埼玉県立伊奈学園総合高等学校は、自分の興味や進路に合わせて時間割を組み立てられる「総合選択制」を日本で初めて導入した、非常にユニークな公立高校です。まるで大学のような広大なキャンパスには、約2400人もの生徒が在籍しており、その規模は県内トップクラスを誇ります。一人ひとりの個性を尊重し、主体性を育む教育が、伊奈学園総合高等学校の最大の魅力と言えるでしょう。
伊奈学園総合高等学校の基本情報
伊奈学園総合高等学校の偏差値・難易度・併願校
語学系:61 人文系:61 理数系:61 情報経営系:57 生活科学系:57 スポーツ科学系:57 芸術系:57
伊奈学園総合高等学校に設置されている学科・コース
人文系 – 国語や社会(地理歴史・公民)を中心に深く学びます。文学、歴史、哲学、法学、経済学などに興味がある生徒におすすめです。 理数系 – 数学や理科(物理・化学・生物・地学)を重点的に学びます。科学的な探究心が旺盛で、将来は研究者や技術者を目指したい生徒に最適です。 語学系 – 英語、ドイツ語、フランス語、中国語のいずれかを選択し、その言語を深く学びます。 異文化に触れ、国際的な舞台で活躍したい生徒におすすめです。 情報経営系 – 簿記会計やコンピュータ活用能力を高める学習をします。 ビジネスや経済社会の仕組みに興味がある生徒に向いています。 生活科学系 – 被服、保育、食物、調理、福祉など、生活に関わる専門分野を学びます。 人の暮らしを豊かにすることに関心がある生徒におすすめです。 スポーツ科学系 – 体育の実技や理論を専門的に学びます。 アスリートを目指す生徒や、スポーツを通じた身体の仕組みについて科学的に探究したい生徒に最適です。 芸術系 – 音楽、美術、工芸、書道の4つの分野から1つを選択し、専門的な技術と感性を磨きます。 創作活動が好きで、芸術の道を志す生徒におすすめです。
伊奈学園総合高等学校の特色・校風
宿題の量:学系や選択科目によりますが、全体的には標準的か、やや多めという声が多いようです。特に専門性を高める学系では、課題が多くなる傾向があります。 校則:他の公立高校と比較すると、比較的緩やかなようです。スマホは授業中以外は使用可能で、服装についても過度な指導は少ないという口コミが見られます。 ただし、スカート丈など、基本的なルールは守る必要があります。 生徒たちの雰囲気:真面目な生徒から活発な生徒まで多種多様です。自分の好きなことに打ち込んでいる生徒が多く、互いの個性を認め合う雰囲気があります。 アルバイト:原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は申請により可能となる場合があります。 制服の評判:男子は詰襟、女子はブレザーで、落ち着いたデザインが特徴です。特に女子の制服は、リボンやスカートのチェック柄が可愛いと評判です。 土曜授業:基本的にはありませんが、模試や特別な講座が実施されることがあります。
伊奈学園総合高等学校の部活動・イベント
部活動
イベント
伊奈学園総合高等学校の進学実績
国公立大学:39名(うち、旧帝大+一橋・工学系に5名) 難関私立大学(早慶上理ICU):32名 GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政):174名
伊奈学園総合高等学校の特長・アピールポイント
日本初の「総合選択制」普通科高校:約190もの多彩な講座から、自分の興味や進路に合わせて時間割を作成できます。 専門性を深める「7つの学系」:人文、理数、語学、スポーツ科学、芸術、生活科学、情報経営の7つの専門分野で、好きなことをとことん追求できます。 大学のような広大なキャンパスと充実した施設:東京ドーム約3.3個分の敷地に、各教科の専門教室、複数の体育館、図書館(蔵書数約10万冊)など、全国トップクラスの施設が揃っています。 異学年の交流を生む「ハウス制」:全校生徒が6つの「ハウス」に分かれて学校生活を送ります。 体育祭などの学校行事はハウス対抗で行われ、学年を超えた強い絆が生まれます。 活発な国際交流:英語圏だけでなく、ドイツ、フランス、中国、オーストラリアなど、5か国との国際交流プログラムが用意されています。 全国最大級の文化祭「いなほ祭」:毎年1万人以上が来場する、生徒が主体となって作り上げる一大イベントです。 多様なバックグラウンドを持つ生徒との出会い:全校生徒約2400名というマンモス校ならではの環境で、様々な興味や価値観を持つ仲間と出会い、視野を広げることができます。
伊奈学園総合高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「自分のやりたいことが決まっている人には最高の環境」という声が多数あります。 専門分野を深く学べる学系システムや、豊富な選択科目に満足している生徒が多いようです。 「自由な校風で楽しい」「いじめが少ない」という意見も目立ちます。 多様な生徒がいることや、クラス替えがないこと、選択授業で人間関係が固定化されないことなどが理由として挙げられています。 「施設が充実している」「部活動が盛んで活気がある」といった点も高く評価されています。 文化祭や体育祭などの行事が非常に盛り上がり、良い思い出になるという声も多いです。
気になる点: 「やりたいことが決まっていないと、科目選択で苦労する」という意見があります。 1年生のうちに進路をある程度決めなければならないことに、戸惑いを感じる生徒もいるようです。 「学校が広すぎて移動が大変」というのは、多くの生徒が感じることのようです。 休み時間がほとんど移動で終わってしまうこともあるようです。 「3年間クラス替えがないので、人間関係が合わないと辛い」という声もあります。 最寄り駅から徒歩10分以上かかるなど、「交通の便があまり良くない」という指摘も見られます。
アクセス・通学
埼玉新都市交通ニューシャトル「羽貫駅」から徒歩約10分 JR高崎線「上尾駅」東口から朝日バスで約30分、「伊奈学園」下車 JR宇都宮線「蓮田駅」西口から朝日バスまたはけんちゃんバスで約20〜25分、「伊奈学園」下車
伊奈学園総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス