歩み始めました。 一人ひとりの生徒に寄り添う少人数教育が大きな魅力で、アットホームな雰囲気の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

この学校の最大の特長は、なんといっても充実した英語教育と、生徒の主体性を育む探究学習にあります。 ネイティブ教員による授業や海外研修などを通じて、世界で通用するコミュニケーション能力を養うことができます。また、独自の探究プログラムでは、社会問題について深く考え、解決策を提案する力を身につけていきます。

この記事では、そんな聖ヨゼフ学園高等学校の具体的な学びの内容から、生徒たちのリアルな声、部活動や学校行事の様子まで、詳しくご紹介していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

聖ヨゼフ学園高等学校の基本情報

聖ヨゼフ学園高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 聖ヨゼフ学園高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒230-0016 神奈川県横浜市鶴見区東寺尾北台11-1
代表電話番号 045-581-8808
公式サイトURL https://www.st-joseph.ac.jp/

聖ヨゼフ学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

聖ヨゼフ学園高等学校には、複数のコースが設置されており、それぞれに偏差値の目安があります。

  • 普通科AE(アドバンスト・イングリッシュ)コース:53

  • 普通科IL(インクワイアリーベースト・ラーニング)コース:53

  • 普通科総合進学コース

同じくらいの偏差値の高校としては、横浜創英高等学校(普通科文理コース)や橘学苑高等学校(普通科文理コース特別進学クラス)などが挙げられます。 聖ヨゼフ学園高等学校に合格するためには、内申点(中学2年・3年の9教科)の目安として、各コースで一定の基準が設けられているようです。

主な併願校としては、私立高校では鵠沼高等学校、横浜隼人高等学校、立正大学付属立正高等学校などが、公立高校では横浜市立東高等学校、神奈川県立港北高等学校、神奈川県立鶴見高等学校などがよく選ばれる傾向にあります。

聖ヨゼフ学園高等学校に設置されている学科・コース

聖ヨゼフ学園高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせて選べる、特色ある3つのコースが設置されています。

  • 総合進学コース:幅広い分野の学問に対応し、多様な進路希望を実現するためのコースです。基礎学力を固めながら、自分の興味関心に合わせて科目を選択できます。

  • AE(アドバンスト・イングリッシュ)コース:英検準1級相当の高度な英語力を身につけることを目標とするコースです。 英語でのディベートやプレゼンテーションなど、実践的な学びを通して国際社会で活躍したい生徒におすすめです。

  • IL(インクワイアリーベースト・ラーニング)コース:探究学習に特化したコースです。 外部講師を招いて社会問題について考えたり、フィールドワークを行ったりと、主体的に学ぶ力を養います。 知的好奇心が旺盛で、課題解決能力を身につけたい生徒にぴったりです。

聖ヨゼフ学園高等学校の特色・校風

聖ヨゼフ学園高等学校の校風は、「アットホーム」「面倒見が良い」「国際的」といったキーワードで表すことができます。少人数制のため、先生と生徒の距離が近く、一人ひとりに行き届いた指導が受けられると評判です。

  • 宿題の量:口コミによると、特に英語の課題は毎日出るなど、宿題はやや多めの傾向があるようです。 しかし、毎日15〜20分程度で終わるものがほとんどで、学習習慣を身につけるのに役立つという声もあります。

  • 校則:以前は厳しいという意見もありましたが、最近は少しずつ緩やかになってきているという口コミが見られます。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用にはルールがあるようです。服装については、頭髪やスカート丈に関する指導が比較的しっかりと行われているとの声があります。

  • 生徒たちの雰囲気:全体的に真面目で落ち着いた生徒が多いようです。いじめはほとんどなく、生徒同士の仲が良いという口コミが多く見られます。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服の評判:2023年度の共学化に伴い、男子はブレザースタイルになりました。 女子の制服は伝統的なセーラー服で、清楚なデザインが好評です。夏にはネクタイスタイルの夏季登校服も用意されています。

  • 土曜授業:アドバンスト・イングリッシュコースでは、隔週で土曜授業が行われています。

聖ヨゼフ学園高等学校の部活動・イベント

部活動

聖ヨゼフ学園高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、充実した学校生活を送っています。文化系のクラブが特に充実しており、日本の伝統文化に親しむことができる茶道教室、華道教室、筝曲教室といった課外活動も盛んです。

  • 文化部:特に英語部は、ディベートやスピーチの大会で高い実績を誇ります。また、カトリック学校ならではのカトリック研究会や、ボランティア活動を行うインターアクトクラブ・小百合会など、特色ある活動も行われています。

  • 運動部:バスケットボール部、バレーボール部、卓球部などがあり、それぞれの目標に向かって熱心に活動しています。

イベント

生徒たちの手で作り上げるイベントは、学校生活を彩る大切な思い出になります。

  • ヨゼフ祭(文化祭):毎年9月に行われる最大のイベントです。クラスごとの展示や発表、部活動の公演などで大変盛り上がります。

  • 体育祭:中高合同で、学年対抗で行われます。 学年のカラーハチマキを締め、綱引きや名物の「むかでチャン」などの競技に熱中することで、クラスや学年の絆が深まります。

  • 修学旅行:高校2年次には、平和学習などを目的とした長崎への修学旅行が実施されます。

  • その他:英語弁論大会や合唱コンクールなど、日頃の学習の成果を発表する場も多く設けられています。

聖ヨゼフ学園高等学校の進学実績

聖ヨゼフ学園高等学校は、生徒一人ひとりの希望進路に合わせたきめ細やかな指導に定評があり、高い大学進学率を誇ります。 近年は約80〜90%の生徒が現役で大学に進学しており、特に四年制大学への進学率は96%に達しています。

  • 国公立大学:名古屋工業大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学:早慶上理ICUに8名、GMARCHに3名などの合格者を出しています(2025年度入試)。 特に上智大学には、指定校推薦やカトリック校対象の特別選抜制度を利用して進学する生徒が多くいます。

  • その他の進路:国際系や医療系の学部への進学者が多いのも特徴です。 歯学部、薬学部、看護学部などにも多数の合格者を出しています。 また、約半数の生徒が学校推薦型選抜や総合型選抜を利用して進学しており、白百合女子大学(姉妹校推薦)や聖心女子大学など、多くの大学の指定校推薦枠を持っています。

  • 進学サポート:放課後の補習や長期休暇中の講習はすべて無料で行われており、生徒の学習を力強くバックアップしています。 また、志望理由書や小論文の指導では、一人の生徒に複数の教員がつくなど、手厚いサポート体制が整っています。

聖ヨゼフ学園高等学校の特長・アピールポイント

聖ヨゼフ学園高等学校には、生徒の可能性を最大限に引き出すための独自の魅力がたくさんあります。

  • 徹底した少人数教育:1学年2クラスという小規模な環境で、教員が生徒一人ひとりの個性や学習状況を細やかに把握し、最適なサポートを提供します。

  • 実践的な英語教育プログラム:4技能をバランスよく伸ばす教育に定評があり、卒業時には約70%の生徒が英検2級以上を取得します。 オンライン英会話や希望者対象のイギリス語学・文化研修なども用意されています。

  • 主体性を育む探究学習「ヨゼフ・プロジェクト」:ILコースを中心に、社会との関わりの中で課題を発見し、解決策を探究するプロジェクト型の学習を実践しています。

  • カトリックの価値観に基づく人間教育:聖書の教えに基づき、他者を大切にし、互いに愛し合うことのできる豊かな人間性を育むことを目指しています。

  • 充実したICT環境:生徒一人ひとりがタブレット端末を活用し、授業や探究活動に役立てています。電子黒板などの設備も整っています。

  • 豊富な指定校推薦枠:上智大学や中央大学、明治学院大学をはじめ、多くの大学への推薦枠があり、生徒の進路選択の幅を広げています。

  • 2023年度からの共学化:長年の女子教育で培った伝統を大切にしながら、男女が共に学び、成長できる新しい学校文化を創造しています。

聖ヨゼフ学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

聖ヨゼフ学園高等学校の口コミをまとめると、面倒見の良さやアットホームな雰囲気を評価する声が多く見られます。

  • 良い点:「先生方がとても親身で、生徒との距離が近い」という声が多数あります。 「少人数なので、質問がしやすく、授業が分かりやすい」「英語教育が充実していて、英語力が本当に伸びる」といった学習環境への満足度も高いようです。また、「いじめがなく、安心して学校生活が送れる」という意見も多く見られました。

  • 気になる点:「校則が少し厳しいと感じる」という声が一部で見られます。特に、スマートフォンの使用ルールや服装に関する指導について言及する口コミがあります。また、「施設の充実度については、他の私立高校と比較すると少し見劣りする部分があるかもしれない」という意見もありました。

アクセス・通学

聖ヨゼフ学園高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • JR京浜東北線・鶴見線「鶴見駅」から徒歩約15分

  • 京急本線「京急鶴見駅」から徒歩約15分

「鶴見駅」からはバスの利用も便利です。臨港バスで約5分、「二本木」または「聖ヨゼフ学園前」バス停で下車し、徒歩1〜3分です。

通学している生徒は、横浜市内や川崎市からの生徒が中心ですが、東京都内から通う生徒も見られます。

聖ヨゼフ学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

聖ヨゼフ学園高等学校を目指す皆さんへ。この学校は、一人ひとりの生徒と真剣に向き合い、その成長を丁寧に見守ってくれる、温かい雰囲気の学校です。特に、「世界で活躍できる英語力を身につけたい」「アットホームな環境で、先生や友達と深く関わりながら高校生活を送りたい」「社会の問題に関心があり、探究活動にじっくり取り組みたい」と考えている生徒に、聖ヨゼフ学園高等学校は最高の環境を提供してくれるでしょう。

受験勉強においては、まず英語の基礎力をしっかりと固めることが大切です。AEコースを目指す人はもちろん、他のコースを志望する人も、単語や文法の知識を確実に身につけておきましょう。また、面接では、なぜこの学校で学びたいのか、高校生活でどんなことに挑戦したいのかを、自分の言葉で具体的に伝えられるように準備しておくことが合格への鍵となります。あなたの夢を全力で応援してくれる聖ヨゼフ学園高等学校で、充実した3年間を過ごしてみませんか。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。