大阪府立住吉高等学校は、1922年に創立された歴史と伝統のある高校で、生徒一人ひとりの個性を尊重し、自主自律の精神を育む教育で知られています。国際文化科と総合科学科という2つの専門学科を設置し、グローバルな視野と科学的な探究心を伸ばす独自のカリキュラムが大きな魅力です。活気あふれる学校行事や部活動を通じて、充実した3年間を送りたいと考えている受験生にとって、住吉高等学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

「自主自律」の校風のもと、生徒たちはのびのびと学校生活を送りながら、高いレベルの学びを追求しています。文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定も受けており、理数教育や探究活動に力を入れている点も特筆すべきポイントです。この記事では、そんな住吉高校の多角的な魅力について、受験生とその保護者の皆さんに分かりやすくお伝えしていきます。

これからの高校生活に夢と希望を抱く皆さんが、この記事を通して住吉高校の魅力を存分に感じ、未来の自分の姿を思い描くきっかけになれば幸いです。さあ、一緒に「住高ライフ」を覗いてみましょう。

大阪府立住吉高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 大阪府立住吉高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒545-0035 大阪府大阪市阿倍野区北畠2-4-1
代表電話番号 06-6651-0525
公式サイト https://www.osaka-c.ed.jp/sumiyoshi/

大阪府立住吉高等学校の偏差値・難易度・併願校

大阪府立住吉高等学校は、大阪府内でも人気の高い進学校の一つです。自分の学力と照らし合わせ、目標設定の参考にしてください。

  • 国際文化科:65

  • 総合科学科:64

住吉高校の難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、公立では寝屋川高校、和泉高校、鳳高校、八尾高校などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安は、5段階評価で平均4.4以上、450点満点中400点前後が一つの目標となりそうです。ただし、大阪府の公立高校入試は当日の学力検査の比重も高いため、内申点と学力検査の総合力で合否が決まります。

大阪府では公立高校の併願はできないため、住吉高校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 桃山学院高等学校(国際コースなど)

  • 帝塚山学院泉ヶ丘高等学校

  • 上宮高等学校

  • 金光八尾高等学校

  • 清教学園高等学校

大阪府立住吉高等学校に設置されている学科・コース

住吉高校には、それぞれ特色のある2つの専門学科が設置されています。自分の興味や将来の目標に合わせて選べるのが魅力です。

  • 国際文化科

    英語教育や国際交流に特化した学科です。 ネイティブスピーカーの教員が複数在籍し、英語でのディベートやスピーチ大会などを通じて、実践的な「使える英語」を身につけます。 第二外国語(韓国・朝鮮語、中国語、フランス語、スペイン語)も学べるため、多様な文化や社会に興味がある生徒におすすめです。

  • 総合科学科

    実験や実習を重視し、科学的な思考力や探究心を育む学科です。 文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けており、大学や研究機関と連携した高度な研究活動に取り組むことができます。 数学や理科が好きで、物事を深く掘り下げて考えることが得意な生徒にぴったりの学科です。

大阪府立住吉高等学校の特色・校風

住吉高校の校風をキーワードで表すなら、「自主自律」「自由闊達」「文武両道」です。 生徒の主体性を尊重する自由な雰囲気が特徴で、多くの生徒がのびのびと学校生活を送っています。

  • 宿題の量:授業のレベルが高いため、予習・復習は欠かせず、自主的な学習が求められます。量は少なくないという声が多いですが、計画的に取り組めばこなせる量です。

  • 校則:校則は比較的緩やかで、生徒の自主性に任されている部分が多いようです。 式典などで着用する標準服はありますが、普段は私服での通学が可能です。 髪型やアクセサリーも自由で、アルバイトも認められています。 ただし、自由には責任が伴うという考え方が根付いています。

  • 生徒の雰囲気:明るく活発で、何事にも積極的に取り組む生徒が多い印象です。 行事などでは大いに盛り上がり、勉強と遊びのメリハリをつけて高校生活を楽しんでいるようです。

  • 制服:普段は私服ですが、式典用の標準服は可愛らしい、格好良いと評判が良いようです。

  • 土曜授業:基本的にはありませんが、希望者向けの講習や補習などが開講されることがあります。

大阪府立住吉高等学校の部活動・イベント

部活動

住吉高校は部活動も非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、文武両道を実現できる環境です。

  • ダンス部:全国大会でも活躍する強豪として知られ、表現力豊かなパフォーマンスで高い評価を得ています。

  • ラグビー部:伝統ある部活動の一つで、熱心な指導のもと、チーム一丸となって練習に励んでいます。

  • 陸上競技部:近畿大会や全国大会に出場する選手もおり、活気があります。

  • 文化部:吹奏楽部、軽音楽部、放送部などが活発に活動しています。 特に、SSHの指定校であることから、科学系の部活動や探究活動も盛んです。

イベント

住吉高校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営され、非常に盛り上がることで知られています。

  • すみよし祭(文化祭):毎年9月に行われる最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、部活動の発表など、多彩な企画で盛り上がります。地域でも有名で、多くの来場者で賑わいます。

  • 体育祭:5月に行われ、学年やクラス対抗で様々な競技に熱中します。応援合戦なども見どころの一つで、クラスの団結力が一層深まります。

  • 修学旅行(スタディツアー):例年、2年生の12月に台湾を訪れることが多いようです。 国際交流や異文化理解を深める貴重な機会となっています。

  • 海外研修:国際文化科、総合科学科ともに、アメリカやイギリス(ケンブリッジ大学)、オーストラリアなどへの海外研修プログラムが充実しており、希望者は参加することができます。

大阪府立住吉高等学校の進学実績

住吉高校は、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出している、府内有数の進学校です。生徒の希望進路を実現するための手厚いサポート体制が整っています。

主な大学進学実績(近年)

  • 国公立大学:東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、大阪公立大学など、全国の国公立大学に多数合格しています。

  • 難関私立大学:関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学(関関同立)には、合計で数百名規模の合格者を出しています。 近畿大学への進学者も多い傾向にあります。

  • その他:その他、産近甲龍や女子大学、薬学・看護系の大学など、多様な進路に進んでいます。

SSH指定校としての探究活動や、充実した補習・講習、卒業生チューターによる自習室の運営など、高い進学実績を支える独自の取り組みが数多くあります。

大阪府立住吉高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、住吉高校ならではの強みやユニークな取り組みを紹介します。

  • SSH・SGHのW指定経験:文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」と、過去には「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の両方に指定された実績があり、科学的探究力と国際感覚を同時に養える国内でも数少ない高校です。 2024年度からは新たに「文理融合基礎枠」にも内定しています。

  • 独自の探究活動「SUKIPRO」:全校生徒が取り組む探究活動プログラムです。生徒が自ら課題を設定し、情報収集、分析、発表を行うことで、主体的な学びの姿勢と問題解決能力を育みます。

  • 充実した海外研修プログラム:アメリカのNASA関連施設を訪問する科学探究ツアーや、ケンブリッジ大学での研修、台湾へのスタディツアーなど、多彩な海外研修が用意されており、国際的な視野を広げることができます。

  • 自由な校風と生徒主体の活動:校則が比較的緩やかで、生徒の自主性が尊重されています。 文化祭や体育祭などの行事も生徒が中心となって企画・運営し、大きな達成感を得られます。

  • 第二外国語の履修:国際文化科では、英語に加え、韓国・朝鮮語、中国語、フランス語、スペイン語の中から第二外国語を選択して学ぶことができます。

  • 充実した学習環境:ブース形式の自習室が60席以上完備されているほか、ICT環境も整備されており、落ち着いて学習に取り組める環境が整っています。

  • 活発な国際交流:世界中から留学生を積極的に受け入れており、日常的に異文化に触れる機会が豊富にあります。

大阪府立住吉高等学校の口コミ・評判のまとめ

住吉高校での学校生活について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「自主自律の校風で、自由な雰囲気の中でのびのびと過ごせる」という声が非常に多いです。

    • 「文化祭や体育祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強い」と、行事に対する満足度は非常に高いようです。

    • 「SSHやSGHのプログラムが充実しており、探究活動を通して大きく成長できた」という意見も多数見られます。

    • 「先生方は熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」「進路相談に親身に乗ってくれる」など、教員のサポート体制を評価する声も多いです。

    • 「個性的な友達が多く、毎日が刺激的で楽しい」といった人間関係の充実を挙げる声も目立ちます。

  • 気になる点

    • 「自由な校風だからこそ、自分を律する力がないと流されてしまう可能性がある」という指摘があります。

    • 「校舎や施設が少し古い部分がある」という意見が見られますが、近年改修も進んでいるようです。

    • 「最寄り駅から少し歩くのが難点」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

住吉高校は、閑静な住宅街に位置し、落ち着いた環境で学ぶことができます。

  • 阪堺電気軌道上町線「北畠」駅 から徒歩約3分

  • 南海高野線「帝塚山」駅 から徒歩約15分

  • 南海本線・高野線「岸里玉出」駅 から徒歩約15分

大阪市内南部や堺市、松原市などから通学している生徒が多い傾向にあります。路面電車(阪堺電車)を利用して通学する生徒も多いのが特徴です。

大阪府立住吉高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。住吉高校の魅力、伝わったでしょうか。自主性を重んじる自由な校風の中で、仲間と共に学び、行事や部活に全力で打ち込みたい、そんなあなたに住吉高校は最高の場所になるはずです。特に、「探究活動に興味がある」「海外と繋がる活動がしたい」「自分で考えて行動するのが好き」という生徒には、これ以上ない環境が整っています。

住吉高校の入試では、内申点と当日の学力検査の両方が大切になります。まずは中学校の授業を大切にし、定期テストでしっかりと点数を取ることで、高い内申点を確保しましょう。その上で、応用力が問われる入試問題に対応できるよう、特に英語と数学、そして理科については基礎を固めた上で発展的な問題にも数多くチャレンジしておくことをお勧めします。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。