関東第一高校は、東京都江戸川区にある創立100年を超える伝統校です。

「関一(かんいち)」の愛称で親しまれ、部活動が盛んなことでも知られています。

この記事では、2027年度入試を控えた中学生・保護者の方に向けて、関東第一高校の偏差値やコース制度、併願校の選び方、そしてアクセス方法まで、公式サイトの最新情報をもとにわかりやすくまとめました。

これから受験校を検討する方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

関東第一高校の基本情報と特徴

学校の概要

  • 正式名称は「関東第一高等学校」で、学校法人守屋育英学園が運営しています
  • 大正14年(1925年)4月27日創立で、2025年に創立100周年を迎えました
  • 所在地は東京都江戸川区松島二丁目10番11号です
  • 設置学科は普通科のみで、男女共学校です
  • 生徒数は令和8年4月時点で全校生徒2,705人(男子1,421人、女子1,284人)という大規模校です

コース制について

  • 関東第一高校は進路希望に応じて選べるコース制を導入しています
  • 令和7年(2025年)4月に、それまでの特別進学コース・進学Aコース・進学Gコース・スポーツコースが、それぞれハイパーコース・アドバンストコース・アグレッシブコース・アスリートコースへと改称されました
  • 2027年度入試からは、最難関国立大学への現役合格を目指す新コース「叡智コース」が新設されます
  • 叡智コースは少人数制で、募集人数は20名(男女)です
  • アスリートコースは男子のみを対象とした募集となっています

校訓・教育方針

  • 校訓は「貫行」で、自らの信念に基づいて目標に向かってやり通すことを意味します
  • 創立者である地理学者・守屋荒美雄と初代校長・村上周三郎の「低価で良質の教育を行う学校を創設する」という志が原点になっています

部活動の実績

  • 硬式野球部は甲子園出場の経験がある強豪として知られています(出場回数は年度により更新されるため、最新の実績は大会結果等でご確認ください)
  • サッカー部、男子バレーボール部、男女バドミントン部、ハンドボール部なども全国大会に出場した実績があります
  • 運動部だけでなく、吹奏楽部をはじめとした文化部の活動も盛んな学校です

関東第一高校の偏差値(2026・2027年度入試向け)

偏差値の目安

  • 民間の高校情報サイトによると、関東第一高校の偏差値は41~57の幅で示されています(2026年4月入学者向けの模試結果をもとに算出された数値です)
  • 幅があるのは、コースによって求められる学力レベルが異なるためです
  • 偏差値は模試を実施している各社が独自に算出したものであり、学校が公式に発表している数値ではない点に注意してください

コースによる偏差値の違い

  • 一般的に、最難関大学合格を目指すコースほど偏差値は高く設定され、多様な進路に対応するコースほど間口が広がる傾向があります
  • 2027年度入試からは新設の叡智コースが加わるため、コース別の偏差値情報は今後、各模試会社や学校説明会で順次案内される見込みです
  • 正確なコース別の最新偏差値は、模試の合格判定や学校説明会・個別相談で確認するのが確実です

偏差値を見るときの注意点

  • 偏差値は模試を受けた母集団によって数値が変わるため、複数の模試の結果を比較して参考にすることが大切です
  • 偏差値だけでなく、後述する「合格基準点」や「内申基準」もあわせて確認すると、より実際の入試に近いイメージがつかめます

合格の目安となる「合格基準点」

  • 関東第一高校は、入試相談で決まったコース以外に希望するコースへ挑戦できる「チャレンジ合格判定制度」やフリー受験の合否判定に使う「合格基準点」を公式に公表しています
  • 2025年度(令和7年度)入試の合格基準点は、ハイパーコースが推薦入試215点・一般入試215点、アドバンストコースが推薦入試185点・一般入試180点、アグレッシブコースが推薦入試175点・一般入試175点でした
  • 年度によって多少の変動があるため、最新の基準点は入試直前に学校公式サイトで確認することをおすすめします

関東第一高校の入試情報・出願基準(2027年度入試)

入試の種類

  • 推薦入試(A推薦・B推薦・C推薦)と一般入試、二次入試が用意されています
  • A推薦は単願を前提とした推薦入試、B推薦は併願を前提とした推薦入試です(B推薦(併願)入試を利用できる地域には条件があり、詳しくは併願校の選び方の章で解説します)
  • C推薦はアグレッシブコースのみが対象で、成績基準はなく校長推薦書が必要です

コース別の成績基準(令和9年度=2027年度入試)

  • 出願基準は、叡智コース・ハイパーコース・アドバンストコース・アグレッシブコース・アスリートコースの5コースごとに設定されています
  • 判定に使われる内申点は、国語・社会・数学・理科・英語の5科の合計で示されます
  • 推薦入試は「A推薦(単願)」「B推薦(併願優遇)」「C推薦(アグレッシブコース対象で成績基準なし)」に分かれ、それぞれ求められる基準が異なります
  • アスリートコースは対象種目が硬式野球・サッカー・バドミントン・ハンドボール・バレーボールと定められています
  • コースごとの具体的な内申点の基準(5科◯点など)は、学校公式サイトに掲載されている「令和9年度(2027年度)入試 出願基準」のPDF資料に一覧で示されているため、出願前に必ずそちらで最新の数値をご確認ください

内申加点項目

  • 英検準2級以上や3級、数検準2級以上、漢検準2級以上など、検定取得による加点制度があります
  • 中学3年次の皆勤(4月~11月30日の間、遅刻・早退・欠席が0日)による加点も用意されています
  • 部活動を3年間続けたこと、生徒会・委員会活動への参加、同窓生の親族であることなども加点対象です
  • 同一科目の検定の併用はできない点に注意が必要です

学業特待生制度

  • ハイパーコース・アスリートコース対象の学業特待生制度があり、成績に応じて入学金・授業料・施設設備費が免除または半額免除になります
  • 特待Ⅰは全額免除(就学支援金を除く)、特待Ⅱは半額免除など、複数のランクが設定されています
  • 叡智コースの特待生制度は別途規定されています

共通の出願要件

  • 内申点の評価対象は中学3年生の1学期または2学期の成績です(2期制の中学校の場合は前期または後期中間の成績が対象です)
  • 中学1年次・2年次・3年次の欠席がそれぞれ15日以内であること、または3年間の欠席が45日以内かつ3年次の欠席が15日以内であることが求められます
  • 9科の評定に「1」がないことも共通要件のひとつです
  • この出願基準は公立中高一貫校を除く市区町村立中学校在籍者向けであり、国立・私立・公立中高一貫校・海外在住の場合は別途相談が必要です

関東第一高校の併願校の選び方

併願優遇とフリー受験の違い

  • 「入試相談」は、中学校の先生と関東第一高校のスタッフが12月中旬に行う相談会で、受験生が出願基準を満たしているかを確認し、合格の可能性を伝える仕組みです
  • 推薦入試や併願優遇入試で出願する場合は、この入試相談が必須となっています
  • 「フリー受験」は、この入試相談を経ずに出願できる方式です

都立高校・他県公立高校との併願パターン

  • 東京都・神奈川県の中学校に在籍する受験生は、「B推薦(併願)入試」では出願できないため、2月の一般入試内に設けられた「併願優遇入試」を利用します
  • 千葉県・埼玉県など、東京都・神奈川県以外にお住まいの受験生は、「B推薦(併願)入試」で出願する仕組みになっています
  • B推薦(併願)入試・併願優遇入試・フリー併願入試で合格した場合、延納金や延納手続きなしで、自動的に所定の日程まで入学手続きを待ってもらえる仕組みが用意されています(都立高校など第一志望校の結果を待ってから判断しやすい制度です)
  • 学校の所在地が江戸川区で千葉県(市川市・浦安市など)と隣接していることもあり、東京都だけでなく千葉県方面の中学校に通う受験生からの出願も見られます

私立同士の併願も可能

  • 学校公式のよくある質問によると、B推薦(併願)入試や併願優遇入試では併願校が私立高校であっても構わないとされています
  • また、関東第一高校の志望順位が3番手以下であっても出願できる「第三併願」も認められています
  • ただし、公立高校の二次募集(二次入試)への出願・受験は認められていない点に注意してください

チャレンジ合格判定制度の仕組み

  • 入試相談で決まった出願コース以外に希望するコースがある場合、入試当日の得点で上位コースに「チャレンジ」できる制度があります
  • 受験者の得点分布から算出される「合格基準点」に到達していれば、チャレンジしたコースに「スライド合格」します
  • 例えば、アグレッシブコース出願者がハイパーコースにチャレンジした場合、基準によってはアドバンストコースにスライド合格することもあります
  • この制度を利用しても、入試相談で決まった出願コースの合格の可能性自体は変わらない仕組みになっています

併願校を選ぶときのポイント

  • 自分の内申点・偏差値が、志望コースの成績基準に届いているかを事前に確認することが大切です
  • 併願優遇を利用する場合は、中学校の先生を通じた「入試相談」のスケジュールを早めに確認しておきましょう
  • 転居などの事情で千葉県の公立高校と併願したい場合など、手続きの締切タイミングによっては個別の相談が必要になるケースもあるため、不安な点があれば早めに学校へ相談することをおすすめします

関東第一高校の入試結果・倍率

2025年度(令和7年度)入試結果

  • 推薦入試(1/22実施のB推薦)は出願956名に対し合格878名でした
  • 推薦入試(1/23実施のA推薦)は出願338名に対し合格337名、C推薦は出願61名に対し合格29名でした
  • 一般入試(2/10・2/11実施)の併願優遇では、2日程合計で出願1,302名に対し合格1,051名でした
  • 二次入試(3/6実施)では出願15名に対し合格8名でした
  • 全体の合計では、出願2,916名・受験2,573名・合格2,399名・入学874名という結果でした

過去の入試結果の推移

  • 2024年度(令和6年度)入試は、出願合計2,584名に対し合格2,166名、入学872名でした
  • 2023年度(令和5年度)入試は、出願合計2,829名に対し合格2,392名、入学871名でした
  • 2022年度(令和4年度)入試は、出願合計2,403名に対し合格2,019名、入学808名でした
  • 例年、出願者数・合格者数ともに大きな変動はなく、安定した募集規模を維持しています

コース別合格基準点の推移

  • ハイパーコースの一般入試の合格基準点は、2020年度209点、2021年度211点、2022年度207点、2023年度220点、2024年度230点、2025年度215点と推移しています
  • アドバンストコースの一般入試の合格基準点は、2021年度172点から2024年度205点まで、年度によって変動があります(2025年度は180点でした)
  • アグレッシブコースの一般入試の合格基準点は、2021年度165点から2024年度190点まで、年度によって変動があります(2025年度は175点でした)
  • 年度によって難易度に変動があるため、最新年度の基準点を必ず公式サイトで確認しましょう

関東第一高校の大学合格実績・進路

国公立大学等への合格実績

  • 学校公式サイトが公表している2026年度の合格実績として、東京科学大学、千葉大学、横浜国立大学、東京都立大学、東京学芸大学、埼玉大学などへの合格者が出ています
  • 防衛大学校には8名が合格しています

難関私立大学への合格実績

  • 早稲田大学5名、慶應義塾大学2名、上智大学3名、東京理科大学3名など、いわゆる難関私大への合格者も輩出しています
  • MARCH(明治大学12名、青山学院大学6名、立教大学8名、中央大学8名、法政大学16名)や学習院大学(9名)にも多数が合格しています

中堅私立大学への合格実績

  • 日本大学115名、東洋大学125名、専修大学57名、駒澤大学18名など、いわゆる日東駒専クラスへの合格者数が多いのも特徴です
  • 明治学院大学30名、獨協大学27名、國學院大學18名、東京電機大学21名なども多数の合格者を出しています

指定校推薦の実績

  • 2025年度の実績として、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学、國學院大學、工学院大学、東京電機大学など幅広い大学の指定校推薦枠が紹介されています
  • 国際医療福祉大学や東京有明医療大学といった医療系、神田外語大学や麗澤大学といった国際・語学系の大学も含まれており、多様な進路希望に対応しています

関東第一高校へのアクセス

最寄り駅からのアクセス

  • 最寄り駅はJR総武線「新小岩駅」で、快速電車も停車します
  • 新小岩駅南口から徒歩約15分です
  • 総武線沿線のため、品川・川崎・横浜方面や千葉方面からも通いやすい立地です

バスでのアクセス

  • 都営バスを利用する場合、「江戸川高校前」バス停下車で徒歩約8分です
  • 「小松川警察署前」バス停下車の場合は徒歩約12分です
  • 西葛西・船堀方面からは都営バス「新小21系統」、葛西・一之江方面からは「新小22系統」が利用できます
  • 瑞江・篠崎・鹿骨方面からは京成バス「新小71系統」で新小岩駅バス停下車、徒歩約15分です

自転車通学について

  • 江戸川区・葛飾区・江東区・墨田区といった近隣区からは、許可制で自転車通学も可能です
  • 遠方エリアの受験生でも、電車・バス・自転車と複数の通学手段から自分に合った方法を選べます

来校時の注意点

  • 学校説明会などで来校する場合は、公共交通機関の利用が案内されており、自家用車での来校は控えるよう呼びかけられています

まとめ|関東第一高校の偏差値・併願校・アクセス(2026-2027)

  • 関東第一高校は東京都江戸川区にある、創立100年を超える伝統ある共学の私立高校です
  • 2025年4月にコース名称が刷新され、ハイパー・アドバンスト・アグレッシブ・アスリートの4コース制になりました
  • 2027年度入試からは、最難関国立大学を目指す新コース「叡智コース」(20名)が新設されます
  • 民間の高校情報サイトでは偏差値41~57という幅が示されていますが、これは模試会社独自の数値であり学校公式の発表ではありません
  • コースごとに内申点の基準があり、2027年度入試の詳細な出願基準は学校公式サイトのPDFで確認できます
  • 内申加点項目として、英検・数検・漢検などの検定取得や皆勤、部活動の実績などが用意されています
  • 学業特待生制度もあり、成績に応じて入学金・授業料などが免除・半額免除になる仕組みです
  • 併願優遇やB推薦(併願)入試では私立高校同士の併願や第三併願も可能で、延納の仕組みにより都立高校など第一志望の結果を待ってから入学手続きを判断しやすくなっています
  • 2025年度入試では出願2,916名・合格2,399名・入学874名と、安定した募集規模を維持しています
  • 最寄り駅はJR総武線「新小岩駅」で、南口から徒歩約15分、都営バス利用も便利です