高知県の豊かな自然に抱かれた嶺北高等学校は、生徒一人ひとりの可能性をじっくりと引き出す、魅力あふれる学び舎です。吉野川の清流を望むこの場所で、充実した高校生活を送ってみませんか。少人数教育の強みを最大限に活かし、先生との距離が近く、アットホームな雰囲気の中で、自分のペースで学習や部活動に打ち込めるのが嶺北高等学校の大きな特長です。

地域全体が学校を応援する温かい環境も、嶺北高等学校ならでは。地域と連携したユニークな探究学習「嶺北探究」などを通して、社会で生きる力を実践的に育むことができます。県外からの入学者も多く、多様な仲間と共に刺激し合いながら成長できる環境が整っています。

この記事では、そんな嶺北高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しくご紹介します。この記事を読めば、きっとあなたも嶺北高校で過ごす未来を具体的にイメージできるはずです。

嶺北高等学校の基本情報

嶺北高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 高知県立嶺北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒781-3601 高知県長岡郡本山町本山727
代表電話番号 0887-76-2074
公式サイト http://www.kochinet.ed.jp/reihoku-h/

嶺北高等学校の偏差値・難易度・併願校

嶺北高等学校の偏差値は「普通科」で36とされています。 この偏差値は、高知県内の高校の中では比較的入学しやすいレベルに位置づけられます。

ただし、偏差値だけで難易度を判断するのは早計です。高知県の公立高校入試は、中学3年間(1〜2年は5段階、3年は10段階)の内申点と、当日の学力検査(各教科50点満点)の合計で合否が判定されます。 そのため、中学校での日々の学習態度や定期テストへの取り組みが非常に重要になります。特に、音楽や美術などの実技教科の内申点は2倍で計算されるため、苦手な教科があっても他の教科でカバーすることが可能です。

嶺北高等学校は、基礎学力をしっかりと身につけ、高校で新しいことに挑戦したいという意欲のある生徒を歓迎しています。同じくらいの偏差値の高校としては、高岡高校(普通科)や窪川高校(普通科)などが挙げられます。

高知県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。 そのため、併願校としては私立高校を受験するケースが一般的です。

嶺北高等学校に設置されている学科・コース

嶺北高等学校は普通科のみの高校ですが、2年生になるときに、自分の興味や進路希望に合わせてコースを選択できるのが大きな特長です。 これにより、一人ひとりの目標に合わせた専門的な学びを深めることができます。

  • 進学キャリアコース(文系・理系)

    • どんなことを学ぶ場所か:国公立大学や私立大学への進学を目指し、主要5教科を中心に学力を高めます。少人数での手厚いサポートを受けながら、受験に対応できる力を養います。

    • どんな生徒におすすめか:大学に進学して、さらに専門的な知識を身につけたいと考えている人におすすめです。

  • 実践キャリアコース(農業系・商業系)

    • どんなことを学ぶ場所か:農業や商業に関する専門的な知識や技術を実践的に学びます。 地域と連携し、特産品を使った商品開発や販売実習など、体験的な学習が豊富です。

    • どんな生徒におすすめか:将来、地域産業の担い手になりたい人や、実践的なスキルを身につけて社会で活躍したい人におすすめです。

嶺北高等学校の特色・校風

嶺北高等学校は、「主体性」「地域創造」「多文化協働」の精神を育むことを教育目標に掲げています。 その校風は「アットホーム」や「地域密着」といった言葉で表現できるでしょう。

生徒数が少ないため、生徒と先生の距離が非常に近く、一人ひとりへのサポートが手厚いのが魅力です。 先生方は親身になって学習や進路の相談に乗ってくれるという声が多く聞かれます。

  • 宿題の量:標準的な量という意見が多いようです。

  • 校則:他の高校と比較すると、それほど厳しくはないという評判です。 スマートフォンの持ち込みや使用に関しても、一定のルールのもとで認められているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には活発に取り組むなど、メリハリのある学校生活を送っています。県外からの留学生も多く、多様なバックグラウンドを持つ生徒たちが共に学んでいます。

  • アルバイト:特別な事情がある場合には許可制で認められることがあるようです。

  • 制服:男子は黒の学ラン、女子は紺のブレザーとスカートで、落ち着いたデザインが特徴です。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

嶺北高等学校の部活動・イベント

部活動

嶺北高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、仲間と共に汗を流しています。運動部、文化部ともに充実しており、特に地域の特性を活かした部活動が盛んです。

  • カヌー部:学校の近くにある早明浦ダムは、カヌーの練習に最適な環境です。 元日本代表選手を指導者に迎えるなど、本格的な指導体制のもと、全国大会出場を目指して日々練習に励んでいます。

  • RYN部(レイホクユースネイバーズ):地域の特産品を活用した商品開発などに取り組む、ユニークな部活動です。

  • 硬式野球部:部員不足の時期を乗り越え、現在は連合チームとして活動しています。 55年ぶりに夏の甲子園大会県予選に単独出場を果たすなど、地域の期待を背負っています。

  • 吹奏楽部:中高合同で活動しており、地域のイベントにも積極的に参加して演奏を披露しています。

この他にも、バレーボール部、バドミントン部、剣道部、卓球部、写真部など、様々な部活動が活発に活動しています。

イベント

嶺北高等学校では、生徒が主体となって企画・運営する学校行事が多く、一年を通して活気に満ちています。

  • 嶺高祭(文化祭):毎年6月に行われる文化祭は、クラスごとの展示やステージ発表、模擬店などで大変盛り上がります。 地域住民も多く訪れ、学校全体がお祭りのような雰囲気に包まれます。

  • 体育祭:9月には、嶺北中学校との合同体育祭が開催されます。 中高生が一体となって競技や応援合戦を繰り広げ、年齢を超えた交流が生まれます。

  • 修学旅行:2年生の10月には修学旅行が実施されます。 近年では新潟・東京方面などを訪れているようです。

  • その他:春の遠足、クラスマッチ、マラソン大会など、季節ごとに様々なイベントが企画されており、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

嶺北高等学校の進学実績

嶺北高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた丁寧な指導を行っており、進学から就職まで幅広い実績を誇っています。

近年の主な進学実績を見ると、国公立大学や私立大学、短期大学、専門学校へ進学する生徒が多数います。

  • 国公立大学:高知大学、高知県立大学などへ合格者を出しています。

  • 私立大学:四国学院大学、松山大学、徳島文理大学など、四国内の大学への進学者が多い傾向にあります。

  • 専門学校・就職:看護・医療系、公務員、民間企業など、多様な分野へ進んでいます。

また、近年ではオランダのライデン大学へ進学した卒業生もおり、海外大学への進学という新たな道も開かれています。 進路実現に向け、放課後や長期休暇中の補習、個別指導なども充実しています。

嶺北高等学校の特長・アピールポイント

嶺北高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 地域全体がキャンパス「嶺北探究」:地域の課題をテーマに、生徒自身が課題設定から解決策の提案までを行う探究学習です。 地域の方々が「嶺親(みねおや)」として生徒の学びをサポートしてくれるなど、地域との深いつながりの中で実践的な学びが得られます。

  • 誰でも無料で利用できる「公営塾 燈心嶺(とうしんりょう)」:学校の近くにある公営塾で、嶺北高校の生徒なら誰でも無料で利用できます。 授業の予習復習から受験対策、探究活動のサポートまで、学習面を強力にバックアップしてくれます。

  • 自主性を育む寮生活:県外からの生徒のために、公営塾を併設した寮が整備されています。 ハウスマスターのサポートのもと、生徒たちが主体的に協働生活を送ることで、自立心や協調性を育みます。

  • 充実したICT教育環境:タブレットPCを活用した授業や、遠隔授業などを積極的に導入しています。 中山間地域にいながら、多様で高度な教育に触れる機会が確保されています。

  • 手厚い海外・国内研修補助制度:生徒の興味関心に応じた研修プログラムの経費を補助する制度があります(海外最大50万円、国内最大20万円)。 これにより、主体的に海外や国内での学びに挑戦することができます。

  • 自然豊かな学習環境:校舎からは吉野川の流れを望むことができ、カヌーや自然観察など、豊かな自然を活かした活動が盛んです。

  • 地域貢献活動への積極的な参加:交通安全を呼びかける「嶺北フリューゲルス」や防災啓発活動を行う「嶺北ガーディアンエンジェルズ」など、生徒会が中心となって地域に貢献する活動に全校で取り組んでいます。

嶺北高等学校の口コミ・評判のまとめ

嶺北高等学校に関する口コミをまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生方がとても親身で、勉強や進路について気軽に相談できる」という声が非常に多いです。

    • 「少人数なので、生徒同士の仲が良く、アットホームな雰囲気で過ごしやすい」という意見が見られます。

    • 「嶺北探究や地域での活動を通して、普通の高校ではできない貴重な経験ができた」と、特色ある教育プログラムを評価する声があります。

    • 「自然に囲まれた環境で、のびのびと学校生活を送れるのが良い」という口コミもあります。

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅から距離があり、バスの本数も少ないため、交通の便が良いとは言えない」という意見があります。

    • 「学校周辺に遊ぶ場所やお店が少ない」と感じる生徒もいるようです。

    • 「施設の古さが少し気になる」という声も一部で見られます。

アクセス・通学

嶺北高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅:JR土讃線「大杉駅」

    • 大杉駅からバスまたはタクシーで約15分。

  • バス:

    • 「嶺北高校前」バス停下車、徒歩すぐ。

嶺北地域(本山町、土佐町、大豊町、大川村)から通学する生徒が中心ですが、高知市などの周辺地域から通う生徒もいます。また、「地域みらい留学」制度などを利用して、全国各地から生徒が集まっているのも嶺北高等学校の特色です。

嶺北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

嶺北高等学校は、豊かな自然の中で、自分のペースでじっくりと学びたい、そして地域の人々と深く関わりながら他ではできない経験をしたい、そんなあなたにぴったりの学校です。少人数だからこそ実現できる、一人ひとりに行き届いた温かい教育が、あなたの持つ無限の可能性を大きく伸ばしてくれるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の授業内容をしっかりと理解し、基礎学力を定着させることが大切です。特に高知県の入試では、3年間の内申点が重視されるため、日々の授業や提出物、定期テストに真面目に取り組む姿勢が合格への鍵となります。面接も全員に実施されるので、嶺北高等学校で何を学びたいのか、どんな高校生活を送りたいのか、自分の言葉で伝えられるように準備しておきましょう。

嶺北高等学校での3年間は、きっとあなたの人生にとってかけがえのない宝物になるはずです。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。