報徳学園高等学校は、110年以上の歴史を誇る兵庫県西宮市の私立男子校です。勉強と部活動の両方に全力で打ち込める「文武両道」を掲げ、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。活気あふれる環境の中で、仲間と切磋琢磨しながら充実した3年間を送りたいと考えている受験生にとって、報徳学園は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

この学校の大きな特長は、生徒の目標に応じた多彩なコース設定と、全国レベルで活躍する部活動の数々です。難関大学を目指す生徒から、スポーツで頂点を目指す生徒まで、それぞれの夢を全力でサポートする体制が整っています。先生と生徒の距離が近く、アットホームな雰囲気の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

この記事では、報徳学園高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活のリアルな情報などを、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。この記事を読めば、きっと報徳学園の魅力が分かり、高校選びの大きなヒントになるはずです。

報徳学園高等学校の基本情報

報徳学園高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 報徳学園高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男子校
所在地 〒663-8003 兵庫県西宮市上大市5-28-19
代表電話番号 0798-51-3021
公式サイトURL https://www.hotoku.ac.jp/

報徳学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

報徳学園高等学校は、コースによって偏差値が異なり、自分の学力や目標に合わせた選択が可能です。

  • 普通科選抜特進コース:62

  • 普通科特進コース:56

  • 普通科進学コース:48

難易度のイメージ

選抜特進コースは、兵庫県内の私立高校の中でも上位に位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、滝川高等学校や雲雀丘学園高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、学校の成績で5段階評価のうち主要5教科で4以上が中心となるレベルが求められることが多いようです。

特進コースや進学コースも、それぞれ明確な目標設定があり、自分の実力に合った環境で学力を伸ばしていくことができます。報徳学園を第一志望とする場合はもちろん、公立高校との併願で受験する生徒も多くいます。

主な併願校

併願校としては、以下のような高校がよく選ばれる傾向にあります。

  • 市立西宮高等学校

  • 西宮東高等学校

  • 尼崎稲園高等学校

  • 県立伊丹高等学校

  • 仁川学院高等学校

  • 滝川第二高等学校

報徳学園高等学校に設置されている学科・コース

報徳学園高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に対応するための3つのコースが設置されています。

  • 選抜特進コース

    難関国公立大学への現役合格を目指すコースです。密度の濃い授業や二次試験対策など、ハイレベルな学習環境で実践的な学力を養います。

  • 特進コース

    国公立大学や関西の難関私立大学(関関同立など)への進学を目指すコースです。主体的・対話的で深い学びを重視した授業で、思考力や表現力を鍛えます。

  • 進学コース

    有名私立大学(産近甲龍など)への進学を目指しつつ、部活動との両立(文武両道)を図るコースです。1年次に基礎学力を固め、2年次からは希望進路に応じたクラス編成となります。

報徳学園高等学校の特色・校風

報徳学園高等学校は、「文武両道」と創立者である二宮尊徳の教え「以徳報徳」の精神を教育の根幹に置く、活気あふれる男子校です。

  • 校風のキーワード:文武両道、質実剛健、アットホーム、仲間意識が強い

  • 宿題の量:コースによって差があるようですが、特に選抜特進コースでは多めに出される傾向があるとの声が見られます。ただし、進学コースでは部活動との両立を考慮されているようです。

  • 校則:校則は「厳しい」という口コミが多く見られます。特に頭髪検査は厳格に行われるようです。 一方で、社会に出て通用する礼儀や規律を身につける良い機会だと捉える意見もあります。スマホの使用については、校内での使用は原則禁止されているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:男子校ならではのノリの良さや、仲間との強い一体感が特徴です。 スポーツに打ち込む生徒、勉強に励む生徒など様々ですが、お互いを尊重し合う雰囲気があるようです。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服:伝統的な金ボタンの紺色の学ランで、保護者や地元からの評判は良いようです。

  • 土曜授業:進学コースは5日制ですが、選抜特進・特進コースは土曜日も授業があります。

報徳学園高等学校の部活動・イベント

部活動

報徳学園は全国屈指のスポーツ強豪校として知られており、部活動が非常に盛んです。

  • 運動部

    特に硬式野球部とラグビー部は、甲子園や花園の常連校として全国的に有名です。 これまでにも多くのプロ野球選手や日本代表選手を輩出してきました。 その他にも、陸上競技部、柔道部、相撲部、少林寺拳法部なども全国大会レベルで活躍しています。 多くの部が専用のグラウンドや武道場、トレーニングルームなどの充実した施設で練習に打ち込んでいます。

  • 文化部

    運動部だけでなく、文化部の活動も活発です。吹奏楽部や放送部、理科研究部などがあり、それぞれの分野で熱心に活動しています。

部活動への加入率は高く、多くの生徒が勉強と両立しながら3年間打ち込めるものを見つけています。

イベント

報徳学園では、生徒たちの手で作り上げる学校行事が多く、非常に盛り上がります。

  • 体育大会(5月):男子校ならではの迫力と熱気が魅力です。クラス対抗で様々な競技に挑み、団結力を高めます。

  • 報徳祭(文化祭・10月):毎年多くの来場者で賑わう、学校最大のイベントです。 生徒たちの創意工夫を凝らした展示や模擬店、ステージ発表などが見どころです。

  • 六甲山強歩大会(11月):岡本から宝塚までの約20kmを歩き通す伝統行事です。 仲間と励まし合いながらゴールを目指す経験は、大きな自信と達成感につながります。

  • 修学旅行(2年3月):グアム、沖縄、マレーシア、国内スキーなど、複数の選択肢の中から行き先を選べるのが特徴です。

報徳学園高等学校の進学実績

報徳学園は、文武両道を掲げながらも高い進学実績を誇っています。 コース制の導入により、生徒一人ひとりの目標達成を強力にサポートしています。

  • 国公立大学

    2024年度は、京都大学1名、大阪大学1名、神戸大学2名など、国公立大学に多くの合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    早稲田大学、慶應義塾大学といった最難関私立大学や、GMARCH、関関同立にも多数の合格実績があります。 特に関西の大学に強く、2024年度は関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学に合わせて83名の合格者を出しています。

  • その他

    近畿大学や甲南大学、龍谷大学など、産近甲龍レベルの大学にも多くの生徒が進学しています。 指定校推薦の枠も充実しているようです。

  • 進学サポート

    放課後には「金次郎STUDEO」という自習スペースが開放されているほか、「金次郎SEMINAR」という英検対策や模試対策の講座も開講されており、生徒の学習をサポートする体制が整っています。

報徳学園高等学校の特長・アピールポイント

報徳学園ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 「以徳報徳」の精神に基づく人間教育

    創立者・二宮尊徳の教えを教育の根幹に置き、感謝の心や社会に貢献する姿勢など、人としての成長を重視しています。

  • 全国レベルの文武両道

    勉強にも部活動にも本気で打ち込める環境が最大の魅力です。全国大会を目指しながら難関大学に合格する生徒も少なくありません。

  • 目標に合わせた3コース制

    難関国公立大学から有名私立大学まで、生徒一人ひとりの進路目標に合わせた最適な学習環境が用意されています。

  • 充実した学習サポート体制

    「金次郎STUDEO」や「金次郎SEMINAR」といった独自の学習支援システムがあり、生徒のやる気を引き出し、学力向上を後押しします。

  • グローバルな視野を育む国際交流

    オーストラリアやアメリカへのホームステイ研修や交換留学など、海外の文化に触れる機会が豊富に用意されています。

  • 男子校ならではの強い絆と学校行事

    仲間との友情を深め、一体となって盛り上がる体育大会や文化祭は、一生の思い出になるでしょう。

  • 卒業生のネットワーク

    110年以上の歴史の中で、社会の様々な分野で活躍する多くの卒業生を輩出しており、強固なネットワークも魅力の一つです。

報徳学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

報徳学園に関する在校生や卒業生からの様々な声を紹介します。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって進路相談に乗ってくれるなど、サポートが手厚い」という声が多く聞かれます。

    • 「部活動と勉強を両立したい生徒にとって最高の環境が整っている」と評価されています。

    • 「男子校なので、女子の目を気にせず何事にも全力で打ち込めるのが良い」という意見があります。

    • 「行事がとても楽しく、クラスや学校全体の一体感が強い」という口コミも多数見られます。

    • 「礼儀や挨拶が自然と身につき、人間的に成長できた」と感じる卒業生が多いようです。

  • 気になる点

    • 「校則が、特に頭髪に関しては厳しい」と感じる生徒がいるようです。

    • 「最寄り駅から徒歩20分程度と、アクセスが良いとは言えない」という意見があります。

    • 「施設が全体的に少し古い」という声も一部で見られます。

    • 「コースによって生徒の雰囲気が少し異なる」と感じることもあるようです。

アクセス・通学

報徳学園高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 阪急今津線「甲東園」駅 東口から徒歩約17〜20分

  • 阪急今津線「仁川」駅 西口から徒歩約22分

  • JR福知山線「生瀬」駅 から阪急バスで「報徳学園前」下車

西宮市内はもちろん、宝塚市、伊丹市、尼崎市、神戸市など、阪神間の幅広いエリアから生徒が通学しています。

報徳学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

報徳学園高等学校は、「何かに本気で打ち込みたい」「仲間と熱い3年間を過ごしたい」と考えている君にぴったりの学校です。勉強でも部活動でも、高い目標を持って努力し続けられる生徒が、この学校で大きく成長できるでしょう。男子校ならではの環境で、一生の友人を見つけたい人にも強くおすすめします。

報徳学園の入試では、中学校での基礎学力がしっかりと身についているかが問われます。特に、選抜特進コースや特進コースを目指すのであれば、苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばす努力が必要です。過去問を繰り返し解き、出題傾向を掴むことも大切です。中学校の先生や塾の先生とよく相談し、自分に合ったコースを見極めて、目標に向かって頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。