栃木県立大田原高等学校は、1902年(明治35年)創立の歴史と伝統を誇る男子校です。県北地域を代表する進学校として知られ、多くの生徒が国公立大学や難関私立大学への進学を果たしています。通称「大高(だいこう)」として親しまれ、地域社会に貢献する多くの優れた人材を輩出してきました。
大田原高等学校の基本情報
大田原高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科:61
大田原高等学校に設置されている学科・コース
普通科 ほとんどの生徒が大学進学を目指す学科です。2年生から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に合わせた専門的な学習を深めていきます。国公立大学や難関私立大学への進学に対応できる、質の高い授業が展開されています。
大田原高等学校の特色・校風
校風を一言で表すと 「質素堅実」「文武両道」
宿題の量 宿題はあまり多くないものの、予習・復習を前提とした授業が多いため、自主的な学習習慣が求められるという声が多いようです。授業の進度は速いと感じる生徒もいます。
校則 校則は、他の高校と比較して標準的か、やや緩やかという意見が見られます。 スマホ: 朝のSHR前(8時35分まで)と放課後は使用可能です。授業中の使用はもちろん禁止です。服装: 指定の学生服があります。夏場には「スーパークールビズ」期間が設けられ、ワイシャツの代わりに無地のTシャツで過ごせるなど、ユニークな取り組みもあります。
生徒たちの雰囲気 男子校ならではの、気さくで活気のある雰囲気です。生徒同士の仲が良く、行事や部活動では強い団結力を見せます。真面目に学習に取り組む生徒が多いですが、ユーモアのある生徒も多く、メリハリのある学校生活を送っているようです。
アルバイト 原則として禁止されています。
制服の評判 伝統的な黒の詰襟学生服です。特に可もなく不可もなく、といった評判が多いようです。
土曜授業 土曜授業は基本的にありませんが、模試や補習などが行われることがあります。
大田原高等学校の部活動・イベント
部活動
特に有名な部活動 山岳部・相撲部: 全国高校総体(インターハイ)の常連として知られています。弓道部・ライフル射撃部: 高いレベルで安定した成績を収めています。囲碁将棋部: 全国大会で活躍する強豪です。スポーツチャンバラ部: 全国でも珍しい部活で、テレビで取り上げられたこともあります。
イベント
85km強歩 学校の三大行事の一つで、一昼夜かけて85kmの道のりを歩き通す伝統行事です。体力的な厳しさはもちろん、精神的な強さも求められます。仲間と励まし合いながらゴールを目指す経験は、一生の思い出になると多くの卒業生が語っています。
寒稽古 毎年1月、最も寒い時期に1週間にわたって行われます。早朝6時半から、柔道、剣道、弓道、耐寒マラソン(7km)の4種目に分かれて心身を鍛錬します。 任意参加ですが、例年9割近い生徒が参加する一大イベントです。
紫薫祭(文化祭) 毎年9月に行われる文化祭で、クラスや文化部による展示、発表、模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。男子校ならではの熱気とユーモアあふれる企画が魅力です。
大田原高等学校の進学実績
2024年度の主な大学合格実績 国公立大学: 東京大学 1名、京都大学 1名、東北大学 5名、宇都宮大学 21名など、合計100名以上が合格しています。難関私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学に合計13名、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)に合計37名が合格しています。
進学サポート 平日の放課後や夏休みなどの長期休業中には、進学補習や講習が数多く開かれています。また、自習室も設置されており、生徒が集中して学習に取り組める環境が整っています。 教員によるきめ細やかな進路指導も、高い進学実績につながっています。
大田原高等学校の特長・アピールポイント
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校 文部科学省からSSHの指定を受けており、理数系教育に力を入れています。 地域の大学や研究機関と連携した高度な探究活動や、インドネシアでの海外研修など、科学的思考力や国際性を養うための先進的なプログラムが充実しています。
120年以上の歴史と伝統 1902年の創立以来、地域社会を支える多くの人材を輩出してきました。卒業生のネットワークは強固で、社会の様々な分野で活躍する先輩たちが後輩を支えています。
心身を鍛える伝統行事 「85km強歩」や「寒稽古」といった名物行事を通じて、学力だけではない、人間的な逞しさを育むことができます。
高いレベルでの文武両道 高い進学実績を維持しながら、部活動でも全国レベルの成果を上げています。勉強にも部活にも本気で打ち込める環境が整っています。
男子校ならではの強い絆 3年間を男子だけの環境で過ごすことで、一生涯続く固い友情を育むことができます。気兼ねなく何でも話せる仲間との出会いは、大きな財産となるでしょう。
地域に根差した探究活動 SSHの活動の一環として、地域の課題解決に取り組む探究活動も行われています。 例えば、「若者の投票率向上」をテーマにした研究チームが、調査結果を基に大田原市長へ政策提言を行った実績もあります。
大田原高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「進学実績が良く、先生方のサポートも手厚い」 「男子校なので気楽で、クラスの団結力が強い」 「部活動が盛んで、高い目標を持って取り組める」 「強歩や寒稽古などの行事は大変だが、やり遂げた時の達成感は大きい」 「SSHの活動が充実していて、貴重な経験ができる」
気になる点 「校舎や施設が少し古いという意見があります」 「課題の量が多く、予習・復習が大変だと感じることもある」 「国公立大学への進学を強く勧める傾向がある」 「最寄り駅から少し距離があるため、バスの利用が必須」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス JR宇都宮線「西那須野駅」東口から関東自動車バス(那須赤十字病院線)で「大田原高校前」下車 JR東北新幹線・宇都宮線「那須塩原駅」東口から大田原市営バスで「大高入口」下車
通学エリア 所在地である大田原市のほか、那須塩原市、矢板市、那須町など、県北の広範囲から生徒が通学しています。
大田原高等学校受験生へのワンポイントアドバイス