静岡県立富士東高等学校は、富士市に位置する、文武両道を掲げる進学校です。1978年に設立された比較的新しい学校で、生徒の自主性を重んじる自由な校風が魅力として知られています。富士地区でトップクラスの進学実績を誇りながらも、部活動や学校行事が非常に盛んで、充実した高校生活を送りたいと考えている中学生にとって、注目の学校と言えるでしょう。
富士東高等学校の基本情報
富士東高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値: 普通科:61
難易度・合格の目安:
富士東高等学校は人気の高い進学校であり、合格にはしっかりとした学力が求められます。合格に必要な内申点の目安は36前後と言われています。また、学力調査での目標点は180点が一つの目安となるようです。富士市内では富士高校に次ぐ進学校と位置づけられており、同じくらいの偏差値の高校としては、沼津東高校(理数科)、韮山高校(普通科)、清水東高校(普通科)などが挙げられます。 主な併願校:
静岡県の公立高校入試では、基本的に公立高校の併願はできません。そのため、富士東高等学校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めとして私立高校を受験します。主な併願校としては、以下の高校が挙げられることが多いようです。 日本大学三島高等学校 星陵高等学校 加藤学園高等学校 静岡県富士見高等学校
富士東高等学校に設置されている学科・コース
普通科 どんなことを学ぶ場所か: 1年次では、文系・理系にとらわれず幅広い科目をバランス良く学習し、基礎学力を徹底的に固めます。2年次からは、それぞれの興味や進路希望に応じて文系コースと理系コースに分かれ、より専門性の高い授業を受けることになります。どんな生徒におすすめか: 国公立大学や難関私立大学への進学を考えている生徒はもちろん、高校生活を通して自分の興味・関心を見つけ、将来の夢を具体的にしていきたい生徒におすすめです。特に、富士東高等学校が力を入れている探究活動「しののめ探究」は、主体的に学ぶ姿勢を養いたい生徒にとって大きな魅力となるでしょう。
富士東高等学校の特色・校風
校風を表すキーワード: 文武両道、自主自律、落ち着いた雰囲気、地域からの信頼宿題の量: 課題の量は多いと感じる生徒もいるようですが、「毎日コツコツ勉強する習慣がついていれば苦ではない」という声もあります。週末課題など、計画的に学習を進める力が求められる場面が多いようです。校則: 周辺の公立高校と比較すると、校則は比較的緩やかだという意見が多く見られます。スマホ: 校内への持ち込みは許可されていますが、校内での使用は原則禁止されているようです。服装: 定期的に頭髪服装検査が実施されます。制服は、特に女子生徒からの評判が高く、着こなしのバリエーションも豊富です。女子でもスラックスを選択できるなど、多様性にも配慮されています。
生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事などでは非常に盛り上がる活発さも持ち合わせています。「遊ぶ時は遊ぶ、勉強する時は勉強する」というメリハリのある生徒が多いようです。アルバイト: 原則として禁止されています。制服の評判: 女子制服は可愛いと評判で、ブレザーにチェックのスカート、リボンまたはネクタイを合わせるスタイルです。男子も紺のブレザーで、全体的に品のあるデザインが人気です。土曜授業: 土曜授業の有無に関する明確な情報は見つかりませんでしたが、進学校のため、模試や補習などが土曜日に行われる可能性はあります。
富士東高等学校の部活動・イベント
部活動
全体の様子: 運動部、文化部ともに充実しており、生徒の多くが部活動に加入し、熱心に活動しています。勉強と部活を両立させている生徒が多いのが富士東高等学校の大きな特徴です。特筆すべき部活動: 新聞部: 全国高校総合文化祭に連続出場するなど、輝かしい実績を誇ります。吹奏楽部: マーチングは全国レベルの実力で、文化祭でのパフォーマンスは圧巻です。書道部: 文化祭での書道パフォーマンスは、多くの生徒や来場者を魅了する人気のプログラムです。陸上競技部: 全国レベルで活躍する選手を輩出しています。弓道部: 東海大会に出場するなど、安定した実力を持っています。
イベント
富嶽祭(文化祭・体育祭): 富士東高校で最も盛り上がるイベントです。文化祭では、各クラスの展示やステージ発表、文化部のパフォーマンスなどが行われます。特に、吹奏楽部のマーチングコンサートや書道部のパフォーマンスは必見です。体育祭もクラス対抗で熱い戦いが繰り広げられ、生徒たちの団結力が深まります。修学旅行: 近年は北海道へ行くことが多いようです。高校生活の大きな思い出の一つとなっています。球技大会: 年に2回(夏と冬)開催され、クラス一丸となって様々な球技で競い合います。
富士東高等学校の進学実績
主な大学進学実績(過去の主な合格実績): 国公立大学: 静岡大学、静岡県立大学、横浜国立大学、千葉大学、埼玉大学、信州大学、名古屋大学、金沢大学など、地元の静岡県内をはじめ、全国の国公立大学に多数の合格者を輩出しています。難関私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学(GMARCH)、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学(関関同立)など、難関私立大学にも安定した合格実績があります。その他: 地元の私立大学や短期大学、専門学校へ進学する生徒もいます。
進学実績を支える取り組み: 補習・講習: 平日の放課後や長期休暇中には、大学受験対策の補習や講習が数多く開講されています。生徒は自分のレベルや志望校に合わせて講座を選択し、実力を伸ばすことができます。自習スペース: 校内に自習スペースが設けられており、放課後も多くの生徒が残って学習に励んでいます。先生に質問しやすい環境も整っています。丁寧な進路指導: 生徒一人ひとりの希望進路を実現するため、早い段階からキャリア教育や進路ガイダンスが実施されます。先生方は親身に相談に乗ってくれると評判です。
富士東高等学校の特長・アピールポイント
静岡県立大学と連携した本格的な探究学習「しののめ探究」:
1年生から全員が取り組む探究活動です。生徒は自ら課題を設定し、情報の収集・分析、発表までを行います。静岡県立大学の先生から専門的な指導を受けたり、大学生と交流したりする機会もあり、高校にいながら大学レベルの学びに触れることができます。この活動を通して、思考力や主体性、表現力を養います。 DXハイスクール指定校としての先進的な学び:
文部科学省の「DXハイスクール」に指定されており、情報や数学などの教育を重視しています。旭化成やNECプラットフォームズといった先進企業と連携し、AI講座などを実施することで、これからの社会で必要とされるデジタル人材の育成を目指しています。 生徒の自主性を育む活発な自治会活動:
生徒会活動が非常に活発で、学校行事の企画・運営などを生徒が主体となって行っています。生徒の意見を大切にする校風があり、自分たちの手で学校をより良くしていこうという意識が高いのが富士東高等学校の特長です。 全国レベルで活躍する部活動:
新聞部や吹奏楽部、陸上部などを筆頭に、多くの部活動が全国大会や東海大会で輝かしい成績を収めています。高いレベルで文武両道を実践できる環境が整っています。 地域から信頼される進学校としての役割:
富士地区を代表する進学校として、地域社会の発展を担うリーダーの育成を目指しています。地域の企業や大学と連携した学習活動も多く、社会とのつながりを意識しながら学ぶことができます。
富士東高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 先生のサポートが手厚い: 「質問に行くと丁寧に教えてくれる」「親身に進路相談に乗ってくれる」といった、先生方の熱心な指導を評価する声が多数あります。文武両道が実践できる環境: 「勉強も部活も本気で取り組める」「切磋琢磨できる仲間がいる」など、充実した高校生活を送れる環境に満足している生徒が多いようです。制服が可愛い・かっこいい: 特に女子生徒から制服の人気が高く、学校選びのポイントの一つになっているようです。自主性を重んじる校風: 生徒会活動などを通して、生徒の意見が学校運営に反映されやすい点を魅力に感じる声があります。充実した探究活動: 静岡県立大学と連携した「しののめ探究」は、他校にはない貴重な経験ができると評価されています。
気になる点: 課題が多いと感じることも: 「課題や予習に追われることがある」「自分のペースで勉強したい人には少し大変かもしれない」という意見が見られます。交通アクセス: 最寄り駅から徒歩だと少し距離があるため、バスや自転車を利用する生徒が多いようです。「自称進学校」という声も: 一部の生徒からは、学校からの学習へのプレッシャーを「自称進学校」と表現する声も聞かれますが、これは高い進学実績を目指す環境の裏返しとも言えるでしょう。施設の古さ: 創立から40年以上が経過しているため、一部の施設に古さを感じるという意見もあります。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: 岳南電車 岳南原田駅: 徒歩で約25分JR富士駅: 路線バスを利用し、「富士東高校」バス停下車(所要時間約30〜35分)JR吉原駅: タクシーで約15分
バスでのアクセス: 「富士東高校」バス停が学校のすぐ近くにあり、富士駅や吉原中央駅からの路線バスが利用できます。
通学エリア:
富士市内から通学する生徒が最も多いですが、富士宮市や沼津市など、近隣の市から通う生徒も少なくありません。JRや岳南電車、バスなどの公共交通機関や、自転車を利用して通学しています。
富士東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス