鹿児島工業高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る県立の工業高校です。「鹿工(ろっこう)」の愛称で親しまれ、これまでに2万人以上の卒業生を社会に送り出してきました。ものづくりのプロフェッショナルを目指す生徒たちが集い、活気にあふれた学校生活を送っています。
鹿児島工業高等学校の基本情報
鹿児島工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
工業Ⅰ類・工業Ⅱ類:54
鹿児島工業高等学校に設置されている学科・コース
工業Ⅰ類 電子機械系 : 機械と電子、情報の技術を融合した「メカトロニクス」を学びます。ロボットや自動化技術に興味がある人におすすめです。電気技術系 : 私たちの生活に欠かせない電気エネルギーについて学びます。発電から送電、電気工事まで、電気のプロを目指す人におすすめです。情報技術系 : コンピュータの仕組みやプログラミング、ネットワーク技術などを幅広く学びます。ITエンジニアを目指したい人におすすめです。工業化学系 : 化学の知識を活かして、新しい素材の開発や環境問題の解決などを学びます。化学実験や研究に興味がある人におすすめです。
工業Ⅱ類 建築系 : 家やビルなどの建物を安全で快適に設計・建築するための知識と技術を学びます。将来、建築士や施工管理技士になりたい人におすすめです。建設技術系 : 道路や橋、ダムなど、社会基盤を支える土木技術について学びます。人々の暮らしを支える大きな仕事がしたい人におすすめです。インテリア系 : 家具のデザインや製作、快適な住空間のコーディネートなどを学びます。ものづくりやデザインを通して、人の暮らしを豊かにしたい人におすすめです。
鹿児島工業高等学校の特色・校風
宿題の量 : 専門教科に関するレポートや課題が出されることがありますが、毎日大量の宿題に追われるというよりは、予習・復習をきちんと行う習慣が求められるようです。校則 : 他の高校と比較して、校則は厳しいという声が多く聞かれます。特に頭髪指導は厳格で、月に一度の検査があり、基準も細かいようです。スマートフォンの校内での使用は、基本的には制限されていることが多いようです。生徒たちの雰囲気 : 生徒の多くは男子生徒ですが、女子生徒も年々増えています。ものづくりが好きな生徒が集まっているため、実習などでは互いに協力し合う真面目で活発な雰囲気があります。一方で、男子生徒が多いためか、上下関係が厳しいと感じる場面もあるようです。アルバイト : アルバイトは原則として禁止されているようです。学業や部活動に専念することが推奨されています。制服の評判 : 伝統的な黒の詰襟学生服(男子)とブレザー(女子)で、特に可もなく不可もなくといった評判が多いようです。土曜授業 : 基本的に土曜授業はありません。
鹿児島工業高等学校の部活動・イベント
部活動
ラグビー部 : 「花園」こと全国高等学校ラグビーフットボール大会の常連校として全国的に有名です。県内では圧倒的な強さを誇ります。弓道部 : 全国大会で準優勝するなど、輝かしい実績を持っています。伝統ある弓道部の存在は学校の誇りの一つです。陸上競技部 : 駅伝は全国高校駅伝(都大路)に出場する強豪です。メカトロ部(ロボット研究部) : ものづくりコンテストやロボット競技大会などで、全国の常連として活躍しています。工業高校ならではの専門知識を活かした活動が魅力です。建築部 : こちらもものづくりコンテストなどで高い評価を受けており、専門性を追求できる部活動です。
イベント
工業展(文化祭) : 毎年秋に開催される最大のイベントです。各系(学科)が日頃の学習成果を発表・展示するもので、生徒が製作したロボットの操縦体験やミニチュア建築モデルの展示、化学実験ショーなど、工業高校ならではのユニークな催しが満載です。一般公開もされ、地域の人々も楽しみにしている一大イベントとなっています。体育祭 : 全校生徒が団結し、クラスや学科対抗で競い合います。特に応援団の演舞や、各科の特色を活かした競技は大きな見どころです。修学旅行 : 近年では、関東や関西方面を訪れることが多いようです。仲間との絆を深める貴重な機会となっています。
鹿児島工業高等学校の進学実績
就職 : 卒業生の多くが、県内はもちろん全国の大手企業や優良企業に就職しています。学校には多くの企業から求人が寄せられ、生徒一人ひとりに対する就職サポートも手厚いことで定評があります。国公立大学 : 鹿児島大学、九州工業大学、鹿屋体育大学などへ進学する生徒がいます。指定校推薦やAO入試などを活用して進学するケースが多いようです。私立大学 : 福岡工業大学、第一工科大学、九州産業大学など、工業系の大学への進学者が多い傾向にあります。専門学校 : より専門的な技術を身につけるため、各種専門学校へ進学する生徒も少なくありません。
鹿児島工業高等学校の特長・アピールポイント
100年以上の歴史と伝統 : 明治41年の創立以来、多くの優秀な技術者を育成してきた実績と、卒業生の強いネットワークが強みです。高い就職率と手厚いサポート : 地元企業からの信頼が厚く、毎年多くの求人が寄せられます。就職を希望する生徒にとっては非常に有利な環境です。「類-系」システムによる柔軟な学科選択 : 1年間、工業の基礎を学んだ上で自分の適性を見極め、2年生から専門分野を選択できるため、ミスマッチが少ないのが特長です。全国レベルの部活動 : ラグビー部、弓道部、陸上部などを筆頭に、全国で活躍する部活動が多く、高いレベルで文武両道を目指せます。充実した実習設備と資格取得支援 : 各学科に専門的な実習設備が整っており、実践的な技術を身につけることができます。また、在学中に多くの国家資格や検定に挑戦できるサポート体制も万全です。地域に開かれた「工業展」 : 生徒が主体となって日頃の学びの成果を発表する工業展は、学校の活気と技術力の高さを地域にアピールする大きな機会となっています。登録有形文化財の「大煙突」 : 1920年に建てられたレンガ造りの大煙突は学校のシンボルであり、国の登録有形文化財にも指定されています。
鹿児島工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「就職に圧倒的に強い。先生方のサポートが手厚く、大手企業への就職も夢ではない」という声が多数あります。 「専門的な資格をたくさん取れるので、将来の武器になる」 「部活動がとても盛んで、全国を目指せる環境がある。本気で打ち込みたい人には最高の学校」 「工業展などの行事がとても楽しく、クラスや学科の団結力が強まる」 「同じ目標を持つ仲間が多いので、刺激し合いながら成長できる」
気になる点 「校則、特に頭髪検査が厳しい」という意見は多く見られます。 「施設や校舎が全体的に古いと感じる部分がある」 「男子生徒がほとんどなので、女子は少し馴染みにくいかもしれない」という声も聞かれます。 「伝統を重んじるあまり、少し考え方が古いと感じる先生もいる」 「専門高校なので、途中で進路を変えたいと思ったときの選択肢が限られてしまう」
アクセス・通学
バスでのアクセス :「工業高校前」バス停下車、徒歩約2〜3分 「護国神社前」バス停下車、徒歩約4〜5分
電車でのアクセス :JR「鹿児島中央駅」からはバスで約15分程度です。 市電「加治屋町」電停からは徒歩で約34分かかります。
鹿児島工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス