茨城県立多賀高等学校は、日立市にある歴史と伝統を誇る共学の公立高校です。1953年の創立以来、「最善を尽くして颯爽たれ」という校訓のもと、多くの卒業生を社会に送り出してきました。太平洋を望む恵まれた環境のなかで、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

多賀高等学校が目指すのは、「知・徳・体」の調和がとれた「人間力」の育成です。学習はもちろんのこと、部活動や学校行事にも力を入れており、「師弟同行・文武不岐」を校是に掲げ、先生と生徒が一体となって何事にも取り組む校風が根付いています。

この記事では、そんな魅力あふれる多賀高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進学実績などを詳しく解説していきます。この記事を読めば、きっと多賀高等学校のスクールライフが具体的にイメージできるはずです。

茨城県立多賀高等学校の基本情報

多賀高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 茨城県立多賀高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒316-0036 茨城県日立市鮎川町3-9-1
代表電話番号 0294-33-0044
公式サイト https://www.taga-h.ibk.ed.jp

茨城県立多賀高等学校の偏差値・難易度・併願校

多賀高等学校の偏差値は、県内でも中堅レベルに位置し、毎年多くの受験生が目標とする学校の一つです。

  • 普通科:48

同じくらいの偏差値の高校としては、日立商業高校や那珂高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、中学校の成績にもよりますが、5教科の評定合計で平均3〜4程度が一つの基準となるでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点が最も重要になります。多賀高等学校を目指すのであれば、基礎学力をしっかりと固め、苦手科目を作らないことが大切です。

茨城県の公立高校入試では、基本的に公立高校を複数併願することはできません。そのため、多賀高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、明秀学園日立高等学校や茨城キリスト教学園高等学校などが挙げられることが多いようです。

茨城県立多賀高等学校に設置されている学科・コース

多賀高等学校に設置されているのは普通科のみですが、2年生から生徒一人ひとりの進路希望に対応できるよう、コースが分かれます。

  • 普通科

    • 1年次:全員が共通のカリキュラムで学び、基礎学力の定着を図ります。 この期間に、文理選択ガイダンスや大学見学会などを通して、自分の興味や適性を見極めていきます。

    • 2年次以降:文系と理系のコースに分かれます。

      • 文系コース:国公立大学の文系学部や、看護医療系の学校への進学を目指す生徒向けのカリキュラムです。 中には、より高いレベルを目指すための特進クラスも1クラス設けられています。

      • 理系コース:理工系の大学への進学を希望する生徒向けのカリキュラムが組まれています。

このように、多賀高等学校では、早い段階から将来を見据えた学習に取り組める環境が整っています。

茨城県立多賀高等学校の特色・校風

多賀高等学校の校風は、「文武不岐」という言葉に象徴されるように、勉強と部活動の両立を重んじる活気のある雰囲気です。 生徒たちは何事にも全力で取り組む姿勢が身についているようです。

  • 校則:他の高校と比較すると、校則はやや厳しいという声が多いようです。 特に頭髪や服装に関する指導は定期的におこなわれ、スカート丈や髪の染色、ピアスなどは厳しくチェックされる傾向があります。

  • スマホの使用:スマートフォンの校内での使用は、休み時間や昼休み、放課後など、時間と場所が限られています。 授業中の使用はもちろん禁止です。

  • 生徒の雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事や部活動では非常に活発になるなど、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多いようです。

  • 制服:制服は、男子が黒の詰襟、女子が紺のブレザーで、特に女子の制服は可愛いと評判が高いようです。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情など、やむを得ない場合には許可制で認められることがあるようです。

  • 宿題の量:宿題の量は、普通〜やや多めという声が見られます。特に長期休暇中は課題が多く出される傾向があるようです。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

茨城県立多賀高等学校の部活動・イベント

部活動

多賀高等学校は、部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。 運動部、文化部ともに充実しており、県内でもトップクラスの施設・設備が整っているのも魅力の一つです。

  • 運動部:体育館はバレーボールコートが3面とれる広さを誇り、独立した野球場やサッカーグラウンド、50mプール、テニスコート5面など、非常に恵まれた環境です。 陸上競技部、サッカー部、野球部、バスケットボール部、柔道部など、多くの部が県大会以上で活躍しています。

  • 文化部:吹奏楽部や美術部、茶道部などが熱心に活動しています。 特に吹奏楽部は定期演奏会を開催するなど、地域との交流も盛んです。

イベント

多賀高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、一年を通して学校全体が盛り上がります。

  • クラスマッチ:6月に2日間にわたって開催されます。 各クラスがお揃いのクラスTシャツを着て、さまざまな競技で競い合い、クラスの団結力が非常に高まるイベントです。

  • 松苑祭(文化祭):体育祭と交互に毎年開催され、特に3年に一度の一般公開の年は、約1900人もの来場者で賑わうなど、地域でも評判のイベントです。 クラス企画や模擬店、有志によるステージ発表など、多彩な催しが行われます。

  • 修学旅行:2年生の12月に沖縄へ行きます。 事前学習にも力を入れており、平和学習などを通して多くのことを学びます。

茨城県立多賀高等学校の進学実績

多賀高等学校は、生徒の9割以上が進学を希望し、その実現に向けて手厚いサポート体制が整っています。 課外授業や個別指導などを通して、一人ひとりの学力向上と進路希望の実現を目指しています。

近年の主な進学実績は以下の通りです。

  • 国公立大学:茨城大学をはじめ、筑波大学、宇都宮大学、福島大学など、地元や近隣の国公立大学への合格者を多数輩出しています。

  • 難関私立大学:GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)や、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学など、首都圏の有名私立大学にも多くの合格者を出しています。

  • その他の進路:大学進学だけでなく、専門学校への進学や、地元企業への就職など、多様な進路選択に対応しています。

進路指導の一環として、大学見学会や社会人インタビュー、進路ガイダンスなどが年間を通して計画的に実施されており、生徒が早期から自分の将来について考える機会が豊富に用意されています。

茨城県立多賀高等学校の特長・アピールポイント

多賀高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • 充実した学習・進路サポート:授業だけでなく、早朝や放課後、長期休業中の課外授業が充実しており、生徒の学力向上を強力にバックアップしています。

  • 恵まれた施設・設備:県内でも有数の広大な敷地と、充実したスポーツ施設を誇ります。 自学自習に使える進路ホールもあり、多くの生徒が活用しています。

  • 活発な部活動:「文武不岐」の校是のもと、ほとんどの生徒が部活動に加入し、勉強と両立しながら熱心に活動しています。

  • 盛り上がる学校行事:生徒が主体となって企画・運営するクラスマッチや松苑祭(文化祭)は、学校全体が一体となる大きなイベントです。

  • ICT教育の推進:ICTを活用した学習環境が整っており、現代社会に対応した教育を実践しています。

  • 丁寧な進路指導:1年次からの計画的な進路指導により、生徒一人ひとりが自分の目標を見つけ、その実現に向けて努力できる環境があります。

  • 太平洋を望む美しいロケーション:校舎からは太平洋を一望でき、自然に恵まれた素晴らしい環境で高校生活を送ることができます。

茨城県立多賀高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、多賀高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、進路相談にも親身に乗ってくれる」という声が多く聞かれます。

    • 「部活動が盛んで、友人との絆が深まった」「学校行事がとても楽しく、最高の思い出になった」といった、学校生活の充実度を評価する意見が目立ちます。

    • 「施設が綺麗で広く、特にグラウンドや体育館が充実している」という点も高く評価されています。

    • 「制服が可愛いと周りから褒められる」という声も多くあります。

  • 気になる点

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」特に、頭髪や服装に関する指導について、もう少し自由度が欲しいという意見が見られます。

    • 「駅から少し距離があり、坂道もあるので、徒歩通学は少し大変」というアクセスに関する声もあります。

    • 「課題が多いと感じることがある」という意見もあり、日々の予習・復習が欠かせないようです。

アクセス・通学

多賀高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:JR常磐線「常陸多賀駅」から約2.2km(徒歩で約25〜30分)。

  • バス:常陸多賀駅または日立駅から茨城交通バスを利用し、「多賀高校前」バス停で下車、徒歩約2分です。

通学している生徒は、日立市内からが最も多いですが、高萩市、北茨城市、東海村など、近隣の市町村から通う生徒も多くいます。

茨城県立多賀高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

多賀高等学校は、「勉強も部活動も学校行事も、すべてに全力で取り組みたい!」という意欲的な生徒にぴったりの学校です。先生と生徒の距離が近く、仲間と切磋琢磨しながら成長できる環境がここにはあります。もしあなたが、充実した高校生活を通して、自分の可能性を大きく広げたいと願うなら、多賀高等学校は最高の舞台となるでしょう。

受験勉強においては、まずは中学校の授業内容を完璧に理解し、基礎学力を徹底的に固めることが合格への一番の近道です。特に、苦手科目を作らないように、バランスの取れた学習を心がけてください。そして、多賀高等学校のスクールガイドや学校説明会に参加して、自分の目で学校の雰囲気を感じてみることを強くお勧めします。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。