新島学園高等学校は、群馬県安中市に根ざす、キリスト教の精神を大切にした私立の中高一貫校です。同志社大学の創立者である新島襄の「良心教育」を礎とし、一人ひとりの個性を尊重しながら、知性と感性を育む教育を実践しています。緑豊かな落ち着いた環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

この学び舎の魅力は、なんといってもそのアットホームな校風と、生徒の自主性を重んじる教育方針にあります。中高一貫校ではありますが、高校からの入学者も毎年迎え入れており、新しい仲間と共に刺激し合いながら成長できる環境が整っています。この記事では、そんな新島学園高等学校の具体的な魅力や特色を、さまざまな角度から詳しくご紹介していきます。

これから高校選びを始める中学1・2年生の皆さん、そして本格的に志望校を絞り込んでいる中学3年生とその保護者の皆様にとって、この情報が新島学園という選択肢を深く知るための一助となれば幸いです。

新島学園高等学校の基本情報

以下に新島学園高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 新島学園中学校・高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒379-0116 群馬県安中市安中3702
代表電話番号 027-381-0240
公式サイト https://niijima-gakuen.jp/

新島学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

新島学園高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は気になるところでしょう。

最新の偏差値は「53」程度とされています。これは群馬県内の私立高校の中では中堅上位に位置づけられます。同じくらいの偏差値の高校としては、公立では高崎東高校や館林高校、市立前橋高校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、学校の成績でもある程度高いレベルが求められると考えられます。ただし、入試は学力試験だけでなく面接なども含めて総合的に判断されるようです。

主な併願校としては、男子では東京農業大学第二高等学校や高崎高等学校、女子では高崎商科大学附属高等学校や富岡高等学校などが挙げられています。新島学園高等学校は、公立高校との併願も可能なため、多くの受験生がチャレンジしています。

新島学園高等学校に設置されている学科・コース

新島学園高等学校には、普通科が設置されています。中高一貫教育を基本としていますが、高校からの入学者も受け入れています。

  • 普通科: 2年次からは文系と理系に分かれ、それぞれの希望進路に合わせたカリキュラムで学習を進めます。英語と数学では習熟度別の授業が展開されており、一人ひとりの理解度に合わせたきめ細やかな指導が特徴です。将来の目標に向けて、自分のペースで着実に学力を伸ばしたい生徒におすすめです。

新島学園高等学校の特色・校風

新島学園高等学校の校風は、「自由」「落ち着いた雰囲気」「キリスト教精神」といったキーワードで表現できます。創立者・新島襄の精神を受け継ぎ、生徒一人ひとりの人格を尊重し、自主性を育むことを大切にしています。

生徒たちの口コミを見ると、学校生活の様々な側面が見えてきます。

  • 宿題の量:他の進学校と比較すると、そこまで多くはないという声がある一方で、計画的に進めないと大変になるという意見も見られます。

  • 校則:全体的には自由な校風ですが、スマホの使用は原則禁止、化粧も禁止など、守るべきルールはしっかりと定められているようです。服装については、制服の着こなしに関して指導が入ることもあるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いという評判です。いじめなどは少ないという声が多く、安心して学校生活を送れる環境のようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合には学校長の許可を得て可能になることがあるようです。

  • 制服の評判:制服は、機能性にも優れた個性的なデザインで、生徒からは比較的好評なようです。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

新島学園高等学校の部活動・イベント

部活動

新島学園高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、文武両道を実践しています。運動部、文化部ともに充実しており、全国レベルで活躍する部も少なくありません。

  • 運動部: 特に男子ソフトボール部は全国高校総体で優勝経験のある強豪として知られています。また、陸上競技部や男子バスケットボール部、サッカー部なども県大会で常に上位の成績を収めています。

  • 文化部: 文化部では、関東大会出場の実績がある演劇部をはじめ、聖歌隊、放送部、管楽アンサンブル部など、キリスト教学校ならではの特色ある部活動も盛んです。

イベント

新島学園の1年間は、キリスト教に関連する行事をはじめ、多彩なイベントで彩られています。

  • 学園祭: 隔年で開催される学園祭は、生徒たちが主体となって企画・運営し、大変な盛り上がりを見せるようです。

  • 球技大会・校内マラソン大会: クラス対抗で熱戦が繰り広げられ、生徒たちの団結力が高まるイベントです。

  • 修学旅行: 高校1年生の3月には修学旅行が実施されます。

  • 海外研修: 希望者対象ですが、アメリカ、カナダ、オーストラリアへの短期留学プログラムがあり、国際感覚を養う貴重な機会となっています。

新島学園高等学校の進学実績

新島学園高等学校は、県内でも有数の進学実績を誇ります。特に、同志社大学との強いつながりを活かした指定校推薦枠が充実しているのが大きな特長です。

最新の主な大学進学実績は以下の通りです。(人数は判明分)

  • 国公立大学: 筑波大学、信州大学、群馬大学、高崎経済大学、前橋工科大学、群馬県立女子大学などへ合格者を出しています。

  • 難関私立大学:

    • 早慶上理ICU: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学などに合格しています。

    • GMARCH: 学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学など、多数の合格実績があります。

    • 関関同立: 特に関西の名門である同志社大学へは、全国でも最多クラスの指定校推薦枠(37名)を持ち、多くの生徒が進学しています。その他、立命館大学などにも合格者を出しています。

  • その他: 系列校である新島学園短期大学への進学の道もあります。

これらの進学実績を支えるため、新島学園では全学年で「スタディサプリ」を導入し、生徒の自主的な学習をサポートしています。また、習熟度別授業や進路に応じた補習なども充実しており、生徒一人ひとりの目標達成を手厚く支援しています。

新島学園高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、新島学園高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 同志社大学への豊富な指定校推薦枠: 創立者・新島襄の縁で、同志社大学へ全国最多クラスの37名もの指定校推薦枠を持っています。これは大きな魅力と言えるでしょう。

  • キリスト教精神に基づく人間教育: 週に1度の礼拝や聖書の授業などを通じて、感謝の心や他者を思いやる心を育む、情操教育を大切にしています。

  • 充実したグローバル教育: アメリカやカナダ、オーストラリアへの短期留学プログラムや、外国人教師による授業などを通して、国際的な視野を広げる機会が豊富に用意されています。

  • 緑豊かで落ち着いた学習環境: 広大な敷地には、歴史を感じさせる校舎のほか、充実した運動施設や宗教施設があり、落ち着いた環境で学ぶことができます。

  • 習熟度別授業による、きめ細やかな学習指導: 英語と数学では、生徒一人ひとりの理解度に応じた習熟度別授業を実施しており、着実に学力を伸ばすことができます。

  • 生徒の自主性を育む校風: 「自治自立」の精神を重んじ、生徒会活動や学校行事などを通じて、生徒が主体的に行動する力を養います。

  • 多彩な部活動: 全国レベルで活躍する運動部から、キリスト教学校ならではの文化部まで、30を超える部活動があり、生徒たちは勉強と両立しながらいきいきと活動しています。

新島学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

新島学園高等学校に通う生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「指定校推薦が充実しているので、真面目に頑張れば希望の大学に進学しやすい」といった、進路サポートの手厚さを評価する声が多いようです。

    • 「いじめが少なく、みんな仲が良い」「穏やかな生徒が多く、落ち着いて学校生活を送れる」など、良好な人間関係や校風を挙げる声も目立ちます。

    • 「留学制度が充実している」「キリスト教の教えに触れることで、人として成長できた」など、独自の教育プログラムに魅力を感じている生徒も多いようです。

  • 気になる点:

    • 「校則が思ったより厳しい」「スマホが使えないのは不便」といった、校則に関する意見が見られます。

    • 「駅から少し歩くのが大変」「坂道が多い」など、アクセス面での不便さを指摘する声もあります。

    • 「施設が少し古い部分がある」といった意見も見られました。

アクセス・通学

新島学園高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅: JR信越本線「安中駅」から徒歩約15〜18分です。

  • バス: 最寄りのバス停「新島学園前」からは徒歩約2分です。

  • スクールバス: 小諸・軽井沢方面や、下仁田・富岡方面などから学園直通の専用通学バスも運行されており、遠方から通う生徒も多くいます。

通学エリアは、安中市内はもちろん、高崎市、前橋市、富岡市などの西毛地域や、長野県方面など多岐にわたります。

新島学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

新島学園高等学校を目指す受験生の皆さんへ。この学校は、ただ学力を高めるだけでなく、キリスト教精神に基づいた人間教育を通じて、心豊かに成長したいと願う人に特におすすめです。落ち着いた環境でじっくりと勉強に打ち込みたい人、そして充実した指定校推薦枠を活用して有名私立大学への進学を目指したい人にとって、新島学園は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

受験勉強においては、基礎学力をしっかりと固めることが何よりも大切です。特に英語と数学は、入学後も習熟度別授業が行われる重要な科目ですので、苦手分野を残さないように重点的に学習を進めましょう。また、面接も重視される傾向があるため、なぜ新島学園で学びたいのか、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておくことが合格への鍵となります。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。