高校選びは、これからの3年間、そしてその先の未来を考える、とても大切でワクワクする時間ですね。数ある選択肢の中で、埼玉県北部を代表する進学校として高い評価を得ているのが、本庄東高等学校です。確かな進学実績と、真剣に学問に向き合う環境が、多くの受験生とその保護者の方々から注目を集めています。

しかし、偏差値や合格実績といった数字だけでは、学校の本当の姿は見えてきません。そこでこの記事では、進学アドバイザーの視点から、本庄東高等学校がどのような学校で、どんな生徒に合っているのかを、深く掘り下げていきます。勉強はもちろん、部活動や学校行事、日々の生活に至るまで、皆さんが本当に知りたい情報を具体的にお伝えします。

この情報が、皆さんにとって「自分にぴったりの高校」を見つけるための、頼れる道しるべとなることを願っています。さあ、一緒に本庄東の扉を開けて、その魅力と特色をじっくりと見ていきましょう。あなた自身の高校生活を思い描きながら、読み進めてみてください。

本庄東高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。学校見学や問い合わせの際に役立ちます。

項目 内容
正式名称 本庄東高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒367-0022 埼玉県本庄市日の出1-4-5
代表電話番号 0495-22-6351
公式サイトURL https://www.honjo-higashi.ed.jp/senior/

本庄東高等学校の偏差値・難易度・併願校

本庄東高等学校の学力レベルを、具体的な数字で見ていきましょう。ただし、偏差値はあくまで一つの目安です。大切なのは、その数字が示す意味を正しく理解することです。

コース別偏差値

本庄東はコースによって求められる学力レベルが大きく異なります。複数の情報源を参考にすると、おおよその目安は以下のようになります。

  • 普通科 特進選抜コース: 67 – 68

  • 普通科 特進コース: 61 – 62

  • 普通科 進学コース: 55 – 56

(※模試の種類によって偏差値は45~59の範囲で示されることもあります)

この数字からわかるように、本庄東高等学校は、非常に幅広い学力層の生徒を受け入れています。特に、特進選抜コースは県内でもトップクラスの難易度を誇ります。学校全体の高い進学実績は、この特進選抜コースや特進コースの生徒たちが中心となって築き上げているという側面があります。そのため、「本庄東に合格する」ことと、「本庄東の特進選抜コースで難関大学を目指す」こととでは、求められる学力が全く異なる点を理解しておくことが重要です。

難易度のイメージと内申点の目安

偏差値67前後の高校としては、公立の越谷北高校や浦和西高校、私立の昌平高校や春日部共栄高校などが挙げられます。偏差値60台前半では熊谷高校(男子)、熊谷女子高校、不動岡高校などが、50台後半では熊谷西高校などが同程度のレベル感となります。

合格に必要な内申点の明確な基準は公表されていませんが、同地域の公立高校などを参考にすると、3年生の成績で「オール4」に近い、評定平均36あたりが一つの目安になるかもしれません。もちろん、これはあくまで参考値であり、当日の学力試験の結果が最も重要です。

主な併願校

本庄東高等学校は私立高校のため、多くの受験生が公立高校との併願で受験します。埼玉県内の国公立高校を目指す受験生の、有力な併願先として選ばれることが多いです。

また、同じ私立高校の中では、近隣の本庄第一高校や、少しエリアを広げて大宮開成高校、昌平高校、春日部共栄高校などが併願校として考えられます。自分の学力や目指す大学に合わせて、これらの学校と比較検討すると良いでしょう。

本庄東高等学校に設置されている学科・コース

本庄東高等学校の大きな特徴は、生徒一人ひとりの目標に合わせてきめ細かく設定されたコース制度です。入学時のコースがゴールではなく、2年生に進級する際に、より自分の目標に合ったカリキュラムを選択できる柔軟なシステムになっています。

1年次のコース

入学時は、以下の3つのコースに分かれます。

  • 特進選抜コース

    東京大学や京都大学、国公立大学医学部といった、国内最難関大学への現役合格を目指すエキスパート集団です。最高の学習環境で、高い志を持つ仲間と切磋琢磨したい人に最適です。

  • 特進コース

    難関国公立大学や、早稲田、慶應といった最難関私立大学への合格を目標とするコースです。特進選抜コースに次ぐ高いレベルで、自分の可能性を最大限に伸ばしたい人におすすめです。

  • 進学コース

    国公立大学から有名私立大学まで、多様な進路目標に対応するコースです。部活動との両立(文武両道)も視野に入れながら、着実に学力を伸ばしたい人にぴったりの環境です。

2・3年次のカリキュラム類型

1年次の成績や希望進路に応じて、2年次からはさらに専門的な「類型」を選択します。このシステムにより、入学時のコースに関わらず、上位の類型を目指すことが可能です。例えば、進学コースで入学しても、1年間の頑張り次第で最難関大学を目指すE類に進む道が開かれています。これは、常に高い目標を持ち続けるための、学校独自の優れた仕組みと言えるでしょう。

  • E類(文系/理系)

    東京大学や国公立大学医学部など、最高峰の大学を目指すためのカリキュラムです。

  • A類(文系/理系)

    筑波大学などの難関国立大学や、早稲田・慶應義塾大学を目指すハイレベルなカリキュラムです。

  • S類(文系/理系)

    埼玉大学や群馬大学といった国公立大学や、GMARCHレベルの私立大学を目指す標準的な国公立対応カリキュラムです。

  • T類(文系/文理系)

    私立大学受験で重要となる3教科に特化し、効率的に合格を目指すカリキュラムです。

本庄東高等学校の特色・校風

「心 素直に、知性 輝く。」という教育理念を掲げる本庄東高等学校。その校風は、真摯に学問と向き合う落ち着いた雰囲気が特徴です。ここでは、口コミなどから見えてくる、リアルな学校生活の様子を詳しく紹介します。

  • 校風を表すキーワード: 勉強熱心、規律重視、文武両道、落ち着いた雰囲気

  • 宿題の量:

    多いと感じる生徒が多いようです。特に特進系のコースでは授業の進度が速く、課題もたくさん出されます。また、毎日のように朝と放課後に小テストが実施され、常に勉強する習慣が身につく仕組みになっています。これは「勉強漬け」と表現されることもある一方で、着実に学力を定着させるための学校の熱意の表れでもあります。

  • 校則:

    全体的に厳しいという声が多数聞かれます。

    • スマホ: 校内での使用は原則として制限されています。授業中は電源を切り、カバンにしまうのがルールです。文化祭などの特別なイベントでは使用が許可されることもあるようですが、日常的な自由な使用は難しいと考えておいた方が良いでしょう。

    • 服装: スカート丈や髪型など、身だしなみに関する指導は厳しい方です。制服の着こなしについても細かな指定があります。

    • アルバイト: 原則として禁止されています。学業に専念することが求められます。

  • 生徒たちの雰囲気:

    真面目で落ち着いた生徒が多い印象です。特に上位コースには、高い目標を持って勉強に集中する「ガリ勉タイプ」の生徒が集まりやすいようです。一方で、行事などでは盛り上がりを見せる活発な一面もあります。一部では、勉強中心の生活から「青春の墓場」と揶揄する声もありますが、これは目標達成のために集中できる環境と捉えることもできます。

  • 制服の評判:

    「特に可愛いわけではないが、普通」という意見が多いようです。男子は詰襟、女子はブレザーです。夏にはポロシャツの着用も可能です。

  • 土曜授業:

    週6日制を採用しており、土曜日も授業があります。これにより、十分な授業時間数を確保し、大学受験に向けたカリキュラムを余裕を持って進めることができます。

  • 施設・設備:

    私立ならではの、綺麗で整った施設が評判です。新校舎も建設され、生徒が勉強に集中できる快適な環境が整っています。

本庄東高等学校の部活動・イベント

勉強熱心なイメージが強い本庄東ですが、「文武両道」を掲げ、部活動や学校行事にも力を入れています。ここでは、学校生活を彩る部活動とイベントの魅力に迫ります。

部活動

運動部、文化部ともに活発で、多くの部が県大会や関東大会、さらには全国大会で活躍しています。

  • 全体の様子:

    運動部は、インターハイ出場選手を多数輩出する女子陸上部を筆頭に、柔道部、水泳部などが強豪として知られています。近年ではサッカー部も着実に力をつけ、県大会上位に進出しています。また、男子バレーボール部も関東大会で優勝するなど、目覚ましい活躍を見せています。

    文化部では、吹奏楽部がコンクールで優秀な成績を収めており、高いレベルでの活動が展開されています。勉強との両立は大変ですが、限られた時間の中で集中して取り組むことで、大きな達成感を得られるでしょう。

イベント

勉強の合間のリフレッシュとなる学校行事も、本庄東の大きな魅力の一つです。クラスの団結力を高め、かけがえのない思い出を作る機会となっています。

  • 体育祭:

    学校全体が一体となって盛り上がる一大イベントです。100m走などの一般的な競技に加え、「百足リレー」や「台風の目」といった本庄東ならではのオリジナル競技もあり、毎年白熱した戦いが繰り広げられます。特に、3年生男子による伝統の「応援合戦」や、ダンス部と書道部がコラボレーションするパフォーマンスは圧巻です。

  • 文化祭(桐車祭):

    「きりしゃさい」と読むこの文化祭は、生徒たちが主役となって創り上げる創造性の発表の場です。各クラスや部活動が趣向を凝らした展示や模擬店、ステージ発表を行い、校内は多くの来場者で賑わいます。普段は厳しい校則もこの時ばかりは少し緩やかになり、スマホでの写真撮影が許可されるなど、生徒たちが心から楽しめる雰囲気があるようです。

  • 修学旅行:

    国際感覚を養う貴重な機会として、カナダへの修学旅行が実施された実績があります。異文化に触れ、視野を広げる体験は、一生の宝物になるでしょう。

本庄東高等学校の進学実績

本庄東高等学校の最大の強みは、その卓越した大学進学実績です。日々の厳しい学習指導や手厚いサポート体制が、確かな結果となって表れています。

最新の大学合格実績(2025年)

最新の合格実績を見ると、最難関大学への合格者を多数輩出していることがわかります。

分類 主な大学名と合格者数
最難関国公立大学 東京大学 1名、京都大学 1名、一橋大学 1名、旧帝国大学+東京工業大学 7名
国公立大学 合計 58名
医学部医学科 14名(国公立 2名、私立 12名)
難関私立大学(早慶上理) 早稲田大学 9名、慶應義塾大学 7名、上智大学 6名、東京理科大学 25名 (合計 47名)
難関私立大学(GMARCH) 学習院大学 12名、明治大学 26名、青山学院大学 8名、立教大学 17名、中央大学 10名、法政大学 26名 (合計 99名)

この実績は、単に一部の優秀な生徒だけでなく、学校全体として高いレベルの教育が行われている証拠です。特に、国公立大学や医学部への合格者数の多さは、5教科7科目をバランスよく指導する本庄東の教育力の高さを物語っています。

実績を支える学習サポート体制

高い進学実績は、生徒の努力はもちろん、学校独自の強力なサポート体制によって支えられています。

  • 毎日の小テストと補習:

    学習習慣を確立するため、毎朝の英単語テストや放課後の各教科の小テストが徹底されています。また、長期休暇中には豊富な補習講座が開かれ、苦手克服や得意分野の伸長を強力にバックアップします。

  • 東大プロジェクト:

    本庄東の進学指導の象徴とも言えるのが、この「東大プロジェクト」です。東京大学をはじめとする最難関大学を目指す生徒であれば、コースに関係なく誰でも参加できます。ハイレベルな補習や、難関大入試で必須となる記述問題の個別添削指導など、合格への最短ルートを示す特別なプログラムが用意されています。入学当初は「自分には無理だ」と思っていた生徒も、このプロジェクトを通じて夢を実現させています。

  • 手厚い個別指導:

    総合型選抜や学校推薦型選抜など、多様化する入試に対応するため、小論文や面接の個別指導も充実しています。生徒一人ひとりの進路希望に寄り添い、最後まで親身にサポートする体制が整っています。

本庄東高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、本庄東高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • コースの垣根を越えた「東大プロジェクト」

    高い志を持つ生徒なら誰でも挑戦できる、学校独自の最難関大学合格支援プログラムです。専門の教員によるハイレベルな授業と個別添削で、夢の実現を強力に後押しします。

  • 頑張りが報われる、柔軟なコース・類型制度

    入学時のコースが全てではありません。1年次の頑張り次第で、2年次から上位のカリキュラム類型へステップアップできる制度は、生徒の学習意欲を常に高く保ちます。

  • 圧倒的な国公立大学・医学部への合格実績

    東京大学や京都大学、そして医学部へ毎年多数の合格者を輩出している実績は、教育の質の高さを何よりも雄弁に物語っています。

  • 毎日の小テストで築く、盤石な学習習慣

    朝と放課後の小テストを3年間続けることで、自然と学習習慣が身につきます。この日々の積み重ねが、受験本番での大きな力となります。

  • 勉強に集中できる、最新の学習環境

    校舎は綺麗で設備も充実しており、静かで快適な環境で学習に打ち込むことができます。

  • 広域から通学可能なスクールバス網

    埼玉県北部はもとより、群馬県方面からも多くの生徒が通えるよう、10系統以上のスクールバスが運行されています。これにより、遠方の生徒も安心して通学できます。

  • 文武両道を体現する、活気ある部活動

    高い進学実績を誇りながらも、部活動が非常に盛んです。全国レベルで活躍する部も多く、勉強と両立させながら高校生活を謳歌したい生徒にとって魅力的な環境です。

本庄東高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生の声をまとめることで、学校のリアルな姿が見えてきます。良い点と気になる点を公平に紹介します。

良い点

  • 最高の学習環境がある

    「大学受験に本気で打ち込みたい人には最高の環境」「周りの生徒の意識が高く、自然と勉強する雰囲気になる」といった声が多く、学習に集中したい生徒にとっては理想的な場所のようです。

  • 先生のサポートが手厚い

    「質問に行くと、わかるまで丁寧に教えてくれる」「進路相談に親身に乗ってくれる先生が多い」など、教員の熱心な指導を評価する声が多数あります。

  • 高い目標を持つ仲間と出会える

    同じように高い目標を持つ友人に囲まれることで、互いに励まし合い、高め合うことができるという意見が見られます。受験は団体戦とも言われますが、そうした環境が自然に形成されています。

  • 施設が綺麗で快適

    「校舎が綺麗で気持ちよく過ごせる」「勉強するための設備が整っている」など、私立ならではの充実した施設を評価する声は多いです。

気になる点

  • 校則が厳しく、管理されていると感じる

    「スマホが自由に使えないのが不便」「スカート丈や髪型など、身だしなみの指導が厳しい」といった声は、多くの口コミで見られます。自由な校風を求める人には窮屈に感じるかもしれません。

  • 「青春の墓場」という声も

    勉強が生活の中心になるため、「恋愛や遊びなど、いわゆる“青春”はしにくい」という意見があります。高校生活で勉強以外の楽しみを最優先したいと考える人には、ミスマッチが起こる可能性があります。

  • 勉強のプレッシャーが大きい

    毎日の小テストや膨大な課題、そして周りとの競争は、人によっては大きなストレスになることがあります。「自主的に勉強できないときつい」という声もあり、強い意志が求められます。

  • 先生との相性が合わない場合がある

    熱心な先生が多い一方で、「感情的に指導する先生もいる」「先生によって当たり外れがある」といった厳しい意見も一部で見られます。

アクセス・通学

本庄東高等学校への通学方法と、どの地域から生徒が通っているかを見ていきましょう。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR高崎線「本庄駅」北口から徒歩約15分です。駅から歩いて通える距離にあるのは便利です。

  • スクールバス

    本庄東の大きな特徴の一つが、広範囲をカバーするスクールバスです。これにより、電車だけでは通学が難しい地域の生徒も多く通っています。

    • 主な運行エリア: 森林公園、江南、寄居、妻沼といった埼玉県内に加え、群馬県の藤岡、児玉、伊勢崎、前橋大島、太田方面からもバスが運行されています。

  • 主な通学エリア

    上記のアクセス方法からもわかるように、本庄市や深谷市、熊谷市といった近隣エリアはもちろん、上尾市や桶川市などのJR高崎線沿線、さらには県境を越えて群馬県から通学する生徒も非常に多いです。多様な地域から生徒が集まるのも、本庄東の特色と言えるでしょう。

本庄東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、本庄東高等学校を目指す君たちにエールを送ります。

本庄東高等学校は、「明確な目標を持ち、その達成のために3年間努力し続けたい」と考える君に、最高の環境を提供してくれる学校です。もし君が、ハイレベルな授業に挑戦し、高い志を持つ仲間と切磋琢磨することに喜びを感じるタイプなら、ここはまさに理想の場所でしょう。厳しい規則や膨大な課題は、君を成長させるための愛情のこもった試練です。本庄東高等学校で過ごす3年間は、決して楽な道のりではありませんが、その先には、努力した者だけが見ることのできる素晴らしい景色が待っています。

受験勉強では、まず5教科の基礎を徹底的に固めてください。特に英語と数学は、入学後の学習の土台となります。そして、面接では「なぜ本庄東で学びたいのか」「将来どんな夢を叶えたいのか」を、自分の言葉で熱く語ってください。学校が求める「素直な心」とは、学びたいという純粋な意欲のことです。君のその熱意を、自信を持って伝えてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。