八王子実践高等学校は、1926年に創立された歴史と伝統のある私立高校です。長い歴史の中で常に時代の変化に対応し、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を実践してきました。「文武両道」を掲げ、勉強はもちろん、部活動にも全力で打ち込める環境が整っているのが大きな魅力です。

進学指導にも力を入れており、自分の目標に合わせて選べる多彩なコース設定が特長です。難関大学を目指す生徒から、専門分野での活躍を夢見る生徒まで、それぞれの希望進路を実現するための手厚いサポート体制があります。部活動では、特に女子バレーボール部が全国的な強豪校として知られています。

この記事では、そんな八王子実践高等学校について、偏差値やコース内容、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。学校選びで悩んでいる中学生や保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。きっと、八王子実践の新たな魅力を発見できるはずです。

八王子実践高等学校の基本情報

八王子実践高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 八王子実践高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒193-0931 東京都八王子市台町1-6-15
代表電話番号 042-622-0654
公式サイト http://www.hachioji-jissen.ac.jp/

八王子実践高等学校の偏差値・難易度・併願校

八王子実践高等学校の最大の特長は、自分の学力や目標に合わせて柔軟にコースを選べる点にあります。偏差値はコースによって幅広く設定されており、多くの受験生にとって挑戦しやすい環境が整っています。

学科・コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科特進コース:55~61

  • 普通科選抜コース:52

  • 普通科総合進学コース:47

同じくらいの偏差値の高校としては、特進コースであれば都立の上水高校や東大和南高校、私立では桜美林高校や工学院大学附属高校などが挙げられます。選抜・総合進学コースでは、都立の八王子桑志高校や福生高校、私立では八王子学園八王子高校(総合コース)などが比較対象となるでしょう。

合格に必要な内申点の目安は、推薦入試の場合、特進コースで5科21以上、選抜コースで5科19以上、総合進学コースで9科27以上が一つの基準となるようです。一般入試では内申点による加点制度もありますので、日頃の学習態度も大切になります。

主な併願校としては、私立高校を第一志望とする受験生のほか、都立高校を目指す受験生の併願先としても多く選ばれています。例えば、昭和第一学園高校、八王子学園八王子高校、白梅学園高校などがよく挙げられます。八王子実践高等学校は、幅広い学力層の生徒を受け入れているため、自分の実力に合った併願パターンを組み立てやすい学校と言えるでしょう。

八王子実践高等学校に設置されている学科・コース

八王子実践高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に対応するための多彩なコースが設置されています。それぞれのコースで特色あるカリキュラムが組まれており、自分の「やりたいこと」を見つけ、深めていくことができます。

  • 特進コース

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。 ハイレベルな授業展開はもちろん、放課後には校内予備校「J-Plus」が設置されており、学校内で学習が完結できる手厚いサポート体制が整っています。

  • 選抜コース

    GMARCHをはじめとする難関・中堅私立大学への進学を目標とします。 部活動や学校行事にも積極的に参加しながら、大学受験に向けた学力向上を目指す、文武両道を実践したい生徒におすすめのコースです。

  • 総合進学コース

    四年制大学、短期大学、専門学校への進学や就職など、多様な進路希望に対応するコースです。高大専連携による授業なども取り入れ、自分の興味・関心を深めながら、社会で活躍するための力を養います。

八王子実践高等学校の特色・校風

八王子実践高等学校は、「文武両道」を掲げる活気のある校風が特徴です。特に部活動が盛んで、多くの生徒が学業と両立させながら熱心に活動に取り組んでいます。

口コミなどを見ると、「校則は私立なのである程度厳しい」という声が多いようです。 特に頭髪や服装に関する指導はしっかりしているとの意見が見られます。 スマートフォンの使用については、校内でのルールが定められているようです。生徒たちの雰囲気は、コースによって多少カラーが異なるものの、全体的には明るく元気な生徒が多いという印象です。

宿題の量はコースや先生によって差があるようですが、特に特進コースでは日々の学習習慣を身につけるための課題が出される傾向にあります。アルバイトは原則として禁止されているようです。

制服については、男女ともにブレザースタイルです。夏服にはポロシャツもあり、機能的です。 デザインに関しては様々な意見がありますが、きちんと着こなすことで清潔感があると評判のようです。土曜授業は基本的に実施されています。

八王子実践高等学校の部活動・イベント

部活動

八王子実践高等学校の部活動は非常に盛んで、全国レベルで活躍する部も少なくありません。

特に有名なのが女子バレーボール部です。 全国大会の常連校であり、数々の大会で優勝経験を持つ全国屈指の強豪校として知られています。 このほか、ハンドボール部、陸上競技部、剣道部なども都大会上位を目指して活発に活動しています。

文化部では、吹奏楽部や書道部がコンクールで優秀な成績を収めるなど、高いレベルでの活動を展開しています。 また、料理部、漫画研究部、軽音楽部など、生徒の多彩な興味に応える様々な部があり、多くの生徒が楽しく活動しています。

イベント

八王子実践高等学校では、生徒たちの学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して開催されます。

5月に行われる体育祭は、クラス対抗で大いに盛り上がる一大イベントです。 生徒たちはクラスの団結力を高め、全力で競技に臨みます。

9月には「明鏡祭(めいきょうさい)」と呼ばれる文化祭が開催されます。 各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、模擬店などを出店し、校内は活気に満ち溢れます。 受験生や保護者も見学可能で、学校の雰囲気を肌で感じることができる良い機会となっています。

2年生の12月には修学旅行があり、生徒たちにとって高校生活の忘れられない思い出となります。 この他にも、芸術鑑賞教室や、中学では合唱コンクールなども行われ、豊かな人間性を育む機会が豊富に用意されています。

八王子実践高等学校の進学実績

八王子実践高等学校は、多彩なコース設定を活かし、生徒一人ひとりの希望進路の実現を力強くサポートしています。特に近年、大学進学実績が向上しており、生徒たちの努力が着実に実を結んでいます。

2024年度の主な大学合格実績を見ると、国公立大学では東京都立大学、東京学芸大学、電気通信大学、東京農工大学などへの合格者が出ています。

難関私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学のほか、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)にも多数の合格者を輩出しています。 その他、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった「日東駒専」や、帝京大学、桜美林大学、明星大学など、地元の大学にも多くの生徒が進学しています。

こうした進学実績を支えているのが、手厚い進路指導と学習サポート体制です。特に校内予備校「J-Plus」では、放課後に大学受験に特化した講座を受講でき、多くの生徒が活用しています。 このように、学校全体で生徒の「学びたい」という意欲に応え、目標達成を後押しする環境が整っているのが八王子実践高等学校の強みです。

八王子実践高等学校の特長・アピールポイント

八王子実践高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。ここでは、その中でも特に注目したいポイントをいくつかご紹介します。

  • 目標に合わせた多彩なコース設定

    国公立・難関私立大学を目指す「特進コース」から、文武両道を実践する「選抜コース」、多様な進路に対応する「総合進学コース」まで、自分の夢や目標に合わせて学べる環境が整っています。

  • 校内予備校「J-Plus」の存在

    放課後に校内で質の高い予備校の授業を受けられる「J-Plus」は、塾に通う時間や費用を節約しながら効率的に学力を伸ばせる画期的なシステムです。

  • 全国レベルで活躍する部活動

    特に女子バレーボール部は全国的に有名で、高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって最高の環境です。 その他の部活動も活発で、学校全体が活気に満ちています。

  • 高大専連携による専門的な学び

    総合進学コースでは、大学や専門学校と連携した先進的な授業が展開されています。 IT技術や国際教養など、高校の授業の枠を超えた専門的な学びを体験できます。

  • 伝統と革新が共存する校風

    1926年創立という長い歴史と伝統を大切にしながらも、常に新しい教育を取り入れる革新的な姿勢を併せ持っています。

  • きめ細やかな進路指導

    生徒一人ひとりのキャリア形成を重視し、進学から就職まで、個々の希望に寄り添った丁寧な進路指導が行われています。

  • 充実した学校行事

    体育祭や文化祭「明鏡祭」など、生徒が主体となって作り上げる行事が多く、クラスの団結力を高め、かけがえのない思い出を作ることができます。

八王子実践高等学校の口コミ・評判のまとめ

八王子実践高等学校についての在校生や卒業生からの声を集めてみると、様々な意見が見られます。学校選びの参考として、良い点と気になる点の両方を見ていきましょう。

良い点:

  • 「先生たちが親身になって相談に乗ってくれる」「質問しやすい雰囲気がある」といった、先生方のサポートの手厚さを評価する声が多く見られます。

  • 「部活動が盛んで、本気で打ち込める環境がある」「特に強い部活に入りたい人にはおすすめ」など、部活動の充実度を魅力に感じる生徒が多いようです。

  • 「コースが分かれているので、自分の目標に合った勉強ができる」「校内予備校があり、塾に行かなくても大学受験対策ができるのが良い」という、学習環境に関するポジティブな意見も目立ちます。

  • 「校舎が綺麗で過ごしやすい」「施設が整っている」という声もあり、学習環境が快適である点も評価されています。

  • 「行事が楽しく、クラスの団結力が高まる」など、学校生活の楽しさについての口コミも多くあります。

気になる点:

  • 「校則が厳しいと感じる」という声は、特に服装や頭髪について多く聞かれます。 私立高校として、ある程度の厳しさがあることを理解しておく必要がありそうです。

  • 「駅から少し歩くのが大変」という、立地に関する意見もあります。 最寄り駅から徒歩で15分前後かかるため、通学時間を考慮する必要があるかもしれません。

  • 「コースによって生徒の雰囲気がかなり違う」という声もあり、入学後のギャップを感じる生徒もいるようです。

  • 「グラウンドが少し狭い」など、一部の施設に関する指摘も見られました。

アクセス・通学

八王子実践高等学校へのアクセスは、複数の駅から可能で、様々なエリアから通学しやすい立地にあります。

  • JR中央線・横浜線・八高線「八王子駅」南口より徒歩約13~15分

  • 京王線「京王片倉駅」より徒歩約15分

  • 京王線「京王八王子駅」より徒歩約20分

  • 京王高尾線「山田駅」より徒歩約18分

また、バスを利用する場合は、京王バス「実践高校」バス停で下車すると目の前です。

八王子市内からの通学者が多いのはもちろんですが、JR線や京王線を利用して、日野市、立川市、多摩市、相模原市など、広範囲から生徒が通学しています。

八王子実践高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで八王子実践高等学校の魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?最後に、進学アドバイザーとして、この学校を目指す皆さんへのメッセージを送ります。

八王子実践高等学校は、「何かを本気で頑張りたい」という強い気持ちを持っている君にこそ、おすすめしたい学校です。それは勉強でも、部活動でも、学校行事でも構いません。多彩なコースと熱心な先生方、そして同じ目標を持つ仲間たちが、君の「本気」を全力でサポートしてくれる環境がここにはあります。特に、文武両道を高いレベルで実現したいと考えているなら、八王子実践高等学校は最高の舞台になるはずです。

受験勉強においては、まず自分の目標を明確にし、どのコースを目指すのかを決めましょう。そして、そのコースのレベルに合わせた対策を着実に進めることが大切です。基礎的な問題を確実に解けるようにしておくことはもちろん、過去問にもしっかり取り組み、出題傾向を掴んでおきましょう。皆さんが自分の持つ力を最大限に発揮し、桜咲く春を迎えられることを心から応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。