鳥取県立八頭高等学校は、2026年に創立100周年を迎える歴史と伝統のある学校です。 緑豊かな自然に囲まれた広大なキャンパスには、各種スポーツ専用グラウンドや約4万6千冊の蔵書を誇る図書館など、充実した施設が整っています。 生徒一人ひとりの進路実現と人間的成長を力強くサポートする環境が、八頭高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。

「文武両道」を掲げ、学習活動はもちろんのこと、部活動にも非常に力を入れているのが八頭高等学校の特色です。 ホッケー部や硬式野球部をはじめ、多くの部が全国大会で活躍する輝かしい実績を誇ります。 仲間と切磋琢磨しながら、勉強にも部活動にも全力で打ち込みたいと考えている中学生にとって、最高の3年間が送れる場所です。

この記事では、そんな八頭高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子から進学実績まで、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。皆さんの高校選びの参考になれば幸いです。

八頭高等学校の基本情報

八頭高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 鳥取県立八頭高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒680-0492 鳥取県八頭郡八頭町久能寺725番地
代表電話番号 0858-72-0022
公式サイトURL https://www.torikyo.ed.jp/yazu-h/

八頭高等学校の偏差値・難易度・併願校

八頭高等学校の偏差値は、おおむね50前後とされています。 これは鳥取県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。 八頭高等学校には普通科が設置されており、入学後に生徒の希望や適性に応じて様々な類型に分かれるのが特徴です。

同じくらいの偏差値の高校としては、鳥取商業高等学校や倉吉西高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で3〜4を中心に、バランス良く得点できていることが望ましいでしょう。

鳥取県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、八頭高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として選択します。主な併願校としては、鳥取敬愛高等学校、鳥取城北高等学校などが考えられます。

八頭高等学校に設置されている学科・コース

八頭高等学校は普通科のみの設置ですが、2年生から生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じて、以下の6つの類型に分かれて専門性を深めていきます。

  • 探究文科・探究理科類型:国公立大学進学を目標に、深い学力と課題解決能力を身につけます。研究活動「探究ゼミ」が特徴です。

  • 総合文科・総合理科類型:大学進学から専門学校、就職まで、幅広い進路に対応できるバランスの取れたカリキュラムで学びます。

  • 体育類型:スポーツに関する専門的な知識や技術を学び、トップアスリートや指導者を目指します。臨海実習などの特色ある行事もあります。

  • 看護医療類型:看護医療系の大学や専門学校への進学を目指します。専門家による授業など、実践的な学びの機会が豊富です。

八頭高等学校の特色・校風

八頭高等学校は、「文武両道」を校風のキーワードとして掲げ、勉強と部活動の両立を奨励しています。 生徒たちは、真面目で落ち着いた雰囲気の中にも、活気と思いやりの心を持った生徒が多いという評判です。

  • 宿題の量:宿題の量は標準的か、やや多めと感じる生徒もいるようです。特に探究類型では、日々の予習復習が重要になります。

  • 校則:以前は厳しいという声もありましたが、近年、生徒主体の見直しが行われ、ジェンダーフリーの新制服導入に合わせて「身だしなみ基準」が策定されるなど、時代に合わせた柔軟な対応が見られます。 基本的には、頭髪の染色やパーマは禁止されていますが、高校生らしい清潔感のある身だしなみが求められています。

  • 生徒たちの雰囲気:「ゆるふわ進学校」と表現する口コミもあり、良い意味で伸び伸びとした雰囲気があるようです。 真面目な生徒が多く、いじめは少ないという声が多数聞かれます。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

  • 制服:男子は伝統的な黒の学生服、女子は紺のブレザーです。 2025年度入学生からは、ジェンダーフリーの新制服が導入されます。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

八頭高等学校の部活動・イベント

部活動

八頭高等学校は、県内でも屈指の部活動が盛んな学校として知られています。 特に、全国レベルで活躍する部が多く、生徒の多くが部活動に加入し、活気にあふれています。

  • ホッケー部:男女ともに全国大会の常連で、輝かしい実績を誇ります。男子は国民スポーツ大会と全国選抜大会で優勝し2冠を達成したこともあります。

  • 硬式野球部:春夏合わせて9回の甲園出場経験を持つ伝統ある強豪校です。

  • その他の部活動:陸上部、柔道部、剣道部なども強豪として知られています。 文化部では、書道部が書道パフォーマンス甲子園に出場するなど、活発に活動しています。 運動部、文化部ともに多くの選択肢があり、自分の興味に合わせて活動できます。

イベント

八頭高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

  • 翠陵祭(すいりょうさい):文化祭と体育祭を合わせた学校祭で、毎年大いに盛り上がります。 文化祭では各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、体育祭では学年対抗で熱い戦いが繰り広げられます。

  • スキー実習:1年次の冬に、全員参加でスキー実習が行われます。

  • 修学旅行:例年、沖縄などへ行っているようです。

八頭高等学校の進学実績

八頭高等学校は、多様な進路希望に対応できるカリキュラムを強みとし、国公立大学から私立大学、専門学校、就職まで幅広い実績を誇っています。

  • 国公立大学:鳥取大学、島根大学、公立鳥取環境大学などを中心に、毎年多くの合格者を出しています。 過去には京都大学への合格者も輩出しています。

  • 難関私立大学:関西学院大学、近畿大学、龍谷大学、京都産業大学といった「関関同立」や「産近甲龍」レベルの大学にも合格実績があります。

  • その他:看護医療系の大学や専門学校への進学者が多いのも特徴です。地元の企業への就職実績もあります。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の補習、個別の進路相談など、先生方の手厚いサポート体制が整っているという声が多く聞かれます。

八頭高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、八頭高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 創立100周年を迎える歴史と伝統:長い歴史の中で築き上げられた地域社会からの信頼と、豊富な卒業生ネットワークが強みです。

  • 県内随一の広さを誇る充実した施設:甲子園球場2.6個分もの広大な敷地に、ホッケー専用グラウンドや図書館など、学習と部活動に集中できる最高の環境が整っています。

  • 全国レベルで活躍する文武両道の実践:ホッケー部や野球部をはじめ、多くの部活動が全国で活躍しており、高いレベルで勉強と部活動を両立させたい生徒に最適です。

  • 多様な進路に対応する6つの類型制:2年生から興味や目標に合わせて専門的な学びを深められるため、進路実現に向けたきめ細やかな指導が可能です。

  • 学校のすぐそばにある「八頭高校前駅」:若桜鉄道の駅が敷地のすぐ隣にあり、鉄道を利用する生徒にとって非常に便利な通学環境です。

八頭高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる声をまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、進路相談にも親身になってくれる」という声が非常に多いようです。

    • 「施設が充実していて、特に部活動に打ち込むには最高の環境」と、設備の良さを評価する意見が目立ちます。

    • 「真面目で優しい生徒が多く、いじめもほとんどなく安心して学校生活が送れる」という声があります。

    • 「翠陵祭(学校祭)などの行事が楽しく、クラスの団結が深まる」と、学校行事に対する満足度も高いようです。

  • 気になる点:

    • 「市内中心部から少し離れているため、通学に時間がかかる」という意見があります。

    • 「進学に特化しているというよりは、様々な進路に対応しているため、学力上位層には少し物足りないかもしれない」という声も一部で見られます。

    • 「制服のデザインが伝統的で、もう少し自由度が欲しい」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

八頭高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 若桜鉄道「八頭高校前」駅下車、徒歩1分

  • JR因美線「郡家」駅下車、徒歩15分

  • 日本交通バス(若桜線)「八頭町本庁舎前」下車、徒歩10分

鳥取市内や八頭町内、智頭町、若桜町など、JR因美線や若桜鉄道沿線の広いエリアから多くの生徒が通学しています。

八頭高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

自然に囲まれた素晴らしい環境と、歴史に裏付けられた確かな教育体制が八頭高等学校の魅力です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組み、充実した高校生活を送りたいと願う君に、八頭高等学校は心からおすすめできる学校です。特に、全国レベルの部活動で自分を試したい、あるいは看護師や医療従事者になるという夢を持っているなら、目標達成のための最適な環境がここにはあります。

受験勉強においては、まずは中学校3年間の基礎を固めることが最も重要です。苦手科目をなくし、どの教科もバランス良く得点できる力を養いましょう。そして、八頭高等学校で「何を学びたいのか」「どんな3年間にしたいのか」を具体的にイメージしてみてください。その熱意が、きっと合格への大きな力になるはずです。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。