静岡商業高等学校、通称「静商(せいしょう)」は、1899年(明治32年)の創立から120年以上の歴史を誇る、静岡県で最も伝統のある商業高校です。 これまでに3万6千人以上の卒業生を社会に送り出し、県内外の経済界や産業界で多くの先輩方が活躍しています。長い歴史の中で築き上げてきた地域からの信頼は厚く、地元経済界からも大きな期待を寄せられている学校です。
静岡商業高等学校の基本情報
静岡商業高等学校の偏差値・難易度・併願校
静岡商業高等学校に設置されている学科・コース
商業科 1年次で簿記やビジネス基礎など商業の基本を学びます。 2年次からは以下の3コースに分かれます。 マーケティングコース : 商品開発や販売促進、広告など、モノを売るための仕組みを学びます。将来、企画や営業の仕事に就きたい人におすすめです。会計マネジメントコース : 企業の経営に不可欠な簿記会計の高度な知識や技術を学びます。税理士や公認会計士、企業の経理担当を目指す人におすすめです。会計コミュニケーションコース : 会計の知識に加え、コミュニケーション能力や実践的なビジネスマナーを学びます。金融機関や企業の事務職など、人と関わる仕事がしたい人におすすめです。
情報処理科 1年次でプログラミングや情報処理の基礎を学びます。 2年次からは以下の2コースに分かれます。 情報マネジメントコース : 情報システムの開発や活用法など、情報をビジネスに活かすための知識を学びます。 システムエンジニアやプログラマーを目指す人におすすめです。情報グラフィックコース : Webデザインや映像編集など、デジタルコンテンツを制作する技術を学びます。 Webデザイナーやクリエイターになりたい人におすすめです。
静岡商業高等学校の特色・校風
静岡商業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 :特に有名なのが硬式野球部です。 春の選抜甲子園で優勝、夏の選手権で準優勝という輝かしい実績を誇り、多くのプロ野球選手を輩出しています。 静岡高校との定期戦は、地域の風物詩ともなっています。 サッカー部も伝統的に強く、県大会の上位常連校です。 その他、水泳部、男女ソフトテニス部などもインターハイに出場するなど、高いレベルで活動しています。
文化部 :商業高校ならではの部活動が充実しているのが大きな特徴です。簿記部や情報処理部は、専門知識を活かして全国レベルの競技会で優秀な成績を収めています。 吹奏楽部は地域のイベントにも積極的に参加しており、定期演奏会も開催しています。 美術部や文芸部も全国総合文化祭に出場するなど、文化部の活躍も目覚ましいです。
イベント
静商祭(文化祭・体育祭) :静商祭は文化祭と体育祭の総称で、学校全体が一年で最も熱気に包まれるイベントです。 文化祭では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、模擬店などを出店します。 体育祭は、クラス対抗で様々な競技が行われ、応援にも熱が入ります。
修学旅行 :2年生の12月に実施され、行き先は沖縄などが定番のようです。 事前学習にも力を入れ、平和学習や文化体験などを通して学びを深めます。
販売実習(デパートゆりのき) :2年生が中心となり、実際の店舗運営を体験する静商ならではの伝統行事です。 仕入れから販売、決算までを生徒自身の手で行い、実践的なビジネススキルを身につけます。地域の方々も楽しみにしている人気のイベントです。
静岡商業高等学校の進学実績
国公立大学 :静岡大学や静岡県立大学といった地元の国公立大学への進学実績があります。 専門高校の生徒を対象とした推薦入試などを活用して合格するケースが多いようです。
難関私立大学 :明治大学、中央大学、法政大学といった「GMARCH」レベルの大学や、日本大学、専修大学などにも合格者を出しています。
その他の進路 :県内の常葉大学や静岡産業大学などへの進学者が多い傾向にあります。 また、商業高校で取得した資格や専門知識を活かし、看護・医療系、公務員、美容、調理など、様々な分野の専門学校へ進学する生徒も多数います。 就職に関しても、創立以来の歴史と実績から企業からの信頼が厚く、金融機関や地元の優良企業への就職実績が豊富です。
静岡商業高等学校の特長・アピールポイント
120年以上の歴史と伝統 : 明治時代から続く静岡県の商業教育の中心校であり、多くの卒業生が地域経済を支えています。 この伝統が、厚い信頼と充実した教育環境の基盤となっています。実践的な販売実習「デパートゆりのき」 : 生徒が主体となってデパートを運営する伝統行事です。 商品の仕入れ、販売戦略、接客、会計まで、ビジネスの全てを実体験から学ぶことができます。高い資格取得率と手厚いサポート : 日商簿記検定や情報処理技術者試験など、将来に役立つ様々な資格取得を学校全体で強力にバックアップしています。 多くの生徒が在学中に複数の資格を取得しています。全国レベルで活躍する部活動 : 硬式野球部をはじめ、多くの運動部・文化部が全国大会で輝かしい成績を収めています。 高いレベルで部活動に打ち込みたい生徒にとって、最高の環境が整っています。充実した進路指導(就職も進学も) : 長年の実績により、地元優良企業からの求人が豊富なだけでなく、大学進学のためのサポートも手厚いです。 多様な進路希望に対応できる体制が強みです。地域社会との連携 : 地元の企業や商店街、大学や専門学校と連携した授業やプロジェクトが数多く行われています。 地域社会との関わりの中で、実践的な学びを得る機会が豊富にあります。恵まれた施設・設備 : パソコン室や各種実習室など、専門的な学習に対応した施設が充実しています。 グラウンドや体育館、武道場なども整備されており、部活動にも集中できる環境です。
静岡商業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「資格取得にとても力を入れていて、先生方のサポートが手厚い。将来のために頑張りたい人には最高の環境だと思う」という声が非常に多いです。 「静商祭などの行事は本当に楽しくて、クラスの団結力が深まる。一生の思い出が作れる学校」といった、学校行事の盛り上がりを評価する意見も目立ちます。 「部活動が盛んで、高い目標を持って仲間と切磋琢磨できる。文武両道を目指したい人におすすめ」という声も多数あります。 「就職に強いと聞いていたが、本当にその通りだった。先生方が親身に相談に乗ってくれて、希望の企業に就職できた」という卒業生からの感謝の声も見られます。 「挨拶や礼儀など、社会に出てから役立つことを厳しく教えてもらえる」といった、人間教育の面を評価する意見もあります。
気になる点 :「校則が他の高校に比べて厳しいと感じる。特に頭髪検査や服装チェックは厳しい」という声は、多くの口コミで見られます。 「商業科目の授業についていくのが大変。特に簿記は予習・復習が欠かせない」といった、学習内容の専門性の高さに関する意見もあります。 「先生によっては指導の熱意に差があるように感じる」という、教員に関する個人的な意見も見られました。 「伝統を重んじるあまり、少し考え方が古いと感じる部分がある」という指摘も一部で見られます。 「駅から少し距離があるので、バス通学になるのが少し不便」といった、アクセスに関する声もあります。
アクセス・通学
バスでのアクセス :JR静岡駅または新静岡セノバから、しずてつジャストラインのバスを利用するのが最も一般的です。 「安倍川橋」バス停で下車し、徒歩約3分です。 「南田町」バス停で下車し、徒歩約3分です。 多くの路線がこれらのバス停を経由するため、バスの本数は比較的多いです。
徒歩・自転車でのアクセス :JR静岡駅からは徒歩で約30〜35分ほどの距離です。 静岡市内やその近郊から自転車で通学している生徒も多くいます。
静岡商業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス