福岡県立育徳館高等学校は、1758年に開設された小倉藩の藩校「思永斎」を源流とする、県下で最も長い歴史と伝統を誇る学校です。 260年以上の時を経て、今もなお「文武両道」「質実剛健」の校風を受け継ぎ、次世代のリーダー育成を目指しています。 中高一貫校でありながら高校からの入学者も受け入れており、多様なバックグラウンドを持つ生徒たちが互いに切磋琢磨できる環境が育徳館高等学校の大きな魅力です。
育徳館高等学校の基本情報
育徳館高等学校の偏差値・難易度・併願校
育徳館高等学校に設置されている学科・コース
普通科:1年次で文系・理系の基礎を幅広く学び、2年次からそれぞれの進路希望に合わせて分かれます。国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、思考力や表現力を育む探究型の学習にも力を入れています。 将来の目標がまだ明確でない人でも、ここで学びながら自分の道を見つけていくことができるでしょう。
育徳館高等学校の特色・校風
宿題の量:課題は多めという声が見られます。特に長期休暇中の課題は量が多く、計画的に進める必要があるようです。日々の予習・復習を習慣づけることが大切になります。 校則:校則は比較的厳しいという意見が多いようです。 特に頭髪については、男女ともに細かな規定があるようです。 スマートフォンの校内での使用は原則禁止されており、緊急時のみ許可される形です。 アルバイトも原則禁止ですが、やむを得ない事情がある場合は事前の相談が必要です。 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。中高一貫校であるため、内部進学生と高校からの入学生がいますが、行事などを通じてすぐに打ち解けるようです。 制服:男子は伝統的な学生服、女子はグレーのブレザーにストライプのネクタイを合わせるスタイルです。 落ち着いたデザインで、品があると評判です。 土曜授業:土曜授業は基本的にありませんが、模試などが実施されることはあります。
育徳館高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部:野球、サッカー、剣道、柔道、弓道、陸上競技など、多くの運動部が活発に活動しています。 特に剣道部は、前身の豊津高校時代に玉竜旗でベスト4に入った実績を持つ伝統ある部です。 文化部:文化部の中でも特に有名なのが、県内の高校では珍しいオーケストラ編成の管弦楽部です。 全国高等学校総合文化祭への出場経験もあり、その演奏は各方面から高い評価を受けています。 その他にも、華道、茶道、科学、文芸など、多彩な文化部があります。
イベント
体育大会:5月に行われる体育大会は、中高合同で実施され、大変な盛り上がりを見せます。 学年を超えた応援合戦は見ごたえがあります。 文化祭(翆巒祭):9月に行われる文化祭は「翆巒祭(すいらんさい)」と呼ばれ、生徒会が中心となって企画・運営されます。 クラスごとの展示やステージ発表、文化部の発表など、多彩なプログラムで彩られます。 修学旅行:高校2年生の秋には、シンガポールへの海外修学旅行が実施されます。 現地企業の見学や大学生との交流などを通して、国際的な視野を広げる貴重な体験となります。
育徳館高等学校の進学実績
国公立大学:九州大学、大阪大学、九州工業大学、北九州市立大学、福岡県立大学など、地元の難関大学や近県の大学に多くの合格者を出しています。 過去3年間では、京都大学や東京外国語大学といった最難関大学への合格者も輩出しています。 難関私立大学:関東の青山学院大学や、関西の同志社大学、立命館大学、関西学院大学などにも合格者を出しています。 地元では西南学院大学や福岡大学への進学者も多数います。 進学サポート:生徒の進路実現のため、放課後や長期休暇中に補習や講習が充実しています。また、総合的な探究の時間を利用した「課題研究」では、自らの進路に関連したテーマで探究活動を行い、思考力や表現力を養います。 この取り組みが進学実績にも繋がっていると言えるでしょう。
育徳館高等学校の特長・アピールポイント
260年以上の歴史と伝統:小倉藩の藩校を源流とする福岡県最古の歴史を誇る伝統校です。 校内に残る「黒門」や講堂「思永館」がその歴史を物語っています。 中高一貫の学習環境:併設型の中高一貫教育校であり、高校からの入学者も共に学ぶ環境です。 6年間を見通した系統的な指導プログラム「育徳ビジョン」に基づいた質の高い教育が受けられます。 充実した探究活動「課題研究」:2年生が取り組む「育徳プラン」と呼ばれる課題研究は、生徒が自らの興味や進路に応じてテーマを設定し、1年間かけて探究するプログラムです。 思考力やプレゼンテーション能力を養います。 グローバルな視野を育む海外修学旅行:高校2年生で実施されるシンガポールへの修学旅行では、現地の企業訪問や大学での交流などを通じて、国際感覚を磨くことができます。 県内有数のオーケストラ「管弦楽部」:高校では珍しい管弦楽部があり、全国レベルで活躍しています。 音楽に打ち込みたい生徒にとって、非常に魅力的な環境です。 歴史的建造物が残る広大なキャンパス:みやこ町の「錦陵」と呼ばれる自然豊かな高台に広大な敷地を有しています。 歴史的な建造物と新しい校舎が調和した美しいキャンパスで、落ち着いて学校生活を送ることができます。
育徳館高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」という声が多く、学習サポートの手厚さがうかがえます。 「文武両道を実践できる環境。部活動に打ち込みながら、大学進学も目指せる」といった、学校の校風を肯定的に捉える意見が多数見られます。 「歴史と伝統があり、落ち着いた雰囲気で学校生活が送れる」という点も、多くの生徒や保護者から支持されています。 「国公立大学への進学実績がしっかりしている」という、進路に関する安心感を挙げる声も多いです。
気になる点: 「校則が少し厳しいと感じる」という意見、特に頭髪やスマートフォンの使用に関するものが見られます。 「課題の量が多い」と感じる生徒もいるようです。 日々の学習習慣が大切になります。 「最寄り駅から少し距離がある」という立地に関する声もあります。 スクールバスなどはないため、バスや自転車を利用する生徒が多いようです。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: 平成筑豊鉄道田川線「新豊津駅」から徒歩約22分 平成筑豊鉄道田川線「豊津駅」から徒歩約31分
バスでのアクセス: JR日豊本線「行橋駅」または「築城駅」から太陽交通バスに乗車し、「みやこ町役場豊津支所前」バス停で下車、徒歩約1分です。
通学エリア:
行橋市、みやこ町、築上町など、京築地域から通学する生徒が中心です。また、北九州市や田川市方面から通う生徒も見られます。
育徳館高等学校受験生へのワンポイントアドバイス