熊本県立鹿本農業高等学校は、1914年(大正3年)に創立された歴史と伝統のある専門高校です。110年以上の長きにわたり、地域の農業や産業を支える多くの人材を育成してきました。「勤労・愛育・創造」という校訓のもと、生命を育む農業教育を通して、豊かな人間性と実践的な専門知識・技術を身につけることができます。
熊本県立鹿本農業高等学校の基本情報
熊本県立鹿本農業高等学校の偏差値・難易度・併願校
食品科学科:37 生活デザイン科:37 園芸技術科:-
熊本県立鹿本農業高等学校に設置されている学科・コース
園芸技術科 どんなことを学ぶ?:野菜、果樹、草花の栽培技術や、ロボット技術などを活用した新しい農業(スマート農業)について学びます。2年生からは、より専門的な知識を深めるために「農産コース」と「フラワーコース」に分かれます。 どんな生徒におすすめ?:植物を育てることが好きな人、最先端の農業技術に興味がある人、将来、農業経営者や地域のリーダーとして活躍したい人におすすめです。
食品科学科 どんなことを学ぶ?:パンやジャム、ハムなどの食品製造に関する知識と技術を学びます。地元の特産物を使った商品開発にも挑戦します。2年生からは「加工コース」と「製菓・製パンコース」に分かれ、専門性を高めます。 どんな生徒におすすめ?:食べることが好きな人、お菓子作りや料理に興味がある人、食品開発や品質管理の仕事に就きたい人におすすめです。
生活デザイン科 どんなことを学ぶ?:衣食住に関する知識や技術、地域の資源を活用した商品開発やイベント企画などを学びます。2年生からは「生活創造コース」と「地域創造コース」に分かれ、暮らしや地域を豊かにするための力を育みます。 どんな生徒におすすめ?:ファッションやインテリア、デザインに興味がある人、地域の活性化に貢献したい人、生活に関わる幅広い分野で活躍したい人におすすめです。
熊本県立鹿本農業高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 キーワード:「実践重視」「地域貢献」「アットホーム」 生徒たちは、広大な農場での実習や実験などを通して、のびのびと学習に取り組んでいます。専門的な知識を学ぶ意欲の高い生徒が多いようです。
宿題・学習 専門教科では、レポートや実習記録などの提出物が多い傾向があります。普通教科と合わせて、計画的に学習を進める習慣が大切になります。
校則 口コミによると、校則はやや厳しいと感じる生徒もいるようです。特に、服装や頭髪に関する指導は、定期的に行われることが多いようです。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールが定められているようです。授業中の使用は禁止されています。
生徒の雰囲気 農業という共通の興味を持つ生徒が集まっているため、お互いに協力し合い、和気あいあいとした雰囲気があるようです。実習など、共同で作業する機会も多く、自然とコミュニケーション能力が身につきます。
アルバイト アルバイトは、長期休業中などに許可制で行うことができるようです。学業との両立が条件となります。
制服 制服は男女ともにブレザータイプです。デザインについては、生徒によって様々な意見があるようです。
土曜授業 土曜授業は基本的にありませんが、学校行事や部活動の大会などが行われることがあります。
熊本県立鹿本農業高等学校の部活動・イベント
部活動
農業クラブ(学校農業クラブ) 農業高校の生徒全員が加入する組織で、部活動とは少し異なりますが、中心的な活動の一つです。日頃の学習成果を発表する全国大会(農業クラブ全国大会)への出場を目指し、プロジェクト発表や意見発表、農業鑑定競技など様々な活動に取り組んでいます。
郷土芸能伝承部 地元山鹿の伝統芸能である「山鹿灯籠踊り」の継承活動を行っている珍しい部活動です。地域のイベントやお祭りで踊りを披露する機会も多く、地域文化の担い手として活躍しています。全国高等学校総合文化祭にも出場経験のある、実力のある部です。
その他の部活動 運動部には、陸上競技部、バスケットボール部、ソフトテニス部、卓球部などがあります。 文化部には、茶道部、調理部、食品加工部、フラワーデザイン部、イラスト部など、専門学科の学びに繋がる部活動も多くあります。
イベント
農高祭(文化祭) 毎年11月に行われる最大のイベントです。生徒たちが実習で生産した野菜や果物、パンやジャムなどの加工品を販売する「農産物販売会」は、毎年多くの地域住民で賑わいます。各クラスや文化部による展示やステージ発表もあり、学校全体が活気に包まれます。
体育祭 学科対抗で行われるのが大きな特徴です。各学科のプライドをかけた熱い戦いが繰り広げられ、クラスや学科の団結力が一層深まります。
修学旅行 例年、スキー研修などが行われているようです。普段の学校生活では体験できない活動を通して、友人との絆を深める貴重な機会となっています。
農業鑑定競技会 日頃の学習で得た専門知識を競う、農業クラブ活動の一環です。校内大会で選ばれた生徒は、県大会、全国大会へと進みます。
熊本県立鹿本農業高等学校の進学実績
国公立大学 名桜大学などへの合格実績があります。
私立大学 南九州大学や尚絅大学など、農業や栄養学系の学部への進学者が多い傾向があります。
短期大学・専門学校 熊本県立農業大学校への進学者が多いのが特徴です。その他、調理・製菓系の専門学校や看護学校など、各学科の専門性を活かした進路選択が見られます。
就職 県内の農業法人や食品製造会社、建設業、サービス業など、幅広い業種への就職実績があります。山崎製パン、フランソア、リョーユーパンといった大手食品メーカーへの就職者もいます。公務員(自衛官など)として活躍する卒業生もいます。
熊本県立鹿本農業高等学校の特長・アピールポイント
広大な農場と充実した実習施設
野菜や果樹、草花を育てる温室やハウス、食品加工を行うための本格的な設備が整っており、実践的なスキルを身につけることができます。 最先端技術を学ぶ「スマート農業」
ドローンやセンサーなどのICT技術を活用した新しい農業を学ぶことができます。未来の農業を担うための先進的な知識と技術に触れることができます。 地域と連携した商品開発・イベント企画
地元の特産物を使った新商品の開発や、地域のイベントへの参加などを通して、社会とつながりながら学ぶ機会が豊富にあります。 豊富な資格取得のチャンス
日本農業技術検定や食品衛生責任者、危険物取扱者、フォークリフト運転技能講習など、将来に役立つ多くの専門的な資格取得を学校がサポートしてくれます。 「農高祭」での大規模な農産物販売会
生徒が愛情を込めて育てた農産物や手作りの加工品を、地域の方々に直接販売する経験は、大きな達成感と学びにつながります。 伝統を受け継ぐ「郷土芸能伝承部」
全国的にも有名な「山鹿灯籠踊り」を部活動として本格的に学べるのは、この地域ならではの貴重な経験です。 創立110年以上の歴史と伝統
長年にわたり地域社会に貢献してきた歴史があり、多くの卒業生が様々な分野で活躍しています。
熊本県立鹿本農業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢に直結する学びができる」という声が多く聞かれます。実習が多く、体験的に学べる点を魅力に感じている生徒が多いようです。 「先生方が親身になって指導してくれる」「資格取得のサポートが手厚い」といった、学習環境への満足度も高いようです。 「農高祭などの行事がとても楽しい」「クラスや学科の団結力が強い」など、学校生活の充実感を挙げる声もあります。 「動物や植物と触れ合うことで、命の大切さを学べる」という、農業高校ならではの貴重な経験に価値を感じている意見も見られます。
気になる点 「校則が少し厳しいと感じる」という意見があります。特に服装や頭髪に関する指導について、厳しいと感じる生徒がいるようです。 「いじめがある」という口コミも一部で見られます。どの学校でも起こりうることですが、学校生活を送る上で気になる点として挙げられています。 「専門的な学習が中心なので、普通教科の学習に物足りなさを感じる場合があるかもしれない」という声もあります。大学進学を考えている場合は、個人の努力も重要になるようです。 交通の便に関して、「バスの本数が少ない」など、アクセス面での不便さを指摘する声もあります。
アクセス・通学
バスでのアクセス 産交バス「鹿本農高前」バス停下車、徒歩約5分 産交バス「鹿本農高裏」バス停下車、徒歩約1分
熊本県立鹿本農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

