青稜高等学校は、東京都品川区に位置し、1938年創立の歴史と伝統を誇る私立共学校です。東急大井町線「下神明駅」から徒歩1分という、通学に非常に便利な立地も魅力の一つです。「社会に貢献できる人間の育成」を建学の精神に掲げ、生徒一人ひとりの個性を尊重しながら、確かな学力と豊かな人間性を育む教育を実践しています。

進学校としての側面だけでなく、自由な校風と生徒の自主性を重んじる雰囲気も青稜高等学校の大きな特徴です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が整っており、充実した3年間を送りたいと考える中学生にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

この記事では、そんな青-稜高等学校について、偏差値や難易度、特色ある教育内容、活発な部活動や学校行事、そして気になる口コミや評判まで、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

青稜高等学校の基本情報

青稜高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 青稜高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒142-8550 東京都品川区二葉1-6-6
代表電話番号 03-3782-1502
公式サイトURL https://www.seiryo-js.ed.jp/

青稜高等学校の偏差値・難易度・併願校

青稜高等学校は、都内でも人気の高い進学校の一つです。その難易度を偏差値や内申点の目安、そして主な併願校から具体的に見ていきましょう。

普通科の偏差値は62~64程度とされています。 これは東京都内の私立高校の中でも上位に位置し、しっかりとした学力が求められるレベルです。合格のためには、中学校の成績も重要になります。併願優遇制度を利用する場合、内申点の目安としては、3年次の成績で主要5科目の合計が24/25以上、または主要3科目(国数英)の合計が15/15以上といった基準が示されているようです。 英語検定準2級以上を取得していると内申点に加算される場合もあるため、積極的に挑戦すると良いでしょう。

このような難易度から、青稜高等学校を受験する生徒は、他の上位私立高校や都立の進学指導重点校などを併願校として選ぶ傾向があります。具体的な併願校としては、男子では駒場学園高校や朋優学院高校、女子では文教大学付属高校や朋優学院高校などが挙げられます。

青稜高等学校に設置されている学科・コース

青稜高等学校に設置されているのは「普通科」です。1年次は内部進学生とは別のクラス編成となり、基礎学力の定着を重視したカリキュラムで学びます。

2年次からは、生徒一人ひとりの希望進路に応じて「文系コース」と「理系コース」に分かれます。

  • 文系コース:国公立大学や難関私立大学の文系学部への進学を目指します。社会や国語、英語といった文系科目を重点的に学び、幅広い教養と論理的思考力を養います。将来、法律や経済、文学、国際関係などの分野に進みたい生徒におすすめです。

  • 理系コース:国公立大学や難関私立大学の理系学部、医歯薬系学部への進学を目指します。数学や理科の授業時間数が多く、実験や演習を通して科学的な探究心を深めます。将来、医療、工学、情報科学、農学などの分野で活躍したい生徒に適したコースです。

青稜高等学校の特色・校風

青稜高等学校は、「自由な校風」と「文武両道」をキーワードに、生徒の自主性を尊重する教育を実践しています。

校則は、他の私立高校と比較して厳しすぎないという声が多いようです。スマートフォンの持ち込みは電源を切れば許可されており、校内での使用が見つかった場合は一時的に預かりとなるようです。 アルバイトは原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。制服は、世界的に有名なデザイナーの藤原ヒロシ氏がデザインした、ファッション性の高いスタイリッシュなものです。 ネイビーを基調としたジャケットに、スラックスやスカート、ネクタイやリボンなどを自由に組み合わせることができ、生徒からの評判は非常に高いです。

生徒たちは全体的に明るく活発な雰囲気で、勉強だけでなく学校行事や部活動にも積極的に取り組む生徒が多いようです。 宿題の量は、コースや学年によって差があるものの、しっかりと課題が出されるため、日々の学習習慣を身につけることが大切です。土曜授業も実施されており、週6日制でしっかりと学習時間を確保しています。

青稜高等学校の部活動・イベント

部活動

青稜高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が勉強と両立させながら活動に励んでいます。運動部、文化部ともに充実しており、加入率も高い水準にあるようです。

特に強豪として知られているのは、男子ソフトテニス部、女子ソフトテニス部、ボウling部、ダンス部などです。 男子ソフトテニス部は関東大会出場、女子ソフトテニス部も過去にはインターハイに出場した実績があります。 また、ボウリング部は毎年全国大会に出場しており、プロボウラーとして活躍する卒業生も輩出しています。

文化部では、2021年に設立されたSDGs部がユニークな活動で注目を集めています。 フードロス問題に取り組むチームが、害獣とされる動物の肉を使ったジビエ弁当を開発し、イベントで販売するなど、社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。 その他にも、吹奏楽部、鉄道自動車部、競技かるた部などが全国レベルで活躍しています。

イベント

青稜高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。生徒たちが主体となって企画・運営する行事が多く、クラスや学年の団結力を高める良い機会となっています。

6月に行われる体育祭は、学年やクラス対抗で様々な競技に熱中し、大きな盛り上がりを見せます。9月に開催される「青稜祭(文化祭)」は、クラスごとの展示や模擬店、文化部による発表、有志によるステージパフォーマンスなど、多彩な企画で溢れ、毎年多くの来場者で賑わいます。

2年次の修学旅行は、沖縄とポーランドからの選択制というユニークなものです。 また、希望者対象の海外研修プログラムも充実しており、フィリピンのセブ島での語学研修や、ニュージーランド、カナダ、オーストラリアへの短期・中期留学などが用意されています。 これらの体験を通して、国際的な視野を広げることができます。

青稜高等学校の進学実績

青稜高等学校は、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出している、進学校として高い評価を得ています。生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポート体制が、高い進学実績につながっています。

2024年度の大学入試では、国公立大学に東京大学、一橋大学、東京工業大学を含む35名以上が合格しています。

難関私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、ICUを合わせた「早慶上理ICU」に102名、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学からなる「GMARCH」には345名が合格するなど、素晴らしい実績を残しています。

この高い進学実績を支えているのが、充実した進学サポート体制です。通常の授業に加えて、放課後や長期休暇中には多彩な講習が開かれています。 特に、最難関大学を目指す生徒を対象とした「最難関大講習」や、大手予備校の授業を校内で受講できる「サテネット」など、生徒のニーズに合わせたプログラムが用意されているのが特徴です。 また、「Sラボ」と呼ばれる自習室が設置されており、常駐する教員に質問しながら学習を進めることができます。

青稜高等学校の特長・アピールポイント

青稜高等学校には、他の高校にはない独自の魅力的な取り組みがたくさんあります。ここでは、その特長的なアピールポイントをいくつか紹介します。

  • グローバルな視野を育む多彩な海外研修:希望者向けに、フィリピンのセブ島での語学研修や、ニュージーランド、カナダ、オーストラリアへの短期・中期留学プログラムが用意されており、生きた英語や異文化に触れる貴重な機会が豊富です。

  • 生徒の主体性を育む「SDGs部」の活動:2021年に生徒たちの直談判によって設立された部活動で、フードロス削減や国際問題など、社会課題の解決に主体的に取り組んでいます。

  • デザイナー藤原ヒロシ氏によるスタイリッシュな制服:ファッション性が高く、組み合わせも自由な制服は生徒から大人気で、毎日の学校生活を彩る重要な要素となっています。 ジャージも有名アパレルブランドが手掛けており、デザイン性が高いと評判です。

  • 充実した学習サポート体制「Sラボ」:放課後に利用できる自習室「Sラボ」には担当教員が常駐し、生徒の質問に個別に対応しています。 苦手克服から応用力育成まで、きめ細かなサポートが受けられます。

  • 全国レベルで活躍する多彩な部活動:ソフトテニス部やボウリング部などの強豪運動部に加え、鉄道自動車部や競技かるた部といったユニークな文化部も全国レベルで活躍しており、文武両道を実践できる環境です。

  • 選択制のユニークな修学旅行:2年次の修学旅行では、沖縄の自然や文化に触れるコースと、ポーランドで歴史を学ぶコースから、自分の興味関心に合わせて選択できます。

  • 生徒一人ひとりに向き合う丁寧な進路指導:最難関大学向けの講習から基礎固めのための補習まで、多様な講習プログラムを用意し、生徒一人ひとりの志望校合格を力強くバックアップしています。

青稜高等学校の口コミ・評判のまとめ

青稜高等学校の口コミや評判をまとめると、多くの生徒や保護者が満足している一方で、いくつかの注意点も挙げられています。

良い点:

  • 「自由な校風で、のびのびと学校生活が送れる」という声が非常に多いです。

  • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「講習などのサポートが手厚い」といった、進学指導に関する高評価が目立ちます。

  • 「制服がおしゃれで可愛い、かっこいい」「制服の組み合わせを考えるのが楽しい」など、制服に関するポジティブな意見が多数あります。

  • 「体育祭や文化祭などの行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が強まる」といった、学校行事の充実度を評価する声も多いです。

  • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら打ち込める環境がある」という口コミも見られます。

気になる点:

  • 「校庭が狭いため、体育の授業や一部の部活動では近くの公共施設を利用することがある」という意見があります。

  • 「『自称進学校』と感じる部分があり、課題や小テストが多い」と感じる生徒もいるようです。

  • 「先生によって指導の熱心さに差がある」という指摘も一部で見られます。

  • 中高一貫校であるため、高校から入学する生徒(外進生)と内部進学生との間に、入学当初は少し壁を感じることがあるという声も聞かれます。

アクセス・通学

青稜高等学校は、交通の便が非常に良い場所にあります。複数の駅や路線が利用できるため、東京だけでなく神奈川方面からも多くの生徒が通学しています。

  • 東急大井町線「下神明」駅より徒歩約1分

  • JR京浜東北線・りんかい線「大井町」駅より徒歩約7分

  • JR横須賀線「西大井」駅より徒歩約10分

特に「下神明」駅からは目の前という近さです。通学エリアとしては、品川区、大田区、世田谷区などの都内近隣区のほか、横浜市や川崎市など神奈川県から通う生徒も多い傾向があります。

青稜高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

青稜高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんの挑戦を心から応援しています。青稜高等学校は、しっかり勉強したい、でも高校生活も思いっきり楽しみたい、そんな欲張りなあなたにぴったりの学校です。自由な雰囲気の中で、自分の可能性を最大限に伸ばせる環境がここにはあります。

この学校に特におすすめなのは、「何事にも主体的にチャレンジしたい」という意欲のある生徒です。勉強はもちろん、部活動や学校行事、さらにはSDGs部の活動のように、自分で何かを創り出していくことに喜びを感じる人なら、きっと充実した3年間を送れるでしょう。

受験勉強においては、まず基礎学力を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に英語、数学、国語の3教科は重点的に対策しましょう。過去問を繰り返し解き、出題傾向を掴むことも重要です。また、内申点も合否に影響しますので、中学校の定期テスト対策や提出物をきちんと行うことも忘れないでください。青稜高等学校で、素晴らしい仲間たちと共に、変化を恐れず挑戦する3年間を過ごしてみませんか。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。