静岡県立袋井高等学校は、1976年に開校した歴史ある普通科高校です。「自立・連帯・敬愛」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりが主体的に学び、仲間と協力しながら成長できる環境が整っています。進学に力を入れている一方で、部活動や学校行事も盛んで、充実した高校生活を送りたいと考えている中学生にとって、袋井高等学校は非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。

袋井高等学校は、生徒の自主性を重んじる校風が特徴です。先生方は生徒の挑戦を温かく見守り、サポートしてくれます。また、SGH(スーパーグローバルハイスクール)ネットワーク参加校としての経験を活かした探究活動や国際交流の機会も豊富で、広い視野を育むことができます。

この記事では、そんな袋井高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しく解説していきます。進路選択で悩んでいる中学生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。きっと「袋井高校に通いたい!」という気持ちが強くなるはずです。

袋井高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 静岡県立袋井高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒437-0031 静岡県袋井市愛野2446-1
代表電話番号 0538-42-0191
公式サイト http://www.edu.pref.shizuoka.jp/fukuroi-h/home.nsf

袋井高等学校の偏差値・難易度・併願校

袋井高等学校の偏差値は、多くの受験情報サイトで59前後とされています。これは静岡県内の公立高校の中では上位に位置し、合格するためにはしっかりとした学力が必要です。

  • 学科・コースごとの偏差値

    • 普通科:59

袋井高等学校に合格するためには、内申点は34以上、学力調査(学調)の得点は170点以上が一つの目安とされています。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の試験の出来や倍率によって変動します。同じくらいの偏差値の高校としては、掛川西高等学校や磐田南高等学校などが挙げられます。

静岡県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、袋井高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、磐田東高等学校、常葉大学附属菊川高等学校、浜松日体高等学校などが挙げられることが多いようです。

袋井高等学校に設置されている学科・コース

袋井高等学校は、全日制の普通科のみが設置されています。しかし、2年生からは生徒一人ひとりの進路希望に合わせて、文系と理系のコースに分かれて学習を進めていきます。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:1年生では、全員が共通の科目を履修し、基礎学力を幅広く身につけます。2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路目標に応じた専門的な学習を深めていきます。さらに3年生の文系では、国公立大学を目指すコースと私立大学を目指すコースに細分化され、より効率的な受験対策が可能になります。

    • どんな生徒におすすめか:大学進学を目指しており、文系・理系を問わず幅広い分野に興味がある生徒や、高校生活を通して自分の進みたい道を見つけたい生徒におすすめです。

袋井高等学校の特色・校風

袋井高等学校は、「文武両道」と「生徒の自主性」を重んじる校風が根付いています。生徒たちは勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で取り組み、充実した毎日を送っています。

  • 校風を表すキーワード:文武両道、自主自律、地域との連携、グローバルな視野

  • 宿題の量:宿題の量は、他の進学校と比較して標準的か、やや多めという声が多いようです。特に長期休暇中の課題は計画的に進める必要がありますが、日々の学習習慣を確立するための良い機会と捉える生徒が多いです。

  • 校則:校則は、他の公立高校と比べて標準的と言えるでしょう。スマートフォンの校内での使用については、ルールを守った上での使用が認められているようです。服装検査は定期的に行われますが、普段からきちんとした身だしなみを心がけていれば問題ありません。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事や部活動では非常に活発で、メリハリのある学校生活を送っています。互いに切磋琢磨し合える良い関係が築かれているようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、許可を得て行うことが可能です。

  • 制服の評判:制服は男女ともにブレザータイプです。デザインについては、特に女子生徒から「可愛い」と評判が良いようです。夏服と冬服があり、季節に応じて快適に過ごせるよう工夫されています。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありませんが、模試や特別な講座が開かれることがあります。

袋井高等学校の部活動・イベント

部活動

袋井高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、高いレベルでの活躍を目指すことができます。

  • 運動部:特に陸上競技部は、全国大会や東海大会に選手を輩出する強豪として知られています。「主体的に努力と挑戦を日々継続する」をモットーに、チーム一丸となって練習に励んでいます。サッカー部も県大会の上位常連校であり、卒業生にはJリーガーもいます。その他、弓道部や水泳部も全国大会への出場経験があります。

  • 文化部:文化部も活発で、特に書道部は全国レベルの大会で優秀な成績を収めています。クラシックギター部や吹奏楽部なども地域のイベントで演奏を披露するなど、積極的に活動しています。

イベント

袋井高等学校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営されるものが多く、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 月桂祭(文化祭):毎年6月に行われる文化祭は「月桂祭(げっけいさい)」と呼ばれ、袋井高校最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、有志によるパフォーマンスなど、多彩な企画で来場者を楽しませます。準備期間から生徒たちの熱気は最高潮に達し、クラスの団結力が一層深まります。

  • 体育祭:秋に行われる体育祭は、クラス対抗で様々な競技に挑みます。長縄跳びやリレーなど、定番の種目からユニークな競技まで、生徒たちは勝利を目指して全力で競い合います。応援合戦も見どころの一つで、各クラスが趣向を凝らしたパフォーマンスを繰り広げます。

  • 修学旅行:修学旅行は、例年、関西方面や沖縄などを訪れることが多いようです。平和学習や文化体験などを通して、見聞を広め、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。また、希望者にはオーストラリアへの海外研修も用意されており、国際交流を体験することもできます。

袋井高等学校の進学実績

袋井高等学校は、磐周地区の進学校として、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。生徒一人ひとりの進路希望を実現するため、手厚い進路指導やサポート体制が整っています。

  • 国公立大学:2024年度入試では、静岡大学、静岡県立大学などの地元の大学を中心に、多くの生徒が合格を果たしています。旧帝国大学への合格者も出ています。

  • 難関私立大学:GMARCHや関関同立といった難関私立大学にも、毎年安定した合格実績があります。その他、県内外の多くの私立大学に進学しています。

  • その他の進路:大学進学者が大半を占めますが、一部には専門学校へ進学したり、公務員などに就職したりする生徒もいます。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中に行われる補習や講習が充実しています。大学入学共通テスト対策講座や個別指導など、生徒のニーズに合わせた多様なプログラムが用意されており、多くの生徒が活用しています。

袋井高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、袋井高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • SGHネットワーク校の経験を活かした探究活動:全校生徒が取り組む「総合的な探究の時間」では、生徒が自ら課題を設定し、フィールドワークや研究を重ねて発表します。この活動を通して、思考力や表現力、課題解決能力を養います。

  • 活発な国際交流プログラム:オーストラリアの姉妹校との提携により、短期留学や交換留学生の受け入れを積極的に行っています。生きた英語や異文化に触れる貴重な機会が豊富にあります。

  • 地域に根差した連携活動:地元の企業や大学、市役所などと連携した学習プログラムが多数用意されています。地域社会への理解を深め、将来のキャリアを考えるきっかけになります。

  • 生徒の自主性を育む学校行事:「月桂祭(文化祭)」をはじめとする学校行事は、生徒会や実行委員会が中心となって企画・運営され、生徒の主体性を育む絶好の機会となっています。

  • 充実した進路サポート体制:経験豊富な教員による個別指導や、卒業生を招いての進路講演会など、生徒一人ひとりの夢の実現を後押しする手厚いサポートが受けられます。

  • マスコットキャラクター「ロイッピー」の存在:公立高校には珍しいマスコットキャラクター「ロイッピー」がいます。学校の様々な場面に登場し、生徒たちに親しまれています。

  • 恵まれた学習環境:学校の周辺は緑が多く、落ち着いて学習に取り組める環境です。また、学校の裏手にある「高の字山」は、生徒たちの憩いの場となっています。

袋井高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、袋井高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、質問にも親身になって答えてくれる」

    • 「勉強と部活動を両立できる環境が整っている。文武両道を目指したい人には最高の学校」

    • 「月桂祭や体育祭などの行事が本当に楽しく、クラスの絆が深まる」

    • 「探究活動を通して、自分の興味があることを深く掘り下げることができた」

    • 「周りの生徒の学習意欲が高く、良い刺激を受けながら勉強できる」

  • 気になる点

    • 「駅から少し距離があり、坂道も多いので、通学が少し大変」

    • 「校舎が少し古いと感じる部分がある」

    • 「課題や小テストが多く、予習・復習が欠かせない」

    • 「進学校なので、学習についていくのが大変だと感じることもある」

アクセス・通学

袋井高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR東海道本線「袋井駅」から徒歩約25分(約2.3km)

    • JR東海道本線「愛野駅」から徒歩約25分(約2.4km)

    • 袋井駅、愛野駅からバスも利用できます。「袋井高校」または「袋井高校入口」バス停で下車してください。

袋井市内や磐田市、掛川市など、近隣の市町から通学している生徒が多いようです。多くの生徒が自転車を利用して通学しています。

袋井高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

袋井高等学校は、「高い志を持ち、主体的に学び続けたい」という意欲のある生徒にぴったりの学校です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込み、充実した3年間を送りたいと考えているあなたを、袋井高校は温かく迎えてくれるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。特に、英語と数学は積み重ねが重要な科目なので、苦手分野を残さないようにしましょう。また、内申点も合否に大きく影響します。日々の授業に真剣に取り組み、定期テストで着実に点数を取ること、そして提出物をきちんと出すことを心がけてください。

袋井高等学校での生活は、あなたの可能性を大きく広げてくれるはずです。明確な目標を持って、最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。