静岡県立小笠高等学校は、自分の興味や進路に合わせて多種多様な科目から授業を選べる、県内初の「総合学科」として知られています。緑豊かな小高い丘の上に立つ小笠高等学校は、通称「がっさー」として地域に親しまれており、生徒一人ひとりの個性を伸ばす教育を実践しています。
小笠高等学校の基本情報
小笠高等学校の偏差値・難易度・併願校
小笠高等学校に設置されている学科・コース
人文国際系列: 国語、地理歴史、公民、英語などの文系科目が中心。大学進学を目指す人や、国際的な分野に興味がある人におすすめ。 自然科学系列: 数学、理科などの理系科目が中心。理系の大学や専門学校への進学を考えている人におすすめ。 ビジネス情報系列: 簿記、マーケティング、経済活動など、商業に関する専門知識を学びます。将来、事務職や販売職、起業などを考えている人におすすめ。 情報技術系列: プログラミングや情報デザイン、ハードウェア技術など工業系の情報分野を学びます。IT関連の仕事に就きたい人におすすめ。 農業科学系列: 野菜や草花の栽培、食品加工など農業に関する知識と技術を実践的に学びます。農業や食品関連の分野に進みたい人におすすめ。 健康系列: 福祉や保育、スポーツ科学について学びます。介護福祉士や保育士、スポーツ関連の仕事を目指す人におすすめ。 芸術系列: 美術や書道、音楽といった芸術分野の知識や技能を深めます。芸術系の大学への進学や、将来クリエイティブな仕事に就きたい人におすすめ。
小笠高等学校の特色・校風
宿題の量: 選択する科目によって異なりますが、全体的には標準的な量という声が多いようです。自分で時間割を組むため、計画的に学習を進める習慣が身につきます。 校則: 他の高校と比較すると、やや厳しいという意見が見られます。特に頭髪や服装に関する指導は丁寧に行われるようです。スマートフォンは校内での使用が原則禁止されており、昇降口で電源を切り、帰りのSHRが終わるまで使用できません。 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には積極的に参加する活発な面も見られます。様々な系列があるため、アニメやゲームが好きな生徒から、農業や福祉に熱心な生徒まで、多様な個性を持つ生徒が互いに刺激し合っています。 アルバイト: 原則として禁止されています。ただし、家庭の事情など、やむを得ない理由がある場合は、学校の許可を得て行うことが可能です。 制服: 女子生徒の赤いチェックのスカートが可愛いと評判です。男子は一般的なブレザーです。夏はポロシャツの着用も可能で、比較的過ごしやすいようです。 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。
小笠高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部: 野球、サッカー、陸上競技、バスケットボール、バレーボール、ソフトテニス、卓球、弓道、剣道、柔道など、多くの部が熱心に活動しています。 文化部: 特に吹奏楽部は全国的にも有名で、地域のイベントに多数出演したり、定期演奏会を開催したりと精力的に活動しています。その他にも、書道部、美術部、演劇部といった文化部のほか、ファッション研究部、陶芸部、食品加工部、茶業部など、総合学科ならではの専門的な部活動も充実しています。
イベント
鶴ヶ丘祭(文化祭): 6月に行われる最大のイベントです。各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、ステージパフォーマンスを繰り広げます。農業科学系列の生徒が育てた野菜や草花の販売も人気です。 体育大会: 10月に行われます。クラス対抗で様々な競技に臨み、団結力を高めます。 修学旅行: 2年次の9月に実施されます。近年では北海道などを訪れているようです。 その他: 1年次・3年次の遠足、芸術鑑賞教室、課題研究発表会など、年間を通して多彩な行事が計画されています。
小笠高等学校の進学実績
国公立大学: 静岡大学、静岡県立大学などへの進学実績があります。 私立大学: 常葉大学、静岡理工科大学、静岡福祉大学など、県内の大学を中心に多くの生徒が進学しています。 短期大学・専門学校: 専門的な知識や技術を活かし、看護、福祉、保育、調理、美容、ITなど、様々な分野の学校へ進学しています。 就職: 地元企業を中心に、製造業、サービス業、事務職など、幅広い職種に就職しています。公務員試験に合格する生徒もいます。
小笠高等学校の特長・アピールポイント
自分だけの時間割が作れる「総合学科」: なんといっても最大の特長は、約160もの科目から自分の興味や進路に合わせて授業を選べることです。普通教科に加え、農業、工業、商業、福祉などの専門科目を深く学べるのは、小笠高等学校ならではの強みです。 地域と深く連携した「探究学習」: 菊川市や地元企業、大学と連携した課題解決型学習(PBL)に力を入れています。地域の課題をテーマに探究活動を行うことで、社会で役立つ実践的な力を養います。 充実した専門設備: 各系列の専門的な学びに合わせて、本格的な設備が整っています。例えば、情報技術系列のコンピュータ室、農業科学系列の農場や温室、食品加工室、健康系列の介護実習室など、実践的な学びを支える環境が充実しています。 豊富な資格取得サポート: 在学中に様々な資格取得にチャレンジできます。簿記検定、情報処理検定、危険物取扱者、介護職員初任者研修など、将来の進学や就職に直結する資格取得を学校がサポートしてくれます。 手厚い進路サポート体制: 1年次からのキャリア教育や、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた個別指導が充実しています。担任の先生だけでなく、進路指導室の先生やカウンセラーも親身に相談に乗ってくれるので、安心して進路選択ができます。
小笠高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「総合学科なので、自分の興味がある分野を専門的に学べるのが良い」 「たくさんの科目から自分で時間割を決められるので、大学のような自由さがある」 「資格がたくさん取れるので、就職や進学に有利だと思う」 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」 「女子の制服が可愛いと評判」 「行事が盛り上がって楽しい。特に鶴ヶ丘祭(文化祭)は一体感がある」
気になる点: 「校則が少し厳しいと感じることがある。特にスマホの使用ルールは厳しい」 「駅から少し距離があるので、バス通学になる」 「先生によって指導の熱心さに差があるように感じる」 「施設が全体的に少し古い印象がある」 「国公立大学への進学を目指すには、自分で相当な努力が必要」
アクセス・通学
最寄り駅: JR東海道本線「菊川駅」 アクセス方法: 菊川駅前から、しずてつジャストラインバス(御前崎・浜岡営業所方面)に乗車し、「西横地・小笠高校前」または「小笠高校入口」で下車、徒歩約5分。 授業のある日には、菊川駅から小笠高校への直通バスも運行されています。所要時間は約10〜15分です。
小笠高等学校受験生へのワンポイントアドバイス