宇部工業高等専門学校(通称:宇部高専)は、実践的で創造力豊かな技術者の育成を目指す、5年一貫教育が魅力の国立の学校です。中学校を卒業してすぐ、専門的な知識と技術をとことん学べる環境は、将来エンジニアや研究者として活躍したい君にとって、まさに夢への最短ルートかもしれません。
宇部工業高等専門学校の基本情報
宇部工業高等専門学校の偏差値・難易度・併願校
機械工学科・電気工学科・制御情報工学科・物質工学科・経営情報学科:60
宇部工業高等専門学校に設置されている学科・コース
機械工学科 – あらゆる産業の基盤となる機械技術を学びます。ロボットや自動車など、動くものづくりに興味がある人におすすめです。電気工学科 – 電気エネルギーや情報通信、エレクトロニクスなど、現代社会に不可欠な電気技術を幅広く学びます。社会を支えるインフラに貢献したい人に向いています。制御情報工学科 – コンピュータのハードウェアとソフトウェアの両方を学び、ロボットなどを思い通りに動かす「制御」の技術を探求します。プログラミングやAIに興味がある人におすすめです。物質工学科 – 化学やバイオテクノロジーを基礎に、新しい機能を持つ素材や医薬品の開発などを目指します。化学実験が好きで、環境問題や生命科学に関心がある人にぴったりです。経営情報学科 – 経営学と情報技術を融合させ、企業の問題解決ができる「経営のわかるエンジニア」を目指します。全国の高専で唯一の珍しい学科で、文系・理系の枠を超えて活躍したい人におすすめです。
宇部工業高等専門学校の特色・校風
校風のキーワード :専門性、自主自立、自由闊達、探求心宿題・課題 :レポートや課題は専門性が高くなるにつれて多くなる傾向があり、計画的に学習を進める力が必要とされます。校則 :他の高校と比較すると校則は緩やかなようです。1〜3年生までは制服がありますが、4・5年生は私服での通学が認められています。髪型やスマートフォンの持ち込みに関しても、比較的自由度が高いという声が多く聞かれます。生徒たちの雰囲気 :特定の専門分野に強い興味を持つ、真面目で探究心旺盛な学生が多いようです。共通の目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境です。アルバイト :原則として禁止されていませんが、学業に支障が出ない範囲で行うことが求められます。制服 :男子は一般的な黒の学生服、女子はブレザーとスカートです。4年生からは私服登校が可能になるため、ファッションを楽しむ学生も多いようです。土曜授業 :基本的に土曜授業はありません。
宇部工業高等専門学校の部活動・イベント
部活動
ロボット研究部 :高専の代名詞ともいえる「高専ロボコン」に毎年出場し、全国の強豪校と技術を競い合っています。アイデアを形にするものづくりの楽しさを存分に味わえる部活です。卓球部 :全国高専大会で優勝経験があるなど、輝かしい実績を誇ります。初心者から経験者まで、高いレベルで練習に打ち込める環境です。硬式野球部 :3年生までは高校野球連盟(高野連)の大会に出場し、甲子園を目指すことができます。4年生以上は高専の大会で全国を目指します。
イベント
高専祭 :毎年秋に2日間にわたって開催される文化祭です。各学科の特色を生かした研究発表や展示、ロボットの実演、模擬店など、専門知識を活かしたユニークな催しが多く、地域からも多くの人が訪れる一大イベントです。クラスマッチ :前期と後期の年2回開催される球技大会です。クラス対抗で様々なスポーツに汗を流し、団結力を深めます。工場見学研修 :4年生になると、最先端の技術を持つ企業などを訪問する工場見学が行われます。実際の現場を見ることで、将来の進路を具体的に考える貴重な機会となっています。インターンシップ(就業体験) :夏休みなどを利用して、企業で実際に働く経験を積むことができます。学校での学びが社会でどう活かされるのかを肌で感じることができます。
宇部工業高等専門学校の進学実績
就職 :就職希望者の就職率は、毎年ほぼ100%を達成しています。求人倍率は常に10倍以上と非常に高く、大手有名企業や優良企業から多くの求人が寄せられます。専門技術を身につけた高専生は、産業界から高く評価されており、多くの卒業生が技術者や研究者として第一線で活躍しています。進学 :卒業生の約3割が進学の道を選びます。進学先は主に、さらに2年間専門性を深めるための「本校専攻科」への進学と、全国の国公立大学への「3年次編入学」です。主な大学編入先 :豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学、九州工業大学、山口大学、広島大学、岡山大学など。東京大学や東京工業大学といった難関大学への編入学実績もあります。大学への編入学制度は、高専で培った高い専門性を武器に、多くの国公立大学が門戸を開いている高専生ならではの有利な進路選択です。
宇部工業高等専門学校の特長・アピールポイント
5年間の一貫した専門教育 :中学卒業後すぐに、高校と大学レベルの専門知識・技術を体系的に、そして効率的に学ぶことができます。抜群の就職実績 :就職率はほぼ100%で、大手企業からの求人も豊富です。即戦力となる技術者として、社会から高い評価を得ています。大学3年次への編入制度 :国公立大学を中心に、多くの大学へ編入学する道が開かれています。センター試験なしで国公立大学を目指せるのは大きなメリットです。充実した実験・実習設備 :専門分野を深く学ぶための最新設備が整っており、理論だけでなく実践的なスキルを徹底的に身につけることができます。高専ロボコンなどのコンテストへの挑戦 :全国レベルのコンテストに挑戦する機会が豊富にあり、仲間と協力してものづくりに取り組む中で、実践力や問題解決能力を養えます。大学に近く自由な校風 :自主性を重んじる校風で、学生が主体的に学び、活動することが奨励されています。4年生からは私服通学も可能です。グローバルな視野を養う国際交流 :海外の大学との交流協定があり、留学や国際的な研究発表の機会も用意されています。
宇部工業高等専門学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「専門的なことを深く学べるので、将来やりたいことが決まっている人には最高の環境」 「就職に非常に強く、先生方のサポートも手厚いので安心できる」 「自由な校風で、大学のような雰囲気。自分のペースで勉強や研究に打ち込める」 「実験設備が充実していて、実際に手を動かしながら学べるのが楽しい」 「同じ趣味や目標を持つ友人が多く、話が合うし刺激になる」
気になる点 :「専門分野が合わないと、5年間続けるのが少し大変かもしれない」 「レポートや課題が多く、勉強は楽ではない。留年する人もいる」 「一般的な高校生活(文化祭など)とは少し雰囲気が違うかもしれない」 「学科によっては女子生徒の割合が少ないことがある」 「最寄り駅からは少し距離がある」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :JR宇部線「宇部新川駅」から宇部市営バスで約20分、「高専グランド前」下車後、徒歩約3分。 JR宇部線「東新川駅」から徒歩で約30分。
通学エリア :宇部市内や山陽小野田市、山口市など近隣の市から通学する学生が多いです。自転車で通学する学生も少なくありません。 遠方の学生のために学生寮(白鳥寮)も完備されており、県内全域や県外からも多くの学生が集まっています。
宇部工業高等専門学校受験生へのワンポイントアドバイス