青森北高等学校は、青森市羽白に位置する、文武両道を掲げる歴史ある県立高校です。1941年創立の青森市立第一中学校を前身とし、長い歴史の中で多くの卒業生を社会に送り出してきました。生徒一人ひとりの個性を伸ばし、将来の夢を実現するための多様な学びが用意されているのが、この青森北高等学校の大きな魅力です。

普通科と、県内で初めて設置されたスポーツ科学科の2つの学科があり、それぞれの目標に向かって生徒たちが日々切磋琢磨しています。部活動も非常に盛んで、多くの運動部が東北大会や全国大会で活躍しています。学校行事も多彩で、充実した高校生活を通して、社会で活躍できる力を育むことを目指しています。

この記事では、そんな青森北高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。青森北高校に少しでも興味がある中学生と保護者の皆さん、ぜひ最後まで読んで、志望校選びの参考にしてください。

青森北高等学校の基本情報

青森北高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。公式サイトへのリンクも掲載していますので、さらに詳しい情報を知りたい方はぜひアクセスしてみてください。

項目 内容
正式名称 青森県立青森北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒038-0058 青森県青森市羽白字富田80-7
代表電話番号 017-788-2893
公式サイト http://www.aomorikita-h.asn.ed.jp/

青森北高等学校の偏差値・難易度・併願校

青森北高等学校の偏差値は、学科によって少し異なりますが、青森県内では中堅レベルに位置づけられます。自分の学力と照らし合わせて、目標設定の参考にしてください。

青森北高等学校を目指すにあたって、偏差値は一つの目安になります。学科ごとの偏差値と、合格に必要な内申点の目安は以下の通りです。

  • 普通科:53 – 55

  • スポーツ科学科:50 – 52

同じくらいの偏差値の高校としては、青森南高等学校、弘前中央高等学校、八戸西高等学校などが挙げられます。これらの高校も視野に入れ、自分の目標に合った学校を選ぶと良いでしょう。

合格に必要な内申点の目安は、一概には言えませんが、主要5教科だけでなく、その他の教科でもバランスよく得点しておくことが大切です。日々の授業に真剣に取り組み、定期テストで安定した成績を収めることが合格への近道と言えるでしょう。

主な併願校としては、青森山田高等学校、青森明の星高等学校、東奥義塾高等学校などの私立高校が挙げられます。青森県では公立高校の併願ができないため、私立高校の受験も検討しておくことをおすすめします。

青森北高等学校に設置されている学科・コース

青森北高等学校には、それぞれ特色のある2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の夢に合わせて、どちらの学科が合っているか考えてみましょう。

  • 普通科

    2年生から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた学習を深めます。国公立大学や私立大学への進学を目指す生徒が多く、基礎学力の定着から応用力の育成まで、きめ細やかな指導が行われています。

  • スポーツ科学科

    青森県で初めて設置された、スポーツのエキスパートやスペシャリストを目指す学科です。筋肉や関節の動き方、トレーニング理論といった専門的な知識を学ぶほか、スキー、スケート、カーリング、テーピングなど多彩な実習が魅力です。優れた運動能力を持ち、将来スポーツを通じて社会に貢献したい生徒におすすめです。

青森北高等学校の特色・校風

青森北高等学校は、「文武両道」を校風として掲げており、勉強と部活動の両方に全力で取り組む生徒が多いのが特徴です。校訓は「自治」「協和」「日進」です。

  • 校風を一言で表すと

    「文武両道」「質実剛健」「地域との連携」といった言葉が似合います。真面目に学習に取り組む雰囲気と、部活動や行事に熱中する活気が共存しています。

  • 宿題の量

    宿題は毎日出るようで、量は普通からやや多めと感じる生徒が多いようです。特に、大学進学を目指す生徒にとっては、予習・復習が欠かせないため、家庭学習の習慣を身につけることが大切になります。

  • 校則

    他の高校と比較して、特別に厳しいわけではないものの、緩やかというわけでもないようです。 頭髪については、パーマや染色は禁止されています。 スマートフォンの校内での使用は原則禁止されており、行事の際にも使えないことがあるため、思い出の写真を撮りにくいという声も一部で見られます。

  • 生徒たちの雰囲気

    真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には積極的に参加する活発な一面も見られます。スポーツ科学科があるため、運動が得意な生徒も多く、学校全体に活気があります。

  • アルバイト

    原則として許可されていませんが、家庭の事情などがある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になります。

  • 制服の評判

    制服は、男子が伝統的な黒の詰襟、女子が紺色のブレザーとスカートまたはスラックスです。 特に女子の制服は、清楚で可愛いと評判が良いようです。

  • 土曜授業

    土曜授業は実施されていないようです。

青森北高等学校の部活動・イベント

青森北高等学校での3年間を彩るのは、日々の学習だけではありません。仲間と共に汗を流す部活動や、クラス一丸となって盛り上がる学校行事も、かけがえのない思い出となるでしょう。

部活動

運動部、文化部ともに非常に活発で、多くの生徒が部活動に加入し、文武両道を実践しています。特に運動部の活躍は目覚ましく、数々の部が東北大会や全国大会への出場経験を持っています。

  • 特に有名な部活動

    • 柔道部: 男女ともに県内トップクラスの実力を誇り、全国大会の常連です。アベック優勝を果たすなど、輝かしい実績を持っています。

    • 陸上競技部: 短距離から長距離、リレー種目まで、多くの選手が県大会で上位入賞を果たしています。

    • 硬式野球部: 夏の甲子園予選では、全校応援で盛り上がります。近年も準決勝に進出するなど、常に上位を狙えるチームです。

    • その他、サッカー部、バスケットボール部、剣道部なども県大会で活躍しています。

  • 文化部

    吹奏楽部や美術部、写真部などがあり、文化祭での発表や地域のイベント参加など、活発に活動しています。

イベント

青森北高等学校では、生徒が主体となって作り上げる様々な行事が一年を通して行われます。

  • 青北高祭(文化祭): 毎年7月に行われる最大のイベントです。 3年生や「おやじの店」による模擬店、1・2年生のクラス展示、文化部の発表やステージイベントなど、大変な盛り上がりを見せます。

  • 運動会: 10月に行われます。クラス対抗で様々な競技に挑み、団結力を深めます。

  • 修学旅行: 2年生の11月に実施されます。以前は沖縄でスキューバダイビング体験なども行われていたようです。

  • スポーツ科学科実技発表会: スポーツ科学科の生徒が、1年間の学びの成果を披露する場です。集団行動やダンスなど、見応えのある発表が行われます。

  • 遠足・競技大会: 学年ごとに行われる遠足や、冬に行われるクラス対抗の競技大会も、生徒たちにとって楽しみな行事の一つです。

青森北高等学校の進学実績

青森北高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望の実現に向けて、手厚いサポート体制を整えています。多くの生徒が国公立大学や難関私立大学へ進学しています。

  • 国公立大学

    地元の弘前大学や青森公立大学、青森県立保健大学への進学者が多いのが特徴です。 その他、室蘭工業大学、岩手大学、秋田大学など、東北地方を中心とした国公立大学に合格者を輩出しています。 近年の実績では、国公立大学に毎年30名〜40名程度の合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    東北学院大学への進学者が多く、コンスタントに合格実績があります。 その他、立命館大学や北里大学、順天堂大学といった全国の有名私立大学にも合格者を出しています。

  • その他の進路

    大学進学だけでなく、専門学校への進学や就職を選ぶ生徒もいます。 青森中央学院大学や弘前医療福祉大学など、地元の私立大学への進学者も多数います。 進学と就職の割合は、大学進学が約半数、専門学校等が約2割、就職が約2割となっています。

  • 進学サポート

    国公立大学進学希望者を対象とした補習や、外部講師を招いての実践的な講習会(進学力パワーアッププログラム)などを実施し、生徒の学力向上を支援しています。 また、大学体験講座や職業人講話などを通じて、早期から進路意識を高める取り組みも行われています。

青森北高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、青森北高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 県内唯一の「スポーツ科学科」

    専門的なスポーツ科学を高校から学べるのは、県内で青森北高校だけです。 最新のトレーニング理論や体の仕組みを学び、様々な実習を通して実践力を養うことができます。将来、アスリートや指導者、スポーツ関連の仕事に就きたい人には最高の環境です。

  • 文武両道を本気で目指せる環境

    多くの部活動が県大会上位、東北・全国レベルで活躍しており、高いレベルで部活動に打ち込めます。 同時に、国公立大学をはじめとする進学実績も着実に伸ばしており、勉強と部活動を両立させたい生徒を全力でサポートする体制が整っています。

  • 充実した探究活動「あおもり創造学」

    地域の企業や団体と連携した探究学習プログラムがあります。 例えば、「あおもり藍」の栽培から染色体験までを1年かけて学ぶなど、地域に根ざしたテーマで深く学ぶことができます。 このような活動を通して、課題発見能力や解決能力を養います。

  • 活気あふれる学校行事

    特に「青北高祭(文化祭)」は、模擬店やステージ発表で大変盛り上がり、生徒たちの自主性や協調性を育む貴重な機会となっています。 体育祭や競技大会など、クラスの団結が深まる行事も豊富です。

  • 地域に開かれた学校

    地域の小中学生を対象とした野球教室「ワク×2 ドキ×2 ベースボール in青森北高」を開催するなど、地域との交流を大切にしています。 このような活動を通じて、社会貢献の精神やコミュニケーション能力を育んでいます。

青森北高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。良い点だけでなく、気になる点も知ることで、よりリアルな学校生活をイメージできるはずです。

  • 良い点

    • 「文武両道を目指せる環境が良い。部活動に本気で打ち込みながら、勉強も頑張れる雰囲気がある」という声が多く見られます。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「進学のためのサポートが手厚い」といった、学習・進路指導への評価が高いようです。

    • 「青北高祭などの学校行事がとても楽しく、クラスの仲が深まる」という意見も多く、充実した高校生活を送っている様子がうかがえます。

    • 「スポーツ科学科で専門的なことを学べるのが魅力」といった、特色ある学科への満足度も高いようです。

  • 気になる点

    • 「駅から少し歩くので、アクセスが不便に感じることもある」という声があります。 JR油川駅から徒歩15分ほどの距離です。

    • 「校舎や体育館などの施設が少し古い」という意見も見られます。

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある。特にスマートフォンの使用制限が厳しい」という口コミもあります。

    • 「自称進学校」という言葉を使って、進学実績と課題の多さのバランスについて言及する声も一部で見られます。

アクセス・通学

青森北高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 電車を利用する場合

    • JR津軽線「油川駅」で下車し、徒歩で約15分です。

  • バスを利用する場合

    • 青森市営バス「野木和団地行き」に乗車し、「油川中学校前」または「北高校前」バス停で下車、徒歩約5分です。

青森市内を中心に、比較的広いエリアから生徒が通学しているようです。公共交通機関の便はありますが、駅から少し距離があるため、自転車を利用する生徒も見られます。

青森北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

青森北高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、最後に皆さんへ応援メッセージを送ります。

青森北高等学校は、「勉強も部活動も、どちらも本気で頑張りたい!」という強い意志を持った君にこそ、ぴったりの学校です。文武両道を掲げる通り、高いレベルでスポーツに打ち込める環境と、国公立大学を目指せる学習サポートの両方がここにあります。特に、スポーツ科学科は県内唯一の学科であり、将来スポーツの世界で活躍したいという夢を持っているなら、これ以上ない選択肢となるでしょう。

青森北高等学校の入試を突破するためには、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが何よりも大切です。苦手科目をなくし、全教科でバランスよく得点できる力を養いましょう。また、面接も実施されるため、なぜ青森北高校で学びたいのか、高校で何を頑張りたいのかを自分の言葉でしっかり伝えられるように準備しておくことが合格への鍵となります。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。