滋賀県立八幡工業高等学校は、近江八幡市にある県立の工業高校で、「八工(はちこう)」の愛称で親しまれています。1961年の開校以来、1万4千人以上の卒業生を輩出し、滋賀県を中心とした「ものづくり」産業を支える多くの技術者を育ててきました。「やればできる八工魂」をスローガンに掲げ、専門的な知識や技術の習得はもちろん、社会で活躍するための人間教育にも力を入れているのが大きな魅力です。
八幡工業高等学校の基本情報
八幡工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
機械科:40 電気科:40 環境化学科:38
八幡工業高等学校に設置されている学科・コース
機械科
「ものづくり」の基礎から応用までを幅広く学びます。自動車やロボットなど、あらゆる工業製品のベースとなる知識と技術を習得したい人におすすめです。 電気科
電気エネルギーの発生から利用までを体系的に学びます。IT技術や自動制御など、現代社会に欠かせない電気のプロフェッショナルを目指す人におすすめです。 環境化学科
化学の知識をベースに、環境問題の解決や持続可能な社会の発展に貢献する技術を学びます。環境分析や新素材開発に興味がある人におすすめです。
八幡工業高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 : 「やればできる八工魂」がスローガン。挨拶や時間厳守といった社会人としての基本を大切にする指導が行われています。 生徒たちは専門分野の学習に誇りを持ち、真面目に取り組む姿勢が見られます。校則 : 工業高校のため、安全面を考慮した規則があります。例えば、髪型や服装に関する規定は、感電事故などを防ぐ目的も含まれており、納得できる理由が示されているとの声があります。 スマートフォンは授業中に使用しなければ基本的に持ち込みは問題ないようです。 アルバイトは原則として長期休業中などに許可制で認められる場合があります。宿題・課題 : 専門教科では、実習レポートなどの課題が多く出される傾向があります。 授業内容を確実に身につけるためのものであり、計画的に取り組むことが大切です。制服 : 男子は黒の標準学生服、女子はブレザーとスカートまたはスラックスです。特に個性的というわけではありませんが、質素で清潔感のあるデザインです。土曜授業 : 土曜授業は基本的に実施されていません。
八幡工業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : レスリング部はインターハイや国体で上位入賞を果たすなど、輝かしい実績を誇っています。 他にも、サッカー部、バスケットボール部、ソフトテニス部、ハンドボール部、山岳部など多くの部が活発に活動しています。文化部・工業系 : 工業高校ならではの「ものづくりコンテスト」を目指す部活動が盛んです。 ロボット競技大会で優勝するなど、日頃の学習の成果を存分に発揮しています。 また、新聞部が精力的に学校新聞を発行しているほか、eスポーツ部といった新しい部も誕生しており、活動の幅が広がっています。
イベント
八工祭(文化祭・体育祭) : 文化祭では、各学科の専門性を活かした展示や体験企画が人気です。日頃の学習成果を発表する貴重な機会となっており、多くの来場者で賑わいます。体育祭はクラス対抗で競い合い、団結力を高めます。修学旅行 : 近年の修学旅行の様子は学校のウェブサイトや学校新聞で紹介されており、生徒たちにとって思い出深いイベントとなっています。校外学習・インターンシップ : 企業見学や就業体験(インターンシップ)など、実際の社会や仕事を肌で感じる機会が多く設けられています。進路を具体的に考える上で、非常に有意義な経験となります。
八幡工業高等学校の進学実績
就職 : 卒業生の約7割が就職を選択します。 県内の製造業を中心に、毎年多くの企業から求人があり、就職希望者の内定率は非常に高い水準を誇っています。 これは、学校で身につけた確かな技術力と、社会人としての基礎力が企業から信頼されている証です。大学・専門学校への進学 : 約3割の生徒が進学を選びます。 工業系の知識をさらに深めるため、国公立大学や私立大学の工学部、理工学部へ進学する生徒が多いです。龍谷大学や立命館大学などへの指定校推薦枠もあります。 また、専門学校でより実践的なスキルを磨く生徒もいます。サポート体制 : 進路指導が手厚く、面接指導やSPI対策などを通して、生徒一人ひとりの希望進路実現をサポートしています。
八幡工業高等学校の特長・アピールポイント
圧倒的な就職実績 : 多くの企業からの厚い信頼があり、高い就職率を維持しています。 学校で学んだ専門知識や技術が、卒業後すぐに社会で役立つことを示しています。充実した資格取得サポート : 在学中に、2級ボイラー技士、ガス溶接技能講習、フォークリフト運転技能講習など、将来に役立つ多くの専門資格の取得を目指せます。地域社会との連携 : 小学生向けの「ものづくり体験教室」を開催したり、地域のイベントでイルミネーション製作に取り組んだりと、学んだ技術を地域に還元する活動を積極的に行っています。全国レベルで活躍する部活動 : レスリング部や、ものづくりコンテスト系の部活動など、全国の舞台で活躍する部が多く、高い目標を持って活動に打ち込める環境です。実践的な実習設備 : 各学科に専門的な実習を行うための充実した設備が整っており、即戦力となる技術を身につけることができます。大学進学も目指せる「総合技術コース」 : 専門知識を学びながら、大学進学にも対応したカリキュラムで学べるコースが用意されており、多様な進路希望に応えています。社会人基礎力の育成 : 専門技術だけでなく、挨拶やマナーといった社会で必要とされる基本的な姿勢の指導にも力を入れています。
八幡工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「就職に非常に強く、先生方のサポートも手厚い」という声が最も多く聞かれます。 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢が明確になった」といった、学習内容への満足度も高いようです。 「資格がたくさん取れるので、自分の自信につながる」という意見も多くあります。 「部活動が活発で、先輩と後輩の仲が良い」など、学校生活の充実感を評価する声もあります。
気になる点 :「工業高校なので、専門教科のレポート課題などが多くて大変な時もある」という声があります。 「校舎や設備が少し古いと感じる部分がある」という意見も見られます。 「最寄り駅から少し歩くので、アクセスが不便に感じる人もいるかもしれない」という点も挙げられています。
アクセス・通学
最寄り駅 :JR東海道本線(琵琶湖線)および近江鉄道「近江八幡」駅から徒歩約20分
八幡工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス