香川県立三本松高等学校は、1900年(明治33年)創立の、120年以上の歴史と伝統を誇る進学校です。東かがわ市に位置し、地域の教育をリードする存在として、これまで多くの優れた人材を社会に送り出してきました。落ち着いた学習環境の中で、生徒一人ひとりが自分の夢や目標に向かって、のびのびと学校生活を送っています。

「友愛・誠実・剛健」という校訓のもと、文武両道を掲げているのが三本松高等学校の大きな特徴です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組む生徒が多く、活気に満ちあふれています。この記事では、そんな三本松高等学校の魅力を、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。

この記事を読めば、偏差値や進学実績といった基本的な情報だけでなく、在校生のリアルな声や学校生活の様子まで、具体的にイメージできるようになるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

三本松高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 香川県立三本松高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒769-2601 香川県東かがわ市三本松1500-1
代表電話番号 0879-25-4147
公式サイト https://www.kagawa-edu.jp/sankoh01/

三本松高等学校の偏差値・難易度・併願校

三本松高等学校の偏差値は、学科によって異なりますが、おおよそ53〜54程度です。これは香川県内の公立高校の中では上位に位置し、しっかりとした学力が求められます。三本松高等学校を目指すには、日々の授業内容を確実に理解し、基礎を固めることが大切です。

合格に必要な内申点の目安は、140点前後と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の点数も重要になります。香川県の公立高校入試では、調査書(内申点)と学力検査の比重が高校によって定められていますので、詳しい情報は香川県教育委員会の発表を確認しましょう。

主な併願校としては、同じ東讃地区の私立高校である英明高等学校(進学コースや総合コース)などが挙げられます。香川県では公立高校同士の併願はできないため、多くの受験生が私立高校を併願先として選択する傾向があります。

三本松高等学校に設置されている学科・コース

三本松高等学校は、入学時には普通科と理数科を一緒に募集する「くくり募集」という珍しい方式を採用しています。これにより、高校入学後に自分の興味や適性を見極めてから、2年生になるときにコースを選択できるのが大きな魅力です。

  • 普通科

    • 選抜コース: 国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。高いレベルの授業が展開され、応用力を養います。

    • 国際コース: 英語教育に重点を置き、国際感覚を身につけることを目標とします。海外語学研修などの機会も用意されています。

    • 文系コース: 国語や英語を中心に学び、文系の大学や専門学校への進学を目指します。3年生では進路に合わせた科目選択が可能です。

    • 理系コース: 数学や理科を中心に学び、理系の大学や専門学校への進学を目指します。

  • 理数科

    • 50年以上の歴史を持つ学科で、科学的な探究活動に力を入れています。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の経験を活かした先進的な理科教育が特徴で、国内外での研修も行われます。

三本松高等学校の特色・校風

三本松高等学校の校風は、「文武両道」と「落ち着いた雰囲気」という言葉で表現できます。120年以上の歴史を持つ伝統校ならではの、穏やかで真面目な生徒が多いようです。

  • 宿題の量: 宿題は、進学校ということもあり、毎日コツコツと取り組む必要がある量が課されることが多いようです。特に選抜クラスや理数科では、予習・復習が欠かせません。

  • 校則: 他の高校と比較して、特に厳しいという声は少なく、緩やかだと感じる生徒が多いようです。ただし、服装指導が定期的に行われたり、頭髪の加工(パーマや染色)は禁止されていたりするなど、高校生としての基本的なルールは守る必要があります。スマートフォンの校内での使用については、ルールを守って使用することが求められます。

  • 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事などでは一丸となって盛り上がる活気もあります。勉強を頑張りたい生徒、部活動に打ち込みたい生徒など、様々なタイプの生徒が互いに尊重し合える環境だと言えるでしょう。

  • アルバイト: アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立を考え、学校に相談することが推奨されています。

  • 制服: 制服は、伝統的なデザインで、男子は黒の詰襟、女子は紺のブレザーです。「地味で華やかさはない」という意見もありますが、清楚で良いという声も聞かれます。

  • 土曜授業: 現在、土曜授業は実施されていないようです。

三本松高等学校の部活動・イベント

部活動

三本松高等学校は部活動が非常に盛んで、文武両道を掲げています。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に加入し、活発に活動しています。

  • 野球部: 甲子園への出場経験があり、県内では強豪校として知られています。専用グラウンドや雨天練習場など、施設も充実しています。

  • 弓道部: 全国大会の常連で、女子は準優勝の実績もあります。弓道場(甲矢館)という専用施設で日々練習に励んでいます。

  • フェンシング部: 全国大会に出場するなど、高いレベルで活動しています。こちらも専用のフェンシング場(騎進館)が完備されています。

  • 科学部: スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の経験を活かし、全国高等学校総合文化祭に出場するなど、研究活動で成果を上げています。

その他にも多くの部活動があり、それぞれの目標に向かって熱心に活動しています。

イベント

三本松高等学校では、生徒が主体となって作り上げる多彩な学校行事が一年を通して行われます。

  • 体育祭(4月): クラス対抗で様々な競技に挑み、大きな盛り上がりを見せます。

  • 文化祭(三高祭)(9月): 各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、ステージパフォーマンスを繰り広げます。地域の方々も訪れる、学校最大のイベントの一つです。

  • 修学旅行(1月): 普通科の2年生が参加します。行き先は年によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会です。

  • 創立記念虎丸登山(4月): 学校の伝統行事で、新入生と上級生が一緒に地元の虎丸山に登ります。

  • 耐寒マラソン(2月): 冬の体力づくりの一環として行われる伝統行事です。

三本松高等学校の進学実績

三本松高等学校は、県内有数の進学校として、高い進学実績を誇ります。毎年、卒業生の多くが国公立大学や難関私立大学へ進学しています。

  • 国公立大学: 岡山大学、香川大学、徳島大学など、地元の大学を中心に、毎年多くの合格者を出しています。旧帝国大学にも合格者を輩出しています。

  • 難関私立大学: 関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学(関関同立)といった関西の難関私立大学にも、毎年コンスタントに合格者を出しています。

  • その他の進路: 大学進学だけでなく、専門学校への進学や就職など、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応しています。

このような高い進学実績を支えているのが、手厚い進路指導体制です。通常の授業に加えて、放課後や夏休みなどの長期休暇中には、進学希望者向けの補習や講習が数多く開かれています。また、進路指導室には豊富な資料が揃っており、いつでも先生に相談できる環境が整っています。

三本松高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、三本松高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • 120年以上の歴史と伝統: 明治時代から続く伝統校であり、多くの卒業生が各界で活躍しています。落ち着いた環境で学習に集中できます。

  • 「くくり募集」による柔軟なコース選択: 高校入学後に自分の適性を見極めてから、普通科か理数科か、さらにその中のコースを選ぶことができます。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の経験を活かした理数教育: 理数科では、大学や研究機関と連携した高度な探究活動や、海外でのフィールド研修など、先進的な学びを体験できます。

  • 特色ある国際コース: 国際コースでは、海外語学研修などを通して、実践的な英語力と国際感覚を養うことができます。

  • 文武両道を支える充実した施設: 野球専用グラウンド、弓道場、フェンシング場など、部活動に打ち込める環境が整っています。

  • 生徒の主体性を育む学校行事: 体育祭や文化祭(三高祭)など、生徒が中心となって企画・運営する行事が多く、自主性や協調性を育む機会が豊富です。

  • 地域に根差した教育活動: 地元の自然や文化に触れる「虎丸登山」のような伝統行事も大切にしています。

三本松高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。学校選びの参考になるよう、良い点と気になる点を公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」という声が多いようです。

    • 「進学実績が良く、国公立大学を目指せる環境が整っている」という点は、多くの生徒や保護者から評価されています。

    • 「落ち着いた雰囲気で、真面目に勉強したい人にはぴったりの学校」という意見が多く見られます。

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら高校生活を楽しめる」という口コミも多数あります。

    • 「伝統行事や学校祭が楽しく、クラスの団結力が強まる」といった声も聞かれます。

  • 気になる点:

    • 「制服が少し地味だと感じる」という意見があります。

    • 「進学校なので、授業の進度が速く、ついていくのが大変な時がある」という声も一部で見られます。

    • 「施設は新しい校舎もありますが、一部古い部分も残っている」という口コミもあります。

    • 「駅から近いが、東かがわ市という立地から、高松市方面から通うには少し時間がかかる」という点も挙げられます。

アクセス・通学

三本松高等学校は、交通の便が良い場所にあります。

  • 最寄り駅:

    • JR高徳線「三本松駅」から徒歩約10分

  • 最寄りバス停:

    • 大川バス「三本松」バス停から徒歩約8分

通学している生徒は、地元である東かがわ市内からが約6割、さぬき市以西からが約4割となっています。通学手段としては、自転車が約半数、JRを利用する生徒が約半数です。

三本松高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、三本松高等学校の魅力が伝わったでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、この高校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。

三本松高等学校は、「落ち着いた環境で、勉強と部活動の両方に本気で打ち込みたい」と考えているあなたに、特におすすめの学校です。歴史と伝統に裏打ちされた質の高い教育と、生徒の自主性を重んじる校風が、あなたの高校生活を充実させてくれるはずです。特に、理数系の探究活動や国際交流に興味がある人にとっては、最高の環境が整っています。

三本松高等学校の入試を突破するためには、中学校3年間の学習内容をまんべんなく、深く理解しておくことが不可欠です。特に英語と数学は、日々の積み重ねが重要になります。苦手な単元を残さず、基礎問題を繰り返し解いて完璧にしましょう。そして、内申点も合否を左右する大切な要素です。定期テスト対策はもちろん、授業態度や提出物など、日頃の学校生活も大切にしてください。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。