静岡英和女学院高等学校は、130年以上の歴史を誇る静岡県初の女子校です。キリスト教の「愛と奉仕」の精神を土台に、生徒一人ひとりの個性を大切にし、豊かな人間性を育む教育を行っています。長い歴史の中で培われた伝統を重んじながらも、時代の変化に対応した新しい学びを積極的に取り入れているのが、静岡英和女学院の大きな魅力です。

この学校では、グローバル化が進む社会で活躍できる女性を育てるため、英語教育や国際交流に力を入れています。ネイティブ教員による授業や多彩な留学プログラムを通じて、実践的な語学力と異文化を理解する心を養います。また、静岡英和女学院は、生徒が主体的に学ぶ「探究学習」やICT機器を活用した授業など、未来を生き抜くために必要な力を育むための環境が整っています。

この記事では、静岡英和女学院高等学校がどのような学校なのか、その特色や魅力を、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報と合わせて、分かりやすくお伝えしていきます。歴史と伝統に育まれた落ち着いた環境の中で、新しい自分を見つけ、大きく成長したいと考える皆さんに、ぜひ読んでいただきたい内容です。

静岡英和女学院高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 静岡英和女学院高等学校
公立/私立の別 私立
共学/女子校の別 女子校
所在地 〒420-0866 静岡県静岡市葵区西草深町8-1
代表電話番号 054-254-7401
公式サイトURL http://www.shizuoka-eiwa.ed.jp

静岡英和女学院高等学校の偏差値・難易度・併願校

静岡英和女学院高等学校の偏差値は、普通科がおおよそ「51」前後とされています。これは静岡県内の私立高校の中では中堅レベルに位置します。

難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、公立では静岡西高校、清水桜が丘高校、藤枝西高校などが挙げられます。私立では東海大学付属静岡翔洋高校などが近いレベルと言えるでしょう。合格に必要な内申点の目安としては、9教科で30前後が一つの基準となりそうですが、あくまで目安として考えてください。

静岡英和女学院高等学校を第一志望とする場合、併願校としては、公立高校では静岡市立高校や静岡西高校、私立高校では静岡大成高校や常葉大学附属常葉高校などが選ばれることが多いようです。自分の学力や将来の進路希望に合わせて、慎重に併願校を検討することが大切です。

静岡英和女学院高等学校に設置されている学科・コース

静岡英和女学院高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望や学習習熟度に合わせて、きめ細やかな指導を行っています。高校からの入学では、主に以下のコースが設置されています。

  • 普通科アドバンストコース

    • 国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。発展的な内容の授業が多く、高いレベルでの文武両道を目指したい生徒におすすめです。

  • 普通科スタンダードコース

    • 基礎学力を着実に身につけ、有名私立大学や短期大学、専門学校など、多様な進路希望に対応するコースです。部活動や課外活動にもじっくり取り組みたい生徒に適しています。

静岡英和女学院高等学校の特色・校風

静岡英和女学院高等学校は、「愛と奉仕」の建学の精神が根付く、落ち着いた雰囲気の伝統的な女子校です。

口コミなどを見ると、校則は私立の女子校ということもあり、ある程度厳しいという声が見られます。特に服装や頭髪に関する指導はしっかりしているようです。スマートフォンの使用については、校内でのルールが定められており、自由な使用は制限される傾向にあります。宿題の量はコースによって差があるようですが、日々の学習習慣を身につけるための課題がきちんと出されるようです。

生徒たちの雰囲気は、真面目で落ち着いている生徒が多いという評判です。女子校ならではのびのびとした環境で、生徒同士の仲が良いという声も聞かれます。 アルバイトは原則として禁止されているようです。制服は伝統的なセーラー服で、清楚なデザインが評判です。土曜授業は、基本的にはありませんが、行事や模試などが行われることがあります。

静岡英和女学院高等学校の部活動・イベント

部活動

静岡英和女学院高等学校は、文化部・運動部ともに活動が盛んで、多くの生徒が部活動に参加し、充実した学校生活を送っています。

特に有名なのが、美しい音色で知られる「ハンドベル部」です。キリスト教の学校ならではの部活動で、地域のイベントやクリスマスの時期には多くの場で演奏を披露しています。また、「ダンス部」も人気があり、高いパフォーマンスレベルを誇ります。文化部では、日本の伝統文化に触れることができる「茶道部」や「華道部」なども活発に活動しています。 運動部では、テニス部やバスケットボール部などが熱心に活動しています。

イベント

静岡英和女学院高等学校では、キリスト教精神に基づいた行事と、生徒が主体となって盛り上がる行事がバランス良く年間を通して行われています。

最大のイベントは9月に行われる「英和祭(文化祭)」です。 クラスごとの展示やステージ発表、有志によるパフォーマンスなど、生徒たちの創造性が発揮される場で、毎年大きな盛り上がりを見せます。また、6月には「体育祭」が開催され、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げ、団結力を深めます。

修学旅行は高校2年生の時に実施され、近年ではオーストラリアなど海外を訪れることが多いようです。 ホームステイや現地校との交流などを通じて、異文化理解を深める貴重な体験となっています。 この他にも、イースター礼拝やクリスマス礼拝など、キリスト教系の学校ならではの厳かで心温まる行事が多くあるのも、静岡英和女学院の特色です。

静岡英和女学院高等学校の進学実績

静岡英和女学院高等学校は、生徒一人ひとりの希望進路実現に向けた手厚いサポート体制が整っており、安定した進学実績を上げています。 伝統校ならではの強みとして、有名大学の指定校推薦枠が豊富なことも大きな特長です。

最新の大学進学実績(2022~2024年度卒業生の合格実績)を見ると、以下のような大学に合格者を出しています。

  • 国公立大学

    • 筑波大学、横浜国立大学、神戸市立外国語大学、静岡県立大学など

  • 難関私立大学

    • 青山学院大学、法政大学、成蹊大学、成城大学、明治学院大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学など、GMARCHや関関同立レベルの大学にも多数の合格実績があります。

  • その他

    • 系列校である静岡英和学院大学・短期大学部への進学の道もあります。 また、東京女子大学やフェリス女学院大学など、提携を結んでいる女子大学への推薦枠も充実しています。

これらの進学実績を支えるため、放課後や長期休暇中には「英和ドリカムプログラム」と呼ばれる進学補習や講習が開かれており、多くの生徒が活用しています。

静岡英和女学院高等学校の特長・アピールポイント

静岡英和女学院高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • 充実したグローバル教育プログラム

    • 高校2年で全員が参加する海外スタディーツアー(修学旅行)のほか、カナダの姉妹校への交換留学や、中長期の留学制度が整っており、世界に視野を広げる機会が豊富です。

  • キリスト教に基づく人間教育

    • 毎日の礼拝や聖書の授業、クリスマスなどの宗教行事を通して、他者を思いやる「愛と奉仕」の精神を学び、豊かな人間性を育みます。

  • 伝統と先進性を両立した「英和学」

    • 茶道や華道などの日本文化を学ぶ授業に加え、アジアやヨーロッパの言語・文化に触れる機会もあり、幅広い教養を身につけることができます。

  • 豊富な指定校推薦枠

    • 青山学院大学(教育提携校)や関西学院大学(協定校)をはじめ、全国の有名私立大学から多くの指定校推薦枠があり、進路選択の幅が広がります。

  • 早期からのICT教育の導入

    • 生徒全員がiPadを持ち、授業や探究活動で活用しています。ICTスキルを自然に身につけ、主体的な学びを深める環境が整っています。

  • 女子校ならではの、のびのびとした学習環境

    • 生徒が何事にも主体的に取り組む校風が育まれており、リーダーシップや協調性を養いながら、安心して学校生活を送ることができます。

  • 130年以上の歴史と伝統

    • 静岡県初の女子校として長年にわたり地域社会に貢献してきた歴史と、多くの卒業生とのネットワークが、生徒たちの学校生活を支えています。

静岡英和女学院高等学校の口コミ・評判のまとめ

静岡英和女学院高等学校についての在校生や卒業生からの評判をまとめると、以下のような声が多く見られます。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「指定校推薦の枠が多く、進路の選択肢が広い」といった、進路サポートの手厚さに対する評価が高いようです。

    • 「女子だけなので、気兼ねなく学校生活を楽しめる」「行事の際にクラスの団結力が強く、とても盛り上がる」など、女子校ならではの雰囲気の良さを挙げる声も多くあります。

    • 「キリスト教の行事を通して、心が落ち着く時間がある」「制服が可愛くて気に入っている」といった、学校の伝統や文化に対するポジティブな意見も見られます。

  • 気になる点:

    • 「校則が他の高校に比べて少し厳しいと感じることがある」「スマートフォンの使用制限が厳しい」など、校則に関する意見が一部で見られます。

    • 「施設が全体的に少し古い部分がある」といった、校舎の設備に関する声もあります。

    • 「駅から少し歩くので、雨の日は少し大変」という、アクセス面での指摘も聞かれます。

アクセス・通学

静岡英和女学院高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR「静岡駅」北口から徒歩で約22分。

    • 静岡鉄道「新静岡駅」から徒歩で約18分。

    • JR「静岡駅」より、しずてつジャストラインバス(大浜麻機線・県立病院高松線など)に乗車し、「英和女学院前」バス停で下車、徒歩1分。

静岡市葵区や駿河区を中心に、静岡市全域から多くの生徒が通学しています。また、焼津市、藤枝市、島田市といった志太榛原地区や、富士市、富士宮市など県内広域から通う生徒もいるようです。

静岡英和女学院高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

静岡英和女学院高等学校は、落ち着いた環境の中でじっくりと学び、自分の可能性を広げたいと考えている生徒に特におすすめの学校です。キリスト教の教えに基づいた人間教育や、充実したグローバル教育に魅力を感じる人にとっては、非常に有意義な3年間を送ることができるでしょう。また、将来、指定校推薦を利用して大学進学を考えている人にとっても、大きなメリットがある学校です。

受験勉強においては、まず中学校の基礎的な内容をしっかりと固めることが最も重要です。特に英語は、入学後も重視される科目なので、単語や文法を確実に身につけておきましょう。過去問題などを通じて、出題傾向を掴んでおくことも大切です。静岡英和女学院で学びたいという強い気持ちを持って、日々の勉強に励んでください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。