静岡県立三島南高等学校は、三島市に位置し、100年以上の歴史と伝統を誇る地域に根差した高等学校です。 単位制普通科という特色を活かし、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせた多様な学びを実現できるのが、この三島南高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。生徒の主体性を尊重し、「自覚」という校訓のもと、文武両道を目指せる環境が整っています。

「開かれた学校」をコンセプトに、フェンスのない開放的なキャンパスや、土足のまま入れる一足制の校舎など、ユニークな特徴も持っています。 このような環境でのびのびと学校生活を送りながら、自分の将来をじっくり考えたい、そんな中学生にとって三島南高等学校は非常に魅力的な選択肢となるはずです。

この記事では、進学アドバイザーとして、静岡県立三島南高等学校の偏差値や校風、部活動、進学実績といった気になる情報を、中学生とその保護者の皆さんにとって分かりやすく、具体的に解説していきます。ぜひ、あなたの高校選びの参考にしてください。

三島南高等学校の基本情報

以下に、静岡県立三島南高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 静岡県立三島南高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒411-0803 静岡県三島市大場608
代表電話番号 055-977-8333
公式サイトURL https://www.shizuoka-c.ed.jp/mishimaminami-h/

三島南高等学校の偏差値・難易度・併願校

静岡県立三島南高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は重要な指標となります。自分の学力と照らし合わせ、目標設定の参考にしてください。

  • 普通科(単位制):53~54

難易度のイメージ

三島南高等学校の偏差値は静岡県内の中堅レベルに位置づけられます。合格に必要な内申点の目安としては、9教科で「33」前後が一つの基準となるようです。 もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力試験の結果も重要になります。

同じくらいの偏差値の高校としては、沼津西高等学校や伊豆中央高等学校などが挙げられます。これらの高校と比較検討することで、三島南高等学校の立ち位置がより明確になるでしょう。

主な併願校

静岡県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。そのため、併願校は私立高校から選ぶことになります。三島南高等学校を受験する生徒の多くが、以下のような私立高校を併願校として選択する傾向があります。

  • 日本大学三島高等学校

  • 加藤学園高等学校

  • 桐陽高等学校

  • 知徳高等学校

三島南高等学校に設置されている学科・コース

静岡県立三島南高等学校は、柔軟な学びを可能にする「単位制」の普通科高校です。 自分の興味や進路に合わせて、多彩な科目から時間割を作成できるのが大きな特長です。

  • 普通科(単位制)

    • どんなことを学ぶ場所か: 2年次から文系・理系に分かれ、必修科目に加えて、多様な選択科目群(教養、芸術、スポーツ、ビジネス情報など)から自分の進路や興味に合わせて科目を選び、自分だけの時間割を作ることができます。

    • どんな生徒におすすめか: 将来の夢や目標がすでにある程度決まっていて、それに向けて専門的な学びを深めたい生徒はもちろん、高校生活を通して自分の好きなことや得意なことを見つけたいと考えている生徒にもおすすめです。

三島南高等学校の特色・校風

静岡県立三島南高等学校は、生徒の自主性を重んじる、明るくのびのびとした校風で知られています。 多くの生徒が充実した学校生活を送っているようです。

  • 校風を表すキーワード: 自由闊達、文武両道、地域密着、のびのびとした雰囲気

  • 宿題の量: テスト前に集中して出されることが多いようですが、全体的には標準的な量という声が見られます。

  • 校則: 他の高校と比較すると、校則は比較的緩やかだという意見が多いようです。

    • スマホ: 朝のSHR前と昼休み、放課後の使用が許可されており、授業中以外は比較的自由に使えるようです。

    • 服装: 長期休暇明けに服装検査がありますが、そこまで厳しくはないという口コミが見られます。

  • 生徒たちの雰囲気: 明るく活発な生徒が多く、男女ともに仲が良いクラスが多いようです。 ルールを守るところは守る、メリハリのある生徒が多いという評判もあります。

  • アルバイト: アルバイトは原則として許可されていませんが、特別な事情がある場合は学校に申請することで可能になる場合があります。

  • 制服の評判: 世界的デザイナーである森英恵氏がデザインした制服で、特に女子生徒からの人気が高いです。 紺を基調としたブレザーで、上品でかわいいと評判です。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。

三島南高等学校の部活動・イベント

部活動

静岡県立三島南高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、文武両道を目指せる環境です。

  • 運動部:

    • 野球部: 2021年の春には21世紀枠で甲子園に初出場を果たし、全国的な注目を集めました。 地域からの応援も厚く、活発に活動しています。

    • 女子バレーボール部: 県内でも強豪として知られており、常に上位の成績を収めています。

    • その他、サッカー部、バスケットボール部、ハンドボール部、テニス部、陸上競技部など、多くの運動部が県大会などで活躍しています。

  • 文化部:

    • 演劇部: 県下で初めて演技実習室が導入された学校でもあり、本格的な環境で活動しています。 大会での実績も豊富です。

    • 吹奏楽部: コンクールや地域のイベントなどで活発に演奏活動を行っています。

    • その他にも、音楽部、美術部、書道部、サイエンス部など、多彩な文化部があり、それぞれの分野で熱心に活動しています。

イベント

三島南高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、一年を通して学校全体が盛り上がります。

  • 函嶺祭(かんれいさい): 文化祭と体育祭を合わせた学校最大のイベントです。

    • 文化の部: クラスごとのステージ発表や展示、文化部の発表などが行われ、大変な盛り上がりを見せます。 2年生のクラス展示や3年生の模擬店は特に見応えがあるようです。

    • 体育の部: 3つの色に分かれて競い合う対抗戦で、学年を超えてクラスの団結力が深まるイベントです。

  • 修学旅行: 近年では、沖縄などを訪れることが多いようです。平和学習や文化体験を通して、視野を広げる貴重な機会となっています。

  • 球技大会: 年に2回開催され、クラス対抗で様々な球技を楽しみます。

三島南高等学校の進学実績

静岡県立三島南高等学校は、単位制の特色を活かした多様な進路指導により、国公立大学から私立大学、専門学校、就職まで幅広い進路実績を誇ります。特に、推薦入試やAO入試での進学者が多いのが特徴です。

  • 国公立大学:

    静岡大学、静岡県立大学などの地元の国公立大学を中心に、毎年合格者を出しています。

  • 難関私立大学:

    日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学(日東駒専)や、GMARCHレベルの大学にも合格実績があります。

  • その他:

    地元の私立大学や短期大学、看護・医療系の専門学校への進学者が多い傾向にあります。また、公務員や民間企業への就職を選ぶ生徒もいます。

  • 進学サポート:

    放課後や長期休暇中には、進学補講が実施されており、生徒の学力向上をサポートしています。 また、NIE(Newspaper in Education)活動に力を入れており、新聞を活用した小論文指導や面接対策など、推薦入試に強い指導体制が整っています。

三島南高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、静岡県立三島南高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 自分だけの時間割が作れる「単位制」: 生徒一人ひとりの興味・関心や進路希望に合わせて、多彩な選択科目から授業を選べるため、主体的な学びが可能です。

  • 地域と連携した「自覚探究」: 「総合的な探究の時間」では、地域企業へのフィールドワークや大学と連携した活動などを通して、社会課題の発見・解決に取り組む力を養います。

  • 充実したICT環境: 全教室に電子黒板機能付きプロジェクターとWi-Fiが完備されており、ICTを活用した先進的な授業が展開されています。

  • 「開かれた学校」を象徴する校舎: 校地にフェンスがなく、校舎は土足で入れる一足制を採用。バリアフリーにも配慮された、開放的でユニバーサルなデザインの校舎です。

  • 世界的デザイナー森英恵氏の制服: 上品で洗練されたデザインの制服は、生徒からの人気が非常に高く、学校の魅力の一つとなっています。

  • 活発な部活動と学校行事: 甲子園出場経験のある野球部をはじめ、多くの部活動が活発です。 また、生徒が主役の「函嶺祭」など、学校生活を彩るイベントが充実しています。

  • 手厚い推薦・AO入試対策: 新聞を活用したNIE活動などを通じて、思考力や表現力を養い、推薦入試やAO入試で高い実績を上げています。

三島南高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、静岡県立三島南高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。ここでは、ポジティブな口コミと、少し気になる点を公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」という声が多く、生徒と教員の距離が近いようです。

    • 「学校行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」といった、充実した高校生活をうかがわせる評判が目立ちます。

    • 「単位制なので、自分の好きなことや進路に合わせた勉強ができるのが良い」という、カリキュラムへの高評価が見られます。

    • 「制服が可愛くて、毎日着るのが楽しみだった」という意見は、特に女子生徒から多く聞かれます。

    • 「校則が比較的緩やかで、のびのびと過ごせる」という自由な校風を評価する声も多いです。

  • 気になる点:

    • 「校舎は比較的新しいが、一部の施設は少し古いと感じる」という意見があります。

    • 「最寄り駅から徒歩10分ほどかかり、坂道もあるので少し大変」といった、アクセスに関する声も一部で見られます。

    • 「進学校というよりは、推薦で大学を目指す生徒が多い雰囲気なので、一般受験で難関大学を目指すには強い意志が必要かもしれない」という指摘もあります。

    • 「体育の授業が厳しいと感じる生徒もいる」という口コミも見受けられました。

アクセス・通学

静岡県立三島南高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 電車でのアクセス:

    • 伊豆箱根鉄道駿豆線 「大場駅」下車、徒歩約10分

  • バスでのアクセス:

    • JR「函南駅」から伊豆箱根バス「大場駅行き」に乗車、「三島南高」バス停下車、徒歩約1分

三島市、函南町、伊豆の国市、長泉町など、近隣の市町から通学している生徒が多いようです。大場駅を利用する生徒が最も多いですが、バスを利用して通学する生徒もいます。

三島南高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

静岡県立三島南高等学校を目指す皆さんへ。この学校は、自分の「好き」や「やりたいこと」を見つけ、それに向かって主体的に学びたいと考えている生徒にぴったりの場所です。単位制というシステムを最大限に活用すれば、高校3年間で大きく成長できるでしょう。また、部活動や学校行事に全力で打ち込み、最高の高校生活を送りたいという人にも、三島南高等学校は心からおすすめできます。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を固めることが何よりも大切です。特に静岡県の公立高校入試では、内申点が合否に大きく影響します。日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点数を取ること、そして提出物をきちんと出すことを心がけましょう。その上で、苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばしていく学習計画を立てることが合格への近道です。面接も重視される傾向があるので、なぜ三島南高校で学びたいのか、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。