青森県立五所川原工科高等学校は、2021年4月に西北五地区の4つの高校(五所川原工業、金木、板柳、鶴田)が統合して誕生した、新しい歴史を歩み始めた学校です。 県内では唯一、普通科と工業科(機械科、電子機械科、電気科)を併せ持つ総合高校として、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できる強みを持っています。 「誠実」「創造」「礼節」を校訓に掲げ、これからの社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
五所川原工科高等学校の基本情報
五所川原工科高等学校の偏差値・難易度・併願校
学科・コースごとの偏差値 機械科: 48 電子機械科: 48 電気科: 48 普通科: 48
難易度の目安
偏差値48は、中学校の定期テストで平均点以上を安定して取れていることが一つの目安になります。青森県の公立高校入試は、中学3年間の内申点(135点満点)と学力検査(500点満点)、そして面接の結果を総合的に判断して合否が決定されます。 そのため、日々の授業態度や提出物、定期テストの成績も非常に重要です。 主な併願校
青森県の公立高校入試では、原則として1つの高校・学科にしか出願できません。そのため、五所川原工科高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。同じくらいの学力レベルや、通学の利便性などを考慮して、以下のような私立高校が併願校として考えられます。 五所川原第一高等学校 弘前学院聖愛高等学校 東奥義塾高等学校
五所川原工科高等学校に設置されている学科・コース
普通科
大学進学を目指し、探究型の学習を通して思考力や表現力を養います。2年次からは文類型・理類型に分かれ、個々の進路希望に合わせたきめ細やかな指導が受けられます。 機械科
「ものづくり」のスペシャリストを目指す学科です。工作機械の操作や設計、溶接技術など、産業の基盤となる知識と技能を実践的に学びます。 電子機械科
ロボット制御やプログラミング、情報技術など、メカトロニクス分野の技術者を育成します。これからの社会でますます重要になる、コンピュータ制御技術などを幅広く学べます。 電気科
電気エネルギーの発生から利用までを総合的に学び、電気工事士などの資格取得を目指します。私たちの生活に欠かせない電気のプロフェッショナルを育成する学科です。
五所川原工科高等学校の特色・校風
校則・学校生活 校則は、他の高校と比較して標準的か、やや厳しいという声もあるようです。特に頭髪については、清潔端正であることが求められています。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールがあるようです。 アルバイトは、長期休業中に届け出をすれば可能とされています。 制服は、機能的で落ち着いたデザインのブレザータイプで、特に女子のスカートはスコットランドの伝統的なタータンチェックが採用されており、評判が良いようです。 土曜授業は基本的にないようです。
生徒の雰囲気
普通科と工業科の生徒が在籍しているため、様々なタイプの生徒が集まっています。ものづくりに集中したい生徒、部活動に打ち込みたい生徒、大学進学を目指して勉強に励む生徒など、それぞれの目標に向かって真面目に取り組む雰囲気があるようです。
五所川原工科高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
陸上競技部、硬式野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、テニス部、卓球部、少林寺拳法部、ウエイトリフティング部、ボクシング部、弓道部、バドミントン部など、多くの運動部があります。 中でもウエイトリフティング部やボクシング部は、全国大会に出場するなどの実績を挙げています。 文化部・同好会
吹奏楽部、美術部、写真部のほか、機械同好会、電子機械同好会、電気同好会といった、工業科の特色を生かした専門的な活動を行う同好会があるのが大きな特徴です。 これらの同好会では、ロボットコンテストへの出場や、地域のイベントでの作品展示など、日頃の学びの成果を発表する機会も多くあります。
イベント
運動会・学校祭(五工祭)
運動会や学校祭は、学科の垣根を越えて学校全体で盛り上がる大きなイベントです。 特に学校祭では、工業科の生徒による専門的な展示や実演、普通科の生徒による探究学習の発表など、五所川原工科高等学校ならではの多彩な企画が楽しめます。 修学旅行
2年生の12月に関西方面への修学旅行が予定されており、歴史や文化に触れる貴重な体験となります。 インターンシップ・校内生徒研究発表会
2年生を対象としたインターンシップ(就業体験)や、学習の成果を発表する校内生徒研究発表会など、キャリア教育につながる独自の行事も充実しています。
五所川原工科高等学校の進学実績
主な進学先 国公立大学:弘前大学、室蘭工業大学、秋田大学など 私立大学:八戸工業大学、東北学院大学、金沢工業大学など 専門学校:地域の看護・医療系専門学校や、工業系の専門学校への進学者が多い傾向にあります。
主な就職先
県内をはじめ、全国の製造業やインフラ関連企業への就職者が多数います。学校で学んだ専門知識や取得した資格を活かして、即戦力として活躍する卒業生が多いのが特徴です。 進路サポート
進学希望者向けの講習や、公務員試験対策講座などを実施し、生徒一人ひとりの進路実現をサポートしています。 また、工業科が併設されているメリットを活かし、普通科の生徒も工業系の科目を選択できるなど、柔軟なカリキュラムでキャリア教育の充実を図っています。
五所川原工科高等学校の特長・アピールポイント
県内唯一の普通科・工業科併設校
文系・理系の学びに加え、専門的な工業技術にも触れることができる環境は、将来の選択肢を大きく広げます。 充実した資格取得サポート
工業科では、在学中に第二種電気工事士や危険物取扱者など、社会で役立つ多くの国家資格や検定の取得を目指せます。 地域との連携を重視した教育
地元の企業や大学と連携した授業やインターンシップ、地域の祭り「立佞武多」への参加などを通して、社会で生きる力を育みます。 探究型学習と課題研究
普通科の「総合的な探究の時間」と工業科の「課題研究」では、生徒が自ら課題を見つけ、解決策を探る主体的な学びを実践しています。 五所川原市出身の吉幾三氏が作詞・作曲した校歌
地域への愛着と誇りを育む、ふるさとの自然や心が歌われた校歌も学校の自慢の一つです。 新しくきれいな施設・設備
統合に合わせて改築された校舎や、充実した実習設備など、快適な学習環境が整っています。 多様な進路に対応できるキャリア教育
大学進学から就職まで、一人ひとりの夢を叶えるためのきめ細やかな進路指導体制が強みです。
五所川原工科高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「専門的な知識や技術が身につき、資格も取れるので就職に有利」という、工業科の学びに対する満足度の高い声が多く見られます。 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「面接指導などが手厚い」といった、進路サポートの充実を評価する意見があります。 「普通科と工業科の生徒が交流できるので面白い」「色々な考え方を持つ友達ができる」など、多様な生徒が集まる環境をポジティブに捉える声も多いです。 「制服がかっこいい、かわいい」という意見も、特に女子生徒から多く聞かれます。
気になる点 「校則が少し厳しいと感じることがある」特に頭髪や服装に関する指導について、厳しいと感じる生徒もいるようです。 「駅から少し距離がある」最寄り駅から徒歩で25分ほどかかるため、アクセス面で不便さを感じるという声もあります。 「学科によってクラスの雰囲気がかなり違う」という意見もあり、入学前に各学科の特徴をよく理解しておくことが大切なようです。
アクセス・通学
最寄り駅 JR五能線「五所川原駅」より徒歩約25分 津軽鉄道「津軽五所川原駅」より徒歩約24分
バス 弘南バス「五所川原営業所」バス停から徒歩約1分
五所川原工科高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

