二松学舎大学附属高等学校は、140年以上の歴史と伝統を誇る、東京都千代田区に位置する私立の共学校です。 夏目漱石などの文豪も学んだ漢学塾を起源とし、その伝統は今も「論語」の授業に受け継がれています。 この学校の魅力は、歴史や伝統を大切にしながらも、時代の変化に対応した新しい教育を積極的に取り入れている点にあります。

文武両道を掲げ、勉強はもちろん、部活動にも力を入れているのが二松学舎大学附属高等学校の大きな特徴です。特に野球部は全国的に有名で、甲子園への出場経験も豊富です。 生徒一人ひとりの個性を尊重し、それぞれの進路実現に向けて手厚いサポートが用意されているため、充実した3年間を送ることができるでしょう。

この記事では、そんな二松学舎大学附属高等学校について、偏差値やコース、学校生活の様子から進学実績まで、中学生や保護者の方が知りたい情報を分かりやすくまとめました。歴史と革新が共存するこの学校で、どんな高校生活が待っているのか、一緒に見ていきましょう。

二松学舎大学附属高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 二松学舎大学附属高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒102-0074 東京都千代田区九段南二丁目1番32号
代表電話番号 03-3261-9386 (代表)
公式サイト https://www.nishogakusha-highschool.ac.jp/

二松学舎大学附属高等学校の偏差値・難易度・併願校

二松学舎大学附属高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、おおむね51から56前後となっています。 これは東京都内の高校の中では中堅レベルに位置づけられます。

  • 特進コース:56程度

  • 進学コース:51程度

同じくらいの偏差値の高校としては、都立高校では駒場高校、小山台高校、私立高校では國學院高校、東洋大学京北高校、駒込高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で主要5教科を中心に4が多く、3がいくつかある程度が考えられます。ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。

主な併願校としては、私立高校では日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)の附属・系属校や、杉並学院高校、実践学園高校などがよく選ばれるようです。都立高校を第一志望とする受験生が、併願優遇制度を利用して二松学舎大学附属高等学校を受験するケースも多く見られます。

二松学舎大学附属高等学校に設置されている学科・コース

二松学舎大学附属高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望や目標に合わせて、主に2つのコースを設置しています。

  • 特進コース

    国公立大学やGMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)以上の難関私立大学への現役合格を目指すコースです。 高いレベルの授業展開と演習を通じて、応用力を養います。難関大学への一般受験を考えている生徒におすすめです。

  • 進学コース

    二松学舎大学への内部進学をはじめ、多様な私立大学への進学を目指すコースです。 基礎学力の定着を重視し、幅広い分野の学習を通して自分の適性を見つけたい生徒におすすめです。 3年次には豊富な選択科目があり、興味や進路に合わせた学習が可能です。

二松学舎大学附属高等学校の特色・校風

二松学舎大学附属高等学校は、「文武両道」と「面倒見の良さ」をキーワードに、落ち着いた雰囲気の中で学校生活が送れると評判です。

  • 宿題の量

    宿題の量は、コースや先生によって差があるようですが、「多い」と感じる生徒もいるようです。特に特進コースでは、日々の予習・復習が欠かせません。

  • 校則

    校則は、私立高校としては標準的か、やや厳しめという声が多いようです。 特に頭髪や服装に関する指導は定期的におこなわれており、厳しいと感じる生徒もいるかもしれません。 スマートフォンの使用については、校内でのルールが定められており、休み時間などの使用は認められているものの、授業中の使用は禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気

    生徒は真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多いと言われています。一方で、部活動や学校行事には活発に取り組む生徒も多く、メリハリのある学校生活を送っているようです。

  • アルバイト

    アルバイトは原則として禁止されています。特別な事情がある場合は、学校の許可が必要となるようです。

  • 制服

    制服は伝統的なデザインで、生徒からの評判は賛否両論あるようです。男子は詰襟、女子はブレザーにリボンまたはネクタイです。

  • 土曜授業

    年間5回程度の土曜日に、柏キャンパスの広大なグラウンドで体育の授業が行われます。

二松学舎大学附属高等学校の部活動・イベント

部活動

二松学舎大学附属高等学校では多くの生徒が部活動に加入しており、その加入率は約85%にものぼります。 文武両道を掲げ、運動部・文化部ともに活発に活動しています。

  • 運動部

    特に硬式野球部は、甲子園への出場経験も豊富な全国レベルの強豪校として知られています。 野球部を目指して入学してくる生徒も少なくありません。そのほか、陸上競技部やサッカー部、バスケットボール部なども熱心に活動しています。

  • 文化部

    文化部では、書道部や吹奏楽部などがコンクールで実績を残しています。また、創立者である三島中洲が漢学者であったことから、漢詩や漢文に親しむ文芸部など、歴史ある学校ならではの部活動もあります。

イベント

学校生活を彩るイベントも充実しています。

  • 柏葉祭(文化祭)

    毎年秋に開催される文化祭は「柏葉祭(はくようさい)」と呼ばれ、クラスごとの展示や発表、部活動の公演などで大変盛り上がります。生徒が主体となって企画・運営を行い、クラスの団結力が深まる一大イベントです。

  • 体育祭

    体育祭は、都心の学校には珍しく、千葉県柏市にある広大な柏キャンパスのグラウンドを使用して行われます。 のびのびとした環境の中で、クラス対抗のリレーや各種競技に熱が入ります。

  • 修学旅行

    修学旅行は、例年、沖縄などを訪れることが多いようです。平和学習や文化体験を通して、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

二松学舎大学附属高等学校の進学実績

二松学舎大学附属高等学校は、附属大学である二松学舎大学への進学はもちろんのこと、多くの生徒が他の大学へも進学しています。

  • 国公立大学

    千葉大学、埼玉大学、東京都立大学など、首都圏の国公立大学への合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)や、成蹊大学、成城大学、明治学院大学、獨協大学、國學院大學、武蔵大学といった大学群に、毎年多くの合格者を輩出しています。

  • 二松学舎大学への内部進学

    進学コースの生徒を中心に、一定の基準を満たすことで二松学舎大学への推薦入学制度を利用することができます。 文学部や国際政治経済学部への進学が可能です。

このような進学実績を支えるため、学校では夏期・冬期講習会や、予備校講師による校内予備校「学舎(まなびや)」など、多彩な学習支援プログラムを用意しています。 また、卒業生が在校生の学習相談に乗るチューター制度も充実しています。

二松学舎大学附属高等学校の特長・アピールポイント

二松学舎大学附属高等学校には、他校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 140年以上の歴史と「論語」教育

    創立以来の伝統を受け継ぎ、3年間を通じて「論語」の授業が必修となっています。 古典を通じて人としての生き方を学び、豊かな人間性を育むことを目指しています。

  • 都心にありながら緑豊かな環境

    皇居の近く、千鳥ヶ淵や北の丸公園に隣接しており、都心ながらも閑静で落ち着いた学習環境です。

  • 充実した学習支援体制

    通常の授業に加え、長期休暇中の講習会や校内予備校、卒業生チューター制度など、生徒の学力を伸ばすためのサポートが手厚く用意されています。

  • 広大な柏キャンパスのグラウンド

    体育の授業や体育祭、一部の部活動は、千葉県柏市にある広大な人工芝グラウンドで行われます。 都心の高校でありながら、恵まれた運動施設を利用できるのは大きな魅力です。

  • 附属大学との高大連携

    二松学舎大学との連携により、大学の授業を先取りして受講できるプログラムなどがあります。大学での学びをいち早く体験し、進路意識を高めることができます。

  • 文武両道を実践できる環境

    全国レベルの野球部をはじめ、多くの部活動が活発に活動しており、勉強と部活動を両立させたい生徒にとって最適な環境が整っています。

  • ICT教育の推進

    全生徒がタブレット端末を持ち、授業や探究活動に活用するなど、ICT教育を積極的に推進しています。

二松学舎大学附属高等学校の口コミ・評判のまとめ

二松学舎大学附属高等学校についての在校生や卒業生からの声を集めてみました。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「面倒見が良い」という声が多く、生徒と教員の距離が近いようです。

    • 「論語の授業が面白く、人として大切なことを学べる」と、伝統的な教育を評価する意見があります。

    • 「野球部の応援などを通して、学校全体に一体感が生まれる」「行事が楽しい」といった声も聞かれます。

    • 都心にありながら落ち着いた環境で、安心して学校生活が送れるという点も好評です。

    • 進路指導が手厚く、様々な大学への進学実績があることを魅力に感じる生徒が多いようです。

  • 気になる点

    • 「校則が少し厳しい」と感じる生徒もいるようです。 特に頭髪や服装の指導が定期的におこなわれます。

    • 都心にあるため、校舎や体育館が狭い、校庭がない、といった施設面での意見があります。 (ただし、体育は広大な柏キャンパスのグラウンドも利用します)

    • コースによっては、大学受験に向けて塾や予備校に通っている生徒も多いという声もあります。

アクセス・通学

二松学舎大学附属高等学校は、複数の駅・路線が利用できる非常に便利な場所にあります。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 東京メトロ 東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅 2番出口より徒歩約6分

    • JR総武線、東京メトロ 有楽町線・南北線、都営新宿線「市ヶ谷」駅より徒歩約15分

    • JR総武線、東京メトロ 東西線・有楽町線・南北線、都営大江戸線「飯田橋」駅より徒歩約15分

千代田区、新宿区、文京区などの近隣エリアからはもちろん、JRや地下鉄を利用して、東京23区内や千葉県、埼玉県など幅広いエリアから生徒が通学しています。

二松学舎大学附属高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。二松学舎大学附属高等学校の魅力は伝わりましたか?

この学校は、「歴史や伝統を大切にしながら、落ち着いた環境で勉強も部活も頑張りたい」と考えている君に特におすすめです。特に、先生方の面倒見が良いと評判なので、分からないことを積極的に質問したり、進路についてじっくり相談したい人にはぴったりの環境でしょう。

二松学舎大学附属高等学校を目指す君へのアドバイスとしては、まず学校の内申点をしっかりと確保することが大切です。日々の授業を大切にし、定期テストで安定した成績を収めることを目指してください。その上で、入試本番に向けて、苦手科目の克服に力を入れましょう。特に英語と数学は差がつきやすい科目なので、基礎を固めた上で、過去問などを使って応用問題にもチャレンジしておくと安心です。

高校3年間は、君が大きく成長する大切な時間です。二松学舎大学附属高等学校で、充実した毎日を送りませんか?応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。