三重県の高校受験で家庭教師を使うか迷ったら|前期・後期選抜と選び方

三重県の高校受験で家庭教師を考えるときに、先に知っておきたいことは次のとおりです。

  • 三重県の県立高校(全日制)の入試は、各高校の学科・コースの特色に応じて行う「前期選抜」と、実施校共通の学力検査等による「後期選抜」の2つが基本。前期選抜は1校の1学科・コースにしか出願できず、前期選抜で合格内定となった人は後期選抜に志願できない
  • 前期選抜は、自己推薦書と調査書に加え、面接または「自己表現」、作文または小論文、実技検査、学力検査などのうち、高校が指定した検査の結果を総合して合格内定者を決める
  • 後期選抜は、調査書で選ぶ人と、学力検査等の得点で選ぶ人の「重なり」を軸に合格者を決める。調査書でおよそ募集定員に当たる数を、学力検査等得点で募集定員のおよそ80%を選び、両方に含まれる人が合格者になる。学力検査は国語・数学・社会・英語・理科の5教科のうち、高校が指定する教科で、各教科50点が標準
  • 調査書の第3学年の評定は、前期選抜では12月末現在、後期選抜では1月末現在の成績で5段階で記される。要項には、評定を点数に換算して学力検査の点数と足し合わせる計算式は書かれていない
  • 2027年2月2日(火)・3日(水)が前期選抜の検査、2月12日(金)が合格内定通知、3月9日(火)が後期選抜の検査、3月16日(火)が合格者発表。追検査・再募集の検査は3月19日(金)または23日(火)
  • 私立高校の入試日程は、三重県の公的資料では確かめられなかったため、この記事では取り上げていない。志望校の募集要項で確かめる
  • 家庭教師が向いているかどうかは、前期・後期のどちらを受けるか、調査書の評定の状況、学力検査の苦手、通塾のしやすさなどで変わる。家庭教師の契約は、条件を満たせばクーリング・オフや中途解約の対象になる

この記事の情報は2026年11月3日時点のものです。2027年度(令和9年度)入試を受ける中学3年生と保護者の方に向けています。全日制の前期選抜・後期選抜・再募集を中心にまとめていて、定時制・通信制、特別支援学校、海外帰国生徒・外国人生徒等の選抜などは取り上げていません。

三重県の公立高校の入試で、合否がどう決まるか

家庭教師を使うかどうかは、志望校の入試で何が点数や資料になるのかを押さえておくと整理しやすくなります。ここでは、三重県の県立高校(全日制)の仕組みを、前期選抜、後期選抜、追検査と再募集に分けて見ていきます。選抜の細かい決まりは、三重県教育委員会の令和9年度三重県立高等学校入学者選抜実施要項のページから分割ファイルで読めます。

入学者選抜は「前期選抜」と「後期選抜」の2つが基本

三重県教育委員会の令和9年度の実施方針(PDF)は、前期選抜(学科・コースの特色に応じて高校が行う)と、後期選抜(実施校共通の学力検査等を軸にする)の2つを基本としています。

前期選抜

  • 実施:希望する高校が、学科・コースの特色に合わせた検査と選抜方法で、2月に実施する。実施する学科・コースと募集枠は、実施要項の別表で示されている
  • 選抜の資料:自己推薦書と調査書。実施するすべての高校が用いる
  • 検査:面接または「自己表現」、作文または小論文、実技検査、学力検査、その他高校が指定した検査の中から、高校が指定する1つ以上を実施する。「自己表現」は、面接のときに、受検者が自分の個性や得意なことを自由な形で表すもの
  • 学力検査:高校が作成する2教科以内の学力検査または総合問題。県教育委員会が作る問題(国語、数学、英語)を使う学校もある。総合問題は、中学校までの学習内容を総合して活用する力をみる問題
  • 出願:出願できるのは、前期選抜を実施する高校のうち1校の1学科・コースだけ。Web出願システムで入学確約を行い、自己推薦書を中学校の校長に提出する
  • 募集枠:原則として、普通科(コースを除く)は入学定員の30%、普通科のコース、専門学科、総合学科は入学定員の50%が上限。ただし、1学年3学級以下の高校の普通科は50%が上限
  • 決め方:自己推薦書、調査書等の選抜資料と、高校が実施する検査の結果を総合して、合格内定者を決める
  • 内定のあと:合格内定の通知を受けた人は、三重県立高校に改めて志願できない。合格内定とならなかった人は、後期選抜に改めて応募する

後期選抜

  • 実施:後期選抜で募集枠を設定する高校が、実施校共通の学力検査と選抜方法を基本に、3月に実施する。募集人数は、2027年2月12日(金)16時に発表される
  • 選抜の資料:調査書と学力検査等。高校は学科・コースごとに、面接または「自己表現」、作文または小論文、実技検査を、1つまたは複数課すことができる
  • 志望:志願できるのは1校の1学科・コースだけ。第2志望、第3志望にできるのは、同じ高校の同じ課程の異なる学科・コースだけ
  • 前期選抜との関係:前期選抜などで合格内定となった人は、後期選抜に志願できない

後期選抜は、調査書で選ぶ人と学力検査等得点で選ぶ人の「重なり」を軸に決まる

実施要項の後期選抜の選抜方法は、次の順で進みます。

  • (1) 調査書:調査書の第3学年の「各教科の学習の記録」と「特別活動の記録」などから、募集定員とおよそ同じ数の人を選ぶ。高校によっては、この人数を募集定員のおよそ110%または120%にあらかじめ設定できる
  • (2) 学力検査等得点:受検者全員の学力検査と実技検査の得点合計(学力検査等得点)が高い人から順に、募集定員のおよそ80%の人数を選ぶ。この中から、高校の特色や性格から見て必要な教科の成績がとくに低い人などを、保留者として除外できる
  • (3) 両方に含まれる人:(1)と(2)の両方に含まれている人を合格者とする。面接または「自己表現」、作文または小論文を選抜の資料にする高校は、この資料から慎重審議を要すると考えられる人を、保留者として除外できる
  • (4) 差の2分の1:(3)の合格者数と募集定員の差の2分の1にあたる人数は、(1)で選ばれた人の中から、学力検査等得点の高い人から順に選んで合格者とする
  • (5) 最終段階:(3)と(4)の合格者の合計数と募集定員との差に当たる人は、保留者も含む残りの受検者の中から、各高校が示す「特に重視する選抜資料等」を踏まえて決める

「特に重視する選抜資料等」は、学力検査の結果と調査書の内容のどちらを重視するかなどを、各高校が事前に示したものです。学校ごとの設定は、実施要項の別表4(◎印が「特に重視する選抜資料」)で確かめられます。調査書の人数を110%または120%にする学校は別表3に、学科・コースごとの学力検査の教科や傾斜配点は別表1にあります。この記事では、学校ごとの違いは取り上げていません。

確認した実施要項・実施方針の選抜方法には、調査書の評定を点数に換算して学力検査の点数に足し合わせる計算式は書かれていません。このため、この記事では、内申点と学力検査を合算した点数の目安は書いていません。

調査書(内申点)は、評定のほかに特別活動なども記される

  • 第1・第2学年の評定:指導要録の「学習の記録」を転記する
  • 第3学年の評定(前期選抜を志願する人):12月末現在の成績をもとに、目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)で5段階の評定を記す
  • 第3学年の評定(後期選抜を志願する人):第3学期の1月末現在の成績をもとに、目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)で5段階の評定を記す。再募集・追加募集を志願する人も同じ
  • 観点別学習状況:知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度の観点ごとに、A、B、Cで記入する
  • 特別活動の記録:学級役員、係、生徒会役員、学校行事の実行委員等を務めた実績が学年ごとに記入される
  • その他参考となる諸事項:志願者の長所、スポーツ活動、文化・科学活動、体験活動や地域活動などが記入される
  • 評定分布表:令和9年3月卒業見込みの人について、中学校が調査書の各教科の学習の記録の評定分布表を作成する(後期選抜のみ)

実施要項は、調査書の「各教科の学習の記録」以外の記載事項も積極的に活用するとしています。調査書を選抜の資料として活用するにあたっては、生徒の個性を多面的にとらえ、優れている点や長所を積極的に評価するとされています。評定をつけるのは中学校で、家庭教師を使えば上がるとは言えません。

後期選抜の学力検査

  • 教科:国語、数学、社会、英語、理科の5教科のうち、高校が指定する教科で、全員が同じ問題を解く。高校は学科・コースごとに、実施教科を減らしたり、免じたりできる
  • 問題の作成:県教育委員会教育長が任命する学力検査問題作成委員会が作成する
  • 配点:各教科50点が標準。学科・コースによっては、傾斜配点を行う。実技検査を実施する場合の配点も50点。5教科すべてを標準の配点で受けると250点満点
  • 英語:リスニング検査を含む
  • 時間割:2027年3月9日(火)に、国語9:30〜10:15、数学10:30〜11:15、社会11:30〜12:15、昼食・休憩を挟んで、英語13:15〜14:00、理科14:15〜15:00。各教科45分。受付は8:30〜8:50、点呼・諸注意は9:00〜9:20。実施教科を減らす高校でも、日程は変わらない
  • 面接・作文・実技:高校が必要と認めた場合は、面接または「自己表現」、作文または小論文、実技検査を実施できる。日程と方法は、高校が志願者に通知する

出願のしかたと入学選抜手数料

  • 出願方法:県のWeb出願システムに、出願に必要な情報を入力する。中学校の校長も、調査書等のデータを提出する
  • 入学選抜手数料:全日制は2,200円、定時制は950円。納付した手数料は、事由のいかんを問わず返却されない
  • 志願できる区域:「三重県立高等学校通学区域に関する規則」に定められている。志願学区外の高校や県外から志願する場合は、別の取扱要項に定める手続を行う
  • 応募資格(居住):全日制課程は、原則として、保護者と一緒に県内に住んでいる人

追検査と再募集

追検査

病気などやむを得ない理由で、検査の一部またはすべてを受けられなかった人が、希望すれば追検査を受けられます。理由を証明する書類(医師の診断書等)を添えて提出します。

  • 前期選抜の追検査:2027年2月9日(火)。2月3日(水)12時までに、中学校の校長を通して志願先の高校長に申し出る。2月3日に検査を実施する高校では、2月3日17時まで
  • 後期選抜の追検査:3月19日(金)または23日(火)。3月9日(火)15時までに中学校の校長を通して申し出て、3月17日(水)〜3月18日(木)12時(定時制は17時)に受検願書などを提出する。県教育委員会が作成する問題の学力検査は、19日(金)に行う
  • 後期選抜の追検査の発表:3月25日(木)9時30分

再募集

  • 実施:合格者が入学定員に満たない高校で行う。学科・コースと募集定員は、3月16日(火)9時30分に、三重県庁1階の掲示とWebページで公告される
  • 応募資格(県立):三重県立高校の入学者選抜に合格していない人。合格していても、入学辞退届を提出した人は志願できる
  • 応募資格(国立・私立):県内外の国立・私立の高校等に、1校も合格していない人(高等専門学校も含む)。合格していても、「最終の入学手続」をしていない人は志願できる。「最終の入学手続」をしていても、職業学科、総合学科、体育・芸術の専門学科を志願する人や、やむを得ない事情があり中学校の校長がその事情を認める人は志願できる
  • 通学区域:通学区域にかかわらず、いずれの高校にも志願できる
  • 選抜:後期選抜に準じて実施する。入学定員のすべてを前期選抜で募集する学科・コースは、前期選抜に準じる

2027年度入試の日程

日程は、県教育委員会の令和9年度入学者選抜実施日程(PDF)で確かめられます。

前期選抜(連携型、特別選抜、スポーツ特別枠、フレキシブル特別枠の各選抜も同じ日程)

  • Web出願の入学願書入力:2026年12月1日(火)9時〜2027年1月14日(木)17時
  • 調査書等のWeb提出:1月15日(金)9時〜1月21日(木)17時
  • 出願書類の受付(全日制):1月22日(金)〜1月26日(火)。受付は9時〜16時、締切日は15時まで
  • 検査:2月2日(火)・3日(水)。学力検査は2月2日(火)で、国語または数学が10:00〜10:45、英語が11:00〜11:45。学力検査以外の日程と方法は、高校が志願者に通知する
  • 追検査:2月9日(火)
  • 合格内定通知:2月12日(金)9時30分以降
  • 合格者の発表:3月16日(火)9時30分

後期選抜

  • 募集人数の発表:2月12日(金)16時
  • Web出願の入学願書入力:2月4日(木)9時〜2月19日(金)17時
  • 調査書等のWeb提出(全日制):2月15日(月)9時〜2月25日(木)12時
  • 出願書類の受付(全日制):2月22日(月)〜2月25日(木)。2月23日(火)は天皇誕生日で、受付は休日を除く。受付は9時〜16時、締切日は12時まで
  • 志願変更(全日制):Web入力は2月26日(金)9時〜3月4日(木)12時、書類は3月2日(火)〜3月4日(木)。変更は1回に限る
  • 検査:3月9日(火)
  • 合格者の発表:3月16日(火)9時30分

追検査・再募集

  • 再募集の公告:3月16日(火)9時30分
  • Web出願の入学願書入力(全日制):3月16日(火)10時〜3月18日(木)12時
  • 出願書類の受付:3月17日(水)〜3月18日(木)
  • 検査:3月19日(金)または3月23日(火)
  • 合格者の発表:3月25日(木)9時30分

前期選抜の合格内定通知(2月12日)は、後期選抜の入学願書入力の期間(2月4日〜2月19日)の途中にあたります。前期選抜の結果を見てから後期選抜に出願する場合も、入力の締切は2月19日(金)17時です。

三重県の私立高校を併願するときに確かめたいこと

三重県内の私立高校の入試日程や、専願・併願の扱いについては、この記事を書いた時点で、三重県や県教育委員会の公的な資料から確かめられた範囲がありませんでした。そのため、日程や併願の仕組みは、この記事では書いていません。志望する私立高校の募集要項や説明会で確かめてください。

公立の側で確かめられるのは、次の点です。前期選抜で合格内定となった人は、後期選抜に志願できません。また、再募集は、国立・私立の高校等に合格して「最終の入学手続」をしていない人が志願できるのが基本です。私立高校の募集要項で手続きの期限を見るときは、この公立の日程と並べて確認すると、整理しやすくなります。私立高校に通う場合の授業料の支援は、後ろの「費用の考え方」に書いています。

三重県の入試の仕組みから見た、家庭教師が向いているケース

前期選抜の検査(自己推薦書、面接、「自己表現」、作文など)の準備を相談したい

前期選抜では、自己推薦書と調査書に加えて、高校が指定した検査の結果が使われます。面接や「自己表現」、作文・小論文の準備を、1対1で続けたい場合は、家庭教師が相談先の一つになります。ただし、自己推薦書に何を書くか、何を話すかを決めるのは本人で、先生が代わりに考えるものではありません。こうした準備を扱えるかどうかは、会社や先生によって違うので、資料や体験授業で確かめてください。

後期選抜は調査書と学力検査の両方で選ぶので、第3学年の評定と学力検査の準備を並べて相談したい

後期選抜は、調査書の第3学年の記録で選ぶ人と、学力検査等得点で選ぶ人の両方に含まれることが軸になります。後期選抜に出す調査書の評定は、1月末現在の成績です。授業や提出物、テストにどう取り組むかと、学力検査の準備をどう分けるかを、1対1で整理したい場合は、家庭教師が選択肢に入ります。ただし、評定は中学校が決めるもので、家庭教師を使えば上がるとは言えません。

5教科・各45分の学力検査に向けて、苦手の抜けを埋めたい

後期選抜の学力検査は、国語、数学、社会、英語、理科の5教科のうち高校が指定する教科で、各教科45分です。英語にはリスニング検査があります。苦手な教科やつまずいている単元を絞って、基本を固めたい場合は、1対1の指導が合うことがあります。どこまで対策できるかは、会社や先生によって違うので、体験授業などで確かめてください。

志望校の「特に重視する選抜資料等」や実施教科を確かめたうえで、重点を絞りたい

学力検査の教科や傾斜配点、調査書の人数の設定、最終段階で重視する選抜資料は、学校や学科・コースによって違います。実施要項の別表で志望校の内容を確かめたうえで、重点を置く教科や進め方を相談したい場合は、1対1で話せる家庭教師が選択肢に入ります。ただし、内容は年度ごとに変わることもあるので、最新の要項で確かめてください。

部活や通学の都合で、塾の時間に通えない

部活の時間が長い、教室までの移動に時間がかかる、送り迎えが難しい、といった事情がある場合は、塾の教室以外の場所で受ける家庭教師が選択肢に入ります。特定商取引法のガイドでは、インターネットなどを使って行う指導も、家庭教師や学習塾の契約の対象に含まれるとされています。

中3の秋から始めるときは、日程を確かめる

前期選抜のWeb出願の入力は2026年12月1日から始まり、学力検査は2027年2月2日です。後期選抜の検査は3月9日です。前期選抜を受けるか、後期選抜だけを受けるかによって、準備の中心になる時期が変わります。残りの期間で何を優先するかは、調査書の評定と今の学力、志望校の選抜方法によって変わります。間に合うかどうかは一概には言えないので、体験授業などで具体的に相談してみる方法があります。

家庭教師より塾が合いそうなケース

次のような場合は、塾のほうが合うかもしれません。家庭教師を前提にせず、子どもの性格や家庭の事情に合わせて選んでください。

  • 決まった曜日と時間に、決まった場所へ通うほうが、勉強の習慣をつくりやすい場合
  • ほかの生徒と同じ教室で勉強するほうが、取り組みやすい場合
  • 通塾の時間や送迎を、家庭の予定に組み込める場合

どちらの形でも、志望校の選抜方法と今の調査書の評定、学力検査の状況を踏まえて、何を優先して勉強するかを決めることが先です。

当てはまるケースがあるなら、まずは家庭教師の会社の資料を取り寄せて、費用や教え方を比べてみるのも一つの方法です。

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塾と家庭教師の違い

ここでは、特定商取引法のガイドが示している区分をもとに、学習塾と家庭教師の違いを整理します。授業の進め方や料金は会社ごとに設定が違うため、ここでは取り上げません。

法律の上では、指導を行う場所で区別される

ガイドでは、家庭教師は「学習塾以外の場所」で行う学力指導、学習塾は事業者が用意した場所で行う学力指導として、別々に書かれています。どちらも、入学試験に備えるための指導や、学校教育の補習のための指導が対象です。

契約のルールにも違いがある

学習塾

  • 指導を行う場所:事業者が用意した場所
  • 規制の対象になる契約:期間が2か月を超え、金額が5万円を超えるもの
  • 中途解約(授業が始まる前):事業者が請求できる額の上限は1万1000円
  • 中途解約(授業が始まった後):受けた授業の対価に、2万円と1か月分の授業料相当額のうち低いほうを加えた額が上限

家庭教師

  • 指導を行う場所:学習塾以外の場所
  • 規制の対象になる契約:期間が2か月を超え、金額が5万円を超えるもの
  • 中途解約(授業が始まる前):事業者が請求できる額の上限は2万円
  • 中途解約(授業が始まった後):受けた授業の対価に、5万円と1か月分の授業料相当額のうち低いほうを加えた額が上限

5万円を超えるかどうかは、入学金や受講料、教材費、関連商品の代金などをすべて合わせた契約金の総額で判断します。インターネットや電話などを使って行う指導も、この法律の対象に含まれます。

費用の考え方

文部科学省の令和5年度「子供の学習費調査」は、全国の学校(調査の対象は約1,600校)に通う子どもの家庭を対象にした調査で、三重県だけの数字ではありません。この調査では、公立中学校に通う家庭の補助学習費(通信教育・家庭教師費や学習塾費などの区分を含みます)の年額が、平均で約27万円(271,574円)、中学3年生では約39万円(390,200円)でした。

家庭教師の料金の内訳は、会社ごとに確認が必要です。比べるときは、月々の授業料だけでなく、次の費用もあわせて確認してください。

  • 入会金
  • 授業料(1回あたりの時間と、月の回数)
  • 教材費(教材の購入が必須かどうか)
  • 訪問してもらう場合の交通費
  • 管理費など、毎月かかる固定費
  • 途中でやめるときにかかる費用

三重県の県立高校(全日制)の受検にかかる費用としては、入学選抜手数料が2,200円と実施要項に書かれています。県立高校の授業料は、県教育委員会の高等学校等就学支援金制度のページによると、県立高校の授業料にあたる額(全日制は月額9,900円)が就学支援金として支給される仕組みです。支給が認められれば授業料の支払いが不要になり、高校に進学したあと、その高校で申し込みます。令和8年度から所得制限が撤廃されました。

私立高校については、県の私学課の私立高等学校等教育費負担軽減制度のページ(2026年4月30日付)に、国の高等学校等就学支援金の支給限度額が、日本国籍の生徒の私立高等学校等の全日制で年額457,200円(月額38,100円)と書かれています。実際の授業料が支給限度額より低い場合は、実際の授業料が支給額になります。授業料の支援を受けるには申請が必要で、日本国籍の生徒は学校が指定する期日までにオンライン申請システム(e-Shien)から申請します。授業料以外の教育費への支援として、私立高校に通う低中所得世帯を対象にした、県の高校生等奨学給付金もあります。県のページは令和8年度の案内なので、令和9年度に入学する場合の扱いは、最新の案内と志望校の募集要項で確かめてください。

契約の前に知っておきたいルール

高校受験などの入学試験に備えるためや、学校の授業の補習(幼稚園・大学を除く)のための学力指導を、学習塾以外の場所で受ける家庭教師の契約は、期間が2か月を超え、契約金の総額(入学金や受講料、教材費、関連商品の代金など)が5万円を超える場合に、特定商取引法の「特定継続的役務提供」の対象になります。この場合は、次のルールがあります。

  • 事業者は、契約の前に契約の概要を記した書面を、契約のあとに契約の内容を記した書面を、それぞれ消費者へ交付する義務がある
  • 法定の書面を受け取った日から数えて8日以内なら、書面または電磁的記録で、クーリング・オフ(契約の解除)ができる
  • クーリング・オフの期間を過ぎても、将来に向けて契約を解除(中途解約)できる
  • 中途解約のとき事業者が請求できる額には上限がある(家庭教師の場合、授業が始まる前は2万円まで。始まった後は、受けた授業の対価に、5万円か1か月分の授業料相当額のどちらか低いほうを加えた額まで)
  • 書籍(教材を含む)などの関連商品の販売契約も、本体の契約をクーリング・オフや中途解約したときは、同じように解除できる
  • 事実と違うことを告げたり、わざと事実を告げずに勧誘したりすることは禁じられていて、それで誤認して契約した場合は、契約の申込みや承諾を取り消せる

くわしくは消費者庁の特定商取引法ガイドで確認できます。契約で困ったときは、消費者ホットラインの「188」に電話すると、身近な消費生活センターなどの相談窓口を案内してもらえます。

家庭教師を選ぶときのチェックポイント

  • 三重県の入試の仕組み(前期選抜と後期選抜があること、後期選抜は調査書と学力検査等得点の重なりで選ぶこと、後期選抜の評定は1月末現在の成績であること)を踏まえて、学習の計画を考えてくれるか
  • 志望校の実施教科や「特に重視する選抜資料等」を確かめたうえで、重点を置く教科を相談できるか
  • 前期選抜を考えている場合に、自己推薦書、面接、「自己表現」、作文などの準備をどこまで扱えるか
  • 体験授業を受けられるか
  • 料金の内訳が書面で示されるか
  • 教材の購入が契約の条件になっていないか
  • 先生が合わなかったときに、交代できるか
  • 途中でやめるときの手続きと費用を、契約の前に説明してもらえるか

これらは会社によって答えが変わりうる点です。1社だけで決めず、複数の会社の資料を並べて見比べると、違いが見えやすくなります。

家庭教師の資料を比べるなら

料金の内訳や体験授業の内容は、資料を並べると違いが分かりやすくなります。三重県で家庭教師を探していて、どの会社が合うか迷っている場合は、複数の会社の資料を取り寄せて、費用や教え方を見比べてみてください。

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三重県の高校受験と家庭教師についてよくある質問

中3の秋からでも、家庭教師は間に合う?

間に合うかどうかは、今の成績と志望校との差、使える時間によって変わるので、一概には言えません。判断の材料として、前期選抜のWeb出願の入力が2026年12月1日から始まり、学力検査が2027年2月2日、後期選抜の検査が3月9日であることを確かめておいてください。そのうえで、体験授業などで具体的に相談してみる方法があります。

前期選抜と後期選抜は、どちらも受けられる?

前期選抜で合格内定となった人は、後期選抜に志願できません。前期選抜で合格内定とならなかった人は、後期選抜に改めて応募します。前期選抜は、1校の1学科・コースにだけ出願できます。前期選抜は希望する高校が実施するので、志望校が実施するかどうかは実施要項の別表で確かめてください。

内申点は、どのように使われるの?

前期選抜では、自己推薦書とともに、調査書が選抜の資料になります。後期選抜では、調査書の第3学年の「各教科の学習の記録」と「特別活動の記録」などから、募集定員とおよそ同じ数の人が選ばれ、学力検査等得点で選ばれた人との重なりを軸に合格者が決まります(重なりに加え、足りない人数は、調査書で選ばれた人の中から学力検査等得点の高い順に選ぶ方法と、各高校が示す「特に重視する選抜資料等」を踏まえて選ぶ方法でも選ばれます)。評定を点数に換算して学力検査の点数と合算する計算式は、確認した要項には書かれていません。

後期選抜の学力検査は、何教科?

国語、数学、社会、英語、理科の5教科のうち、高校が学科・コースごとに指定する教科で行います。実施教科を減らしたり、免じたりする高校もあります。各教科の配点は50点が標準ですが、傾斜配点を行う学科・コースもあります。

公立と私立は、併願できる?

前期選抜で合格内定となった人は、後期選抜に志願できません。私立高校の入試日程や、専願・併願の扱いは、この記事では確かめられなかったので、志望する私立高校の募集要項で確かめてください。

学力検査の当日に受検できなかったら?

病気等やむを得ない理由で一部またはすべてを受けられなかった人が希望すれば、追検査を受けられます。前期選抜の追検査は2027年2月9日(火)、後期選抜の追検査は3月19日(金)または23日(火)で、理由を証明する書類(医師の診断書等)が必要です。

家庭教師の契約は、クーリング・オフできる?

期間が2か月を超え、契約金の総額が5万円を超える契約なら、法定の書面を受け取った日から数えて8日以内は、クーリング・オフができます。その後も中途解約ができ、事業者が請求できる額には上限があります。

まとめ

  • 三重県の県立高校(全日制)の入試は、前期選抜と後期選抜の2つが基本。前期選抜は1校の1学科・コースにしか出願できず、合格内定となった人は後期選抜に志願できない
  • 前期選抜は、自己推薦書と調査書に加え、高校が指定する検査(面接、「自己表現」、作文、小論文、実技検査、学力検査など)の結果を総合して決まる
  • 後期選抜は、調査書で選ぶ人と学力検査等得点で選ぶ人の重なりを軸に決まり、最終段階では各高校が示す「特に重視する選抜資料等」を踏まえる。学校ごとの設定は実施要項の別表で確かめる
  • 2027年度は、2月2日(火)・3日(水)が前期選抜の検査、2月12日(金)が合格内定通知、3月9日(火)が後期選抜の検査、3月16日(火)が合格者発表、3月19日(金)または23日(火)が追検査・再募集の検査
  • 私立高校の入試日程は、公的な資料では確かめられなかったため書いていない。募集要項で確かめる
  • 家庭教師は、前期選抜の面接や作文の準備を相談したい人、第3学年の評定と学力検査の準備を並べて相談したい人、苦手を絞って対策したい人、塾に通いにくい人の選択肢になる。塾のほうが合う人もいる
  • 料金は会社ごとに確認が必要なので、内訳と解約の条件を含めて、複数の会社を比べて選ぶ。条件を満たす契約は、クーリング・オフや中途解約ができる

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