高知県にある高知農業高等学校は、130年以上の長い歴史と伝統を誇る、全国でも屈指の農業高校です。「農を学び、農で学ぶ」を教育方針に掲げ、自然豊かな環境の中で、植物の栽培や動物の飼育を通して豊かな心を育む教育を実践しています。農業と聞くと、専門的で少し難しいイメージがあるかもしれませんが、高知農業高等学校では基礎から応用まで、一人ひとりの興味や進路に合わせた学びが可能です。
高知農業高等学校の基本情報 
高知農業高等学校の偏差値・難易度・併願校 
学科・コースごとの偏差値 農業総合科: 39 畜産総合科: 39 生活総合科: 39 食品ビジネス科: 38 森林総合科: データなし 環境土木科: データなし 
難易度のイメージ 
偏差値だけで難易度を判断するのは難しいですが、同じくらいの偏差値の高校としては、伊野商業高等学校(偏差値38)や須崎総合高等学校(偏差値36〜39)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、中学3年間の9教科の成績が5段階評価で平均3程度あると安心できるラインと考えられます。ただし、これはあくまで目安であり、入試本番の点数も重要になります。 主な併願校 
高知農業高等学校を第一志望とする場合、併願校としては私立の明徳義塾高等学校や高知中央高等学校などが考えられます。高知県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできませんので、私立高校を受験することが一般的です。 
高知農業高等学校に設置されている学科・コース 
農業総合科 : 作物の栽培から流通、経営までを総合的に学びます。農業の基礎を幅広く学びたい人や、将来、農業経営者を目指す人におすすめです。畜産総合科 : 家畜の飼育や管理、畜産物の加工・開発について学びます。動物が好きで、畜産業や動物関連の仕事に興味がある人にぴったりです。森林総合科 : 森林の調査や管理、木材の加工など、持続可能な森づくりについて学びます。自然や環境問題に関心があり、林業や環境保全の分野で活躍したい人におすすめです。環境土木科 : 農地の整備に必要な測量や設計、施工技術などを学びます。ものづくりやインフラ整備に興味があり、地域社会に貢献したい人に適しています。食品ビジネス科 : 農産物の加工や分析、新商品の開発や流通について学びます。食べることが好きで、食品開発や品質管理、販売などの仕事に就きたい人におすすめです。生活総合科 : 調理や被服、福祉、保育など、生活に関わる幅広い知識と技術を学びます。人の暮らしを豊かにすることに関心があり、食や福祉、教育の分野に進みたい人にぴったりです。
高知農業高等学校の特色・校風 
校風 : 「自主自立」「文武両道」宿題の量 : 他の普通科高校と比較すると、レポートなどの提出物はありますが、量はそれほど多くないという声が多いようです。ただし、実習や資格取得に向けた勉強で忙しくなることもあります。校則 : 校則は、他の高校と比べてやや厳しい面もあるようですが、特に理不尽なものはないとの意見が見られます。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールがあるようです。服装検査は定期的に行われます。生徒たちの雰囲気 : 専門的な知識を学ぶという共通の目的があるため、生徒同士の仲が良く、協力し合う雰囲気があります。実習などを通じて、クラスの団結力が強まることが多いようです。アルバイト : アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になる場合があります。制服 : 令和5年度から制服が新しくなりました。落ち着いたデザインで、生徒からの評判も良いようです。土曜授業 : 基本的に土曜授業はありません。
高知農業高等学校の部活動・イベント 
部活動 
運動部 :相撲部 : 全国大会の常連校として知られ、数々の優秀な成績を収めています。充実した練習環境で、高いレベルを目指すことができます。アーチェリー部 : 県内でも強豪として知られており、集中力を高めたい生徒に人気です。その他、野球部、サッカー部、バレーボール部、バスケットボール部など、多くの運動部が活発に活動しています。 
文化部 :農業クラブ : 農業に関する研究や発表を行う、農業高校の中心的な部活動です。各種競技会にも積極的に参加し、全国大会で優秀な成績を収める生徒もいます。その他、吹奏楽部、書道部、美術部など、文化的な活動も充実しています。 
イベント 
高農フェスタ(文化祭) : 毎年11月に行われる最大のイベントです。各クラスや部活動が、日頃の学習の成果を発表・販売します。生徒たちが育てた新鮮な野菜や果物、加工品などは毎年大人気で、地域住民も楽しみにしている一大イベントです。体育祭 : クラス対抗で様々な競技に熱中し、学年を超えて盛り上がります。実習で培ったチームワークが発揮される場でもあります。クラスマッチ : 年に数回、球技を中心としたクラスマッチが開催され、クラスの親睦を深めます。修学旅行 : 近年では、北海道や関東方面などへ行き、見聞を広めています。
高知農業高等学校の進学実績 
国公立大学 : 高知大学、高知県立大学、高知工科大学、愛媛大学などへ進学実績があります。私立大学 : 東京農業大学、明治大学、酪農学園大学、松山大学など、全国の様々な私立大学に合格者を出しています。専門学校 : 高知県立農業大学校や高知県立林業大学校へ進学する生徒が非常に多いのが特徴です。その他、調理・製菓、看護、リハビリテーションなどの専門学校へも多数進学しています。就職 : 公務員(林野庁四国森林管理局など)や、JA(農業協同組合)、地元の優良企業など、多様な分野へ就職しています。学校で取得した資格や専門知識が、就職活動で大きな強みとなっています。
高知農業高等学校の特長・アピールポイント 
広大で充実した実習施設 : 水田、果樹園、温室、畜舎、放牧場、125ヘクタールにも及ぶ演習林など、専門的な学習を支えるための施設が非常に充実しています。次世代型農業の学び : GPSやドローン、環境制御技術などを活用した「スマート農業」を学ぶことができます。伝統的な農業だけでなく、最先端の技術に触れることができるのは大きな魅力です。豊富な資格取得のチャンス : 危険物取扱者、フォークリフト運転技能者、小型車両系建設機械運転技能者、日本農業技術検定など、将来に役立つ多くの資格取得を学校がサポートしてくれます。地域との連携 : 地元の農家や企業、大学と連携した授業や実習が豊富に行われています。地域の課題解決に取り組む中で、実践的な力を身につけることができます。「舟入寮」という寄宿舎 : 学校から徒歩3分の場所に、男子68名、女子24名を収容できる寄宿舎があります。遠方からの生徒も安心して学校生活を送ることができます。生徒が主役の「高農フェスタ」 : 生徒たちが育てた農産物や加工品を販売する文化祭は、地域でも評判のイベントです。企画から運営、販売までを生徒自身が行うことで、実践的なビジネス感覚を養います。食と命の大切さを学ぶ教育 : 植物を育て、動物の世話をする日々の実習を通して、机の上の勉強だけでは得られない「命の大切さ」や「食への感謝」を肌で感じることができます。
高知農業高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点 :「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢が明確になった」という声が非常に多いです。 「実習が多く、体を動かすのが好きな人には最高の環境」 「同じ目標を持つ仲間と出会え、充実した3年間を過ごせた」 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれるので安心」 「高農フェスタなどの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」 「たくさんの資格が取れるので、就職に有利だった」 
気になる点 :「普通科目に比べて専門科目の授業が多いので、大学進学を目指す場合は自分でしっかり勉強する必要がある」という意見があります。 「夏場の実習は体力的にきついこともある」 「虫が苦手な人は少し大変かもしれない」 「学科によっては、男子生徒または女子生徒の比率に偏りがある場合がある」 
アクセス・通学 
最寄り駅からのアクセス :JR土讃線・土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線「後免駅」から徒歩約5〜9分 とさでん交通後免線「後免町」電停から徒歩約10分 とさでん交通バス「農業高校通り」バス停から徒歩約1〜4分 
通学エリア :
南国市や高知市はもちろん、香美市、香南市など、県内広域から生徒が通学しています。また、遠方の生徒のために寄宿舎(寮)も完備されています。 
高知農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 

