静岡県立清流館高等学校は、焼津市にあり、普通科と福祉科の2つの科を持つユニークな高校です。2014年に吉田高校と大井川高校が統合して誕生した比較的新しい学校で、きれいな校舎と充実した設備が魅力の一つとして知られています。大井川のほとりという自然豊かな環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

「成長する人」を育むことを教育目標に掲げる清流館高等学校では、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できるきめ細やかな指導が行われています。特に、県内でも数少ない福祉科では、専門的な知識と技術を学びながら、介護福祉士の国家資格取得を目指すことができます。

この記事では、そんな静岡県立清流館高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを、中学生や保護者の皆さんに分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

清流館高等学校の基本情報

以下に清流館高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 静岡県立清流館高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒421-0206 静岡県焼津市上新田292-1
代表電話番号 054-622-3411
公式サイトURL https://www.edu.pref.shizuoka.jp/seiryukan-h/

清流館高等学校の偏差値・難易度・併願校

清流館高等学校の合格を目指す上で、偏差値や内申点の目安は重要な情報です。自分の学力と照らし合わせて、目標設定の参考にしてください。

  • 普通科: 偏差値 46〜48

  • 福祉科: 偏差値 42〜44

合格に必要な内申点の目安としては、普通科が30、福祉科が29前後と言われています。 もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力調査の結果も大きく影響します。

同じくらいの偏差値の高校としては、静岡西高校、清水西高校、藤枝西高校などが挙げられます。これらの高校も視野に入れながら、自分に合った学校を探してみるのも良いでしょう。

静岡県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。 そのため、清流館高等学校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めとして私立高校を併願します。主な併願校としては、藤枝明誠高校、静岡サレジオ高校、藤枝順心高校、静岡北高校などが挙げられます。

清流館高等学校に設置されている学科・コース

清流館高等学校には、それぞれ特色の異なる2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の夢に合わせて、最適な学科を選びましょう。

  • 普通科

    多様な進路希望に対応できるカリキュラムが組まれており、大学進学から専門学校、就職まで幅広く目指せます。 2年生からは文系・理系に分かれ、さらに3年生では類型(自然科学・人文社会・国際)を選択します。 国公立大学などを目指す生徒のための「特進クラス」も設置されています。

  • 福祉科

    将来、福祉の分野で活躍したい人におすすめの専門学科です。介護福祉士の国家資格取得を目標に、専門的な知識や技術を学びます。 1年生の時から高齢者施設などで実習を行い、実践的なスキルを身につけることができます。

清流館高等学校の特色・校風

清流館高等学校は、比較的新しい学校ということもあり、生徒たちが主体的に学校文化を創り上げている活気のある雰囲気が特徴です。「のびのびとした校風」という声が多く聞かれます。

  • 宿題の量: 宿題の量は、他の高校と比較して標準的か、やや少なめという意見が見られます。ただし、予習・復習をしっかり行う習慣は大切です。

  • 校則: 校則は、他の公立高校と比べて比較的緩やかだという評判が多いようです。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、授業中の使用はもちろん禁止です。服装検査は定期的に行われますが、常識の範囲内であれば厳しく指導されることは少ないようです。

  • 生徒たちの雰囲気: 明るく優しい生徒が多いと言われています。 普通科と福祉科の生徒が共に学ぶ環境で、お互いを尊重し合う雰囲気があるようです。

  • アルバイト: アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になる場合があります。

  • 制服の評判: 制服は、特に女子生徒から「可愛い」と評判です。 ブレザータイプで、落ち着いたデザインが人気を集めています。

  • 土曜授業: 現在、土曜授業は実施されていません。

清流館高等学校の部活動・イベント

部活動

清流館高等学校は部活動も盛んで、多くの生徒が文武両道を目指して活動に励んでいます。運動部、文化部ともに充実しており、自分に合った部活動を見つけることができるでしょう。

  • カヌー部: 全国大会の常連校として知られており、輝かしい実績を誇ります。大井川という恵まれた環境を活かして、日々練習に励んでいます。

  • 放送部: アナウンスや番組制作など、様々なコンテストで高い評価を得ています。全国大会にも出場経験があり、活発に活動しています。

  • その他の部活動: 弓道部、なぎなた部、JRC(青少年赤十字)部など、多彩な部活動があります。 運動部、文化部ともに多くの選択肢があり、生徒たちはそれぞれの興味に合わせて活動しています。

イベント

学校生活を彩るイベントも清流館高等学校の魅力の一つです。生徒が主体となって企画・運営する行事は、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 清流祭(文化祭・体育祭): 6月に文化の部、9月に体育の部が開催されます。 特に文化の部は一般公開もされ、多くの人で賑わいます。クラスや部活動ごとの展示や発表、ステージパフォーマンスなど、生徒たちの創造性が発揮される一大イベントです。

  • 修学旅行: 12月に実施され、生徒たちにとって高校生活一番の思い出となります。 行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会です。

  • 球技大会: 7月と12月の年2回開催され、クラス対抗で様々な球技を競い合います。 クラスの団結力が高まる人気の行事です。

清流館高等学校の進学実績

清流館高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた丁寧な指導を行っており、多様な進路実績を上げています。

  • 国公立大学: 静岡大学や静岡県立大学などの地元の国公立大学への進学者を輩出しています。

  • 私立大学: 県内の常葉大学をはじめ、多くの生徒が私立大学へ進学しています。 指定校推薦枠も充実しているようです。

  • その他の進路: 福祉科の生徒を中心に、福祉・医療系の専門学校への進学者が多いのが特徴です。 また、公務員や民間企業への就職など、幅広い分野で卒業生が活躍しています。

進学実績を支える取り組みとして、夏期補講や模擬試験、個別指導など、手厚いサポート体制が整っています。

清流館高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、清流館高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 福祉のスペシャリストを目指せる「福祉科」: 介護福祉士の国家資格取得を高校在学中に目指せる、県内でも数少ない専門学科です。 地域社会に貢献したいという高い志を持つ生徒が集まっています。

  • ICTを活用した先進的な授業: 『S-ICT』プロジェクトを掲げ、ICT機器を積極的に活用した授業を展開しています。 全普通教室にプロジェクターが設置されており、「調べる」「整理する」「表現する」力を養います。

  • 新しく綺麗な学習環境: 2014年に開校した比較的新しい学校のため、校舎や設備が綺麗で充実しています。 エアコン完備の教室など、快適な環境で学習に集中できます。

  • 地域と連携した探究活動: 1年生では「焼津の魅力を発信しよう」をテーマに、地域と連携した探究活動を行います。 課題設定から発表までの一連のプロセスを通して、思考力や表現力を育みます。

  • 全国レベルで活躍する部活動: カヌー部や放送部をはじめ、全国大会で活躍する部活動があります。高いレベルで文武両道を目指したい生徒にとって、非常に魅力的な環境です。

清流館高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活に関する様々な声が寄せられています。良い点と気になる点の両方を知ることで、よりリアルな学校の姿が見えてくるでしょう。

  • 良い点:

    • 「校舎が新しくて綺麗なので、気持ちよく過ごせる」

    • 「先生と生徒の距離が近く、親身に相談に乗ってくれる」

    • 「制服が可愛いと評判で、気に入っている生徒が多い」

    • 「行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が強まる」

    • 「福祉科では専門的なことが学べて、将来の夢に直結する」

  • 気になる点:

    • 「駅から少し距離があり、バスを利用するか自転車で長い橋を渡る必要があるため、通学が少し大変」

    • 「進学に対するサポートは手厚いが、最終的には本人の努力次第という面も大きい」

    • 「普通科と福祉科の間で、少し雰囲気が違うと感じることがある」

    • 「学校の周りにはお店が少ない」

アクセス・通学

清流館高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • JR藤枝駅北口から: しずてつジャストラインバス藤枝吉永線で約15分、「清流館高校」下車すぐ。

  • JR藤枝駅南口から: しずてつジャストラインバス藤枝相良線で約15分、「清流館高校入口」下車、徒歩約2分。

  • JR静岡駅北口から: しずてつジャストラインバス特急静岡相良線で約30分、「東名大井川」下車、徒歩約10分。

焼津市、藤枝市、島田市、吉田町など、大井川周辺の広いエリアから生徒が通学しています。自転車で通学する生徒も多いですが、大井川にかかる長い橋を渡る必要があります。

清流館高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで清流館高等学校の魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

この学校は、「将来、福祉の道に進みたい」という明確な目標がある人、そして「新しい学校で、仲間と共に学校生活を創り上げていきたい」というチャレンジ精神のある人に特におすすめです。また、ICTを活用した授業や探究活動に興味がある人にとっても、非常に刺激的な環境でしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に静岡県の公立高校入試では、内申点が合否に大きく影響します。 日々の授業に真剣に取り組み、定期テストで着実に点数を取ること、そして提出物をきちんと出すことを心がけてください。その上で、苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばしていく学習計画を立てましょう。清流館高等学校で充実した3年間を送る自分の姿を想像しながら、最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。