高校選びは、これからの3年間をどう過ごすかを決める、とても大切な選択ですね。期待で胸がいっぱいになる一方で、「自分に合う学校はどこだろう?」という不安も感じているかもしれません。そんな皆さんにぜひ知ってほしいのが、豊かな自然と歴史に囲まれた近江八幡市にある近江兄弟社高等学校です。キリスト教の精神を土台に、一人ひとりの個性を尊重し、国際的な視野を育む教育で知られています。

近江兄弟社高等学校の最大の魅力は、その多様性にあります。高いレベルで大学進学を目指す道、全国レベルの部活動に打ち込む道、海外との交流を通じて語学力を磨く道など、様々な可能性の扉が開かれています。在校生や卒業生からは「自分次第で、いくらでも充実した学校生活が送れる」という声が多く聞かれます。この言葉が示すように、ここではあなたの「やりたい」という気持ちを全力で応援してくれる環境が整っています。

この記事では、そんな近江兄弟社高等学校について、偏差値やコースごとの学びはもちろん、学校生活のリアルな様子、部活動や学校行事の盛り上がりまで、皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすくお伝えしていきます。この記事を読み終える頃には、この学校があなたにとってどんな場所になるのか、きっと具体的にイメージできるようになっているはずです。さあ、一緒にその魅力を探っていきましょう。

近江兄弟社高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。学校選びの第一歩として、所在地や連絡先は正確に把握しておくことが大切です。

項目 内容
正式名称 近江兄弟社高等学校
公立/私立の別 私立
共学/別学の別 男女共学
所在地 〒523-0851 滋賀県近江八幡市市井町177
代表電話番号 0748-32-3444
公式サイト https://www.vories.ac.jp/omibh-shs/

近江兄弟社高等学校の偏差値・難易度・併願校

近江兄弟社高等学校の大きな特徴の一つは、コースによって偏差値の幅が広いことです。これは、多様な生徒のニーズに応えるための仕組みであり、自分に合ったレベルで学習をスタートできることを意味しています。

  • 普通科アーツサイエンスクラス: 53~56

  • 国際コミュニケーション科: 48~50

  • 普通科グローバルクラス: 48~50

  • 普通科ヒューマンネイチャークラス: 40~42

偏差値53前後のアーツサイエンスクラスは、滋賀県内の私立高校の中でも上位に位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、光泉カトリック高校のAコースや比叡山高校のActコースなどが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、推薦入試の基準の一つに「3年次の9教科の評定合計が27以上」といったものがあるようです。これはオール3が基準となりますが、アーツサイエンスクラスを目指すなら、主要5教科を中心に4や5の評定を複数取っておきたいところです。

この偏差値の幅は、近江兄弟社高等学校が多様な学力層の生徒を受け入れている証拠です。最上位のアーツサイエンスクラスは国公立大学や難関私立大学を目指す生徒が集まる一方、ヒューマンネイチャークラスは自分のペースでじっくり学びたい生徒に適しています。そのため、入学するコースによって、クラスの雰囲気や授業の進度が大きく異なる可能性があります。これは、一つの学校の中に異なるカラーを持つ複数の学校があるようなもの、と考えると分かりやすいかもしれません。

併願校としては、滋賀県の公立高校を目指す受験生が多く選択しています。特に、河瀬高校や草津東高校などを第一志望とする生徒が、併願校として近江兄弟社高等学校のアーツサイエンスクラスを受験する傾向が見られます。

近江兄弟社高等学校に設置されている学科・コース

近江兄弟社高等学校には、皆さんの興味や将来の目標に合わせて選べる、特色豊かな4つの学科・コースが設置されています。

  • 国際コミュニケーション科 (ICC)

    英語が大好きで、世界を舞台に活躍したい人におすすめ!ネイティブ教員による授業が多く、2年次にはオーストラリアへの短期留学も経験できます。

  • 普通科アーツサイエンスクラス (ASC)

    国公立大学や難関私立大学への進学を目標とする、学習意欲の高い人に最適です。質の高い授業と手厚い進路サポートで、目標達成を力強く後押しします。

  • 普通科グローバルクラス (GLC)

    国際的な問題に関心があり、部活動や学校行事にも積極的に参加したい人にぴったり。バランスの取れた高校生活を送りながら、異文化理解を深めます。

  • 普通科ヒューマンネイチャークラス (HNC)

    自分のペースで学び、興味のある分野をじっくり探求したい人向けの単位制クラスです。多彩な選択科目の中から、自分だけの時間割を作ることができます。

近江兄弟社高等学校の特色・校風

近江兄弟社高等学校の雰囲気をキーワードで表すなら、「グローバル」「キリスト教精神」「自主自律」「文武両道」といった言葉が当てはまるでしょう。ここでは、中学生の皆さんが気になる学校生活のリアルな部分を、口コミや評判を基に詳しく見ていきます。

宿題の量は、コースによって差があるようです。特にアーツサイエンスクラスでは大学受験を見据えた課題が出されますが、他のコースでは比較的自分のペースで学習を進めやすいという声が聞かれます。

校則については、「少し古風で厳しい」と感じる生徒と、「コースによっては緩やか」と感じる生徒の両方がいるようです。特に国際コミュニケーション科(ICC)は、他のコースに比べて服装などに関する指導が比較的自由な雰囲気があるという意見があります。スマートフォンの使用は、休み時間などは認められているようです。アルバイトは原則として許可されていないことが多いですが、家庭の事情などによっては許可される場合もあるため、希望する場合は学校に確認が必要です。

生徒たちの雰囲気は、活発で明るい生徒が多い一方で、落ち着いた環境で過ごしたい生徒にも居場所がある、多様な集団と言えます。ただし、コースによって学力や目指す進路が異なるため、コース間で少し壁を感じることがあるという声も聞かれます。大切なのは、自分に合った友人を見つけ、積極的にコミュニケーションを取ることでしょう。

制服は、近年リニューアルされた校舎に合わせて現代的なデザインになりましたが、一部の生徒からは「もう少し可愛いと嬉しい」といった声も聞かれるようです。土曜授業は基本的にありませんが、希望者を対象とした補習や講座が「エクステンションプログラム」として開講されており、意欲次第で土曜日も学習に活用できます。

この学校の最も大きな特徴は、良くも悪も「自分次第」である点です。全国レベルの部活動、充実した学習サポート、多彩な学校行事など、成長のチャンスはたくさん用意されています。しかし、それらを活かすかどうかは本人の意欲にかかっています。自ら目標を見つけ、積極的に行動できる生徒にとっては、これ以上ないほど充実した3年間を送れる環境と言えるでしょう。

近江兄弟社高等学校の部活動・イベント

部活動

近江兄弟社高等学校は、学習だけでなく部活動にも非常に力を入れており、「文武両道」を体現している生徒がたくさんいます。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に加入し、活気にあふれています。

特に全国レベルで活躍する部活動がいくつもあります。

運動部では、男子ハンドボール部が全国大会の常連であり、高いレベルでのプレーを目指せます。女子バスケットボール部も全国大会ベスト8を目標に掲げる強豪で、熱気ある練習が日々行われています。また、卓球部も男女ともに全国大会へ出場するなど、輝かしい実績を誇っています。陸上競技部は「強く、正しく、美しく」をモットーに、特に女子リレー種目などで近畿大会以上での活躍を見せています。

文化部では、吹奏楽部が非常に有名です。部員数も多く、関西大会金賞を目標に掲げるハイレベルな活動を行っており、過去にはテレビCMに出演した経験もあります。また、英語ディベート部も全国大会で何度も入賞している実力派で、論理的思考力と英語力を同時に鍛えることができます。キリスト教学校ならではの「SHIBIC聖書研究会」といったユニークな活動もあり、礼拝の運営などを通じて奉仕の精神を学んでいます。

イベント

近江兄弟社高等学校の学校生活は、仲間との絆を深める多彩なイベントで彩られています。

最大のイベントは、6月に行われる学園祭「虹隣祭(こうりんさい)」です。これは「体育の部」と「文化の部」の二部構成になっており、学校全体が熱気に包まれます。

「体育の部」では、学年を超えた縦割りの団に分かれて競い合います。中でも、3年生が中心となって半年がかりで創り上げる応援合戦「団アピール」は圧巻の一言。200人以上が一体となるパフォーマンスは、見る人すべてに感動を与えます。

「文化の部」では、1年生は合唱、2年生は演劇、3年生は模擬店と、クラスごとに企画を練り上げます。仲間と協力して一つのものを創り上げる経験は、何物にも代えがたい思い出になるでしょう。

また、キリスト教学校ならではの行事も大きな特色です。6月の「花の日礼拝」では、生徒たちが各家庭から持ち寄った花で礼拝堂を飾り、礼拝後は花束にして地域の施設へ届ける活動を行います。12月の「クリスマス礼拝」は、厳かな雰囲気の中で行われる一大イベントで、讃美歌やハンドベルの演奏が美しく響き渡ります。

そして、2年生の11月には海外研修旅行が待っています。アジアの姉妹校などを訪問し、ホームステイや現地生徒との交流を通じて、生きた国際感覚を養います。これは単なる観光旅行ではなく、約1年かけて訪問国の文化や歴史を学ぶ事前学習を行う、本格的な教育プログラムです。

近江兄弟社高等学校の進学実績

近江兄弟社高等学校は、多様なコース設定を活かし、生徒一人ひとりの希望進路の実現を力強くサポートしています。特に、関西の難関私立大学への進学実績には目を見張るものがあります。

最新の大学進学実績を見てみましょう。

  • 国公立大学

    滋賀大学、滋賀県立大学、大阪教育大学、金沢大学、京都工芸繊維大学、京都市立芸術大学など、毎年コンスタントに合格者を出しています。地元の国公立大学への進学に強いのが特徴です。

  • 難関私立大学

    「関関同立」と呼ばれる関西のトップ私立大学グループへの合格者数が非常に多いのが最大の強みです。主な合格者数は、同志社大学が約60名、関西学院大学が約40名、立命館大学が約45名、関西大学が約25名となっており、多くの生徒がこれらの大学へ進学しています。

    また、「産近甲龍」グループでは、特に龍谷大学への合格者が約90名と突出しています。

  • その他

    京都橘大学へは約140名もの合格者を出すなど、特定の大学との強い繋がりも見られます。その他、専門学校への進学や就職など、生徒の多様な進路希望に対応しています。

この高い進学実績を支えているのが、手厚い進学サポート体制です。特に「指定校推薦」の枠が非常に充実しており、同志社大学や関西学院大学といった難関大学はもちろん、国際基督教大学(ICU)や青山学院大学、立教大学など、東京の有名私立大学への推薦枠も持っています。これは、学校での成績をしっかり取ることが、有名大学への近道になることを意味しており、大きな魅力と言えるでしょう。

また、定期テスト前には主要5教科の補習が実施されたり、放課後や土曜日には希望制の講座が開かれたりと、学習をサポートする仕組みが整っています。大学の先生を招いて模擬授業を受ける「学部学科セミナー」なども頻繁に開催され、早い段階から大学での学びを意識することができます。

近江兄弟社高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、近江兄弟社高等学校ならではの強みやユニークな取り組みを7つのポイントにまとめました。

  • 世界とつながる国際交流プログラム

    アジアやアメリカ、ヨーロッパなどに多数の姉妹校があり、交換留学や海外研修が非常に盛んです。2年生の海外研修旅行では、ホームステイなどを通じて現地の文化に深く触れることができ、グローバルな視野が身につきます。

  • 有名私大への近道となる豊富な指定校推薦枠

    関西だけでなく、東京の有名私立大学も含め、非常に多くの指定校推薦枠を持っています。日々の授業や定期テストを頑張ることが、憧れの大学への切符に直結する大きなアドバンテージです。

  • 本気で打ち込める全国レベルの部活動

    女子バスケットボール部、男子ハンドボール部、吹奏楽部などを筆頭に、全国大会で活躍する部活動が多数あります。高い目標を持つ仲間と共に、充実した3年間を送ることができます。

  • 美しく快適な最新の学習環境

    近年リニューアルされた校舎は非常に綺麗で、生徒が快適に過ごせるよう工夫されています。ICT設備が整った教室や自習室など、学習に集中できる環境が整っています。

  • 心を育むキリスト教精神に基づいた人間教育

    毎日の礼拝や「花の日礼拝」「クリスマス礼拝」といった宗教行事を通じて、感謝の心や他者を思いやる気持ちを育みます。知識だけでなく、人間としての成長を大切にする校風です。

  • 多彩な才能を伸ばす4つの専門コース

    大学進学に特化したコースから、国際交流、自分のペースで学べる単位制まで、一人ひとりの目標や個性に合わせて選べる4つのコースが、あなたの可能性を最大限に引き出します。

  • 多くの著名人を輩出している伝統と実績

    女優の八木莉可子さんや堀田真由さん、人気グループJO1の鶴房汐恩さん、アーティスティックスイミングの乾友紀子選手など、様々な分野で活躍する卒業生を多数輩出しています。

近江兄弟社高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられたリアルな声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点

    • 「自分から動けば、本当に楽しい学校生活が送れる」という声が最も多く聞かれます。部活動や行事、勉強など、やりたいことを見つけて積極的に取り組む生徒ほど、満足度が高いようです。

    • 「部活動がとても盛んで、高いレベルで活動できるのが魅力」という意見も多数あります。仲間と目標に向かって努力した経験が、大きな財産になったと感じている卒業生が多いです。

    • 「指定校推薦が充実しているので、大学進学を考えると有利」という、進路面でのメリットを評価する声も目立ちます。

    • 「校舎が新しくて綺麗なので、毎日気持ちよく過ごせる」と、学習環境の良さを挙げる人もいます。

    • 「虹隣祭(学園祭)などの行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が強まる」といった、学校行事の楽しさを評価する声も多いです。

  • 気になる点

    • 「先生によって授業の分かりやすさや熱心さに差がある」という意見が見られます。熱心で親身な先生がいる一方で、少し古い考え方の先生もいると感じる生徒がいるようです。

    • 「コースによって生徒の雰囲気や校則の厳しさがかなり違う」という点は、多くの生徒が指摘するポイントです。これがコース間の壁につながることがあるようです。

    • 「私立なので学費が高いが、それに見合う満足感が得られているかは人による」といった、コストパフォーマンスに関する声もあります。

    • 「駅から少し距離があるのが不便」という通学に関する意見や、「制服のデザインがもう少し現代的だと嬉しい」といった声も一部で見られます。

アクセス・通学

近江兄弟社高等学校への通学方法についてご案内します。

最寄り駅は、JRびわ湖線の「近江八幡」駅です。

駅からは少し距離があるため、多くの生徒がバスまたは自転車を利用しています。

  • バスを利用する場合

    近江八幡駅の北口から近江鉄道バスに乗車し、「ヴォーリズ学園前」で下車するのが最も便利です。所要時間は約10分です。

  • 徒歩の場合

    駅から歩くと約25分から30分かかります。天気の良い日に友達と話しながら歩くのも良いですが、毎日の通学には少し大変かもしれません。

近江兄弟社高等学校の大きな特徴として、滋賀県内各地を結ぶ14コースものスクールバスを運行している点が挙げられます。これにより、近江八幡市内だけでなく、彦根市や草津市、甲賀市など、県内の広い範囲から生徒が通学しています。自宅の近くから直接学校まで通えるため、遠方の生徒にとっては非常に便利な通学手段となっています。

近江兄弟社高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。近江兄弟社高等学校が、あなたの可能性を広げてくれる魅力的な学校であることが伝わったでしょうか。

この学校は、何か一つでも「これを頑張りたい!」という夢や目標を持っている人に特におすすめです。それが勉強でも、部活動でも、国際交流でも構いません。近江兄弟社高等学校には、あなたの情熱を受け止め、応援してくれる環境と仲間がいます。また、「自分から行動を起こすのが好き」「自分のペースで物事を進めたい」という自主性のある人にもぴったりの場所です。

受験勉強では、まず自分がどのコースを目指すのかを明確にしましょう。特にアーツサイエンスクラスを志望する場合は、5教科すべてで苦手分野を作らないよう、基礎を徹底的に固めることが大切です。過去の入試問題を解いて、出題傾向に慣れておくことも忘れずに行いましょう。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。