島根県立出雲商業高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る商業高校です。 地域社会の産業経済を担う人材の育成を目指し、これまで多くの卒業生を社会に送り出してきました。 商業や情報処理に関する専門的な知識や技術を学べるだけでなく、社会人として必要なビジネスマナーやコミュニケーション能力を実践的に身につけられるのが、出雲商業高等学校の大きな魅力です。
「出商(いずしょう)」の愛称で親しまれ、生徒が主体となって企画・運営する販売実習「出商デパート」は、地域でも有名な一大イベントとなっています。 このような実践的な学びを通して、課題解決能力や協調性を養い、社会で即戦力として活躍できる力を育みます。
この記事では、そんな出雲商業高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。
出雲商業高等学校の基本情報
まずは、出雲商業高等学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
| 正式名称 | 
島根県立出雲商業高等学校 | 
| 公立/私立の別 | 
公立 | 
| 共学/男子校/女子校の別 | 
男女共学 | 
| 所在地 | 
〒693-0011 島根県出雲市大津町2525番地 | 
| 代表電話番号 | 
(0853)21-0016 | 
| 公式サイトURL | 
https://www.izusho.ed.jp/ | 
 
出雲商業高等学校の偏差値・難易度・併願校
出雲商業高等学校の偏差値は、学科によって少し異なります。自分の学力と照らし合わせて、目標設定の参考にしてください。
同じくらいの偏差値の高校としては、出雲農林高校や大社高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で平均3程度が一つの基準となるでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。
島根県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、出雲商業高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、出雲西高校や松徳学院高校などが考えられます。
出雲商業高等学校に設置されている学科・コース
出雲商業高等学校には、専門性の異なる2つの学科が設置されています。 それぞれの学科で学べる内容や、どんな人におすすめかを見ていきましょう。
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商業科
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どんなことを学ぶ場所か:ビジネスに関する幅広い知識と技術を総合的に学びます。 2年生からはマーケティング、ビジネス経済、会計の3つのコースに分かれ、より専門性を深めていきます。
 
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どんな生徒におすすめか:将来、商品の企画や販売、経理などの仕事に興味がある人や、会社の仕組みについて広く学びたい人におすすめです。
 
 
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情報処理科
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どんなことを学ぶ場所か:プログラミングやシステム開発、ネットワークなど、ビジネスにおける情報活用を中心に学びます。 企業と連携した授業もあり、実践的なITスキルを習得できます。
 
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どんな生徒におすすめか:パソコンやIT技術に興味があり、将来はITエンジニアやWebデザイナーなど、情報技術の専門家として活躍したい人におすすめです。
 
 
出雲商業高等学校の特色・校風
出雲商業高等学校は、「資格取得に熱心」「地域との連携が強い」「活気がある」といったキーワードで表される学校です。
生徒たちは資格取得に非常に熱心で、簿記や情報処理など、全国商業高等学校協会が主催する各種検定の上級資格を目指して日々勉強に励んでいます。 先生方のサポートも手厚いという声が多く聞かれます。
校則については、「他の高校に比べて厳しい」という口コミが見られます。 特に服装に関する指導は厳しい傾向があるようです。 スマートフォンの使用については、校内での使用は原則禁止されているという声があります。 アルバイトは許可制で、長期休暇中などに行う生徒が多いようです。
制服は、男子が詰襟、女子がブレザーで、落ち着いたデザインです。生徒たちの雰囲気は、真面目で元気な生徒が多いと言われています。土曜授業は基本的にありません。
出雲商業高等学校の部活動・イベント
部活動
出雲商業高等学校は部活動も盛んで、23の運動部・文化部と2つの同好会が活動しています。
特に有名なのが吹奏楽部で、マーチングでは全国大会に出場するほどの強豪校です。 ピンク色の衣装が特徴で、地域のイベントにも数多く出演し、”出商スマイル”をモッ トーに聴く人を笑顔にする演奏を届けています。 野球部も伝統があり、過去には春夏の甲子園に出場した実績があります。 OBには元プロ野球選手の大野豊さんもいます。
文化部では、珠算部、簿記部、ワープロ・コンピュータ部なども全国大会に出場しており、商業高校ならではの部活動が活躍しています。
イベント
出雲商業高等学校の最大のイベントは、なんといっても秋に開催される「出商デパート」です。 これは、生徒たちが株式会社「出商デパート」の社員となり、仕入れから販売、経理までをすべて自分たちで行う大規模な販売実習です。 クラスごとにお店を出店し、地元企業とコラボしたオリジナル商品を開発・販売することもあります。 毎年多くの地域住民が訪れる一大イベントで、生徒たちは実践的なビジネススキルを学びながら、大きな達成感を味わうことができます。
その他にも、文化祭である「斐桜祭(ひおうさい)」や体育祭、修学旅行など、高校生活を彩る様々な行事が行われています。
出雲商業高等学校の進学実績
出雲商業高等学校の卒業後の進路は、就職と進学がおよそ半々です。 商業高校で学んだ専門知識を活かし、多様な分野で活躍しています。
最新の進路状況(2024年3月卒業生)によると、大学進学が38名、短期大学が13名、専修・各種学校が38名、就職が44名となっています。
就職希望者の内定率は毎年ほぼ100%を達成しており、その多くが県内の優良企業に就職しています。 進学先としては、商業系の学部を持つ大学や、専門知識をさらに深めるための専門学校などが選ばれることが多いようです。学校では、進路実現に向けて面接指導や小論文指導など、手厚いサポート体制が整えられています。
出雲商業高等学校の特長・アピールポイント
出雲商業高等学校ならではの魅力をまとめました。
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生徒が会社を経営するリアルな販売実習「出商デパート」がある。
 
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簿記や情報処理など、将来に役立つ多くの資格取得を強力にサポートしている。
 
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就職に強く、地元優良企業への就職内定率は毎年ほぼ100%を誇る。
 
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全国レベルで活躍する吹奏楽部をはじめ、部活動が非常に盛んである。
 
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地元企業やIT企業と連携した授業など、実践的な学びの機会が豊富にある。
 
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「出雲ミライラボ」など、地域の課題解決に取り組む探究学習に力を入れている。
 
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卒業生による進路体験発表会など、キャリアについて考える機会が多く設けられている。
 
出雲商業高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からの声をまとめると、出雲商業高等学校のリアルな姿が見えてきます。
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良い点:
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「たくさんの資格が取れるので、進学にも就職にも有利だと感じます」という声が多いようです。
 
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「出商デパートは大変だけど、クラスみんなで協力して成功させた時の達成感はすごい」といった、学校行事に関するポジティブな意見が目立ちます。
 
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「先生方が熱心で、分からないところは丁寧に教えてくれるので安心です」という、手厚いサポートを評価する声もあります。
 
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「ビジネスマナーが身につくので、社会に出てから役立つと思います」という意見も見られます。
 
 
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気になる点:
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「他の高校と比べると校則が厳しいと感じることがあります。特にスカート丈や頭髪は厳しいです」といった声が複数見られます。
 
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「坂の上にあるので、自転車通学は少し大変です」という、立地に関する意見もあります。
 
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「商業科目は楽しいですが、普通科目に比べて進度が速いと感じることがあります」という声も一部で見られます。
 
 
アクセス・通学
出雲商業高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。
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最寄り駅:一畑電車「大津町駅」から徒歩約15分
 
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バス:JR出雲市駅から一畑バスで「商業高校入口」下車、徒歩約5分
 
出雲市内から通学する生徒が中心ですが、近隣の雲南市などから通っている生徒もいます。
出雲商業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
出雲商業高等学校は、「将来、ビジネスの世界で活躍したい」「社会で役立つ実践的なスキルを身につけたい」と考えているあなたにぴったりの学校です。資格取得や「出商デパート」など、目標に向かって仲間と協力しながら努力できる環境が整っています。
受験勉強では、中学校での基礎学力を定着させることが何よりも大切です。特に、商業科目は数学や社会、英語の知識が基礎となる場面が多いので、苦手科目を作らないようにバランス良く学習を進めましょう。また、面接では「なぜ出雲商業で学びたいのか」「将来どんなことに挑戦したいのか」を自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておくことが重要です。あなたの熱意とやる気を応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。