神奈川県立霧が丘高等学校は、横浜市緑区の豊かな自然に囲まれた落ち着いた環境の中にある、地域でも評判の高校です。通称「霧高(きりこう)」として親しまれ、生徒一人ひとりの個性を尊重し、「チャレンジする生徒の育成」を目標に掲げています。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組める環境が整っており、充実した3年間を送りたいと考えている中学生にぴったりの学校です。

この記事では、そんな神奈川県立霧が丘高等学校の偏差値や難易度、気になる校風や口コミ、さらには部活動や進学実績まで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

「霧高」での高校生活が、あなたにとってどんな意味を持つのか、具体的なイメージを膨らませながら、その魅力を一つひとつ確認していきましょう。きっと、この学校で過ごす未来の自分の姿が見えてくるはずです。

神奈川県立霧が丘高等学校の基本情報

神奈川県立霧が丘高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 神奈川県立霧が丘高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒226-0016 神奈川県横浜市緑区霧が丘6-16-1
代表電話番号 045-921-6911
公式サイトURL https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kirigaoka-h/

神奈川県立霧が丘高等学校の偏差値・難易度・併願校

神奈川県立霧が丘高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つでしょう。ここでは、具体的な数値と共に、合格の目安や併願校について解説します。

霧が丘高等学校の偏差値は「49」前後とされています。これは神奈川県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。合格に必要な内申点の目安は、135点満点中「85点~90点」あたりが一つの基準となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も重要になります。

同じくらいの偏差値の高校としては、公立では金沢総合高等学校、上溝高等学校、秦野曽屋高等学校などが挙げられます。これらの学校も視野に入れながら、自分の学力や通学の便などを考慮して志望校を考えると良いでしょう。

神奈川県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、霧が丘高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、橘学苑高等学校、横浜清風高等学校、横浜商科大学高等学校などが多くの受験生に選ばれているようです。これらの私立高校のコースや特色も調べておくと、安心して受験に臨めるでしょう。

神奈川県立霧が丘高等学校に設置されている学科・コース

神奈川県立霧が丘高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科 – 1年次では芸術科目以外は全員が同じ科目を履修し、基礎学力の定着を目指します。2年次からは文系・理系の進路希望に応じて科目を選択し、3年次ではさらに多彩な選択科目が用意され、一人ひとりの興味や進路目標に合わせた学習が可能です。

神奈川県立霧が丘高等学校の特色・校風

神奈川県立霧が丘高等学校は、落ち着いた雰囲気の中で、生徒の主体性を育む校風が特徴です。キーワードとしては「文武両道」「地域との連携」「インクルーシブ教育」が挙げられます。

  • 宿題の量:科目によって差はありますが、特に英語は単語テストの練習やプリントなど、日々の学習をサポートする課題が出されることが多いようです。

  • 校則:髪染めやピアスは禁止されていますが、他の高校と比較して特別厳しいという声は少ないようです。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、授業中の使用は禁止です。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事や部活動には積極的に参加する活発な一面も見られます。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情などがある場合は、事前に学校へ届け出ることで許可される場合があります。

  • 制服の評判:男子は伝統的な学ラン、女子はブレザーです。リボンやネクタイがないシンプルなデザインで、この点を少し残念に思う声もあるようです。カーディガンは指定の色(黒、紺、白、グレー、茶)であれば着用可能ですが、ブレザーなしでの登校は認められていません。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありませんが、夏季講習や土曜講習などの進学サポートは充実しています。

また、霧が丘高校は「インクルーシブ教育実践推進校」として、すべての生徒が共に学び、成長できる環境づくりに力を入れています。

神奈川県立霧が丘高等学校の部活動・イベント

部活動

霧が丘高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が熱心に活動しています。運動部・文化部ともに充実しており、自分に合った部活動を見つけやすい環境です。

  • 運動部では、陸上競技部がインターハイに出場するなど高い実績を誇ります。かつては男子バスケットボール部も全国大会に出場した経験があります。その他、ハンドボール部、ソフトテニス部、ダンス部なども活発に活動しています。

  • 文化部では、吹奏楽部が地域のイベントで演奏を披露するなど積極的に活動しています。珍しい部活動としては、総合映像研究部やAPI(Animate Project Illust)部などがあります。

イベント

霧が丘高校の学校生活は、生徒が主体となって盛り上げる多彩なイベントで彩られています。

  • 霧高祭(文化祭):9月に行われる最大のイベントです。クラスごとの出店やお化け屋敷、文化部による発表などで大変盛り上がります。後夜祭では有志によるパフォーマンスや花火が打ち上げられることもあり、生徒にとって最高の思い出となるようです。

  • 体育祭:5月頃に開催されます。応援団を結成するなど、クラスやチーム一丸となって競い合います。

  • クラスマッチ:年に2回、球技大会が行われます。クラスTシャツを作成して参加するクラスも多く、団結が深まる人気の行事です。

  • チューリップ祭り:4月に開催される地域に開かれたユニークな行事です。1年生が手入れをした前庭のチューリップが満開になる時期に合わせて行われ、部活動やPTAによる模擬店も出て、多くの来場者で賑わいます。

  • 修学旅行:沖縄を訪れ、平和学習や文化体験、マリンスポーツなどを行います。

神奈川県立霧が丘高等学校の進学実績

霧が丘高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現に向けて手厚いサポート体制を整えています。専門講師による進路講演会や分野別説明会などを実施し、生徒のキャリア形成を支援しています。

近年の主な進学実績を見ると、日本大学や神奈川大学、関東学院大学などへの進学者が多い傾向にあります。

  • 国公立大学:例年、数名の合格者が出ています。

  • 難関私立大学(GMARCHなど):中央大学や明治学院大学など、GMARCHレベルの大学へも合格者を輩出しています。

  • その他の進路:約半数の生徒が4年制大学へ進学し、専門学校へ進む生徒も約3割います。その他、短期大学への進学や就職など、多様な進路を選択しています。

夏休みなどを利用した補習や講習も充実しており、大学進学を目指す生徒をしっかりとバックアップしています。

神奈川県立霧が丘高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、霧が丘高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • iPadを一人一台活用した授業:全ホームルーム教室に大型モニターが設置されており、iPadを活用した視覚的で分かりやすい授業が展開されています。

  • 地域に根差した「チューリップ祭り」:生徒が育てたチューリップが咲き誇る春の恒例行事。地域住民との交流の場ともなっており、学校全体が温かい雰囲気に包まれます。

  • 生徒が主役の「霧コンシェルジュ」:学校説明会などで活躍する有志の生徒組織です。自分たちの言葉で学校の魅力を伝え、チャレンジ精神を育んでいます。

  • インクルーシブ教育の実践:すべての生徒がお互いを尊重し、共に成長することを目指す教育を推進しています。多様な仲間との学校生活を通して、豊かな人間性を育むことができます。

  • 盛んな部活動と学校行事:陸上競技部などの強豪部活からユニークな文化部まで、選択肢が豊富です。文化祭や体育祭などの行事も生徒主体で運営され、学校全体に活気があります。

神奈川県立霧が丘高等学校の口コミ・評判のまとめ

霧が丘高等学校に関する在校生や卒業生からの声をまとめました。良い点と気になる点の両方を知ることで、よりリアルな学校生活をイメージできるでしょう。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「分からない問題は丁寧に教えてもらえる」といった、学習サポートの手厚さに対する評価が高いようです。

    • 「文化祭や体育祭などの行事がとても盛り上がる」「クラスの団結力が強い」など、学校行事の充実度を挙げる声が多く見られます。

    • 「部活動が盛んで、真剣に取り組める環境がある」と、文武両道を目指す生徒からの満足度も高いようです。

    • 「いじめなどは聞いたことがなく、落ち着いた雰囲気で過ごしやすい」という声もあります。

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅からバスに乗る必要があり、アクセスが少し不便」という意見があります。

    • 「校舎が少し古い」と感じる生徒もいるようです。(※2024年に耐震工事は完了しています)

    • 「制服のリボンやネクタイがなく、少し地味に感じる」という声も聞かれます。

    • 行事の際のルールが他の高校に比べて少し厳しいと感じることもあるようです。

アクセス・通学

霧が丘高等学校へのアクセス方法は複数あり、様々なエリアから生徒が通学しています。

  • JR横浜線「十日市場駅」から:南口バス乗り場より市営バス・東急バス(23系統・65系統)で約10分、「霧が丘高校前」下車、徒歩2分。

  • 東急田園都市線「青葉台駅」から:バス(23系統・65系統)で約20分、「霧が丘高校前」下車、徒歩2分。

  • 東急田園都市線「長津田駅」から:神奈川中央交通バス(40系統)で約10分、「霧が丘高校前」下車、徒歩2分。

  • 相鉄線「三ツ境駅」から:神奈川中央交通バス(116系統)で約20分、「霧が丘高校前」下車、徒歩3分。

  • 相鉄線「鶴ヶ峰駅」から:神奈川中央交通バス(115系統)で約25分、「霧が丘高校前」下車、徒歩3分。

横浜市の緑区、青葉区、旭区、都筑区のほか、大和市や相模原市など、幅広いエリアから生徒が通学しているのが特徴です。

神奈川県立霧が丘高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

神奈川県立霧が丘高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、最後に皆さんへエールを送ります。

霧が丘高等学校は、「落ち着いた環境で、勉強も部活も行事も、バランスよく頑張りたい」と考えているあなたに、特におすすめしたい学校です。派手さはありませんが、先生方のサポートは手厚く、生徒の主体性を尊重する温かい校風の中で、着実に力を伸ばすことができます。また、インクルーシブ教育を推進している霧が丘高等学校での経験は、多様な価値観を理解し、思いやりの心を育む上で、きっとあなたの大きな財産になるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。特に内申点が重要になりますので、日々の授業態度や提出物を大切にし、定期テストで安定した成績を収めることを心がけましょう。学力検査では、特定の教科に苦手を作らないよう、バランスの取れた学習を続けることが合格への鍵となります。頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。